死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

765 :その1:2008/10/10(金) 23:48:11 ID:ruuNp7md0
友人のフリーライターから聞いた、怖いというかとても気味が悪い話です。

友人はフリーライターといっても、
朝鮮の民俗学に興味があり、1年の半分以上は向こうにいます。
いつか北に拉致されないかヒヤヒヤしてるそうですww
何回かやめろよって言いましたが、やはりなぜかあの半島に魅力を感じてしまうらしいです。

まあ、普通に民俗学といえば聞こえがいいですが、
彼が主に調べているのは朝鮮の黒歴史・・・
表には出ないドロドロした歴史だというんですから、物好きと言うか悪趣味と言うか・・・
映画にもなった、キム・デジュンの暗殺部隊なども調べたというものだから、困ったものです

そんな彼が語った朝鮮の闇・・・
本当に闇に葬られた、現実にあったとは思えない、思いたくない、恐怖の歴史です。

あまりの話の内容に、彼はそればかりは文章にできなかったと言います。
この話は誰にも話しておらず、人に話すのは初めてだと言いました・・・

なぜ彼が私に話したのか、それは、いやがらせの為に話したのです。
というのも、彼と一緒に入った料理屋のバイトが朝鮮人で、
あまりにも日本語が下手で、思わず「これだからチョンは」と言ってしまったのをきっかけに
口げんかになり、そして落ち着いたところで、
彼がポツリポツリと話し出しました。
「お前、朝鮮人がどれだけ歴史の裏で恐ろしいことをやっていたのか・・・教えてやるよ・・・」と。


今やかの国は発展途上ということもあり、超高層ビルが建ち、ハイテクなパソコンが並び、
様々な国と交流をもってますが、
実際にはそんなのは全体の一部に過ぎず、
少し山奥や地方に行けば、未だに自給自足してる村もあります。
南北問題や朝鮮戦争なんて
教科書に載っているような歴史ではなく、本当に裏の歴史を知るには、
そういった村からの情報が欠かせないと言います。





766 :その2:2008/10/10(金) 23:49:07 ID:ruuNp7md0
3年ほど前になるでしょうか、
その日も彼は山奥の村で取材をしていました。
一通りの取材を終え村を出たころには、空はもう真っ暗だったそうです。

予定よりも時間をくってしまった。
さっきの村に宿を求めようかとも思ったのですが、結局、麓の町まで歩くことにしました。

しかし、険しい山道。
もちろん街灯なんかも無く、手元の懐中電灯の明かりも、ただデコボコの道と闇を照らすのみ・・・
おかしい。迷ってしまったんじゃないか。
そう気づいた時はもう遅く、森と闇に囲まれ、そして雷鳴が轟いたそうです。
振り出す滝のような雨。
彼は雨具を着て、「こりゃあ・・・雨宿りできる場所を探して野宿だな」と覚悟を決めました。


ぬかるんだ地面に足を取られながらも、
雨粒しか反射しない懐中電灯の明かりを頼りに、一晩過ごせるような場所を探します。
すると、地面から飛び出す巨大な岩と岩の間に、穴があるのを発見しました。
ちょうど人ひとり入れるような穴です。

「坑道か何かか?ちょうどいい」
彼はその穴に入りました。
中はもちろん真っ暗で、電灯で照らしても冷たい岩肌しか見えません。 
そのまま寝てしまえば良かったのですが、
彼は好奇心で「奥はどうなっているんだろう?」と、穴の深くへ進んでいきました。


どれだけ歩いたでしょうか、
深い深い穴の先、出口が見える気配もありません。
懐中電灯の電池も気になります。
こんなことなら、入り口のところでさっさと寝てしまえばよかった。
彼は後悔します。
ここで夜を明かしても、目覚めは闇の中でしょう。結局進むか戻るかしかありません。

万一行き止まりだったら・・・
そう思うとやはり後戻りかな、そう考えた矢先、雨音が聞こえます。
もしかして出口か? 

さらに先に進むと出口が見えました。
かなりの距離を歩いた気がする・・・それは山の裏まで突き抜けているトンネルだったようです。
とりあえず出口が見つかったので、そこで彼は横になりました。



767 :その3:2008/10/10(金) 23:49:39 ID:ruuNp7md0
まぶしい光に、彼は目を細めながら起き上がりました。
昨夜の遭難に雨。そしてトンネルの事をぼんやり思い出しながら外に出ました。
木々の隙間から漏れる光、快晴です。
よかった、とりあえず麓まで降りよう。
そして、少し先に開けた場所があるのを発見し進みました。


森から抜け出し草原に出た彼は、その時の感覚を、
「あの時背中に走った悪寒はヤバかった。脊髄が氷柱に変わったかと思った・・・」
そう語りました。

彼が見たのは墓、墓、墓、墓墓、墓墓墓墓墓。
草原のあちこちに倒れ積み重なり、そして草からのぞく墓墓、墓石の大集団。

ほとんどの文字は苔に覆われ欠けていましたが、それは確かに墓だったといいます。
しかもその数は尋常じゃなかったそうです。
草原かと思ったのは墓の隙間から生えた草で、その一面・・・
そう、彼が立っている地面そのものが墓石の山だったそうです。

これほどの死者・・・疫病か?村同士の抗争か?
この山にも昔、村が点々とあったことはだけは知っているが・・・
しかし考えづらい。あまりにも多い。
村1つ全員・・・どころじゃ・・・ない。この山1つ・・・いや、
この地方一帯の人間が死ななければ、これほどの数にならないんじゃないか・・・?


恐る恐る墓石の文字を覗き込む。
時代はどれも大体同じ時代のものが書かれていた。
ちょうど、日本で言えば幕末~明治初期に集中しているらしかった。

そしてもう1つ、欠けた墓石の文字をたどっていくと・・・彼は気づいてしまった。
女性と・・・子供しかいない・・・
名前はほとんどが女性の名前。
男性の名前もあったが、刻まれた年齢はどれも幼く・・・ソレを物語っていた。

これだけの女と子供が?
この時代は確かに村と村、地域と地域、国と国の争いがあちこちであり、疫病も度々あった時代だ。
しかし、それなら成人男性の名前も刻まれるんじゃないのか?
男たちが出稼ぎや徴兵で出て行った後、残された女や子供が疫病で亡くなったのだろうか?
恐怖は徐々に好奇心に変わっていった。
ここで・・・ここいらの地域で何が起こったのか・・・
彼は調べることにした。



768 :その4:2008/10/10(金) 23:50:11 ID:ruuNp7md0
まずは地域の資料を漁ってみた。
図書館や役所にも足を運んだが、コレといった情報は得られなかった
そもそも、今でも地方の山の奥で何があったかなんて、日本ですら分かってない事が多いのに、
管理能力がアレな国だ。
今現在でも、住民票すらない山奥の人なんて数万人もいるんだ。分からなくて当然なんだよな。
彼は苦笑した。


そこで、先日の村に再度話を聞きに行った。
その村の人は、確かにあのトンネルと墓の山の存在は知っていたのだが、
比較的新しい村だったため情報は少なかったが、
「昔、かなり良くないことが起こったらしいが、詳細はわからない」
村一番の年寄りもこう語るのみだった。


あの時代、この地域の生き残り・・・は、さすがにいないだろうけど、
もしかしたら、どこか移住した部族がいるかもしれない。
様々な資料を調べ聞き込みを続けると、ある重要な手がかりを見つけた。
あの山一帯の者の一部は、今のロシアに移住しているとのこと。

「ロ・・・ロシア?はぁ・・・お手上げじゃん」
私はため息をついたが、彼は薄気味悪い笑みを浮かべて続けた。
「いや、ロシアまで行ったぜ・・・さすがにロシア語わからなかったから、辞典片手にな」
アホだコイツ・・・私はすっかり冷めたヤキトリを頬張った。
「んで、ロシアで見つかったのかよ?墓場山の住民は」
「あぁ、見つかった。俺ってハイパーラッキーだ・・・まあ、1年かかったけどな」
「マジかよ・・・」
「ああ、しかも『絶対に話さない』と、超ガンコジジイでな。交渉に交渉重ねて、
聞き出すのにさらに1年かかった」
「・・・はぁアホだなぁ・・・」
私はため息をついた。


バカみたいに寒いロシアの田舎町に、その老人の家はあった。
老人は、確かに朝鮮人の顔立ちをしていたという。
ただ、生まれも育ちもロシアだというのだから、老人が語ったのは父の祖父・・・
つまり、ヒイヒイおじいちゃんの話だ。
その老人も90代というのだから、確かに時代は合っているようである。
老人はしわが垂れてわずかに開いた瞳で彼を見据えて、ゆっくりと話し出した。



関連記事 



コトリバコ 4
コトリバコ 5
偽コトリバコ 1
偽コトリバコ 2

朝鮮の壺 1
朝鮮の壺 2

【閲覧注意・事件・テロ】ベスラン学校占拠事件