サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

カテゴリ: 非日常への扉

34: 本当にあった怖い名無し:2013/03/20(水) 20:06:04.19 
心霊写真はよく聞くけど風景画に霊が入り込む?事ってあるのかと
ふと思い出したのでカキコ

定年退職後の祖父の趣味が油絵だった
描いているものは人物画だったり、風景画だったり祭事を描いたりと拘りは無いみたいで
様々な絵が離れの作業場に飾られてい( 自分と兄貴の幼い頃の絵もあったり)

祖父の家に行くとよく新しい絵を見せてもらっていたのだが
その中にある一枚の風景画が子供のときから見るのが怖かった
なんて事のない、山の中を流れる小さな川が描かれた風景画
木々の間を足首あたりまでのすんだ水がちょろちょろ流れている一見癒される絵だ

ひとつだけ怖いと感じた部分なのだが、祖父にしては奇妙な絵で
風景画なら風景のみで人を描き込んでいるものは見当たらないのだけれど、
その風景画には手前に流れてくる川の奥に一人の女性がうっすらと描かれていた

わざわざ描いたのだから祖父の知り合いなのかと思ったがなんとなく聞けず
なんかこの女の人怖いなと思いながらその絵は出来るだけ見ない様にしていた

小学校高学年になってまた祖父の家に泊まりに行った時、
ふと一緒に居た兄貴に
あの川の絵の女の人怖くない?と何となく聞いてみたら
兄貴は記憶に無い様で
その絵を見に行こうという流れになった

離れに行って実際にこの絵と兄貴に教えても、人なんか描かれてねえぞと言われた
詳しくあまりしたくはなかったけど、
ここだよこの女の人と指を指してみたが
お前俺を怖がらせようとからかってるだろと冗談にとられてしまった

当時は自分も兄貴は見えているのに
逆に驚かそうと見えない振りをしてるのかと疑いもしたんだけど
高校生になった時に
またその絵を見に行ったら女の人が絵から消えていた

女の人を最後に見たのは中学三年の夏だったと思う
その時はまだ絵の中に居た
何度か見ていたので子供の頃の見間違いとは思えないのだけど
なんというか今でもその描かれていた女の人を思い出すとほんのり怖い



650: 本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:11:12.79 
幽霊とかじゃないけど未だに納得できないことがある。
幼稚園に通ってた頃だったと思う。
ある日、ばあちゃんの畑で遊んでたんだけど
そこで同じくらいの年齢の男の子と友達になった。

名前は鈴木なんとか。
俺はその鈴木君とすぐに仲良くなってそれから毎日遊んだ。


651: 本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:14:15.40 
鈴木君とは違う幼稚園だったけど
ばあちゃんの畑の方に行くとだいたい鈴木君に会えた。
鈴木君の家にも行った。
2人でウルトラマンの図鑑読んだの覚えてる。
とにかく、あの頃は鈴木君とよく遊んでたと思う。


652:  本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:21:11.39 
でも、ある日を境にぱったり俺と鈴木君は会わなくなった。
原因は覚えてないし、いつごろから会わなくなったのかも覚えてない。
それからばあちゃんの畑には何度も行ってたけど、多分鈴木君には一度も会ってない。
いつしか俺は鈴木君のことを忘れてしまっていた。


654: 本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:32:18.97
話はとんで中学生の時になる。
俺は鈴木君のことなんてずっと忘れてる。
でもある日、部屋を掃除してたらウルトマンの図鑑が出てきた。
それで思い出した。
あー昔鈴木君とよく遊んだなーって。で、何気なく母親に聞いてみたんだ。

俺「昔さ、俺ばあちゃんの畑の方に住んでる鈴木君とよく遊んでたよね?どうしてるかな?」
母親「?そんな子と遊んでたっけ?」


655:  本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:38:46.01
俺「え?」
母親が知らないわけがない。
ばあちゃんの畑は俺の家から100mぐらいの距離でその辺の家の人とは皆顔見知りだ。
絶対に鈴木って人が住んでて俺と同じくらいの年の子供がいたはずだ。
みたいなことを力説した。
でも母親は「そんな人はいなかったよー。
だいたいあんた外で遊ぶのよりも家でゲームしてる方が好きじゃん」って笑ってた。


658:  本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 00:50:36.97 
結局、鈴木君については何もわからなかった。
ただ、絶対にあの頃俺は鈴木君と遊んでた。遊んでた記憶はきちんとある。
でも、鈴木なんて人は確かに住んでなかったそうだ。
鈴木君のことを知ってるのは俺だけだった。
これって俺が頭おかしいのか?

未だに納得がいかない。
一体この記憶は何なんだ?って。たまに思い出してはモヤモヤ感を覚える。

終わり。
あんまり怖くなくてごめん。


661: 本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 01:06:48.69 
母親だけじゃなく、婆ちゃんや近所の人に聞いてみれば?


663:  本当にあった怖い名無し:2011/05/30(月) 01:15:10.08 
もちろん聞いたよ
近所の友達、ばあちゃん、聞ける人全員聞いた
でも、だれも知らないんだ本当に
この話するとみんな夢だって言うんだぜ



186: 本当にあった怖い名無し:2011/08/03(水) 12:49:00.83
死ぬほど洒落にならないわけじゃないと思うが個人的にめちゃくちゃ怖かったから投降。
不登校ニートで毎日PCと飯を繰り返す毎日で
どうして家族に殺されないんだろうと思ってた。

私の部屋はちょっと前に姉と交換させられた。
姉は自分の部屋に机が無いから受験勉強が出来ないと言った
自分的にはすごく気に入ってた部屋だったから渋ったが
姉が強い姉妹だったので部屋を交換した。正直、すごい嫌だった。
元姉の部屋は妙に空気がどんよりしている気がしたから。

そして交換した日からか、人生が狂った。
中学早々グレる、警察沙汰になる事件を起こし、無気力になり不登校。
友達と連絡を自ら絶つ、太る、対人恐怖症、通信制高校辞めようとする。
姉と一切会話が無くなる。
これらは部屋を交換してからだ!
部屋のせいにはしたくない、でもそうなんだ。
ここ最近では耳鳴りかと勘違いしていた鼻歌が聞こえる。
小さいけど聞こえる。

そして昨日、怖いからテレビを付けて寝た。
深夜3時56分にパッチリ起きた
テレビを見たら放送が終わってた。
しかし耳に聞こえてくるのは何者かが唸ってる声。
『あーーうーーウェー』。
気持ち悪い!早くチャンネルを変えなければ!!
そう直感的に思った。
頭より先に体が動いてたと思う。
チャンネルを変えると放送終了画面に映画のサウンドトラックが流れてた。
プリキュアがよかった・・・

隣の部屋に母が寝ているので無理やり起こした。
そしたらまた鼻歌が聞こえてきた。
もう無理だった、母と寝る!!
母と一緒に寝ながら朝までgkbrでした。。

そしてさっきPCしてたら横のコップが2回動いたので
『動かすな!殺すぞコラァ!ふざけんじゃねえ』って怒ったらもう動かなくなったw
もうあの部屋には行かないし寝ない。どこで寝ようか考え中。。

長文失礼しますた。




276:本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:43:46
あまり怖くないかも知れないが、拭い去りたい記憶なので、暇潰しのお付き合いを。

ずっと昔のことなんだけど、一人である海辺の町に旅行したことがある。
時期的に海水浴の季節も過ぎていて、民宿には俺以外客はおらず静かな晩だった。
俺は缶ビール片手に夜の浜辺に出て、
道路と浜辺を繋ぐコンクリートの階段に座り、海から吹く潮風を浴びながら
波音だけを繰り返す暗い海を見つめていた。
それまでの生活で色々イヤなことがあってセンチメンタルな気持ちであれこれ考えていた。

その時波打ち際に黒っぽい固まりのような物が流れ着いていることに気付いた。
でかい魚か何かかな、と思って気楽な考えで
その黒っぽい固まりに近づいたんだ。
潮風に混じって腐ったような臭いがして、その正体に気付いた。
それは溺死体だった。
警察呼ばなきゃ。いや、まずは民宿に知らせた方がいいかな。
当時は今みたいな携帯電話もなく
公衆電話の場所も知らない海岸なので俺はどうすべきか迷った。


277:本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:44:50 
その時、その溺死体が起きあがったのだ。
全身からボタボタとよく分からない物を落としながら、動くはずのない溺死体が
俺の方へ向けて意外なほどの速さで歩き始めたのだ。
正直な話、俺は肝を潰した。
ついでに腰も抜かして砂浜に座り込んだ。

道路の街灯に照らされたそいつのあちこちから
腐った肉片やら色んな小生物がこぼれ落ちている。
カニやらエビやらいたのかも知れないが
一番鮮明に覚えているのは砂浜の上で跳ねる小魚だった。

そいつが俺の前に立った。
そしてパニックで動けないでいる俺の口をヌルヌルした指で強引に開き
髪の毛がまばらにしか残っていないグチョグチョした頭を俺の口の中へ押し込んだのだ。

一体どういう仕組みなのか分からないが、頭どころか腕も肩も俺の口の中に入った。
ひんやりした感触が喉の奥を通り、腹の底へ溜まっていくのが感じられた。
時折固い物があった気もするが、骨ではなく、何かの甲殻類だったのだろうか。
その時の臭いについての記憶がないのも恐怖で呼吸が止まっていたためなのかも知れない。

そいつは物理的法則を無視してズルズルヌメヌメと俺の中へ入っていく。
腰辺りまで入った所で俺は我に返り、必死で抵抗した。
とにかく暴れ回った。
覚えているのはそいつの内部の感触で、骨らしい骨もなく豆腐みたいな感覚だった。
ものすごい腐臭を感じた。
口を閉じたいが閉じられない。舌を動かせば微妙に酸っぱい味がした。
どこまで暴れたか覚えていない。
いつの間にか俺の記憶は途切れていた。気を失ったのだろう。




278:本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:46:00 
意識を取り戻したとき、俺の全身は冷え切っていた。潮風に吹かれ続けたためだ。
砂浜の上に起きあがり頭の中が整理されるまでしばらく呆然としていた。
周りにはあの溺死体もなく
そこから落ちたはずの肉片も小生物も、何の痕跡も浜辺には残っていなかった。
夢だったのか、と思った。
だが、あの生々しい感触は鮮烈に覚えている。

胸がむかむかして俺はその場に吐いた。
例えあの体験が夢でも耐え難い不快感だ。
民宿で出された料理を残らず砂浜にぶちまけ涙がにじんだ目でその吐瀉物を見ていた。
その吐瀉物の一部が動いた。
いや、一部ではない。何カ所も何かが動いている。
俺は酸っぱい臭いを堪えながら顔を近づけてみた。
胃液にまみれてもがいていたのは何匹ものフナムシだった。

俺が気絶している間に口から入り込んだのか?そんなことがあるのか?
それともあれは現実に起こったことで
あいつに潜り込んでいたフナムシが胃に残ってしまったのか?
何倍もの不快感が俺を貫いた。
もう吐く物は残っていないのに俺は吐き続けた。
えづきながら俺は色んな事を考えたが何を考えたのかよく覚えていない。
内臓が出るほど吐く、と言うが、本当に内臓を出してしまいたかった。
出して洗いたい気分だった。


279:本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:47:01 
そんな俺を懐中電灯の明かりが照らした。そして心配そうに声をかけられた。
民宿の女将だった。
夜の散歩から一向に戻らない俺を心配して探しに来たと言う。
俺は涙ながらに今起きたことを話した。
話ながら二回ほど吐いた。もう何も出なかった。

とにかく俺は民宿に戻り、もう一度風呂に入った。
その頃には流石に落ち着いていた。
風呂から上がると
女将が連絡したのか、駐在所から来たという二人の警察官が俺を待っていた。
俺は警察官に浜辺での体験を話したがあまり信じている様子ではなかった。
既に警察官達は砂浜を確認したが、吐瀉物以外、何の異常もないと言うのだ。
夜も遅いというので警察官達は引き上げ、俺も寝ることにした。

異常な体験の後なので眠れるか心配だったが、
体力を消耗したためか意外なほどぐっすりと眠った。
翌朝、まだ心配そうな女将に言って朝食は断らせてもらった。
食べても胃が受け付けなかっただろう。

俺はもう一度警察官達と現場を確認したが、溺死体の痕跡はやはり何も残っていなかった。
明るい砂浜に立つと昨夜の記憶に確信が持てなくなってくる。フナムシなんていくらでもいるのだ。

結局俺は泥酔して浜辺で幻覚を見たことになった。
缶ビール一本が事の始まりにされたのだ。
警察の対応としてはそんなものだろう。文句を付ける気はない。
俺はそのままその町を離れた。


280:本当にあった怖い名無し:2009/07/31(金) 00:48:09
時々思うことがある。
恐怖体験などで、逃げ遅れた者が
精神に異常を来して発見されるというパターンがあるが、その内の何人かは
何者かが体内に入り込んだために精神がおかしくなったのではないだろうか?
俺はたまたま何とか正常を保つことが出来たが、
あれをもう一度やられたら、もう耐えられないだろう。
変な言い方だが、確実に発狂する自信がある。と言うより、その方が楽だと思う。

あれから海には近づけないし、潮風を感じてもあの夜の記憶が甦る。
当然魚は食べていない。
そして、今でも小便や大便にフナムシが混じっていないか不安になるときもある。
何かの弾みにひょっこりとフナムシやら何やら体内から出てくるのではないか?
それでなくても、汗の代わりに腐った体液が滲み出てくるのではないか?
妙な不安が何度も頭を駆け巡るときがある。
妄想だと笑い飛ばしたい。でも出来ない。

あの溺死体の成分は、多分、俺の中にまだ残っていると思うから。



644:本当にあった怖い名無し:2010/12/18(土) 02:28:18 
7年前、年が3つ上の兄貴が大学に通っていた頃に聞いた話。
兄貴は大学の理工学部なんだけど
よくオカルト好きな友人を家に招いては霊や超常現象の話題で盛り上がっていた。
科学的な観点から霊や超常現象の正体は何かと
酒を飲みながら結構真剣に話していたのを覚えている。

兄貴が大学4年になったあたりから
そのオカルト好きな友達がぱったりと家に来なくなった。
なんでも、病気になったらしくて大学も辞め入院しているらしい。

それから数カ月経ち、俺は兄貴のオカルト好きな友人のこともすっかり忘れていたある日。
兄貴がふと思い出したように、その友達の話を始めた。
「そういえば3日前に、あいつが俺の家に来てたんだよ」

内容はこうだ。
その友達はガンだったらしく、余命半年と宣告をうけ
しばらくの間病院で治療を続けていたが、最近は自宅療養になった。
久しぶりに会う友人は抗がん剤のせいなのかひどくやつれ
髪も眉毛もなく、身体も青白くやせ細っていたが、やけに目だけは生き生きとしていた。
久しぶりに会ったというのに、その友人は挨拶も早々に、
「実は話したいことがあるんだよ!」と、嬉しそうに話し始めた。

「この世は、永遠に回り続けるビデオテープみたいなものなんだ!
そして常に録画されていて、常にそのテープには
今という瞬間を過去の上から重ね録りされているんだよ!」

兄貴は意味が分からず、唖然とするしかなかった。
友人はそれを気にすることなく話を続けた。


645:本当にあった怖い名無し:2010/12/18(土) 02:30:56 
「テープが一回りする周期が、どのくらいかはわからない。
1年か1カ月か1週間か。もしかすると1時間、1秒かもしれない」
なんとなく兄貴も、その話に興味を持ちはじめた。

「人間の身体は、微弱な電気で動いているのはお前もすでに知っているだろ?
普段は微弱だけど、精神的、心理的に何か強い思いが・・・
つまり・・・喜びや悲しみ、後悔や無念、怒りや憎しみ。
その感情が強ければ強いほど、微弱だった電気が強力な何かになり、時には
その何かが、場所や空間に感情の痕跡を残すことがあるんだ。
感情の痕跡が深く刻まれると、先に話した重ね録りをしても消えないんだよ。
ほら、たまに重ね録りしたビデオテープ再生したら
前の映像がうっすら映ってたり音が残ってたりするだろ?
それだったんだ!
霊や超常現象の正体は!魂や怨念なんかじゃないんだ!
ただの痕跡なんだよ!おい○○(兄貴の名前)!わかるよな!」
突然感情的になった友人に、
兄貴は話の整理ができないまま、うんうんとうなずくことしかできなかった。

その瞬間。
「おぉぉぉぉぉ!解明できたぞ!うおぉぉぉ!」
友人はいきなり立ち上がり、歓喜のような雄たけびあげた。
まるで試合に勝ったボクサーのように拳を天に突き上げていた。
あまりに突然の友人の変貌ぶりと行動に、
兄貴はその場から動くことができず、なぜか笑ってしまった。
その様子を見た友人は涙を流し一言、
「ありがとな」
笑顔でそう言って帰って行ったそうだ。

兄貴は話し終えるとハハッと笑いながら、
「変な奴だよな。元理工学部のくせに、言ってることが科学的じゃない。
言い回しがそれっぽいってだけで、言ってること目茶苦茶www
だけど不思議なことに、あいつがしゃべったこと一語一句覚えてるんだよ」

兄貴が話をしてくれた翌日に、その友人は自宅のベットの中で静かに亡くなった。
それからしばらくしてからかな?
ときどき兄貴が自分の部屋で亡くなった友人の姿を見るようになったのは。
あの時のように歓喜の雄たけびをあげ、拳を天に突き上げているらしい。



289 : 安納芋 ◆hJ/HYR69s6:2015/08/30(日) 04:33:37.15
数年前郊外に引っ越してから、様々な鳥のさえずりを耳にする様になった。
山鳩やカッコウもいいけれど、特に気に入ったのが
初夏の日没後から夜明けまで、水笛に似た声で鳴く鳥だ。
裏の土手にある緑地や川向こうの山から聞こえて来る。

ピョキョキョ、ピキョキョキョキョ……
調べたところホトトギスの声が一番近い。良い声で鳴くものだ。
鳴き声が聞こえる晩はたびたび窓を開けホトトギスのさえずりを楽しんでいた。

今年の6月の事。
夜1時過ぎに帰宅し車から降りるとホトトギスの鳴き声がする。かなり近くからだ。
何処にいるんだろう?
見える訳もないのに音のする方向…真っ暗な土手に目を凝らした。
すると、小さな明かりが土手の上を移動している。
高さや大きさ、スピードからして自転車のライトらしい。

夜中にサイクリングをする人もいるだろうが…
おかしな事に、どうもライトが近づくにつれホトトギスの声が大きくなっている様なのだ。
耳を澄まし土手を見上げる私の前を、鳴き声と共にライトが通り過ぎる。
自転車から鳴き声が聞こえているのに違いなかった。

深夜、真っ暗な土手を自転車で走りながら、水笛を吹いてる人がいる…

正直ゾッとした。
今まで聞いてきたホトトギスの声の内幾つかはコレだったのではないか?
そう考えると恐ろしくなり、慌てて家に入ろうとした。
そんな私の目に再び明かりが飛び込んで来る。

あの自転車がUターンして戻って来た。
いや、自転車にしてはありえない動きの明かりがこちらに向かって来たのだ。
それはまるで蛇の様に上下にくねり、大きさも先程の三倍はある。
鳴き声はキャキャキャア!ギャギャギャア!と原型を留めていなかった。
今度こそ家に駆け込んだ。
それでも鳴き声が聞こえそうで、布団を頭から被り耳を塞いで朝を待った。

幸い、この夜以降コレには遭遇していない。
が、今ではホトトギスの声が聞こえると、窓を閉め鍵をかけている。



694:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 12:24:39.24 
怖いというか、不気味な話
俺の遠い親戚が、戦争で死んだおじいちゃんの形見の整理をしてたら
中から、ひょっとこのお面が出てきた

そのお面があまりにもおかしかったから、それをかぶって4時間くらい踊ってたら、
その親戚が急に倒れて
「・・・お面を・・・・・はずしてくれ・・・」って死にそうな声で言う。

最初は冗談だと思ってたが、なかなか立ち上がらないから
お面をはずしたら、顔面は土色で唇は紫。
これはヤバイと思い、医者を呼ぶと30分後くらいに医者が来て一言

「なんでもっと早く呼んでくれなかったんですか!?4時間前には死んでますよ」




707:本当にあった怖い名無し:2011/07/28(木) 00:16:18.33 
五年前、学生時代の体験
深夜暗い田舎道を車で走っていると、急にエンジンが停まってしまった
俺はあまり車に詳しくないので、JAF を呼び車内で待っていた

しばらくすると、正面の道から強烈な光が近寄ってきた
もう来てくれたのか、早いなあと思ったがよく見ると様子がおかしい
光は俺の車前方50メートルほどで止まりそのまま動かない
ヘッドライトのように2つに別れておらず
光源はどうやら1つのよう
その光量は半端じゃなく、光源と俺の車の一直線上だけがまるで昼間のようだった
少し不安に思ったが、とりあえず近づいてみると
向こうからも人が近づいて来るのが見えた

三人

後光が強すぎて何者かわからなかったが、近づくにつれ見えてきた
三人とも背が高く、2メートルはあったかと思う
線が細く、馬面というか、顔が長い
顔立ちや髪形は子細は異なるものの、よく似ていた
服装はシャツやポロシャツ、ジーンズにチノパン、まあ普通だがどこか古臭い雰囲気がある

1人が話しかけてきた
どことなくイントネーションが標準語とは異なり、聞き取りづらかったが、
どこから来た?困っているんだな、直してやる
みたいなことを言う

直感的に怪しく感じ、いや、JAF 呼んだから大丈夫ですと答えたが、
いや、俺たちが直してやる、としつこい
次第にこっちの車に乗れ、とか
お前のはもうだめだ、話がずれてきた

このあたりで何故か俺の思考が曖昧になってきて、
ああ、助けてくれるならついていくのもいいかな
と思い始めてきた

聞かれるがままに俺の自己紹介などしながら三人と光に向かって歩いていくと、
突然携帯が鳴った
JAF からだった


708:本当にあった怖い名無し:2011/07/28(木) 00:18:42.22 
近くまできたと思うのだが、詳しい場所を教えてくれという内容だった
その電話で我に帰り、三人の申し出を断ると
三人は怒りだし早口でよく聞き取れないことをわめき始めた

俺の好意を無駄にするのか、とか
早く来ないと間に合わないとか言っていた気がする
俺は三人を振りほどき、車内に戻った

三人は車外でしばらく何か訴えていたが、諦めて光に戻っていった
このとき印象的だったのが、1人が手のひらを横にして
おでこにピタッと当てると、他の二人も同じジェスチャーをした
それが合図であるかのように、バタリと黙り
背を向けると歩いていってしまった
三人が光の奥に消えると、光は猛スピードで後進しそのまま消え去った

ほどなくしてJAFが正面の道から現れた
車は職員が操作するといとも簡単にエンジンがかかった
さっきまでまったく動かなかったのに

JAFの車は真っ直ぐ道を走ってきたが、そのような光には出会わなかったという
俺は無事帰宅できたが、次の朝全身に発疹ができていた
皮膚科で診てもらったが、原因は不明とのことだった

関係あるのかわからないが、発疹は軟膏をつけていたら10日程で消えた
この話を二年後に合コンでしたら1人の女が食いついてきた
女は彼氏とドライブ中、二回その付近で空を飛ぶ発光体を目撃したことがあるという
君が見たのはUFOや宇宙人だったのではないかという

そんな説はにわかには信じがたいが、あの時
あのまま三人についていったら、と思うと何か得たいの知れない恐怖を感じゾッとする
そして何故怪しい連中についていこうという気になってしまったのか全然わからない
こんな話です




468:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 16:58:39.60 
会社からの帰路の途中、ある大学の前を通る。
そこは見晴らしの良いただの直線だが何故か事故が多いことで有名だった。
その道をあまり使わない人には分からないだろうが
毎日車で出勤するオレや同僚には事故の理由は明白だった。
あるおっさんが原因なのだ。


469:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:10:38.29
そのおっさんは大学手前の横断歩道の脇に立っている。それも毎日。
雨の日も昼も夜もただ無表情で突っ立っている。
そして何故かカラダごと真っ直ぐこちらに顔を向けているのだ。
おっさんに気付いてからしばらくは「気味が悪い人がいるなぁ」程度の認識しかなかった。
しかし更なるおっさんの異常性に気付くのにそう時間はかからなかった。


470:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:23:06.76 
おっさんはカラダごとこちらを向いている。いつ、どんな時でも。
例えば横断歩道の手前30mからおっさんを認識したとする。
「ああ、今日もいるな。そしてこっち見てる…」
そのまま横断歩道を通過して、素早くバックミラーでおっさんを確認すると、
やはりこちらにカラダごと顔を向けているのだ。
この異常さが理解出来るだろうか?


471:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:26:36.62 
おっさんはどんな時でも必ず真正面からこちらを見ているのだ。
向きを変える気配すら見せず瞬時にこちらを追跡してくる。
それに気付いた時オレは確信した。
あのおっさんは人間ではないのだと。


472:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:35:22.86 
うすら寒さを感じたオレがそのことを同僚に話してみると
そいつもおっさんのことを知っていた。
何でも地元では「背無し」という名称で有名らしい。

確かにおっさんは正面しか見せない。後頭部や背中は見たことがなかった。
変な霊もいるんだな、とその日は同僚と笑い合って終わった。


473:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:42:19.52
オレがビビりながらも、ある思いを持ったのはその時だった。
何とかしておっさんの背中が見たい。
そう思うようになったのだ。

毎日通勤しながらおっさんを観察する。
普通に通るだけではダメだ。おっさんには全く隙が無い。
通過後、バックミラーに目を移す瞬間におっさんはカラダの向きを変えてしまう。
オレはチャンスを待つことにした。


474:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:51:45.90 
数日後、残業で遅くなったオレは深夜の帰路を急いでいた。
そしてあの道に差し掛かる。
目をやると、やはりいた。おっさんがこちらを向いている。
「背無し」の由来を思い出したオレは素早く周りを確認した。
深夜の直線道路。
幸い前後に他の車は無く、歩行者もいない。信号は青。
チャンスだった。


475:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:01:25.46 
横断歩道の手前でぐっと車速を落としてハンドルを固定する。
とにかくゆっくり、真っ直ぐに。
そして心を落ち着け視線を向けた。
おっさんはいつものように無表情でこちらを見ている。
目は何の感情も示しておらず、本当にただ立っているだけだ。
しかし改めてじっくり見るおっさんはいつもより不気味だった。
何を考えているか分からないというか、得体が知れないのだ。


477:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:07:43.12
やがて車はゆっくりと横断歩道を横切っていく。
目線はおっさんから外さない。怖くても意地で見続けた。
するとオレが目線を切らないからカラダの向きを変える暇が無いのか
いつも正面からしか見れなかったおっさんの顔の角度がゆっくりと変わっていく。
車の動きに合わせてゆっくり、ゆっくりと。
おっさんは始めの向きのまま微動だにしない。


478:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:13:21.95 
ついにおっさんの完全な横顔が見えた時、「これはいける!」と確信した。
おっさんから目線を切らないためにオレも顔の角度を変えなければいけないため、
今や車の後部ガラスからおっさんを見るような体勢だ。
当然前なんか見えちゃいないが、気にもしなかった。
もうすぐで「背無し」の由来に打ち勝つことが出来るのだ。


480:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:25:02.75
そうしてゆっくりと永い時間が流れ…ついにその瞬間が訪れた。
「背無し」の今まで誰も見たことの無い背中が後頭部が、今はっきりと見えているのだ。
それはあっけない程に凡庸な背中だった。何一つ不思議なところは無い。
しかしオレの胸にはささやかな達成感があった。
じっくりと背中を観察し満足感を味わったあと、オレはようやく目線を切って前を向いた。
いや、向こうとした。


482:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:35:43.72 
目線を切って前を向こうとしたオレはしかし、あるものを見て固まった。
助手席におっさんがいた。もの凄い怒りの形相て。
心臓が止まったかと思った。
「うわぁあ!」
オレは悲鳴を上げブレーキを踏んだ。
徐行していたはずの車は何故か強烈な衝撃とともに電柱に激突し、オレは失神した。


484:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:42:44.62 
翌朝、病院で目が覚めたオレはすぐに警察の聴取を受けた。
幸いにオレを除いて怪我人は無し。
オレの車が全損した以外に大した器物損壊も無かった。
警察は事故の原因をスピードの出し過ぎによる暴走運転と断定したが
オレは抗議する気力も無かった。
あんなこと、話す気すら起きなかった。


486:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:50:27.97 
あれから5年。オレは通勤のために今もあの道を走っている。
おっさんは変わらずいるし、相変わらず事故も多い。
ただ一つだけ変わったことは、オレがおっさんの方を見なくなったことだろう。

あの時、聴取の警察官がボソッと言った
「今回は連れて行かれなかったか」という言葉が今も耳から離れない。



269: 本当にあった怖い名無し:2011/08/04(木) 13:50:35.30 
聞いた話。

友人の父が亡くなった。
友人は病院から父を乗せた霊柩車に同乗した。

信号待ちでふと目をやると、向かいの歩道にパジャマ姿の父がいた。
目を凝らしてよく見たが、間違いなく亡くなったはずの父だった。
うつろな目でこちらを見ていた。
混乱しているうちに、車はすぐに発進した。
その後三回ほど赤信号につかまったが、いずれも同じように父の姿をみとめたという。

どういうわけかわからず、疲れているし、何かの見間違いだろうと自分を納得させた。
数日後、病院内部からの告発で、父の死に重大な医療ミスが絡んでいたことがわかった。
父が執拗に現れて伝えたかったことはこのことだったのか、
友人は、父の無念のほどを感じ、胸が痛くなったという。



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