サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

カテゴリ: 日常のめくれる時

782 : 本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 08:43:52.50 
昔の話
朝ゴミ出しから帰って、いつもの様にマンションのエレベーターに乗った。
上がる時にドアの隙間から風が通るんだけど、この日は振動はするものの空気の動きは皆無。
それでも目的の階に着いてみると、何だか赤いのよね。

ここで昨日届いてるはずのメール便を取ってくるの忘れたのを思い出し
エレベーターを降りずにそのまま1階へ向かった。
1階に降りてからは変な事は無かったけど、あれオカルト物件だったのかしら?



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1436905422/

142 :もしもし、わたし名無しよ:2011/02/14(月) 11:47:11
自分は時々金縛りに遭う。
しかし夜中でなく休日の昼寝中が多いので怖くなくイラつくという感じだった。
しかしこの前経験した金縛りは、真昼間にも関わらず尋常じゃない恐ろしさだった。

昼間、自室のベッドでうつらうつらしていると金縛りになった。
まーたかよ、うぜーなという気分で、さっさと解けねーかなと普通に寝てたんだが、
窓の外でシャン、シャンと異様な感じの鈴の音が聞こえてきた。
猫かと思ったけど、あんな規則的には鳴らさないよな…
家の外からゆっくりと、しかし確実に規則的に窓のところに近寄ってくる気配。
神経の図太さには自信があった俺も流石にじわじわと怖くなってきて、
これはヤバイ!とにかく布団から抜け出して
全速力で遠くへ逃げたくてたまらないのに体は全く言うことを聞かない。

音が止まった。窓のすぐそばだ。
見たくないのに首が意思に反して窓のほうを向く。
誰かに頭を抱えられて無理矢理振り向かせられてるような非常に嫌な感じだ。
目蓋を閉じているはずなのに目が見える。




143 :もしもし、わたし名無しよ:2011/02/14(月) 11:49:12
窓の外の風景を見た途端俺は戦慄した。
等身大くらいの大きさの不気味は和人形が窓を覆いつくすほど大量に張り付いてるんだよ。
もう外が昼か夜かも分からないくらいに。

人形は無表情で一斉に小刻みに痙攣して金魚のように口をパクパクさせてる。
低いじいさんの声で、祝詞(神式の葬式とかで神主が唱えるお経のようなもの)を唱え始めた。
耳から入ってくる音というより、ぐわんぐわん脳全体を反響して聞こえる声で、
耳を塞いでも目を閉じても
これは絶対逃げられない!もうだめだ呪い殺される!ってくらい
追い詰められて死を覚悟してたんだが
窓辺にトトロのぬいぐるみが飾ってあるのがふと目に入ったんだよね。
歯をむき出しにして叫んでる表情の。
その存在に気づいた途端、トトロが映画のアレみたいに「グアアアー!」って叫んで、
掃除機のCMのように人形たちをものすごい勢いで全部吸い込んでしまった。
そして部屋の空気は平常になり、やがて金縛りも解けた。

今思い出せば、あの時のトトロの形相も
子供が見たら絶対トラウマになるくらい恐ろしく歪んでいたのに
金縛りの最中は本能的にトトロは自分の味方だと感じていた。
普通ならそのトトロは人形供養に出そうと思うだろうし
親も絶対そうさせると思うので親に話してない。
俺が幼稚園くらいのとき死んだ祖父が買ってくれたものだから手放したくない。
流石に場所は窓辺から枕元に移動したが。

後で冷静になって思い出すと、あの変な人形どもが唱えてた祝詞は、
祖父の葬式のときに神主さんが唱えてたのにそっくりだった。
声の感じは神主さんのプロっぽい声とは似ても似つかぬ、
怨念がこもったデスメタルのような声だったが。

今までの記憶をつぎはぎした夢だ、と言われればそれまでなんだが、
夢にしても怖すぎる体験でした。



人形の怖い話ありませんか?<十八巻目

979:本当にあった怖い名無し:2013/02/02(土) 15:25:22.99 
小学校4年生の夏休みのことで、今でもよく覚えてる。
川と古墳の堀をつないでる細い用水路があってそこで一人で鮒釣りをしてたんだ。
3時頃から始めたんだけど、
いつになくたくさん釣れるので面白くてやめられなくなった。
だんだんあたりが薄暗くなってきて日の長い時期なので7時近かったと思う。

そろそろ帰らないと怒られるな、もう一匹だけ釣ったらやめようと思っていたら
ガサガサと藪を踏み分ける音がして
川原の丈の高い草の中を何かが近づいてくる音がする。
人が通るような道はないので動物かと思ってちょっと身がまえたが
出てきたのは自分の父親より少し年上くらいのおじさんだった。

おじさんは神主さんのに似た上下白の着物を着て
顔は大人なんだけど小学生の自分と同じくらいの背丈で頭に黒くて長い帽子をかぶってる。
それが烏帽子というものだとは後でわかった。

はじめは怖いという感じはぜんぜんしなかった。
おじさんはにこにこ微笑んでいてとても優しそうにみえたから。
おじさんは体についた草の葉を払いながら「ぼうや釣れるかい?」と聞いてきたので、
「はい、釣れます」と返事をすると
「ちょっとお魚見せてくれるかい」と言いながら歩み寄って魚籠を引き上げ
「ほーう大漁だねえ。いくらかもらってもいいかな」
そしてこちらの返事も待たずに魚籠の中から一番大きい鮒を二本指ではさんでつまみ上げ
「いただくよ」と両手で抱えて頭から囓り始めた。

バリバリという骨の砕ける音が聞こえてくる。
おじさんは「いいな、いいな、生臭いな」と歌うようにつぶやいて
頭のなくなった鮒を草の上に捨てた。
自分が呆然と見ていると「殺生だよ、殺生はいいな、いいな」と言いながら
魚籠の上にしゃがみ込んで
今度は両手をつっこんで2匹の鮒を取り出すと
こちらに背を向けるようにして、交互に頭を囓りだした。
やっぱりバリバリゴリゴリと音をたてて頭だけ食べている。
生臭い臭いが強くした。


980:本当にあった怖い名無し:2013/02/02(土) 15:31:00.19 
魚を捨てると立ち上がってこちらを振り向いた。
にこにこした顔はそのままだが額と両側の頬に鮒の頭が生えていた。
鮒はまだ生きているようでぱくぱく口を開けてる。
「ああーっ」と声を上げてしまった。
ここから逃げなくちゃいけないと思ったが体が動かない。

おじさんは動物のような動きで一跳びで自分の側まで来て
「ぼうやももらっていいかな」と言って肩に手をかけてきた。
思わず身をすくめると同時におじさんのほうも弾かれたように跳び離れた。
そしてこちらを見て不審そうに首を傾げ
「・・・ぼうや、神徳があるねえ、どこかにお参りにいったかい?」
そう言うおじさんの顔から目を離せない。

すると急におじさんの顔が黒くなり、
吠えるような大声で「どっかにお参りにいったかと聞いてるんだ」と叫んだ。
気おされて
「・・・この間お祭でおみこしを担ぎました」と、なんとか答えると、
おじさんは元のにこにこ顔に戻って
「そうかおみこしねえ、ふーん残念だなあ、じゃ20年後にまた来るよ」
ゴーッと強い風が顔に当たって、
目をつぶってもう一度開けるとおじさんの姿はなくなっていた。

体が動くようになったので釣り道具をぜんぶ捨てて家に逃げ帰った。
家族にこの話をしたけど何を馬鹿なことをという反応だった。
母親が変質者かもしれないと少し心配そうにしたくらい。
翌日中学生の兄といっしょに昼前に堀にいってみたら
釣り竿なんかは草の上に投げ捨てられたままになっていた。

ただ魚籠に近づくとひどい臭いがして、
中はどろどろになってあたりの水面に油と魚の鱗が浮いていた。
その後はその古墳の堀には近づいていないし、特に奇妙な出来事も起きていない。
ただもうすぐあれから20年になるんだ。



147:本当にあった怖い名無し:20/04/22(水)02:39:02 
急に思い出した高校2年の頃の不思議というか奇妙な話。
俺は地元の商業高校で自転車通学だった。
登校時は遅刻しないよう最短ルート。
下校時は同じ部活のやつと一緒に帰るので、ちょっと回り道をしていた。

高校2年の1月だった。
部活を終えて、仲間4人と一緒に下校。
1人2人と家路に向かい、俺一人になったあと、雑木林のわきの道を抜けて帰宅する。
雑木林から自宅まで自転車で10分未満だった。

ある時、雑木林を抜けようとすると、
まるで俺が通るタイミングを計ったように「ずさぁ!」という音が聞こえるようになった。
最初は自転車を止めて、辺りを見回し、
「え? え?」と振り返ったりしてたが、そのあたりは暗いので何も見えない。
そのうち、5回め、6回めとなるうちに慣れて、俺も気にしなくなっていた。




148: 本当にあった怖い名無し:20/04/22(水)02:39:29 
月日は経ち、3月。
また、いつものように部活のあと、自転車で走っていた。
だが、この時はウォークマンをしながら走っていた。
そろそろ、いつもの「ずさぁ!」の音がするあたりだな、と思ってたら、
ヘッドホンから「おいっ!」と強い口調で誰かに声をかけられた。
「はいっ?」と自転車を急ブレーキかけたら、
雑木林にうっすらと黒い影が見えて、それがブーラブラと……

「く、首つり!」と俺は全速力で家に帰った。
家で父親に「く、く、くびつり!」と言うと、
父親は「なーにが首つりだ。なんか見間違えたんだろう」と笑いながらも、
作業用の軽トラに俺を乗せて走り始めた。

問題の場所に着くと、首つり死体はあった。
そこで父親は「こりゃ本物だ」と携帯電話で警察に電話。
パトカー2台と警官4人が到着して現場検証みたいなことをはじめ、
俺はあとから来た刑事みたいな人に事情聴取された。


149:本当にあった怖い名無し:20/04/22(水)02:39:51
「で、どんな風に気付いたの?」
「あ、あの、『おい!』って声をかけられて、次の瞬間、ずさぁ!とブーラブラして」
みたいなことを答えたと思う。
事件性はほぼない、ということで、解放されたのだが、ひとつだけ不思議なことがあった。
その死体、死にたてホヤホヤじゃなかった。
首をつってから4週間は経っていた。
つまり、俺が最初に「ずさぁ!」って音を聞いた時に首をつっていたんだろうってこと。
じゃあ、なんで、その後も「ずさぁ!」って音を何度も聞いたのか、
ヘッドホンの「おい!」はなんだったのか。それは一切わからない。

続きは、ない。俺部活後の帰りルートを、行きと同じ最短ルートにしたから。
その首つりがあった雑木林が造成され、家が建つというので思い出して書き残した。


759:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 21:11:16.28 
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKはトイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。

ある夜、沸いた頃を見計らって
お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。

見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、
長い髪が海藻のように揺れて広がり浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が
黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことはあきらかでした。

突然の出来事に、私はフタを手にしたまま裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。

目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元はお湯の中
黒く長い髪の合間で真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。
フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。
と同時に閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。

私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを
わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうではフタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。

私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ
部屋を飛び出るとタクシーを拾い一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。

数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。
友人は、回のような話を笑い飛ばすタイプで、
好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。




760:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 21:12:12.02 ID:Q10x+dfW0
浴室はとても静かでした。
フタの上に載せたいろんなものは全部、床に落ちていました。
お湯の中からの笑い声もフタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。
しかし、湯気が立つだけで女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。
それでも気味が悪いので、友人に頼んでお湯を落としてもらいました。

その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の閉じたフタと便座の間から長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
友人も、それに気付きました。
剛胆な友人は、私が止めるのも聞かず便器のフタを開きました。

その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は、
目だけを動かすと、竦んでいる友人を見、次に私を見ました。
わたしと視線が合った途端、
女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。

はははははは…ははははははは…。

笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、
はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。
顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。
そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。
耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。

その後は無我夢中だったせいかよく覚えていません。
気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って私と友人は友人の部屋の前にいました。
部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、
「絶対に閉じないでね」と言いました。

翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい自分の部屋へ戻りました。
しかしそこにはもう何もありませんでした。
それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。
通勤時間は長くなるなどと言っていられません。
今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。
トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。



479 :本当にあった怖い名無し:2015/09/01(火) 18:22:31.29 
うちにはもうすぐ19歳の老猫がいるんだけどさ。
朝、旦那の出勤前に珍しく猫が旦那の所に行って鳴いてた。
猫は旦那の事はあんまり好きではなくて、たまに行くぐらい。

で、その鳴き声がいつもの「にゃーん」ではなくて、
どうしても「いた~い」「いた~い」と聞こえる。

その時は私は何も言わなかったし、旦那もなにも言わずに出勤していった。
私としては、「猫も高齢だから、関節とか痛いんだろうな」と思ってた。

昼に救急車から電話がかかってきた。
旦那が倒れてたw

倒れた原因が不明だそうで、医者は「熱中症かなぁ?検査の結果はどこも悪くない」と言ってた。
まぁ、本当に大したことなくて点滴だけして帰ってきたんだけど。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1426252794/l50

492 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:12:52 
学生の頃、実家を離れて大学の寮に住んでいた。
田舎の学校でその敷地から歩いて20分程度の場所にある寮でした。
周りは住宅地で、古くからのお宅とベッドタウン化による新興宅地が混ざった感じ。
寮は4階建てで屋上に物干があり、夜間は屋上への出入り禁止だったけど、
みんな時々屋上へ出て煙草を吸ったり小声でおしゃべりしたり。

たしか私が2年生の終わり頃、なんとなく眠れない日が続いてた。
良く夜中に屋上へ出て1時間くらいボーっとしたりはしていたので
その日も防寒対策して行ってみた。
フェンスのそばのベンチで夜空を見上げたり、夜の住宅街を上から眺めたりしていたら、
寮の門の前にある左右に伸びる比較的広めの道路に、何か動くものを見つけた。

自分から見て左手側、門から100m以上離れたあたりに人影があった。
周りとの比較から、子供と思えるくらいの背格好。
脇道からその道路へひょいっと出たり入ったり、ちょこちょこっと走り出したと思ったら、
また向きを変えて脇道へ入ったり。
何だろう?こんな夜中にと思いながら、(確か午前1時は過ぎていた)
なぜか目が離せなくなってじっと観察してしまった。
なかなか近づいてこないのでイライラした気持ちでいたんだけど、
田舎道のまばらな街灯の光で、徐々にそいつの姿が判別できるようになってきた。

びっくりした。
道端の自販機と較べた感じでは、背丈はたしかに10歳くらいの子供サイズ。
でも体はガリガリに痩せていて、頭が異常に大きく見える。
頭を支えるのが大変なのか、歩くたびに首が不自然にゆらゆら動いている。
大きな顔の中で目も異常に大きく感じられ、しかも極端な黒目っぽいのがさらに無気味だった。




493 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:14:47
体がガリガリだったと書いたけど、そいつがどんな服装だったのかはどうしても思い出せない。
自分の中では裸だったという記憶もあるけど、だからといってそれに確信は持てない。
表情はニヤニヤ笑いだった。
子供がそのまま老人になったような薄い感じの顔。
夜中に4階の屋上から見ていた自分が、それらをはっきり目にしたという自信は
今となっては持てないけど、フラフラ歩いて近づいてくる無気味さは消えようがない。

門から50m程になった時、そいつがいきなりこっちへ視線を向けた。
私は黒いダウンコートを着て、声も出さずにしゃがみ込んで4階の屋上にいたのに、
そいつは迷わず私の方に視線を向けてきた。
お互いに相手を見ていることが
私にもはっきり判って、鳥肌が立つのと手の平に汗が出るのを同時に感じた。
そいつは立ち止まってこっちをじっと見ながら、
ニヤニヤ笑いを続けていた。

私が固まったようになっていると、突然そいつはこっちに向かって走り出した。
あのヒョコヒョコとした不安定な動きで。
訳のわからない恐怖感に私は多分パニックになりかけで、
声を必死で押さえたままで屋上から中へ飛び込んだ。

寮の建物自体はオートロックで施錠されている。自室のドアも鍵がかかる。
3階にある自分の部屋に駆け込んで鍵をかけ異常なくらいの心臓のバクバクを感じていた。
何をどうしたらいいかわからない。
何あれ!何あれ!なんでこっち来るの?
部屋の電気をつけたらあいつにわかってしまうという恐怖で暗闇の中で震えた。
友達の部屋に行こうか?
でも廊下であいつに会ってしまったら?
寮の中にいるわけない!
きっとただの酔っ払いかなにかだ!
頭がグルグル回るような感じがして、気がついたら涙まで出ていた。


494 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:19:23 
すぐに窓の外から砂利を踏む音が聞こえた。
寮の周りを歩いてる!
ジャッザザッザ…ジャッザザッザ…みたいにひきずるような感じ。
私はもうたまらずに、寮長さんの携帯に電話した。

眠そうな寮長さんの声が聞こえたとたん、
変なプライドや気取りが蘇った私(笑)は、できるだけダルそうな声を作り
「誰かが寮の周り歩いてるみたいで迷惑なんスよね~」と言ってみた。
『わかりました。念のために見回ってきますから』と言ってくれて一安心。
しばらくして、明らかにさっきとは違う普通の足音がして、去って行った。

今度は寮長さんから電話をくれて、
『不審なものはなかったですよ。施錠も大丈夫でした』
という言葉で自分を安心させ、何とか眠ることができた。

次の日、1限からの授業だったので、普通に起きて寮の玄関を出た。
玄関の左側へ10mくらい行ったあたりが私の部屋の窓の真下になる。
昨日は怖かったなぁ、と思いながらそのあたりに目を向けると何かいつもと違う印象を受けた。
恐る恐るそっちへ近づくと、昨日感じた鳥肌と汗が一気に蘇ってきた。

私の部屋の窓の真下、その地面に
子供がよくやるように片足で砂利の地面をこすって線が引かれていた。
図形はきれいな二重丸だった。
直径1mもないくらいの二重丸がまるで手で整えられたようにきれいに書かれていた。
侵入者の証拠を残すとかいう考えもなく、
頭が真っ白になった私は、夢中で自分の足で砂利を蹴って二重丸を消した。

あれから砂利を踏む足音が聞こえると、このことを思い出してしまう。



ほんのりと怖い話スレ その68

210 :ほんとうにあった怖い名無し:02/11/14 16:15
一年程前。母は早朝のお散歩の時に、交通事故を目撃しました。
ワゴン車とバイクがぶつかり、バイクの人はすぐに動かなくなったそうで、
その時、かなり悪いのでは・・・?と思ったそうです。
他に目撃者らしき人はいなかったので、ここににいなければと思いながらも
母はショックで気分が悪くなってしまい、よろよろしながら帰宅してしまいました。

その日は一日気分がすぐれず、ゴロゴロしていたそうなのですが、
しばらくウトウトしていたら、枕もとに頭がパックリ割れた女性が立ったのだそうです。
血まみれの顔で・・・
その時点では、母にはバイクに乗ってた人が女性なのか、男性なのか、
どこを怪我したのか、亡くなったのかすら分かっていなかったのです。
あぁ、あの人亡くなったんだろうか・・・?
と憂鬱になりながらも、
ものすごい形相だったのが怖くてたまらなかった、と言います。

その後。気を取り直して、夕方お風呂に入ろうと風呂場のドアを開けた途端、
そこにまたいる・・・同じ女性が、同じ様子で。
「ひっ」と息をのんだら、消えていきました。
なんで私のところに出てくるのよと、不可解な気持ちでその日は終りました。

次の日、新聞の地方版にその事故のことが載りました。
その時母は、彼女が自分の所へ来た理由がわかったそうです。
記事には、
『女性は頭を強く打って死亡。どちらかが信号を見間違えたとして、警察は捜査している』。




211 :ほんとうにあった怖い名無し:02/11/14 16:15
『どちらかが』ではないのです。
母はワゴン車が無視したのを知っていたのです。
証言してください。私は悪くない。そう訴えていたに違いない・・・
と思った母は、警察に電話しました。
案の定、ワゴン車の運転手はシラを切っていたのだとか。

その後もシラを切りとおせると思ったのか、とうとう裁判にまでなってしまい母は憂鬱でした。
もともと人前で話すのが苦手なのに、ましてや裁判です。

ところが、裁判の三日前くらいから母は「いやだ、いやだ」と言わなくなったので、
どうしたのかと聞いてみると、
「昨日あの女の人に、『あなたのために証言するのだから力を貸して』と声を出して頼んでみたら、
綺麗な姿で夢に出てきて、にっこり笑っていたのよ。
それから、何だか上手くいくような気がして、イヤじゃなくなったの。不思議でしょ」
母いわく、彼女が付いててくれてる感じがするとか。

もちろん、裁判で堂々と証言してきました。
私も傍聴したのですが、いつものあがり性の母ではありませんでした。
まもなく結審します。

ドライバーの皆さん、気をつけてくださいね。
死んだ被害者は、自分で証人を導いてきます・・・



死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?22

79:名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)19:39:20 
はじめてこういうところに書き込みするから間違いとかマナー違反とかあったらゴメン。
今日、ちょっと不思議なことがあったから書きたかった。

俺の職場は年中無休のサービス業だから休みは交換で回してて
火曜日と水曜日は休みなわけなんだけど。
昨日から久々に実家に顔を出そうと東北の方にかえってたんだ。


80: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)19:47:21
で、車で移動するのもしんどいって理由で電車使ってたんだけど
田舎の電車って待ち時間が長くてさ。
自分の計画性のなさから一本逃してしまって
わざわざ時間潰しにコンビニに行くのもしんどいなと思って喫煙所で煙草を吸ってたんだよ。

そしたらさ。突然、俺の隣にやたら身なりのいいおっさんがいつの間にか立っててさ。
「よろしければ。煙草を貰えませんか?」って言われたんだ。




81: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:04:01 
まあ、渋るもんじゃないと思って煙草を差し出して。
おっさんと談笑しててさ。
やたら人懐っこい笑顔が印象的だったし、
警戒もせずに話し相手が出来たと喜んで話してたんだよ。
聞き上手って感じもあって
最近、今の仕事を続けるか昔からの夢を追いかけるかで迷ってることや、
夢のために勉強してるけど上手くいかないことを話したんだ。

おっさんはそれに頷きながら「貴方ならきっと大丈夫ですよ」とか
「少し。休んでは?気負いすぎると失敗しますよ」といろいろアドバイスや肯定してくれた。

40分くらい話て俺の悩みも他人に話せたからスッキリしたので礼を言うと
「煙草のお礼です」って言われた。

で、電車も来たから乗り込もうとしたらさ
おっさんが「貴方はいい警察官になりますよ。助けてくださりありがとうございました」
って声をかけてきた。

驚いて振り返ったよ。
確かに悩みの相談はしてたけど。俺がなりたい職業まで言った覚えはなかったから。
それに、煙草をあげたくらいで助けてくださりなんて言うと思いますか?
でも、振り返った時にはおっさんはそこにいなかった。

いくらなんでもあんな一瞬のうちに身を隠せるようなものもなかったし。
まあ、嫌な感覚もしないし怖いかんじもなかった


82: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:12:09 
今も家でこれを書き込んでても不思議な感覚はない。
何かに憑かれたとか、強迫観念が出来たってこともない。
人に悩みを話したあとの清々しさこそあれど劇的に何か変わった訳でもない。

不思議なこともあるもんだ。
このくらいしか思うこともないこれだけの話です。


83: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:25:47
因みに。おっさんの服装は縦縞が少し入ったグレーのスーツに茶色い革靴。
髪は白髪が少し混じったオールバック。
俺が渡した煙草はFORTEのメンソール。
ここら辺ってそこまで重要な情報ではなさそうだけど念のため。

あと、おっさんの顔が分からないとか声が思い出せないってことはない。
今でも普通に思い出せる。



139: 以下名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:15:57.33 
2ヶ月くらい前に、酒飲んで少し酔っ払って帰宅して、風呂に入ってたときのこと。
髪を洗おうと思ってお風呂椅子に座って頭にシャワーをかぶってると
足元に敷いてあるお風呂用スノコの隙間に何か白い物が見える。
ゴミかなと思って、よく見ようと顔を近づけると、なんとそれは目玉。

スノコの隙間から誰かがこっちを覗いてる。
でも、スノコと床の隙間は5センチくらいしかないし、人間なんかいるはずもない。
気持ち悪いと思った俺は慌ててシャワーをその目玉にぶっ掛けた。
その瞬間、足の裏に激痛。
見たら足の裏がざっくり切れてて・・・

パニックになった俺は同居してる弟を大声で呼んで
駆けつけた弟も俺の流血にパニックして救急車騒ぎ。

弟は落ちてた剃刀を踏んだんじゃないかって言うんだけど
切り口は一本すぱっと切れてるだけ。
俺が使ってるのも弟が使ってるのも3枚刃・・・

その後、すのこを取っ払って剥き出しのタイルの上で風呂に入ってる。



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