サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

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∧∧山にまつわる怖い・不思議な話∧∧


498 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/24(火) 18:46:15.24 ID:36rLEmUi0
アメリカで聞いた話。


彼はインディアンの血を引いており、
自部族が住む地区の自然保護官を勤めている。
かつて山奥の湖沼で、奇妙な皮を見つけたことがあるという。

その皮は全面がびっしりと長くて黒い毛に覆われていた。
毛は非常に硬くて、針と呼んでも差し支えないような形状をしていた。

そして何とも気持ちの悪いことに、人型を思わせる四肢を備えていたそうだ。尻尾はない。
彼曰く、まるで、毛がみっしりと生えた人が、
毛ごとその皮を脱ぎ捨てたかのような、そんな不気味な印象を抱いたという。

何れかの哺乳類の皮を細工した代物かとも考えたのだが、
何処にも加工したような痕跡は見受けられなかった。
皮の厚みはペラペラと言っていいほど薄く、蛇が脱皮したそれを連想させる。
一体何という動物の皮なのか、全く想像がつかなかった。


部族の長老に聞いたところ、それは『針の男』が脱ぎ捨てた皮だろうと言われた。
『針の男』とは人型をした毛深い怪物で、皺だらけの顔と長く尖った耳を持つ。
頭が非常に良くて、人語を解し、これを操るという。

しかし、他の生き物に強い悪意を持っていて、常に周囲を呪っている存在なのだと。
山で他の動物に出くわすと、それが人でなければ襲いかかって食い殺してしまう。

人と出会った場合は特別で、殺すことはないが抱きついてきて、
全身に生えた剛毛を針のように使って刺してくる。
これに刺されると、大抵の者が気絶してしまうそうだ。





499 :雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :2012/07/24(火) 18:49:39.41 ID:36rLEmUi0
その後、気絶から醒めた人間は、
『針の男』と同じ精神を持つようになってしまい、ありとあらゆる生き物に憎悪を抱くようになる。
そして目にした動物を、片っ端から食い殺すようになるそうだ。
やがて、刺された人は新しい『針の男』に変化し、沼に潜むようになるのだという。

かなり昔のことになるが、
『針の男』が大勢出現したために、山から生きた動物の姿が消えてしまったことすらあったらしい。


『針の男』は年月を重ねると、脱皮して光の精霊になると言われている。
そうなると他の生き物に興味を持たなくなり、世界にとって無害な存在になる。
だから、脱皮後に見つけたのは運が良かったと言われた。

ただ、残された皮や針に魔力が残っていて、人々に害を為すかもしれないから、
これは燃やした方が良いと長老に諭された。


自然保護官の彼は高等教育を受けており、理知的に物事を考える人物であったが、
同時にそういう言い伝えも大切にする人物でもあった。
だから悪い精霊の物だと知るや否や、長老の忠告通り、これを火にくべて灰にしてしまったという。

「勿体ない、何か未発見の動物だったかもしれないのに」
人からそう言われると、
「昔から伝わっていることというのは、必ず何か意味があってのことだから」 と冷静に返しているのだそうだ。


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752 :その1:2006/05/09(火) 15:24:19 ID:vLr5R34S0
昔俺は横浜に住んでたんだけれども、俺が厨房の時の話。

親父が教会の神父やってたの。
神父にしては結構ざっくばらんな性格で、結構人気もあったんだ。
まぁ俺なんて信心深いほうじゃないし、一家の決まり事と言えば食事の前に軽く祈るくらい。
んで、割と平穏な日々が続いてた。


ある日、姉貴がアンティークショップで、ファッション雑誌くらいの大きさの古書を買ってきたんだ。
この姉貴が結構なオカルトマニアで、その手の物に目がないわけ。
何か買ってくる度に親父は
「聖職者の娘がこんな趣味に走って洒落にもならん」的な事を愚痴ってたんだ。

中には数点、結構やばい物もあったらしく、
親父が「これは今すぐ返して来い、処分しろ」と注意する事も度々あった。
今回買ってきた物も、どうやら洋書のオカルトめいた本らしかったんだ。
(姉貴は英語堪能)


早速買ってきたその夜、俺と姉貴で(俺も無理やり付き合わされた)、
『悪魔を呼び出す方法』ってのをやってたんだ。
30分くらいやってたかな。
特に何も起こらなかったので、興冷めして2人でTVでも見る事にした。

んで夜になって、家に親父が帰ってきた。

開口一番、
「何だこの獣の匂いは?犬でも連れ込んだのか?」
そう言うと、姉貴の部屋から匂いがすると言って、部屋に入るなりその洋書を見つけた。
「00子(←姉貴の名前)、ちょっと来い!!」
親父は凄い剣幕で怒鳴り、姉貴と俺は急いで姉貴の部屋へ向かった。


「…00子。お前これがどんな物か分かってるのか?」
「いや…ただの交霊術の本でしょう?」
「馬鹿野郎!!この本のカバーは本物の人皮だし、書いてある事は全部邪悪な黒魔術だ!!
良いか?ただの黒魔術の本なら対して害はないが、
これは恐らくアンチキリストの教団か人物が、本気で呪いを込めて作った本だ。
普通人皮なんて、本当に使おうなんて思うヤツは滅多にいるもんじゃない…すぐに処分する!!」

そう言うと親父は本を取り上げて、家から少し離れた教会へと戻って行った。





753 :その2:2006/05/09(火) 15:25:35 ID:vLr5R34S0
1時間ほどして親父は家に戻ってきた。
「獣の匂いがまだ消えてない…お前らまさか、本に書いてある事を何かやったか?」
姉貴が渋々白状すると、親父の平手打ちが飛んだ。
親父の暴力は初めて見た。

「オカルトにはまるのは別に良い。だが自分が実行してどうする!!
お前は賢い子だから、知識を得るだけで満足出来る子だと思っていたが…」
そう言うと親父は、泣く姉貴に「明日0輔(←俺の名前)と一緒に教会に来なさい」と言って、
その日の話はそれで終わった。


その夜の事。
トイレに起きた俺がボーッとしてると、誰かが家の中を歩き回る音が聞こえた。
親父か姉貴だろと思い、大して気にしなかったんだけど、
玄関のチャイムが鳴った。
3回。

夜中の3時過ぎだ。
こんな時間に尋ねて来る人なんていない。
俺は玄関に見に行ったんだけど、誰もいない。

部屋に戻ろうとすると、
今度はトイレの『内側』から3回ノックの音が。
すぐさま調べたが、誰も入ってない。

今度は台所から「ピシッ」という乾いた音が3回。
流石に怖くなってきた所、親父が2階から降りてきた。

「悪魔は3と言う数字を好んで使う。心配するな。まだ進入段階だから。制圧段階に移る前に…」
「ぎゃぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
親父の言葉を遮るかの様に、2階の姉貴の部屋から絶叫が聞こえた。
俺と親父は急いで姉の部屋へと駆け上がった。
ドアを開けた。
姉がいた。

一瞬、何なのかよく分からなかった。
姉貴の様な姉貴の様でない物がいた。
姉貴はベッドに座ってこちらを見ていたが、何かがおかしかった。
数秒経って気がついたんだけど、目が全部黒目だった。
舌を出していた。長すぎる。
わけのわからない言葉でわめき散らしていた。

「進入段階をこんなに早く終えて、制圧段階に移行するなんて…
0輔!!00子を今すぐ教会に連れて行くから手を貸せ!!」

親父の命令で俺は、姉貴が暴れて傷つかない様に手足を縛り、
姉貴を担いで車庫に置いてあるランクルへと急いだ。
車内でも姉貴は暴れに暴れ、取り押さえるのがやっとだった。

運転する親父に俺が「取り憑かれたの??」と聞くと、「そうだ」と言い、
「叫んでるこれ、何語??」と聞くと、
「正確なことは言えんが、十中八九ヘブライ語」と答えた。



755 :その3:2006/05/09(火) 15:29:11 ID:vLr5R34S0
教会に向かう途中、ランクルで3回黒猫を轢いた。
信号が青になったばかりなのに、すぐ赤に変わったりした。
3回エンストした。
親父は冷静に運転し、何とか教会についた。


暴れまわる姉を教会の椅子に縛り付け、親父は奥の部屋から色々な道具を持ってきた。
「まさか、映画とかでやってるような悪魔祓いやんの?やったことあんの!?」
「1度だけある」
「成功したの?」
「その時1人じゃなかったんで、上手くいったと思う…」
「俺に手伝える事は」
「人間の霊じゃないんだから、迂闊な事はするな。00子の後ろに立ってろ。
もし万が一ロープを引きちぎったりしたら、すぐ押さえつけろ」
そう言うと親父は、よく映画で見るような
「父と子と精霊の~」的な事を読み上げて、姉貴に聖水を振り掛けたりしていた。

聖水が顔にかかる度に姉貴は凄い形相で吼え、
「あの女が承諾するからいけないんだ(イエスを身ごもったマリアの事?後で親父が教えてくれた)」とか、
「あいつが死んだりしなければ、俺たちは王になれたんだ(死んだイエスの事?これも後で親父から)」
などと叫んでいたらしい。
(ここは何故かラテン語だったそう)


30分ほどたっただろうか。
ふと姉貴が我に返った様に、「お父さん、助けて!!」と叫ぶようになった。

俺が姉貴に近づいて話しかけようとすると、
「エクソシズムの最中に、悪魔に話しかけるな!!00子かも知れんし、悪魔かも知れん。無視しろ」
と親父が注意した。


そして親父は、必死に悪魔の名前を聞き出そうとしていた。
名前が分かれば悪魔の力が激減するらしい。
親父も俺もビッシリ汗をかいていた。
姉の口からは糞尿の匂いがした。

「汝の名を名乗れ!!」
「lmvdじthつbhbんgfklbんk(←意味不明な言葉)」
「聖なんとかかんとか(←うろ覚えすまん)の名において命ずる、汝の名を名乗れ!!」
「い一ーーーーーーーーーーーっいっいっいーーーーっ」



756 :その4:2006/05/09(火) 15:30:23 ID:vLr5R34S0
親父が、聖遺物のキリストが死後包まれた布の断片を、
(親父も本物かどうかは知らんと言ってたが、効果があったので聖なる物には間違いないかも)
姉貴の額に押し付けたとたん、
黒目の姉が、椅子をロープごと引きちぎって叫んだ。

「お 前 ら は 8 月 に 死 ぬ ! !」

それと同時に、教会の窓という窓が、
「コツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツコツ」と鳴り出した。

何かと思って見たら、窓の外にカラスがビッシリ。
嘴で窓をつついていた。

この真夜中にカラスが一斉に行動するなんてありえない。
流石に限界だった俺は、多分眠るように気絶したんだと思う。


気がついたのは深夜の緊急病院。
どうやら姉は脱臼してたので、あの後すぐに親父が病院に連れて行ったらしい。
俺は軽い貧血と診断されたようだ。


「姉貴に憑いてたヤツはどっか消えたの?」
「ああ、今のところはな」
「また来る?」
「来るかもしれんし、来ないかもしれん。あっちの世界に時間軸はないから」
「8月に死ぬ、って怖くない?」
「思ったより短時間で済んだんで、そんなに強い悪魔じゃなかったんだと思う。
下級なヤツのつまらん捨て台詞だ。気にすんな」



758 :終わり:2006/05/09(火) 15:31:24 ID:vLr5R34S0
「結局の所、悪魔ってなんなの??」
「分からん…分からんが、ああいうのがいる事は確かだ。
1つお前に言っておく。
今回はまだ憑依の途中だったんで、00子の人格がまだ残ってたから上手くいった。
将来お前が神父になるとは思わんが、もしも(完全憑依)されたヤツに出会ったら、その時は…」
「その時は?」
「逃げろ!!」


その後、姉貴にも俺にも変わった様子もなく、
8月に家族の誰も死ぬ事もなく、普通に暮らしていた。


3年前。
出来ちゃった結婚で姉貴が結婚した。
その子供の体に666の刻印が…なんてオチはないが、
3歳になった息子が先日妙な事を言ったのだと言う。
「ママ、海に行くのは止めようね」と。


ほんのりと怖い話スレ 


747 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 14:57:31.86 ID:IN4OURJG0
コトリバコで懐かしくなって思いだしたので、ちょっと語ってみる。

まさにコトリバコが流行った当時、
これをネタに自称霊感女をひっかけてやろうぜwwwといいだした友人がいた。
早い話が、コトリバコらしき物を自作して、いかにも曰くありげに見せて怖がらせよう、と
……まあ、悪趣味な話だ。

普通だったら誰かが止めるんだろうけど、
その自称霊感女はこれまで色々やらかしてたこともあって、
言いだしっぺとは別の奴が、偽コトリバコ作りを引き受けた。




748 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:01:25.80 ID:IN4OURJG0
この偽コトリバコを作った奴、俺らの仲間内ではなんていうか、
地味であんまり目立たない奴だった。
でも手先は器用で、自分でアクセサリー作ったりとかしてた。

そんな奴が、箱じゃないんだけど……なんていうんだ、茶道で使うナツメっていうんだっけ、
あれを古道具屋で安く買ってきて、いかにもそれらしく細工したわけだ。
そして「うちの蔵を片づけてたら~」な役目は、言いだしっぺが引き受けた。



49 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:07:05.01 ID:IN4OURJG0
んで一週間くらいかけて仕込みをしてさ。
コトリバコを参考に、言いだしっぺが「この前実家に帰ったらさ~」と
飲み会などで話を持ち出し、自称霊感女の興味をひいた。

別の奴は「そういえばネットでこんな怖い話みたんだけど!」と、
これまた自称霊感女に情報を与え、誘導していった。

言いだしっぺの実家は、ほんとに昔武家屋敷だったとかで、説得力はあったと思う。
ちなみに製作者は言いだしっぺに偽コトリバコを預けてからは、
俺らの中に混じって素知らぬ顔で、自称霊感女と接していた。



751 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:18:51.06 ID:0RZA4Ur/0
んで他の友人の結婚式の打ち合わせでファミレスに集まった時、
言いだしっぺが「そうそう、この前言ってた、蔵の中で見つけた変なもの、今日持ってきたんだ!」
と、偽コトリバコを取りだした。

見た瞬間「ヤバいよ、これヤバいよ!」と騒ぎ始める自称霊感女。
そしてネットで見たとは言わずに、
いかにも自分が関係者のような顔をしてコトリバコの説明を始める自称霊感女。

俺はそんな彼女を無視して
「そんなの作り話だろwwwwwこれ開けてみればいいじゃんwwwww」と、偽コトリバコを開ける役目だった。
この時点で、偽物の中身は知っていた。



753 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:30:00.17 ID:d2/n4PtF0
ちなみに偽物の中身も、今思うと本当に悪趣味なんだが、本物に似せていた。
おもちゃ屋で悪戯グッズの指買って、血みたいに塗ってさ。

まあ冷静に考えれば、
本物だったら中に入ってるのは干物状態だろうなと想像はつくんだろうけども……


とにかく俺は、本気でおびえる自称霊感女と、
心配そうに見守るフリをする仲間の前で、偽物を開けようとしたわけだ。



755 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:33:17.53 ID:d2/n4PtF0
見守る皆が「やめなよ!」とか「やれやれwww」とか煽るなか、俺は偽物の蓋に手をかけた。

けどこれがあかないんだ。
すっげー硬いの。

思わず製作者のほうを見ると、製作者も「???」な顔をしていた。
それでもムキになって開けようとしていると、不意に誰かが俺達の席に近づいてきた。

「あんたそれ絶対開けるなよ」
って突然声をかけられて、思わず振り返ると、ハーフっぽい顔の男が立っていた。



756 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:37:45.03 ID:d2/n4PtF0
ハーフっぽい男は俺の手から偽物を取り上げると、
俺達をじろっと睨んで、
「どうせ要らないだろ?これ。貰ってくわ」と言い捨て、さっさと店を出ていった。
残された俺達はポカン状態。

いったい何だアレ?もしかして誰か仕込んだ?とか思ってると、
さっきの男の連れらしいのが話しかけてきた。
(なんで連れって判ったかというと、
店を出て行く男に向かって「おいちょっと待てって!」と声をかけていたから)

「あー…なんかごめんね?あいつ変わってるでしょ。でもまあ許してやって」
とか適当なことをいいつつ、支払済ませて出ていった。



758 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:41:02.03 ID:d2/n4PtF0
ちなみに自称霊感女は、
男が偽物を持って出ていった後、安堵のあまりガチ泣きしてた。

俺達は肩透かしをくった気分だったけど、
当初の目的だった「『称霊感女を本気で怖がらせる』ことができたので、
モヤモヤしつつもまあいいか……となり、その日は解散した。


びっくりしたのは数日後。
怪しいハーフ男は、当時大学生だった弟の同級生だった。
仕事終って会社を出たら、弟とそいつが待ち伏せしてた。



759 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:45:11.95 ID:d2/n4PtF0
弟には自称霊感女が起こしたトラブルや、今回の偽コトリバコのことを話していた。
それがどこでどう繋がったのか、正直気持ち悪かった。
知り合いだと紹介されて、
最初は俺らの計画を止めるためにわざわざやってきたのか??とか思ったんだけど、
俺らが集まったファミレスにハーフ男がいたのは、本当に偶然だったらしい。
まあ弟とは生活圏被ってたから、奇跡的な偶然てわけじゃないかもだけどな。

俺の顔を見て開口一番、
ハーフ男は「ああいうの、もう作らせない方がいいっすよ」と言ってきた。



760 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:47:33.42 ID:d2/n4PtF0
最初は悪戯のことを言われてるんだろうなと思って、
俺らもハーフ男の介入があったおかげで、かなり悪趣味なことしたよなー… という自覚があったので、
年下に説教される我が身を恥じつつ、
「うん、まあ、もうしないわ」とか言ったのね。

そしたらハーフ男はため息ついて、
「オカルトとか好きなんですよね?だったら本当にヤバいものがあるってこと、なんとなくわかりません?」
と言った。
背筋がぞわっとした。



761 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:51:24.09 ID:d2/n4PtF0
「あれを作った人は、その気がなくてもそういうもんを作っちゃう人です。
たとえ中身が本物じゃなくても、
相手に対してなんらかの悪意があれば、本物に近いモノになりますよ」

ハーフ男はそれ以上詳しい説明はしなかったけど、なんか腑に落ちた。
製作者は学生時代、自称霊感女に振られたとか、
霊感女のせいで当時の彼女と別れたとか、そんな話を聞いたことがある。

どっちも俺にとっては後輩で、
詳しい話を聞いたわけじゃなかったけど、 偽物作って騙そうぜwwwとなった時、
製作者がやたらと張り切ってたのを思いだした。



762 :本当にあった怖い名無し:2013/10/22(火) 15:56:48.67 ID:d2/n4PtF0
弟はもうちょっと、ハーフ男から色々聞かされてるらしかった。
なのでしばらく経ってから、酒飲ませて色々聞きだした。
ハーフ男に対する興味もあったしな。

弟から聞き出せたのはこんなかんじ。

・ハーフ男は本当にハーフ。母親がロシアだかあのあたりの出身。
・霊感相当強いらしいけど、滅多なことではそれに触れない。
・本当にヤバそうな時だけ、的確に動く。
・偽物製作者は言ってみれば、祟られ屋の呪詛専門バージョンみたいな血筋の生まれ。


マジで?と思ったけど、弟を通じて関わりができてから、
二回ほど思わぬタイミングで助けてもらったからなぁ……



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日常以上オカルト未満


365 :名無しさん@おーぷん :2014/07/31(木)14:01:29 ID:T7yZOShC6 ×
今朝見た夢の話。

見知らぬ家で、姉が忙しそうにごはんの支度をしてる。
周囲にはこれまた見知らぬ7〜8人の子供。

バタバタ走り回って遊ぶ子供らをチラチラ見つつ立ち働く姉に
「何か手伝おうか?」と声を掛けると「おにぎり作ってくれない?」と。
子供らがもうすぐ帰るんだが、おにぎりを持たせてやらないといけないと言う。
炊きたての大量のご飯と多種類の具材を前に、
私は小さいおにぎりをたくさん作らなきゃと袖をまくる。


で、おにぎり作らなきゃ、作らなきゃと思いながら目が覚めて、あれっと思った。
私は現在実家を出て友人と同居してるんだが、おにぎりを作る習慣はない。
お腹も空いてない。

ふと数日前、同居してる友人が変なこと言ってたのを思い出した。
「お盆っていつだっけ?」と聞かれて、
この辺の地域は今頃じゃないっけ?と答えたら
「ああ…じゃあ今は道が開かれてるのかねえ。
ここ最近、玄関から風呂場の辺りの空気がおかしいんだよね。
悪い感じじゃないから大丈夫だと思うけど」


実は数年前にも私は似たような夢を見てるんだよね。
お盆時期に亡くなった人が出てきて、私が買った海苔巻きとおはぎ食べる夢。
お盆だってことすっかり忘れてたから、
その時は慌てて海苔巻きとおはぎ買ってきたけど。

今回もそうなのか?
見知らぬ子供たちにおにぎり要求されてるのか?
仏壇もないし無宗教なんだけど、おにぎり作って供える(どこに?)べきかと悩み中。



短くて怖い話

5.:本当にあった怖い名無し 2014/02/16(日) 03:36:24.02 ID:jiDdraab0.net[2/7]
これも石川県の小松市という所で、あるデパートに隣接して立つ
立体駐車場に勤務する警備員から聞いた話。


ある日の昼、その駐車場の裏で中年の女の死体が発見された。
どうやら車で駐車場に来て屋上の8階から
飛び降り自殺したというのが監視カメラの映像から分かった。


その自殺者の乗ってきた軽自動車は
その日のうちに親族か関係者らしき人が引き取りに来たが、
見慣れないお札の様なステッカーが貼ってあったのが妙に印象に残った。

 
翌朝、その警備員が勤務先の駐車場に向かう途中、交通事故現場に遭遇した。
どうやら路肩に止めてあった大型トラックにノーブレーキで軽自動車が突っ込んだようだった。 
 
軽自動車は完全に原型をとどめていない程大破していて
運転手は即死だというのが素人でも一目で分かった。


ただその車は、あの飛び降り自殺した女が乗っていた軽自動車と同じステッカーが貼られていた。
間違いなく同じ軽自動車だった。




今日ここで、私が9年前から苦しめられつづけている、
後悔と恐怖の記憶を、
この話を見た人に、ほんの少しづつ持っていってもらえればいいなと思い、
ここにこうして書かしてもらいます。

実際になにかが憑くわけではありませんが、
そう記述する事で、私自身の記憶の影がほんの少しだけ明るくなるので・・・。





9年前の体験、それは私は某保険会社に入社し、3年目に突入した矢先の出来事でした。
私は係長になり、4人の部下が居て、
その中の3人(I君T君Yさん)は一週に2回、欠かさず飲みに行くくらいの仲でした。
残りの一人はこの物語には関係無いので省略させてもらいます。


その日も私達は4人で行き付けの居酒屋で食べた後、
割り勘で支払いを済ませ帰る途中でした。
いきなりI君が、りんご一個がちょうど入るくらいの大きさの、
見るからにぼろぼろな木箱を取り出して見せました。

それは変なしかけのある箱で、以前流行ったルービックキューブのように、
色(木目)がきちんと合うようにそろえると開く、と言う箱でした。

彼の言うには、父からもらったもので、ずいぶん昔のものらしいです。
なんでも、戦争前からあったそうです。

「父は開けれないし、どうせ戦後の焼け跡で拾ったものだから、と僕に譲ってくれました」と言ってました。
その箱を彼は、二世代隔てた今でも未だに開けられずにいるそうです。

僕はその箱を見たときから、なんとなく言いようの無い悪寒を感じていました。
僕は霊感があるほうなのでしょうか、
時々、上半身と下半身の釣り合いがとれてない人とか、
足の足りない(もしくは無い)小動物等を見かけることがあるのです。

なので僕は、T君とYさんが代わりばんこに
その木箱の節目をずらしたり、引っ張ってみたりしているのを見ていて、なぜかひやひやしていました。
開け放ってしまうことを、僕の霊感が恐れていたんだと思います。


結局、その日はその木箱は開きませんでした。
店を出て、帰りのタクシーがつかまるまでの5分間くらいしか時間が無かったので、さすがに無理でした。
その後、その日は全員何事も無く帰宅しました。


次の日にI君が、前日私以外の2人に好評だった木箱を会社に持ってきて、
昼休みにデスクワークをしていた私の元へ、Yさん、T君を連れてやってきました。
私はその途端、付き合いが悪いと思われるのを覚悟で、彼らに忠告しました。
「その箱は、開けないほうがいいと思う」と。

彼はいぶかしげな顔をしながら、僕に「兄と同じことを言うんですね」と返しながらも、
得意げに「きっと近いうちに開けて見せますよ」と言いました。
そしてデスクワークをしている私に気を使い、それきり昼休みは話しませんでした。


その日の仕事が終わった後、4人で桜見をしようと言うことになり、
近くの公園で、Yさんのお母さんの差し入れで筑紫のお吸い物をすすりながら、桜を堪能していました。
そんなときにT君が、
「この素晴らしい風景を、四人一緒に写真に収めておこう!」と言って、ポラロイドカメラを出し、
それでひときわ幹の太い立派な桜をバックに写真を撮りました。
見事なな写真が撮れました。

でも、変なのです。
夜だから余計な光が入る心配も無し、
開けた場所だからフラッシュが反射して変色する心配も無いんですけど、
写真がなんとなく薄い赤色を全体的に帯びているのです。

T君は「こういうこともあるさ」と言って、もう一回全員で写真を撮りました。
しかし、またも同じ現象が起こったのです。
T君は「広い範囲で撮るから、余計なものが入るのかもしれない。
フィルムに余裕はあるし、一人づつ撮ろう」と言って、私、Yさん、I君、T君の順番で撮ることになりました。

まず、私の撮影です。コレはうまく行きました。
つぎのYさん、うまく行きました。
問題はそのつぎのI君でした。
1度目で撮れた写真は、さっき撮ったのよりなんとなく赤みが強くなっているように見える写真でした。

そこでもう一回。
今度はなんだかI君の周りに赤ではなく、
黄色に近い色の薄いビニールのようなものが写っている写真でした。
気味悪がりながらも、Iくんはもう一回撮るようにT君にお願いしました。
そして出てきた写真を見て、
T君は「なんだあ、なんか変だ!」と言って、私達のほうに駆け寄ってきて、その写真を見せました。

その内容はかなり凄惨なもので、
I君の手や顔はほとんど隠されるほどに、数え切れないほどの黄色い手が
I君の体に四方八方から絡んできて、
さらに、I君の体の黄色の手に絡まれていない部分(下半身)も、鮮烈な赤色に染まっていました。

I君はこれを見せられた後、一つの事実を告白しました。
その内容は次のようなものでした。

「今日、昼休みの後、
印刷室でコピー気を回してる間、木箱をいじっていたら、ついに木箱が開いたんですよ。
だけど、中からはぼろぼろの布袋が出てきて、それに『天皇ノタメ 名誉の死ヲタタエテ』って書いてました。
開けてみたら、大量に爪と髪の毛の束が出てきて、不気味だから焼却炉に捨ててしまいました」


私達はすぐにそれをお寺に持っていって、
その話をして、写真を供養してもらえるように頼んだんですけど、
お寺の住職さんは、

「あなたのしたことは、とても危険なことです。
あなたがたの持ってきたその写真を供養しても、霊の怒りは静まりません。
その木箱を持っていらっしゃい。
それを供養してあげれば、中に閉じ込められていた魂も救われます。
ぜひ持ってきてください」

と言って、寺の住職はひとまず今日は帰るように促しました。
しかし結局、I君と会うのはその日が最後になりました。


次の日の朝、I君が昨日の帰宅途中、自宅近くで自動車に衝突され、
胴体が切断され、下半身は炎上する車のタイヤに巻き込まれたまま一緒に焼け焦げ、
上半身はそこから20メートルくらい離れたところにあり、即死だったとのことです。


その日、私とT君とYさんは、彼の母親から木箱を譲ってもらい、
それを寺の住職さんのところに持っていきました。
しかし寺の住職さんは、
「この箱は怨念そのものです。それも、もはや人のものではなくなっています。
この霊たちの怒りを静めるのは難しいです。
供養して差し上げたいですが、時間がかかります。それでもよろしいですか?」
と言いました。

I君が霊に憑かれる行いをしてから、
たったの半日で命を落としたのを見ている私達は、それではいけないと思い、
自分達で読経を覚えることにしました。


その年の12月、私達が霊の恐怖を忘れかけていた頃になって、Yさんが火事で亡くなりました。
発火の原因は、ストーブの不完全燃焼だったらしいです。
残された私とT君は気味が悪くなり、会社に転勤を希望しました。
事が起きたこの地を離れれば、霊たちも私達のことを追って来れないのではないか、と思ったからです。

しかし、考えたくありませんが、すでに私と彼のどちらかが憑かれている可能性もあるわけなので、
お互いの了解で、別々の場所に転勤させてもらうことにしました。
しかし、その考えは甘かったと、後から思い知らされることになりました。


それから9年が経過しました。
まさに悪夢のような9年間でした。

T君は転勤後、2年目にして結婚。
その後、一人目の子供が生まれて半月で肺炎で亡くなり、二人目の子供も流産で亡くなりました。
それと同じに、二度にわたる流産でT君の妻も体を悪くし、脳に腫瘍がデキ、
植物人間になって、次第に体力が衰えていき、最後には死に至る重い病気を患いました。
そして、6年目の秋に亡くなったといいます。

T君も精神的に参っていたのでしょう。
翌年の春に、会社の屋上から飛び降り自殺をしてしまいました。


それから2年がたち、現在に至ります。
このごろになって、頻繁に激しい動悸に見まわれるようになりました。
さらに、夢に先に逝った3人が出てくることも度々ありました。

私はこの先どうなるのかわかりません。
今の持病の動悸も、恐怖によるストレスからくる一時的なものでありたいと思いますが、
私を除いた3人がすでに他界してしまっていることから、私ももう長くないかもしれません。


この長く読みづらい素人文書を、最後まで読んでくださった人は、
私に憑いている霊を鎮める手助けをすると思って、
手を合わせて簡単な読経をお願いしたいと思います。

「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」と。



ほんのりと怖い話スレ 


578 :あなたのうしろに名無しさんが :2001/06/03(日) 13:47
本にまつわる話。


古本屋をよく利用している私ですが、
たまにはホラー系恐怖漫画も読んでみようかなという、軽い気持ちが始まりだったんです。


郊外のある系列の古本屋で本を買って家に帰ってから、
上手く言い表せないんですが、ちょうど急に両肩がずしりと重く感じるようになったんです。
首と肩あたりがちょうどひどい肩凝りに襲われる感じです。

どうしてなのでしょう?
それまでは体調も別に悪くなく元気だったのに。


2日目、
肩から背中にかけて痛みは収まらない。

あの日買った3冊は、
・脳味噌を移植して別人格になった女の子の話を描いた恐怖漫画
・ごく普通の少女向けコミック(とくに変わったところはないけど…)
・読者投稿をまとめた単行本
 (シリーズの第1巻、100円だったので買った。ただ、手にとった時にいやな感じがした)


3日目、
息苦しさと肩凝りはさらにひどくなっていて、休むために横にならざるを得ませんでした。
これ以上手許に置くとヤバいと感じたのはこれがはじめてです。


次の日、だるい身体にむち打って
急いで車を走らせて古本屋に直行、開店直後に速攻で売り祓いました。


本を手にとった時になんだか嫌な気分を感じたら、買うのは控えたほうがいいなーと思いました。
ただ、その本の名前を出すとシャレと思われそうなのであえて伏せておききますが、
知っている方が多い本と思います。



死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?


951 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 22:57:27.90 ID:BndriAnC0
ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。
当時私はリア消(低学年)で、10歳年の離れた姉がいるんだけど、
姉はいわゆるDQNで、
夏休みになるとほぼ毎晩DQN仲間をうちに連れてきては、親と喧嘩をしていた。


で、この当時、子供嫌いのお兄さん(以下A)、優しいお姉さん(以下B)と言う二人が、
いつも家に遊びに来ていた。
Aさんは私が姉の部屋に近づくと凄い怒って、「ガキがくんじゃねーよ!」って怒鳴り散らすのね。
その度にBさんや他の人たちが、「小さい子にそんな事言うなよ~」
とフォローしてくれて、「Cちゃん(私)だって遊びたかったんだよね」とか言って
お菓子くれたり、部屋に入れてくれた。

正直私はAさんが嫌いだった。
だって人の家に来て泊っていったりするのに優しくしてくれないし、
私が姉の部屋に近づこうとすると、「チッ!」って舌打ちして威嚇するし、
たまに外で会っても「ガンくれてんじゃねーぞ!」とか言ったりして、とにかく怖かったから。

逆にBさんのことは大好きだった。
BさんはAさんと違ってて、うちに来る度に花火やお菓子をくれたり、Aさんのフォローもしてくれたり、
外で会えば必ず声をかけてくれて、
友達のいない私が寂しいだろうからって、一緒に遊んでくれたりもしたんだ。
Bさんの口癖は、「Cちゃんが私の妹ならいいのに」だった。





956 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:16:50.90 ID:BndriAnC0
そんな荒れた夏休み(我が家の黒歴史)が終りに差し掛かったある日、
急にAさんがドルフィンリングをくれた。

姉の部屋にも行かず私の部屋に来て、「ほら」って投げてよこした
ピンクのラッピングした箱に入ってた。
誕生日でもなんでもない普通の日なのにおかしいな?っとは思ったけど、
友達いなさ過ぎて頭がお花畑だった私は、
やっとこのお兄さんとも仲良くできるんだ!って思った。
当時の流行り物だったし、初めてAさんがプレゼントしてくれた物で、
当時の私の指には親指でもブカブカだったけど凄く嬉しくて、貰った日は握りしめて寝たんだ。
そしたら真夜中に手が熱くなって、びっくりして目が覚めた。



959 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:22:24.41 ID:BndriAnC0
Aさんから貰った指輪が焼けたように熱くなってた。
せっかく貰った指輪が壊れた~!って、熱いわ寝ぼけてるわで
ギャン泣きしたのを今でも覚えてるんだけど、誰も様子を見に来てくれないのね。
真夜中だからしょうがないんだけど、
横に寝てたはずの母もいなくて、流石におかしいなっと思った。

指輪はそのころには熱くなくなってて、
その指輪を握りしめて明かりがついてたリビングに行ったら、
両親が真っ青な顔して「お姉ちゃんが事故にあった」って言った。

この辺りはもうほとんど覚えてないんだけど、
姉とそのDQN仲間たちが、バイクでどこぞの山に遊びに行って、
その帰りに仲間全員、バイクの玉突き事故?にあったらしい。
姉の容態は電話じゃよくわからなかったけど、とにかく危ない状態だったらしい。
なのに両親、リビングにいてちっとも病院に行こうとしないの。



961 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:25:33.45 ID:BndriAnC0
私はパニックになって、
「おねーちゃんが死んじゃうかも知れない!病院に行こうよ!」って泣いて訴えたが、
両親は頑として動かなかったのね。
で、私が自棄になって、「私だけでも行くから!」ってパジャマのまま玄関に向かったら、
父が全身で阻止してきた。
私はAAのズサーみたいな感じでドアに突っ込んでいく父の異常さが怖くてまた泣いた。
母親は「Cちゃんお部屋にもどろ?ね?ね?」って、
一生懸命宥めてくれるんだけど、その母親の顔も、泣きそうっていうかおびえまくってた。
その両親の異常な雰囲気で、私も『あ、コリャなんか変だぞ?』って
妙に冷静になって、よく見ると両親、ちゃんと外着に着替えてたんだ。

何でだろうっと思った瞬間、
ピンポンが鳴ってBさんの声が聞こえて、
「Cちゃん迎えに来たよ。お姉ちゃんの所においでー!」みたいな事を言ってた。



963 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:28:56.66 ID:BndriAnC0
私は「Bさんが迎えにきた!おねーちゃんところ行こう」って親に言ったんだけど、
両親ガクブルして顔真っ青なの。
母親は私を全力で抱き締めて締めて苦しかったし、
父親は何かブツブツ言い出すし、かなり異常な状況だった。
あまりに異常すぎて、私は親が狂った!っと思って、Bさんの名前を呼びまくった。
「Bさん怖いよ!おねーちゃんが死んじゃう!パパとママがおかしくなった!!Bさん!Bさん!!」って。

でも、相変わらずBさんは助けてくれるどころか、
玄関の外で「Cちゃん、お姉ちゃんのところにおいで」しか言わないの。
しかも声は凄く冷静…っていうかむしろ楽しそうな感じ。



966:本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:32:55.08 ID:BndriAnC0
「Cちゃーん、お姉ちゃんの所おいでー」
「Bさん怖いよ!たすけて!」
どのくらいそのままギャーギャーしてたかわからないけど、
急にまたAさんから貰った指輪が熱くなって、
手をはなそうと思ったんだけど、
手だけ金縛りにあったみたいにグーの形のまま動かない。
その内喉が苦しくなって声がうまく出なくなってきて、しまいには、
叫んでるつもりが全く声が出なくなった。

母親が、口をパクパクさせてるのに声が出なくなった私を見てぎょっとしてたけど、
声が出なくなったせいで
更にパニックが加速して、暴れる私を抱き締めてる力は緩めてくれなかった。
その間もBさんは、楽しそうに私を呼んでた。
その内かすれた声が出てきたなっと思ったら、今度は勝手に言葉が溢れてきた。



969 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:36:29.10 ID:BndriAnC0
「お前なんか私のお姉ちゃんじゃない!私のお姉ちゃんは○○(姉のフルネーム)だ!!
私は知ってるんだぞ。
私に友達がいなくなったのは、お前(Bさん)が私の友達をいじめて、
『私に近寄るな』って言ったからだ!!
お前が持ってきたお菓子や花火は、全部□□(近所の商店)で盗んだ物だ!気持ち悪い!!
お前なんか大嫌いだ!お前は私のお姉ちゃんじゃない!帰れ!二度と家に来るな!
私の家族は全員こっちにいる!私をそっちに連れて行こうとするな!!!」


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