「パプリカ」は、2006年の日本のアニメーション映画。
監督は今敏、原作は筒井康隆による同名の長編SF小説。
第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品されている。
また、第19回東京国際映画祭のanimecs TIFF 2006のオープニング上映作品ともなっている。
キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―/夢が犯されていく―」
【ストーリー】
主人公・パプリカ(コードネームのようなもの)は、夢を共有する装置DCミニを使用するサイコセラピスト。
そのDCミニが研究所から盗まれたことにより、、他人の夢に強制介入し精神を崩壊させる事件が発生。
パプリカ達は犯人の正体・目的を探り出す為に動き出すが・・・・・。
夢・脳・想像(妄想)が入り乱れるため、細かい部分は割愛。(というか、説明できない)
意味深なラストが余韻をかきたてる。
本作はアメリカでも公開されており、公開19週目には興収が87万ドル(約1億円)を突破。
(米国内ではR指定。人間が無機物に取り込まれて狂ってゆく様子≪夢と現実が混濁≫がショッキングとされたと思われる)
今氏の監督作品は「パーフクト・ブルー」など、人間の心理・異常性の表現が見事であり、制作された年を考えると早すぎた天才のきらいも感じられる。
つくづく逝去されたのが残念だ。
好みもあるかもしれないが、こちらも是非お薦めしたい作品のひとつである。