海にまつわる怖い話・不思議な話

936 :不良船員の倅:03/03/12 23:55
うちの親父は外国商船の下級船員だったが、
霊とかネッシーとか全く信じてなかったので、生前この手の話は聞けませんでした。
只一つだけ不思議なモノを、サルガッソー海で目撃したそうな
(まあオカルト的に言えば、バーミューダー・トライアングルの中ですね)。

 
昭和30年代初めのある晴天の日、
いつものように甲板を歩いていた親父が、船の右舷に沿うように、
水面下10メートル程の深さに細長い物体を発見した
(親父曰く、超長い白木綿の晒しの布のようだったそうです)。

ただその長さが半端でなく、船の全長の3倍はあろうかというシロモノで、
数時間に渡り、船に寄り添うように付いて来たそうである。
親父の乗ってた船は総排水量1万トンクラスの貨物船だったので、
おおよそ全長300m以上はあった計算になります。 
当直航海士にも報告し、航海士も目視したので、航海日誌にも記載されてる筈だ、と言ってました。

ただ、別に船に近づくでもなく、一定の距離を保ったままで
危害を及ぼす心配もなかったので、放置してたら夕刻いつのまにか消えていたそうです。

 
結局、航海士も船長も(もちろんドキュソだった親父も)何かは分からず、
下船後、他の船の同僚たちに聞いて回っても、皆目見当もつかないし見た事無いって言われたそうです。

 
第二次大戦中は、乗ってた船が機雷と魚雷にやられて2回も沈没の憂き目に遭ってるのに
(そのうち1回は、夜間だったので乗員の3分の2が死亡・行方不明)、
心霊体験とか全く無いって言うんだから、つまらん親父でした。





937 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/13 00:28
そのたった一つの出来事が聞けただけで十分だよ。



938 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/03/13 10:25>>936
そんな超長いいったん木綿、聞いた事ないよ。
すんげぇ。



939 :不良船員の倅:03/03/14 01:32
あぁ、つまらない親父の話にレスが付くとは思いませんでした。
どうもありがとうございます。
うちの親父はお袋と結婚する前は、相当なワル&遊び人だったようで、
古い日活映画の不良マドロスを絵に描いたような人生を過ごしていたようです。
アムステルダムで「飾り窓の女」と遊んだ話とか、そっち系の話の方がずっと面白かったのですが、
カテ違いなので自粛。。。


では、もうひとつ、ウチの兄貴の体験談を書き込ませてもらいますね。
ちょっとスレ違いかも知れませんが…。


うちの兄貴とその友人2人は、何故か工房の時、水中銃にハマったんです。
水中銃って言うのは、ゴムかバネ仕掛けで銛を打ち込む物で、
結構強力で15センチ位の魚だと粉々に砕ける程の威力があります。
で、夏休み中、毎日のように海に潜っては
魚を撃って遊んでいた(時々は収穫が晩のおかずにもなってたし)のです。
そんなある日の事でした。



940 :不良船員の倅:03/03/14 01:33 

友人の一人が、そろそろ夕暮れ時だし帰ろうや、って言い出したので、
兄貴は最後のひと潜りって言う事で、普段よりもう少し深い所へ潜ってみたそうです。
まあ岩場だったので、それまで気が付かなかったんでしょうけども、
何と岩陰で女の死体が暗くなりかけた海中で、ゆらゆら揺れていたそうです。
 
驚愕の余り慌てた兄貴は、その死体を誤射してしまい、
見事に銛は腹部にHIT! 
腐れかけた死体ですから、ひとたまりもなく腹の肉は粉々に砕けてしまったらしいです
(これは後日談で判明) 
 
兄貴はもうパニックで、水中銃を海中に置いてきたまま家に帰り、「ガクガクブルブル」状態w。
死体損壊罪のため、警察にも通報出来ず。


数日後、地元紙に「行方不明女性、○○海岸に漂着、発見」との報道。
もちろん○○海岸ってのは、兄貴たちがよく潜ってた場所。
どうやら兄貴が誤射したお陰で、岩に引っ掛っていた死体が浜に流れ着いたようでした。 
記事にはならなかったけれど、親父の知人がその地元紙の関係者で、
知人曰く
「いやぁ、ヒドい死体だったよ。腹なんかもう魚か鮫に食い破られててズタズタでさぁ」
ってな話で結果が分かった訳でした。
 
銛が貫通してたので兄貴はタイーホされずに済んだけど、
兄貴は今でも時々夢に、半眼で睨む女の顔(余程印象に残ったんでしょう)が出てくるそうです。

まあ本当、海の中ってのは何が居るか分からんもんですね。