サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:もの

405 :本当にあった怖い名無し:2018/12/22(土)
石じじいの話です。

北海道の海の話です。
戦前、オホーツク海岸に「ガラス玉」が流れ着くことがあったそうです。
それは少し黄色みがかったガラスでできていて蹴鞠くらいの大きさでした。
触ると微妙に温かかったそうです。海水に浮かんでいたので冷えているはずなのに。

そのガラス玉を叩くと(衝撃を与えると)、中に白い霧が生じたそうです。
静かに置いておくとその白い霧のようなものは消えます。
昔は、網の浮きに使うためにガラス玉が使われましたが、それとは違って、
完璧な球体のようだったと。

きれいなものだったので、家に飾っている人がいました。
泥棒に入られて、そのガラス玉を盗まれてしまったということでしたが、
それはうそで、どこかに売り払ったのだ、という噂でした。

そのようなガラス玉は、別の海岸にもいくつか流れ着いていたらしいということでした。
稀なものだったので大事にされたのですが、誤って割れてしまったこともあったようです。
割れると、すぐにガラスが真っ黒に変色してしまったという話もありましたが真偽は不明でした。

ロシア(ソ連)の船が投棄していくのだ、とも、
米軍の飛行機が投下した、とも言われていました。

また、それは米ソのものではなく、
もともと海岸の近くにあるアイヌ(?)の住居の遺跡から出土するもので、
それが海に流れ下るのだ、とも言われていたそうです。
海岸の近くには、多くのアイヌ人(あるいはもっと昔の人々)の
集落の跡と思われる竪穴が多くありましたが、
その一つから、流れ着くのと同じガラス玉が出てきたという話があったのです。

ある学校(おうむ、という町にあったとか)の先生は、
大昔にも、そのガラス玉が流れ着くことがあり、
昔のアイヌ人が拾って集落に持ち帰ったものが遺跡から出土するのではないか?
といっていたそうです。




408 :本当にあった怖い名無し:2018/12/23(日) 
古代文字ってアイヌ文字?神代文字みたいなやつかな?


410 :本当にあった怖い名無し:2018/12/23(日) 11:52:42.72 I
「古代文字」として有名なものは、
1866年(慶応2年)に小樽の手宮洞窟で発見された岩絵でしょう。
石工の長兵衛という人が偶然発見したと伝えられています。
この洞窟内部の壁面に陰刻による彫刻がありました。
これを「古代の文字」であると考えた人々もおり、その説は広く流布しました。
さらに、1937年、1950年にも余市町のフゴッペで岩面での彫刻が発見されたとのことです。
「石狩挽歌」は1975年発表です。

石じじいは、北海道の不思議な文字という話をしていたと思います。
北海道の噂話として。
ただ、昔から神代文字(日本に感じが伝来する前の独自の文字)が存在した、
という考えは日本にありますね。

http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1523572806/l50


15 :名無しさん@おーぷん :2018/04/19(木)01:18:43 ID:AXI
どこに書いていいかわからんからここに書くわ

俺が小学生の時の実話。
うちの小学校ってのが校舎は割と大きいんだけど
少子化の影響か児童数が少なくて、俺らの世代は一学年二クラスまで減ってたんだ。
そうなると空き教室が増えるからってんで、
音楽室や図書室が二つになったりビデオ見る用の教室があったりと
特別教室(っていう言い方で正しいのかな?)が増えたんだ。

そうして増えた教室の一つに『郷土資料室』ってのがあった。

学校の周りに田んぼがあるんだけど、そこを管理する農家さんが
大昔に使ってた道具を学校に寄贈してくれてて、それを保管してる教室なんだわ。
唐箕とか脱穀機とか石臼とかそういうやつね。

で、その中には鍬みたいな危険物もあるし、そもそも歴史的価値のある物ばかりだからってんで、
普段郷土資料室は子供が勝手に入らないように鍵を閉めてたんだ。
まぁでも子供は古い道具なんて興味ないから、
郷土資料室の存在なんて忘れて日々を過ごしてたんだけどね。





16 :名無しさん@おーぷん :2018/04/19(木)01:29:22 ID:AXI
んで。
年末の大掃除があって、みんなで学校中を掃除していた時の事。


俺の班が郷土資料室前にあるトイレを掃除する事になって
みんなで掃除してたんだが、友達の一人が「あれ何だろう?」って言い出した。
何が?って訊くと郷土資料室の扉の上にある小窓を指差したんだ。

そこには『足跡』があった。
指の形もわかるぐらいのくっきりとした裸足の足跡が、爪先を左下に向けた形であったんだよ。
扉の上だから、高さは二メートル以上かな。
そんな位置にその向きで足跡が付くはずなんてないでしょ、普通。

当時『マトリックス』が流行ってたから、
俺達の間じゃ「誰かマトリックスみたく壁走ったんだろw」みたいに話してごまかしたんだけど、
あれ絶対幽霊の足跡だわみたいな雰囲気にはなってた。



17 :名無しさん@おーぷん :2018/04/19(木)01:44:57 ID:AXI
だけど問題はその翌年の年末大掃除の時。

その時俺達は学年も変わったから全く違うとこの掃除を担当してたんだけど、
急に校内がざわつき始めた。
児童数が少ないもんだから、話が伝わるのは早かったよ。
どうやら、例の小窓に『足の裏』が見えたらしい。


俺達は足跡を見ていた事もあって、掃除をほっぽりだして現場を見に行った。
そしたらもう例の小窓に黒いビニール(たぶんゴミ袋)が貼られてて、先生たちが集まってた。
何か真剣な感じで話してて、子供ながらになんか大変な事が起こったぞと直感した。


んでその翌日の終業式の日、
近くに住む農家のおじいさんが学校に来てた。
どうやら何らかの農具を郷土資料室から回収したらしい。
後々聞いた話だが、その時に回収したのは古びた鋤だったらしい。
俺達はもういい大人になったが、未だに
『その鋤を使った殺人が過去にあって、あの足跡の主はその時の被害者なのだろう』って話になってる。

長々すまん。



18 :名無しさん@おーぷん :2018/04/19(木)04:01:00 ID:N2L
背筋がぞっとするような怖い話ですね
その鋤にはどんな秘密があったんだろう…


 
19 :名無しさん@おーぷん :2018/04/19(木)16:27:26 ID:AXI
反応ありがとう

どうもうちの小学校そういう類いの話が多いんだよね
近くで死体遺棄事件があったり、
不審火が多発したりって事もあったし、何か不吉な事に縁のある地域なのかもしれん



21 :名無しさん@おーぷん :2018/04/20(金)06:54:08 ID:WGW
んじゃ一つ。

うちの小学校の地下には小さい川が流れている。
グラウンド西側から入ってグラウンドを横断し、東側の道路一本越えた先で地上に出る形。
この川ってのがあんまり水質がよろしくなくて、ザリガニがうじゃうじゃ沸く事から
俺達の間では『ザリ川』って呼ばれてた。
当然ザリ川で泳ぐのは禁止されてたし、
そもそも東側の地上に出た所もフェンスに両岸囲まれてたから誰も近付けなかったんだけども。

んで、そんなある日。
俺達は放課後に田んぼの畦道で遊んでいたんだが、
ふと友達の一人が「あれ何だ?」ってザリ川の方を指差した。

みんなで集まって見てみると、
フェンスの内側に半分川に浸かるような形で何かが落ちていた。
俺は両親が音楽趣味だった事もあって、その物体が『ギターケース』だとすぐにわかった。
それを友達に言うと「あれ拾ってこようぜ」って話になって、
友達の一人がフェンスをよじ登ってギターケースを引っ張り始めた。

だけどそのギターケースは小学生一人では全く動かせない程重く、友達は結局諦めて戻ってきた。
彼曰くそのギターケースにはダイヤル式の鍵が付いていて、開ける事もできなかったらしい。

そしたら「あれ落とし物だろうから警察に連絡しよう」っていう話の流れになり、
俺達は近くの交番でその事を伝えて、その日はみんな家に帰った。



22 :名無しさん@おーぷん :2018/04/20(金)07:07:22 ID:WGW
んで翌朝。
あの畦道で死体が発見されたというニュースがテレビで流れた。

『死体は切り刻まれた状態でギターケースに入れられ、川に遺棄されていた』


その後俺は『発見当時』現場にいた友達数人と共に何度か警察から事情聴取された。
特に実際ギターケースに触れた友達なんかはニュースが報道された日から
しばらく学校を休む程のショックを受けていた。
今でもその時の話になると、彼は体が震えるらしい。


だけどこの事件の何が一番怖いって、
その殺人死体遺棄事件の犯人っていうのが
俺達が遊んでいた時に農作業をしてた農家のお兄ちゃんだったって事かな。

以上

 
 
23 :名無しさん@おーぷん :2018/04/22(日)16:42:01 ID:vem
助けを呼んだんだろうな、ギターケースの中の人



死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?326


770 : 本当にあった怖い名無し:2015/04/26(日) 12:13:57.47 ID:4J8c58CF0.net
俺の友達の話、数ヶ月前に聞いたから曖昧だし
文が汚いが聞いてほしい


俺の友達が彼女、友達とバイク(車だったかも)とある公園に夜景を見に行ったらしいんだ。
普通に着いて、夜景を見て、その中の1人が写真を撮ったんだ。

その写真を見ると俺の友達の顔だけが無い、後ろの夜景は写ってて
本当に顔の部分だけすっぽり最初から無いみたいに。
 
怖くなったみんなは気味が悪いって事で帰ろうとドン・キホーテにカーナビをセットしたらしい。
でも何度カーナビのとおりに走らせても同じ公園に戻ってくる、何度も、何度も。
でもそのうちドン・キホーテに着いた

という話を聞いて
俺は「確かに怖いな…。その写真あるん?」と聞いた
友達はそのまま見せてくれた
本当に首だけが無かった
作り話か?と思ってた俺は少し怖くなった。 
俺の住んでる市だったのもある

一番ゾッとのは写真を見せてくれた時に言った友達の言葉だ。
 「俺、この後乗ってきたバイク友達に売ったんよ
そしたらその友達バイクで事故して大怪我したねん」

その時は笑いながらお前じゃなくて良かったなwwwとか笑ってたんだけど、
今ふと思い出したらゾッとした。
本当にあった話なんだ、M県の北の方の公園には本当に気をつけてくれ。
 
汚い文読んでくれた人は有難う



死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

883 :本当にあった怖い名無し:2013/05/09(木) 14:31:23.42 ID:RYtYiaN20
骨董品じゃないけど古着で体験した話。

友人から
友人が買った古着と同じ服を着た女の人が
「私の服返して」と枕元に立たれるって相談受けた。

友人がその霊に「どうやって服を返せばいいの?」って聞いてみても、「返して」としか返答しないらしい。
(そもそも同じ服着てるらしいのだが)

二人で話し合った結果、
「服を返します」と宣誓後、その古着を燃やして塩かけて地面に埋めました。
その晩からは出なくなって、
「服を返せたんだね」って安心してたのですが、
今考えると、返し方が間違ってた場合、
服を燃やしたので取り返しつかないですね。


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http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1388053686/

785 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2014/06/27(金) 07:55:29.58 ID:7qHCof66O.net
三日前の話。

その日は俺のうちがある市にかなりの雹が降った。
終電で仕事から帰って来て、
玄関の周りの雹を除ける作業をしていたんだけど、
家の前、夜中で人気の無い道の向こうから誰かが歩いて来た。
しかし何かおかしい。
人にしてはやけに細い、痩せすぎてる。
気になって見てたんだけど、街灯の下に照らされてはっきり見えたそれは骸骨だった。


786 :778@\(^o^)/:2014/06/27(金) 08:14:23.46 ID:7qHCof66O.net
怖くて家に逃げ込みたかったけど、何故か体が動かない。
骸骨は道の真ん中をどんどんこちらへ歩いてくる。
しかしその骸骨、左の手を腰に添え、顔を真正面に向け、歩幅は広く背筋も伸び、すごく綺麗な姿勢。
イメージとしてはパリコレとかのランウェイを歩くモデル。
颯爽と俺の前を通り過ぎ、しばらく行った角を曲がって行った。
そうしたら体が動く様になったので、
急いでその角まで走って行って見たけど、既に姿は消えていた。


787 :778@\(^o^)/:2014/06/27(金) 08:33:39.41 ID:7qHCof66O.net
実は骸骨を見たのはこれで二回目。

最初は俺がまだ小学生だった頃。
夕方の公園、小高い人工の丘の上でくねくねと動く骸骨がいた。
真っ赤な夕焼けの空の下で、両腕を変な角度に曲げたり、顔の周りで手をくるくる回したりしてた。

後年YouTubeでとあるPVを視て気付いたけど、あれはヴォーギングをやっていたんだな。
何かスタイリッシュな骸骨に縁があるのかもしれない。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1400421902/

434 :1/3@\(^o^)/:2014/07/04(金) 14:55:32.73 ID:/2pDo4zJ0.net
私はボードゲーム好きで、チェスや将棋、麻雀のセットなどをコレクションしています。
4年ほど前、ヤフーオークションで
象牙製を謳うチェスセットが、5000円で即決ノークレームノーリターンで出品されておりました。
象牙の物は大抵、数十万円するので
まず偽物なのですが、デザインがエスニック風でとても気に入ったのすぐに落札しました。
落札後のやりとりで、
出品者にノーリターンを念押しされたのが記憶に残っています。
 
商品が到着後、駒を良く見てみると1個1個が微妙に異なり、象牙特有の年輪状の模様が見えました。
まさかと思い、都内の象牙を買い取りしているお店に行って鑑定していただいたところ、
本物の象牙製であることが発覚しました。
良い買い物をしたが、自分の手には余る物を手に入れてしまいました。
結局の所、荒く使うのも勿体ないので自宅の箪笥に大切に保存し、
時折、箱から引っ張り出して眺めてニヤニヤするのが主な用途となりました。


435 :2/3@\(^o^)/:2014/07/04(金) 14:58:17.27 ID:/2pDo4zJ0.net
購入してしばらくして奇妙なことに気付きました。
眺めてニヤニヤした後、片付けたはずの駒が机の上やキーボードの上などにぽつんと置いてあるのです。
最初は単にしまい忘れただけかなと思い、その都度片付けていました。
しかし日数が経つにつれて放置される駒の数が増えていきました。
朝、目が覚めたら机の上で黒駒が綺麗に総立ちしていたこともありました。
さらに就寝中に、駒が私の方をジトっとした表情(雰囲気といった方が良いかも知れません)で
見下ろしてくる夢まで見始めました。
さすがにこれだけ異常事態が発生すると、
「いわくつきの品を掴まされたかな」と思い始めました。
当時、理系の大学生だった私は、
あり得ないという理性と本能的な危機感の間で板挟みになりました。

危機感が勝り、そろそろ神社にでも持ち込むかなと考え始めた頃、
同じくチェス好きの友人が自宅に訪ねてきました。
目ざとい彼女は即座にそのチェスセットに興味を示し、是非これを使ってプレーしてみたいと言い始めました。
こんな気味が悪いものを使うのは気が進まないので、事情を一部説明しましたが、
彼女も理系なので私の説明などどこ吹く風。
さっそく3ゲームほどやってみました。

プレー中は特に問題もなく、彼女も帰宅したその日の夜のことです。
その日の夢はいつものと異なりました。
チェスの駒が現れるのはいつも通りでしたが、
表情(彫刻の人相がいちいち変化するというのもおかしな話ですが)が大分柔らかく、
満足げな様子に思えました。(人間に例えると、満腹したときの顔です)
その日以降、おかしな現象はしばらく止まりました。

そしてチェスの駒は再びニヤニヤ眺める用に戻ったのですが、数ヶ月放置すると再発しました。
理系として負けた気もするのですが、
ここまできて私は「こいつら、闘えなくて拗ねてるんじゃないか?」という考えにいたりました。

しかしチェスはプレーするのに相手も必要、そう簡単に毎日使うことはできません。
そこで私は、駒の置き場所を大学の所属する研究室の談話室にすることにしました。
そこならばほぼ毎日、誰か暇な学生か教員が使ってくれます。
そして問題の現象は完全になくなりました。


436 :3/3@\(^o^)/:2014/07/04(金) 15:01:06.28 ID:/2pDo4zJ0.net
駒を購入して二年後、
研究室のママさん研究員さんの息子さんが保育園を卒園し、
放課後しばしばうちの研究室に入り浸るようになりました。
最初は実験の合間の暇な学生達とジェンガや人生ゲームに興じていました。
しかし音がやかましいと国試を控えた上級生達に指摘されたので、
私がその子にチェスの手ほどきをしました。

最初は当然、あまり強くないのですが、
一、二ヶ月もすると、当時院生になった私すら圧倒する腕前になっていました。
異様に早い上達に驚き、その子のお母さんの研究員さんに
何か教本などを買ってあげたのかを聞いてみましたが、特にそんなことはないと言います。
インターネットやコンピューターも使わせていないとなるとますます疑問です。

ひょっとして天性の才能を発掘したかと思い、その子に聞いてみたところ、
「時々、夢に駒が出てきて教えてくれる。ゲーム中にもなんとなく教えてくれる」と言うのです。
プレー中のなんとなく教えてくれるという部分がいまいち明瞭ではありませんでしたが、
以前、私が経験した現象をその子も体験しているのではないかと考えました。

私と違ってその子は駒達に気に入られているようなので、
しばらく駒を観察して害もないようならば、
事情を説明して、その子が高校か中学校に入学したら
セットをプレゼントするのもありかな考えています。


http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1432129078/

58 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/05/23(土) 18:30:38.27 ID:xoXqerud0.net
これはまだ僕が京都で大学生だった時の話です。

当時バンドを組んでいた僕は、週末の夜になるとバンドメンバーとスタジオに入り練習をしていました。
その日練習が終わったのは夜の一時。
季節は夏で、京都特有のけだるい、のしかかるような蒸し暑い夜でした。
そのスタジオは家から遠く、いつもはバスで帰るのですが、
時間的にもうバスも走っていなかったので、仕方なくタクシーを拾いました。

背中に背負ったギターケースをおろし、
あー、無駄な出費だなぁ、次のライブのノルマもきついのになあ、
なんて思いながらタクシーに乗り込みました。
50代くらいのどこにでもいそうなおじさんが運転手でした。
ガンガンに冷房の効いた車内が、汗をかいた体にありがたかったのを覚えています。

「○○通りまで」と行き先を告げると、運転手さんが話しかけてきました。
「○○通り(行き先)に住んでるってことは○大の学生さん?」
「はい、そうです」
「あの近く、ボーリング場があるでしょう?
私ボーリングがすきでねぇ、社のボーリング大会でも結構いいとこまで行ったんですよ」
「へえ、そうなんですか」
正直そのときは練習のあとで疲れていたので話したくはなかったのですが、
気さくに笑った目元がミラー越しに見えたので、
話し好きのいい運転手さんなんだなと思い、しばらく相槌を打っていました。


67 :58です@\(^o^)/:2015/05/24(日) 15:05:03.36 ID:cvRB8xTn0.net
そうして話し込んでいると、妙な違和感を感じはじめました。
こちらの返答とまったく関係のない話が急に出てきたり、なんとなく話の前後が合っていないのです。
まぁ、そういう話し方をする人はたまにいるよなぁ、と気にも留めていませんでした。

が、しばらくすると、
「・・・ところで○○通りに住んでるってことは、もしかして○大の学生さん?」
「あ、はい」
「あの近く、ボーリング場ありますよね?私好きなんですよ。こう見えてうまいんですよ」
「・・・」
「○大の学生さんっておっしゃいましたよねぇ?」
「あ、はい」
「ボーリング場の近くですよね?いいなぁ。実は私ボーリングが趣味でして」
「あの・・・」
「○○通りの近くはいいですよねえ、あ!○大の学生さんでしょう?」
「あの近く、ボーリング場があるでしょう?
私ボーリングがすきでねぇ、社のボーリング大会でも結構いいとこまで行ったんですよ」
「○大の学生さんっておっしゃいましたよねぇえ?」

こんな感じで、会話がずっと同じ内容でループし始めたのです。
ものわすれがひどい年齢には見えませんし、
そういった類のものとは違う、なにか得体のしれない不気味さを感じました。

僕のうつろな返答にかまわず、運転手は延々同じ話題を繰り返しています。
密閉された真夜中の車内は暗く重く、
いやな汗が背中から吹き出し、
効かせすぎた冷房に冷やされて寒気さえ感じていました。
ミラー越しにはさきほどと同じ笑った目元が張り付いたままでした。


68 :58です@\(^o^)/:2015/05/24(日) 15:07:04.44 ID:cvRB8xTn0.net
突然、会話がふっと途切れました。
この奇妙な会話から解放されたのか?と思った瞬間、
ドンッ!!という衝撃音が車内に響きました。

ビクッ!と身体を硬直させながら見ると、
運転手が左足を、まるで何かを踏み殺すかの勢いで床に打ち付けているのでした。
それも一回ではなく何度も何度も。ドン!ドン!ドン!と。

「ああああああああああああああああ。あああああああ!!!」
さらにはこんな唸り声まで上げ始めました。
運転手は足を、今度は貧乏ゆすりのようにゆらしているのですが、力いっぱい足を上下しているので車がグラグラ揺れるほどでした。

なぜ?前の車が遅かったのが気に障ったんだろうか?
それとも僕が何か怒らせることを言ったんだろうか!?
ていうかこの人ちょっとおかしいんじゃないか!?

僕は完全に混乱してうろたえていると、
「お客さぁん、○○通りに住んでるってことは、もしかして○大の生徒さん?」
・・・と、また同じことを僕に聞いてきたのです。
グラグラと貧乏ゆすりをしながら。
目元にはあの笑顔を張り付けたまま。

この時僕は、もはや違和感や不気味さなどではなく、はっきりとした恐怖心を抱いていました。
自分の命を、明らかに異常な男の操縦に預けている。
これを意識した時の恐怖は今でもはっきりと思い出せます。

しかも運転は明らかに荒くなっており、曲がるたびに右へ左へ体がふられ、前を走る車にはクラクションを鳴らして強引に前に割り込んでいくのです。
京都のタクシーが運転が荒いのは知っていましたが、乗客に死の恐怖を感じさせるほどではありません。
このときは、本当に死ぬかもしれないと思いました。


69 :58です@\(^o^)/:2015/05/24(日) 15:08:24.52 ID:cvRB8xTn0.net
おろしてくれ!と叫びたかったですが、情けないことに、人間本当に怖いと声が出てこなくなるようです。
なにより、運転手に下手な刺激を与えたくなかったので、
僕はただただじっと石像のように固まっていたのでした。

・・・そして、恐ろしいことに車は○○通りへはあきらかに行けない方向へ進路を変えだしたのです。
もう限界でした。

ぼくはやっとのことで、
「・・・あ、お、おろしてください!ここで、ここで大丈夫ですから!」となんとか声を出しました。

・・・すると、意外にも運転手は「あれ、そうかい?ここじゃ遠くないかい?」と、
ごくごく普通なトーンでしゃべりながら車を脇に寄せました。

話相手にしちゃってごめんね~などと言いながら、
さきほどと比べると不自然なほど自然な対応で運転手は僕に金額を告げました。

僕は、さっきまでの恐怖心は自分の思い過ごしだったのか?
僕が神経質に感じ取りすぎていたのか?と、
いったい何が現実だったのかわからなくなるような、白昼夢を見ていたような気分でした。
解放されたということで少し放心状態でもありました。

・・・とにかく、外に出よう!そう思い急いで金額を渡し、
運転手の「ありがとうございました!」という声を愛想笑いで受けながら、
ギターケースをひっつかんで外へ足を踏み出そうとすると、
運転手が、あの張り付いたような笑顔で、こう言いました。
「・・・お客さぁん、もしかして○大の学生さん?」


70 :58です@\(^o^)/:2015/05/24(日) 15:10:39.79 ID:cvRB8xTn0.net
以上が僕の体験した怖い話です。

そのあと近くの友達の家に駆けこんでこの体験を話したんですが、うまく伝わりませんでした。
体験した僕以外は怖くないのかもしれません。

ですが、あの異常な運転手は今でも京都の夜を走っているかもしれないと考えると、得体のしれない恐怖がよみがえってきます。
京都の方はくれぐれもお気を付けください。
ちなみにそのときは四条大宮で乗りました。


http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/

324 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/16(金) 03:07:35.06 ID:n4atTSxd0.net
もう何年も前の体験だ。
確か青森県内だった。
出張で1泊するために安い宿を探して、適当に決めたホテルがあった。
そこは口コミもまぁひどくはなかったし、何より安かった。
俺のとこは宿泊代が定額で支給されていたから、少しでも安くして出張費を浮かせようとしたわけだ。

仕事を終えて夜になり、そのホテルに向かった。
古そうな4階建てくらいだったか、妙に細長い建物だった気がする。
安宿らしくロビーなんて狭くて乱雑に散らかってる。
安っぽい赤い絨毯からは異臭すらした。
呼び鈴で受付を呼ぶと年配の男性が現われた。

チェックインしてエレベータ・・・このエレベータもまた臭う・・・に乗り3階の自分の部屋に入った。
狭い部屋にベッドとデスクと革の剥げた椅子という、ありきたりのビジネスホテルの部屋だ。
狭苦しくドブ臭い浴室でシャワーを浴びて、ベッドに腰掛けようとしてふと気づいた。
ベッドが木製だ。
その下部は大きな引き出しになってる。
物入れ用だろう、連泊するわけじゃないから使うこともないと思ったが、何気なく取っ手を引いた。

目に飛び込んできたのが、大きな漢字だった。
いや、ツクリは漢字みたいだが、読めない。
それは一文字10cm四方くらいの大きな字で、毛筆で布にびっしり書かれていた。
違和感をもったが、それ以上は気に留めず俺はそのまま引き出しを閉めた。


325 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/16(金) 03:13:02.12 ID:n4atTSxd0.net
仕事の整理を終えて、酒が欲しくなった。
自販機はロビーだ。
エレベータで降りようとしてボタンを押すが、どこかの階で止まったままだ。
3階だから階段で降りようとしたが、階段が見つからない。

何度か折れる薄暗い廊下で探していると、
壁と同色で目立たないのだが、薄汚れた白い扉があった。
非常口とも書いない。
何となく階段だろうと思い、扉を開けた。
廊下の灯りが弱く、中は暗くて見えないのだが、空気の感じでここは部屋ではなく階段だと思った。
扉から半身を入れて手探りで電灯のスイッチを見つけて押すと、豆電球が天井で弱々しく点いた。

わずかな明かりが辺りを照らし出すと、
手前に1m以上はある大きな袋が積み上げられているのが目に飛び込んできた。
白地のその袋には、毛筆でびっしり黒々とあの文字が書いてあった。
その袋が踊り場に3つ、4つ、いや、
薄明かりの中で視線を上にやると、上階への階段にも同じ袋が積み上げられていた。


326 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/10/16(金) 03:15:36.48 ID:n4atTSxd0.net
これは、シーツなどを入れるリネン袋かと思った。しかし形がおかしい。
パンパンに全体が膨らむのではなく、ところどころがいびつに突起したり一部が丸く隆起した形状になってる。
何だか階段に腰掛けるように置かれた袋や、横たわるように置かれた袋もある。
中に入っているものがシーツの類ではこうはならない。
かといって鉄のような硬い物とも違う。
袋の布地にはびっしりとあの漢字の羅列だ。

なんだ?不意の事態にまったく理解できないまま、俺はあっけにとられていた。
そのうちに、何故かはわからないが、俺は見てはいけない物を見ている気がしてきた。
それは嫌なことに、目が慣れるにつれて確信に変わった。

俺は明かりの届く上階への階段をずっと見ていたのだが、
下階の明かりの届かない踊り場の暗闇で、さっきから誰かがじっと俺を見ているのだ。
俺は目の端で、暗闇に浮かぶそいつの影を捉えてしまった。

絶対に目を合わせてはいけないと
必死になると、低くかすれた音、喉から漏れるような「ううう」という声がした。
その時、力んで凝視していた目の前の袋の幾つものシワがウネっとした。
…俺はその場から逃げて、部屋の隅で一夜を過ごした。

後で調べて、あの漢字に見えたものは梵字だろうかと思った。
でも、その文字の意味はわからないままだ。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1449924627/

952 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2016/02/01(月) 01:26:51.13 ID:Lf84PVz90.net
むかし某中古車オークション会場で働いていた。

とあるワゴン車のセリが終わって数日後のこと、クレーム処理課の電話のベルが鳴った。
クレームのほとんどが中古車であるが故の装備品の不備や故障、
もしくは書類の不備やミスである。
おおよそのマニュアルが決まっているので、
内容により、いちゃもんに近いものはお断りし、
こちらの不備に対しては謝罪し訂正し。
車両の不備については出品者の負担。
つまりお金で解決をする。
イレギュラーなこともあまりないので、即座に判断して調査や対応していた。

しかし、今回は違った。
受話器を取ると、そのクレームは怒っているわけではなく、どこか怯えたような細い声だった。
その細い声で『ルームミラーに女性が映る』と告げた。
聞いた瞬間は意味がわからなかった。
いたずら電話に近いものかとも思った。
不可解な電話を邪険にすることもできず、とりあえず話を聞くことにした。

『ミラーに、女性が映る。
見間違いではなかった。気味が悪いから返品してほしい』とのことだった。
初めてのケースだったので一度電話を切り、
上司とも相談し、
お客様と少しもめたが後日、
会場側で買い取ることで応じることにした。

通常クレームによって買い取った車は、後日セリに出品される。
このワゴン車も例外ではなく、
通常通り調査後に出品され某中古車チェーン店に落札された。
車歴に『元霊柩車』の追記をされて。

今でもどこかで、ミラーに女性を乗せたそのワゴン車は走っているのかもしれない。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1410184635/

965 :本当にあった怖い名無し@\(^o^)/:2015/07/27(月) 12:31:02.03 ID:Al9Nn2TP0.net
うちの弟は小さい頃から怖いもの知らず。
小学生の頃、近所の河原に遊びに行った時に変な石を拾った。
ベ○リット?みたいに顔がある石。
自分「気持ち悪いから捨てなよ」
弟「何で?面白いじゃん」
そのまま家に持ち帰り、玄関に放置された。

問題は、その日の深夜。
なんか笑い声が玄関から聞こえる。
絶対あの石のせいだと思った自分は、二段ベッドの下段の弟を叩き起こして見てくるように言った。
しばらくして笑い声が聞こえなくなると、何かやりきった顔をした弟が戻ってきた。

自分「何だったん?」
弟「石が笑ってるみたいで生意気だったので、マジックで落書きしたら黙った」
当時、玄関にはマジックがメモ用のカレンダーの切った奴と一緒に置いてあって、
それで思いっきり落書きしたらしい。
翌朝見てみると、無残にヒゲやら渦巻きやら書き込まれている石がそこにあった。

さすがに弟もそれが気持ち悪いと思ったのか、
それとも母に邪魔だから捨てろと言われたのが効いたのか、
その石は無事河原に捨てられた。
石を拾ってきた弟よりも、拾われた石のほうが少しかわいそうだと思った一件。

ちなみに、その後特に問題もなく弟は生活し、今では普通に結婚して子供もいる。



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