2016年夏、映画「ゴーストバスターズ」のリメイク版が公開される。
前作に続くシリーズ3作目というより、別物の作品として観た方が良いだろうと思うので、リメイクとさせていただく事をご了承いただきたい。

このシリーズの流れは、幽霊(ゴースト)に溢れかえる街でゴースト退治を専門に行う駆除屋(バスターズ)というタイトルそのもののコメディとなる。
なお、前2作品の主人公らは男性だったが、時代を反映してか今回のチームは全員女性である。




以下、1・2作品の詳細。


【ゴーストバスターズ 1】
・公開は1984年。
アイヴァン・ライトマン監督。





・ストーリー
ニューヨークコロンビア大学で超常現象の研究を行っていた、冴えないオタク系の研究者3人が主人公。
研究費が打ち切られた為に幽霊退治屋「ゴーストバスターズ」を開業、あるホテルの幽霊騒動を解決したことからマスコミに注目され、超人気会社となった。
(因みに、彼らが使用するゴースト吸引器は掃除機ソックリの機械である)

そのような中、「門の神ズール」(雌)と「鍵の神ビンツ」(雄)が現れ、この門と鍵がくっつくと扉が開き「破壊の神・ゴーザ」が復活することが判明する。ゴーザを崇拝しこの世の終りを祈る秘密結社呼び寄せたのだ。

一方、ビジネスは大成功を納めていたゴーストバスターズだが、実際には多くのトラブルも抱えていた。
建物の破損、爆発による被害、他にも多くの法律違反があり、彼らは爆発物所持の容疑で拘束されてしまう。幽霊保管庫も一杯になっており、電源が切られたことにより多くのゴースト達が街に溢れ出し、ニューヨークはパニックになった。

ニューヨーク市長のたっての希望でバスターズは解放された。
破壊の神の情報を得ていた彼らは、秘密結社のビルへと向かう。しかし時遅く、ゴーザは復活しつつあった。
形を持たないゴーザは、彼らに破壊の方法を選べと迫る。
抜き差しならぬ状態であったが、たまたま1人の博士の脳裏にマシュマロマンが蘇った。
そのため、破壊の神は巨大な「マシュマロマン」の姿で出現し、街を破壊し始めた。






博士ら3人と新人助手1人の4人のチームで、危険な賭けを含む壮大な幽霊駆除・ゴーストバスターが開始される。


【ゴーストバスターズ 2】
・1989年公開。


・ストーリー
5年後。 以前の騒ぎでは大活躍した彼らではあるが、破壊した建物などの賠償金及び数々の法律違反により「ゴーストバスターズ」社は破産していた。

ある日、前回の騒動に関わりのあった女性・ディナの息子の異変を皮切りに、次々と異変・事件が勃発し始める。
原因不明の現象に、彼女はチームの1人に相談、調査を依頼した。

独自に調査したところ、廃線となった地下トンネルの中でチームは不思議なスライムの川を発見する。
しかしながら、かつてのように合法的な方法での調査ができず、違法調査であったこと、調査の影響でニューヨーク中が停電してしまったことなどにより、これらは裁判沙汰となってしまう。

裁判中、地下トンネルより採取してきたスライムにより、死刑になった凶悪犯罪者がゴーストとして復活。無罪と引き換えにチームはゴーストを駆除、再びビジネスは再開された。

一方、ディナの勤める美術館。
16世紀に魔術師で狂人と恐れられたヴィーゴ大公が、自身の肖像画から甦ろうと機会をうかがっていた。絵の管理人はディナに下心を抱いており、ヴィーゴに漬け込まれ操られ、デイナの幼い息子を美術館に誘拐した。

実は、地下のスライム川はニューヨーク中の人間の憎悪や怒りの蓄積されたものであり、そのエネルギーを吸い上げてヴィーゴは復活を試みていたのだ。
幼い子供の姿を乗っ取り、蘇ろうとするヴィーゴの影響か、街中いたるとことにスライムが吹き出し、ゴースト達が一斉に暴れはじめた。ゴーストバスターズは出動するものの、肝心の美術館はスライムに覆われ手出しができない。

ならば、逆の方法を試みよう。スライムは人間の感情に激しく反応する。

人々の希望の善の力を終結させるため、ニューヨークの象徴「自由の女神」に接種していたスライムをふきかけ、陽気な音楽を流し、人間の善い感情を引き出してゆく。

ついに、自由の女神が動いた。
ニューヨーク中のハッピーな感情が女神を動かしたのだ。

こうして、悪の感情に支配されたヴィーゴの悪霊と、希望の星自由の女神との戦いがはじまるのであった。




何も書かずとも、ほとんどネタはバレているような作品だが、世界中で大ヒットし、後の大物俳優も多く送り出した作品である。
(ビル・マーレイ、ダン・エイクロイド、シガニー・ウィーバー、ハロルド・ライミス、変わったところではボビー・ブラウンがいる)


2016年の「ゴーストバスターズ」はまだ公開されていないため、ラストまでは紹介はしない。

当時としては斬新なアイディアや、あまりにも笑える展開、マシュマロマンが笑いながらビルを崩壊させるシーンなど観客を呆気に取らせた。
2作目では、自由の女神を動かすなどショッキングな演出に驚かされた。

コミカルな俳優陣の演技もさることながら、ハリウッド的ユーモアが濃縮された作品でもある。
一世を風靡したテーマ曲は、今でもどこかで聴いたことがあるかと思う。

興味があれば、だが、リンクを貼っておくので「この曲か!」と納得していただきたい。