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12:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)10:32:00 ID:wG1 
文才ないですけど書かせていただきますごめんなさい。
本当に起きたことなのですが、創作って思われるかたの方が多いかもしれません。

もうかれこれ六ヶ月近く前の話です。
私は天体観測が好きで、車を走らせること50分くらいの山へ
4ヶ月に1回ほど星を見にいっていました。
その山は夜になれば当然明かりはなく、月明かりでなんとか移動する形のところです。




13:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)10:41:57 ID:wG1
あ、家族のことを書いておきます。
私の父と母の家系は代々霊感?霊能力?みたいなものを受け継いでいるそうです。
私は「気」みたいなのを感じるだけで、勉強も出来ない運動もダメというできの悪い姉です。
弟はあり得ないほど強い霊能力?
を持っていて、私とは全く正反対で頭もよく運動も出来る弟です。
父は幽霊が見えるのにそれに気づかず生活している感じの人です。会社員です。
母は「同じ人生を何回も送ってる」という謎の人です。

私と弟、母は蹴りや殴りが得意です。
それでも私は刃物男に追いかけられてからは常にハサミを常備しています。


14:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)10:51:44 ID:wG1  
とりあえず、この事が起きる2回ほど前にもあった体験を書きます。

1回目。
私は父と天体観測に行きました。
父がトイレに行き、私が木のベンチに座って双眼鏡で星を見ていると
「すみません」と若い女の人の声が聞こえました。
私は驚いてビクッとしてしまいましたが、「はい」と答えました。
それと同時に後ろを向きました。
そこには、冬だというのにワンピースを着て、上にカーディガンを羽織った女性がいました。

「今日ってどんな星が見えますか?」
そう聞かれたため、星が好きだった私は
そこら辺の記憶力だけはよかったので正直に答えました。
すると女性は「そうですか、詳しいですね。ありがとう」と言って茂みの方へ去っていきました。


15:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)11:06:07 ID:wG1 
2回目。
私は父と弟と一緒に天体観測へ。春でした。
その時、父と弟はまたまたトイレに行ってしまって一人だけに。
ついていけばよかったなぁ、と思いながら
あのときの女の人は何だったんだろう?と考え込んでいました。
すると「すみません」とあのときの声。
「はい」
「今日って星、何が見えますか?」
星が好きな女性なんだなぁと思い、私は解説を入れながら話しました。

すると、突然「あなたは優しいのね、ちゃんと話してくれるから」と。
「みんなね、私の声を聞いただけで逃げちゃうの」
「それでも聞き続けていたら、あなたは逃げずに答えてくれた」
「だからあなたは大丈夫」
一方的に喋り始めた女性に戸惑いながら少し相づちを打っていた。

「私、会いたい人がいたの」
「星に詳しくて、優しい彼」
「でももういいかな、あなたがいるもの」
「あなたをこっちに引きずりこめば、悲しくない」

その瞬間「気」が悪いものに変わっていった。
ヤバイ、逃げなきゃ…と思っているのに、怖くて動けない。
その時弟が運良く現れ、女性は去っていった。

帰り道、車の中で
弟「なにお姉ちゃんあれと仲良くなってんの?」
私「いや、優しそうな人だったし気だって全然悪くなかったし」
弟「お姉ちゃん、ただでさえつけてきてる霊の数多いんだからやめてよね」
私「すまんすまん」
弟に「あそこには当分近づかない方がいい」と言われました。


16:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)11:33:42 ID:wG1
そして六ヶ月近く前の話。
1年ほど行ってなかったので
そろそろ行きたいな、そう思って父と二人で天体観測に行きました。
おおじいちゃんのくれたお守りと、小さな容器に詰めた塩とお酢を持って。

おおじいちゃんはわたしを可愛がってくれましたが、もう亡くなっていています。
遺書には「○○(私の名前)に何かあっても、家族に何があっても私が護る」
と書いてあったそうです。

それで、着きました。
父に「私から離れないで」ときつく言っておきました。
すごく怖がりながらも、星を見ることに没頭していました。
隣にいた父が「○○~、寒くなってきたからそろそろ帰るか~」と言ったので
私は「そうだね~」と答え、立ち上がりました。 
もう大丈夫、よかった。
そう思った瞬間

「もう行っちゃうの?」

かなり悪い「気」と女の声。
間違いない、あいつだ!と思い父に「走って!」と叫びました。
私も走っていたのですが途中、なにもないところでこけてしまいました。
最悪だ、と自分の運動神経の悪さに嘆き、
すごく怖くて悲しくなりました。

後ろを振り向けば、女がすぐそこまで迫っていました。
「一緒、ずっと一緒」と繰り返し呟く女。
すると私に触ろうとした女が突然奇声を発して暴れ始めました。
なんで、どうして、と混乱していましたが
「逃げろ○○」と男の人の声。
「許さ…ないィィィ」という女の声が耳に残りました。

私は車まで逃げ、父と猛スピードで逃げ帰りました。
それから数日、友達の父がやっている小さな神社に行きました。
そこで、友達の父に天体観測中にあった話をすると「そうか…」と。
すると「君を護ったのは、そのおおじいちゃんなのかもしれないな」と言われました

私は確かに、あのとき男の人の声を聞いた。
優しくてたくましい、まさにおおじいちゃんのような。そこで少し泣きました。
それから、友達の父に「○○さんはよくつれて帰って来ているだろう?」と言われました。

私「弟によく言われます」
友父「君の中には厄介なものが憑いている。正確に言えば、根付いてしまっている。
とる方が危険なくらい根強く」
私「え?」
友父「だからそういう悪いものに魅入られてしまう。その優しいところもあわせて」

私はゾッとした。これからも、こんなことが続くのか、と。
それからあの山にはずっと言っていない。
でもたまに聞こえるときがある。
「許さない、絶対引きずり込んでやる」と。


17:名無しさん@おーぷん:2015/06/28(日)11:34:40 ID:wG1 
重要かなと思った部分しか挙げていないので展開が急ですみません。
とりあえず、これで終わりです。
見てくれたかた、ありがとうございました。