サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:不条理

197 :本当にあった怖い名無し:2010/10/03(日) 22:45:07 
俺がまだ小さい頃、近所によく遊ぶ女の子が居たのよ。
その子はちょっと不良っぽくて、
実際口も悪いし、すぐ「あぁん?」みたいに言う様な子だったんだけれど、
何だかんだで面倒見が良い感じで、
(最初は文句言うけれど、落とした物を一生懸命探してくれたり)
他の子ともまぁまぁ仲良くやっていたの。

で、いつだったかあやふやだけど、その子だけが俺の家に遊びに来た事があったんだよね。
今から考えてみると、ちょっと無口で不機嫌そうだったけれど、
俺としては家に友達、しかも女の子という事もあって、さして気に留めずに家に招きいれたんだよ。
で、漫画読んだりテレビ見ながらゴロゴロしてたら、
(ゲームは出来ん、兄の持ち物だから)
NHKで『俺はあいつであいつは俺で』ってのやり始めたんだよ。
二人の男女が頭を打ち付けたら、心が入れ替わってどうのこうのって奴。

しばらくそのドラマ見てたんだけれど
その子が急にこっち向いて頭をゴンッて俺にぶつけたんだよ。
で、「入れ替わらんかw」みたいに言って笑ったの。
俺は普段あまり見ないその子の笑い顔が何かおかしくて、ゲタゲタ笑ってたんだ。

何年かして、その子も家族ごと引っ越していなくなって、
また数年位かな?親と俺の子供の頃の話してたらその子の話題になってさ
親が言うんだよ。
「あの子の家はちょっとねぇ…」って。

父親が傷害で刑務所行きで、
母親は子供をうざがって意気地放棄状態。
妹が居て、幼稚園の送り迎えとかもその子が自分でやってて、
でも家に入ると途端にギャーギャー聞こえてくるとか。

あの子、どんな気持ちで俺に頭突きしたんだろうな。
子供の時分とはいえゾッとするし、それ以上にやりきれん。



743: 本当にあった怖い名無し :2018/08/29(水) 00:34:46.02 
祖母からきいた戦時中の話。
とはいっても、何もない田舎に爆撃機がくるはずもなく、
ちょっと疎開してきた人たちといざこざがあったくらいで基本的には平和だったらしい。

けど、とある兵隊さんの帰還により、すこしだけ村はざわつくことになった。
たまに村のお地蔵さんのまえに鯉の頭だけがあったり、鶏の首が置かれたりしはじめた。
とうとうある日。
猫の頭部がお地蔵さんのまえで発見された。
どう考えても、あそこの家の息子が怪しいという話になった。

彼は今でいうインテリで大学から学徒出陣した人だった。
だが軍学で精神をおかしくして帰ってきたと裏でささやかれる人物でもあった。

一度きちんと話をしなければならない。そう村の人たちは話をしたが、
村長がいうにもうその必要はないという。
彼には再度、赤紙が来ていた。
数日後、彼は村から追い出されるように汽車にのり、二度と村へは帰ってこなかった。

終戦を迎えた数年後、彼の母の死によりこの家に人はいなくなった。
そして親戚の者が、彼の部屋から数枚の絵を見つけた。
自分の顔をもつ鯉、鶏、猫。
それらが笑って兵隊を食べている絵だったという。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1531051499/

210 :ほんとうにあった怖い名無し:02/11/14 16:15
一年程前。母は早朝のお散歩の時に、交通事故を目撃しました。
ワゴン車とバイクがぶつかり、バイクの人はすぐに動かなくなったそうで、
その時、かなり悪いのでは・・・?と思ったそうです。
他に目撃者らしき人はいなかったので、ここににいなければと思いながらも
母はショックで気分が悪くなってしまい、よろよろしながら帰宅してしまいました。

その日は一日気分がすぐれず、ゴロゴロしていたそうなのですが、
しばらくウトウトしていたら、枕もとに頭がパックリ割れた女性が立ったのだそうです。
血まみれの顔で・・・
その時点では、母にはバイクに乗ってた人が女性なのか、男性なのか、
どこを怪我したのか、亡くなったのかすら分かっていなかったのです。
あぁ、あの人亡くなったんだろうか・・・?
と憂鬱になりながらも、
ものすごい形相だったのが怖くてたまらなかった、と言います。

その後。気を取り直して、夕方お風呂に入ろうと風呂場のドアを開けた途端、
そこにまたいる・・・同じ女性が、同じ様子で。
「ひっ」と息をのんだら、消えていきました。
なんで私のところに出てくるのよと、不可解な気持ちでその日は終りました。

次の日、新聞の地方版にその事故のことが載りました。
その時母は、彼女が自分の所へ来た理由がわかったそうです。
記事には、
『女性は頭を強く打って死亡。どちらかが信号を見間違えたとして、警察は捜査している』。




211 :ほんとうにあった怖い名無し:02/11/14 16:15
『どちらかが』ではないのです。
母はワゴン車が無視したのを知っていたのです。
証言してください。私は悪くない。そう訴えていたに違いない・・・
と思った母は、警察に電話しました。
案の定、ワゴン車の運転手はシラを切っていたのだとか。

その後もシラを切りとおせると思ったのか、とうとう裁判にまでなってしまい母は憂鬱でした。
もともと人前で話すのが苦手なのに、ましてや裁判です。

ところが、裁判の三日前くらいから母は「いやだ、いやだ」と言わなくなったので、
どうしたのかと聞いてみると、
「昨日あの女の人に、『あなたのために証言するのだから力を貸して』と声を出して頼んでみたら、
綺麗な姿で夢に出てきて、にっこり笑っていたのよ。
それから、何だか上手くいくような気がして、イヤじゃなくなったの。不思議でしょ」
母いわく、彼女が付いててくれてる感じがするとか。

もちろん、裁判で堂々と証言してきました。
私も傍聴したのですが、いつものあがり性の母ではありませんでした。
まもなく結審します。

ドライバーの皆さん、気をつけてくださいね。
死んだ被害者は、自分で証人を導いてきます・・・



死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?22

184 : スヴィトリアーク :2015/08/30(日) 01:20:13.02 
俺が小学校中学年頃の話なんだけどね…。

我が家もご他聞に漏れず、お盆の頃には数日間ほど先祖の墓参りをするのが常であった。 
行き先は県境をふた跨ぎして車で約4時間ほどの場所にある長閑な穀倉地帯
地元がそこそこ栄えた県庁所在地である

自分には毎年見る物全てが新鮮に感じられ、朝は山歩きに昼は湖沼巡りと
大人の注意も上の空、滞留先の隣家にいる同い年の腕白たちに案内されながら
日がな遊び呆けていたものだ。
その隣家の奥さんってのが歳の頃は40半ばの
いかにも農家の働き者って感じの恰幅のいいおばちゃんでね、
いつもお昼時には俺を招いてアイスやらスイカやらを振る舞ってくれたっけなあ。

何だったかの用事で腕白どもが不在であったその日も
俺は朝から独りで近隣探検としゃれ込んだ。
さほど大きな集落でも無し、散策範囲もたかが知れているのであるが、
それでも俺は畦道を巡り野原を駆け、束の間の夏の日を満喫していた。
 
2時間ほどはめを外してさすがに疲れた俺は、
山道入口にある古い祠の脇でひと休みする事にしたものである。
その祠は高さが2メートルくらいかな?虫食いだらけの太い角材に支えられた
簡素な雨除けの中には、風化のために掠れつつある文字がびっしりと彫られている石碑が
鎮座しており、申し訳程度の菓子類と花とが供えられている。
何を奉っているのだろうか?
傍らの日陰に腰を下ろし、リュックから生温くなった缶ジュースとカレーパンを取り出して
さっそくパクつく俺。ん-、バカウマ!
いつもは五月蠅く感じられるアブラゼミの熱唱すらも何故だか耳に心地良い。

「あれ!こんたらとこまで来てだんだあ。この山がら上は藪だがら、入れば駄目だんだよお~」
聞き慣れた快活な訛り声。
見上げると、野良着に身を包んだ隣のおばちゃんが
ひと仕事終えたものか、汗を拭きなら笑っている。
「知らないうちにここまで来ちゃったんだよ。でさ、このでっかい石、何?」
小柄な俺が弾き飛ばされそうな程大きな深呼吸をしながら
真横にどっかと座り込んだおばちゃんに何の気無しに問いかける俺。

 
185 :スヴィトリアーク:2015/08/30(日) 01:22:13.72
「あ、これ?これさ、ケガジのイレーヒちゅーものだの」
「ケガジ?イレーヒ?何それ、面白いもの?」
俺ときたらいきなりパンを咥えてのキョトン顔。
恥ずかしながら歳幼くして頭の出来が残念な俺にしてみればしごく真っ当な反応だったと
理解して戴こう。

「ん~ん。お天気悪くて米とか野菜も取れねくて、
お百姓さんがお腹へって死んだりするのをこの辺じゃケガジって呼ぶのっす…」
それまで闊達過ぎるほど明るかったおばちゃんが、何故か目を伏せつつ軽く肩を震わしている。
焚き火の中で勢いよく爆ぜる竹の如く威勢のいいいつもの彼女の声も、
だんだんとくぐもって来ている様に思えて…、
こんなおばちゃん、見た事無い。
 
「どしたのさ?おばちゃん」
「…この辺りも昔、そんただ感じだったのすや。
食う物無くてはあ、みんなばたくらばたくら倒れでいってや。
あんださまみてえぐ、そうした美味そうだものも食えねえではあ…」

おばちゃんのいつもの口調は訛りは強いが聞き取れる。
しかしそのイントネーションは徐々に、
俺が聞き取るのが困難になるくらいにネイティブなそれに変化していった。
こうしてテキスト化してる時点でも皆さんに理解しやすい様に極力翻訳しているつもりだ。

「粗末でも食い物あったうぢだばまだ良がったよ。
そしてるうぢに物無ぐなってや、
ネズミっこだのヘビだのミミズだの、
干上がりかげだ池で跳ねでるカエルば生食いしたっきゃ、
腹膨らんで死んだ若げえもん達も居たもんでさね…」

曇天の下、いつの間にやらアブラゼミは鳴き止んでいる。
その替わりに今度は背後の藪が温めいた風に吹かれてシャワシャワと乾いた合いの手を入れ始めた。
「あんださまの今いるどごろ、一番酷がったんだ。
年寄りがら子供まで腐ったまんまムシロみたぐ敷がさってあったもの。
その人だぢ騒いでるのさ、『俺だぢさも、それ食わせでけろ、飲ませでけろ』ってやあ」
「………」
「…あんださま、判るべが?娘売ってわつかの銭ば貰っても、売ってる食い物何も無え。
なんぼか栄えだ街さ買いに行っても
途中で銭握ったままくたばったり、買えでも山の盗人さみんな盗られで殺されだりよお。
死んだ子にたかるカラスだの犬だの追っ払って、
その子ば食わねば生ぎらんねがった俺ら…判らねえべなあ…」


186 : スヴィトリアーク:2015/08/30(日) 01:23:16.37 
そうした曰く付きの場所で、知らぬ事とは言え
無神経にパンを食らってた自分を諌めるかの様な語調に我に返った俺は、
顔を上げておばちゃんの顔に目をやる。
その瞳に映ったものは、いつもの福々しい彼女のそれでは無く、
げっそりと痩せこけた老婆の浅黒い皺面であった。
一瞬だけの幻だったのかも知れないが確かに俺にはそう見えた。

「俺らの子も、ケガジ過ぎで生ぎでれば、あんださまぐらいの歳だったべが…」
先程とはうって変わり、穏やかな口調。
空を覆う灰色の雲が多少は薄くなりかけたものか、
少しづつではあるが真夏の陽光が途切れ途切れに降り注ぎ始める。
と同時に、ゆっくりと腰を上げる彼女。
「どれ。暮れまでに今日生ぎる分の食い物探すがの…」
覚束ない足取りのままによろよろと山道を登っていく彼女を、
その場に固まって動けぬ俺は、その姿が深い藪に覆われ消えるまで
ぼんやりと目で追うしか無かったものである。

翌日、帰り支度を急ぐ俺たちの見送りのために隣家から現れたおばちゃん。
前日の出来事は何処かに置いてきたかの如く、
いつも通りに満面の笑みをたたえた彼女の手には大きめのダンボール箱が抱えられている。
その箱から覗く、スイカやトウモロコシを初めとする豊穣なる大地の恵みの数々…。

「あっちさ戻ったら、腹破れるまで食ってやってけれ。
まだ食いたぐなったらいつでも来なんせ。
こっちにゃあコンビニも何も無えどもよ、食い物だけなら掃いて捨てる程あるんだがらの!」
『昨日と同じ口が、それを言うか…!』
ドアミラーの中で腕白どもと手を振りながら徐々に小さくなってゆく彼女の姿を見つめつつ
前の日との言動のギャップに思わず頬が緩んだ俺であった。

正直、初めは驚いたものの怖くはなかったね。
と言うよりもむしろ、相手をしているうちに
茅葺き屋根ん下の民家の囲炉裏端で古老の語る昔話に耳を傾けているかの様な、
妙な郷愁めいたものを覚えたひとときであったとすら感じられたものだ。
時間にすれば約5分ほどではあったが、
あの鳩尾から絞り出すかの様な嗄れた声は今でもまだ鮮明に俺の鼓膜にこびりついている。


84 : 本当にあった怖い名無し:2015/08/05(水) 18:42:10.60 
平和って何だろうな?何をされても無抵抗でいること、じゃないよね

小学校1年か2年の時、先生が「優しい人ってどういう人ですか?」ってクラスのみんなに訊ねた
誰かが〇〇ちゃんみたいな人です
名指しされた子は大人しい子で、
給食のデザート(プリンとかゼリーとか)毎日誰かにあげていた
というよりちょうだいと言えば、「いいよ」というのをわかっていて取り上げてる感じだった
貧乏くじ引いてるような子で、
雑巾がけとか嫌な仕事を代わり引き受けてた絶対嫌だとは言わない子

でも私は知ってる
腸が煮えくりかえる思いだってこと
オーラにハッキリ出るから

人には優しくしないといけないという思い込み
ノーと言ってはいけないという思い込み
ノーと言うことは相手を傷つけることだという思い込みがあった



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1436905422/

401 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:36:56 
父の友人で元銀行員の方、もう故人なんですが、名前はここでは藤木さんとしときます。
この話は、藤木さんが銀行員になってまだ三年目くらいのころの話です。

その年の前の年に、有名な大手証券会社が破綻しまして、
それからというもの、金融機関の破綻が相次いでいたんですよね。
不況の波は、藤木さんの勤めていた銀行にも押し寄せました。

経営の苦しくなった銀行がすることと言えば、貸し渋りや貸しはがしですよ。
貸しはがしや資金の強制的な回収の様な気分の悪い仕事は、
藤木さんの様な若手の行員にやらせてたそうです。

その年の夏。
藤木さんは、地元のある自営業の魚屋からの貸しはがしを命ぜられました。
その魚屋の主人、仮に玉井さんとしますが、彼は近所でもとても評判が良かったそうです。
店先ではいつも威勢が良くて、「まいど、500万円のお釣りだよ!」なんて言ってね。




402 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:38:15 
歳は40になるかならないかだ、まだ充分元気なものですよ。
ただ、流石に藤木さんが貸しはがしの話を持っていったときばかりは、
顔も真っ青になって目も宙を泳いでたそうです。

ただ最後に玉井さんは、「若いのにそんな話、辛かったろうな」と声をかけてくれました。
また、「上司だからっておかしな命令された時には、
肩引っ掴んで引き倒すぐらいの強さ持てよ」とも言ってくれました。

それで、藤木さんが貸しはがしの話をした3日後に、
玉井さんは自室の窓や戸をガムテープで密閉して、練炭自殺をしました。

藤木さんは銀行の代表ということで、玉井さんの葬儀に出向いたそうですが、
遺族に追い返されました。
「何しに来た、人殺し」と罵られ、突き飛ばされたといいます。
藤木さんは雨の降る中、傘もささずに、泣きながら歩いて銀行に戻りました。


403 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:39:55 I
銀行に戻り、そのことを上司の田村さん(仮名)に報告すると、
田村さんは一言、「そう、わかった」とだけ言ったそうです。

藤木さん田村さん共々頭を下げ、何とか焼香を許されたのは、
葬儀から20日以上が過ぎたころでした。
遺族の方々の目は冷たかったそうですが、
座敷に上がらせてもらい、仏壇の前で手を合わせました。

その帰り道、藤木さんが運転する車の中で、田村さんがおかしな事を言ったそうです。
「手を合わせてる時にな、誰かに右肩を掴まれた気がしてな。
何だか気味が悪くて、ほとんど集中できなかったよ」

田村さんというのは、若いころには進んで貸しはがしをやってた人で、
とても神経の太い人だったそうです。
その田村さんが不安そうな顔をしたのを、初めて藤木さんは目にしたんです。

その2週間以上後、田村さんが練炭自殺をしたそうですが、
丁度その日は玉井さんの四十九日でした。
藤木さんは直感的に、「玉井さんに連れていかれたのか」と思ったんですが、
不思議と自分は心配ないだろうとも感じたそうです。
そういうことがあったからではないんですが、やはり似たような嫌な仕事が続きましてね、
とうとう藤木さんは体調を崩して、銀行を退職しました。

それでしばらくは今で言うフリーターみたいなことをしてたんですが、
結局新聞社に勤めることになりました。

と、ここまでが藤木さんから聞いた話なんですが、藤木さん、昨年の冬に自殺したんです。
練炭ではなかったですがね。
遺書には、『色んな会社や商店にとどめを刺すようなことをしてきた報いだ』
というようなことが書いてあったと、遺族からききました。
玉井さんに詫びに行ったりしてるんでしょうかね。



ほんのりと怖い話スレ その67

139: 以下名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:15:57.33 
2ヶ月くらい前に、酒飲んで少し酔っ払って帰宅して、風呂に入ってたときのこと。
髪を洗おうと思ってお風呂椅子に座って頭にシャワーをかぶってると
足元に敷いてあるお風呂用スノコの隙間に何か白い物が見える。
ゴミかなと思って、よく見ようと顔を近づけると、なんとそれは目玉。

スノコの隙間から誰かがこっちを覗いてる。
でも、スノコと床の隙間は5センチくらいしかないし、人間なんかいるはずもない。
気持ち悪いと思った俺は慌ててシャワーをその目玉にぶっ掛けた。
その瞬間、足の裏に激痛。
見たら足の裏がざっくり切れてて・・・

パニックになった俺は同居してる弟を大声で呼んで
駆けつけた弟も俺の流血にパニックして救急車騒ぎ。

弟は落ちてた剃刀を踏んだんじゃないかって言うんだけど
切り口は一本すぱっと切れてるだけ。
俺が使ってるのも弟が使ってるのも3枚刃・・・

その後、すのこを取っ払って剥き出しのタイルの上で風呂に入ってる。



1 :1 ◆yvvRSflhoI :04/11/10 03:05:48 
『座敷童子の出る宿』として名高い、岩手県は金田一温泉にある旅館・××荘。
ここに泊まったことのある人、その体験を書き込んでくださりやがれ。


24 :本当にあった怖い名無し:04/11/11 16:08:47 
俺の田舎、××市×××。
で、宿の主人は俺の親父の同級生。
で、親父も俺も大昔泊めさせて貰って、それらしいものを見たらしいんだな。
俺は記憶全く無し。
ただ、それなりにご利益はあったみたいよ。
成功者かはともかく、現在親父は一万人強の人間を動かせる立場にあるし。

ただね、座敷童子に限らず、あのあたりはいろいろあんのよ。
それでは


25 :1 ◆yvvRSflhoI :04/11/11 17:48:18 
おっ、待ってました
『一万人強の人間を動かせる立場』ってスゲーな。
お父さんが出世したことは分かったが、>>24自身はどうなの?
あと、『あのあたりはいろいろあんのよ』って、支障のない範囲で教えてよ。




26 :24:04/11/11 20:28:04 
おお、妄想だの何だのって煽られるかと思ってたから、嬉しいレスありがとです。
まあ、オヤジは上級職(今の国家一種)のキャリアで定年まで後数年だからね。
よく上り詰めたと思うよ。
まあ、俺は2ちゃんやってるくらいだから推して知るべし。
仕事はディーラーしてるけどどうなのかな?
いい時は(相場で儲かった時)年収一本行く時(といっても一度だけ)もあるけど、
悪い時は本当に死にたくなる。
けどまあ、刺激ある毎日だね。
オヤジに言わせると不良息子らしいがw

『あのあたりはいろいろあんのよ』
親父から聞いた話。
昔、あのあたりは陸の孤島みたいなもんでさ、貧しい土地柄だったのよ。
で、ガキを作っちゃ売り飛ばしてたような家もあってさ、
売れないガキ(白子とかダウン症とか)は、
家の奥に閉じ込めたり捨てたり(これが河童)してたそうなのね。
遠野の河童はたぶんこれ。
で、家の中に閉じ込められた子供が、座敷童子って昔は呼ばれてたらしい。

親父は、そうやって虐待されて死んだ子供の霊が座敷童子だって言うんだよ。
だから、その霊が出てきた時に怖がらずに遊んであげると、喜んで御礼をしてくれるんだと。
本当かどうかはよく分からないけど、そういう悲しい霊が座敷童子なんだって。
だから面白半分で行くと、幸運どころか罰が当たるって言ってた。

まだいろいろあんだけどこのくらいでいい?
気が向いたらまたカキコするです。


41 :24:04/11/12 17:13:02 ID:talhO8CL
同級生の件は明日親父に聞くとして、ちょいと追加。
座敷童子がかわいそうだという話の続きですが、誤解されるといけないので補足です。
虐待された子供と言っても、××荘で虐待されたというのではなく、
どこか別の家で虐待された子供です。
田舎での昔話によると、
そうやって虐待されて死んだ子供は、優しくしてくれる人を捜して各家を巡るそうです。
その際に、一人で閉じ込められていた経験から、使われていない部屋のある家へ行くそうです。
だから、大きなお屋敷とか宿などに行くんです。
それで××荘にも行ったのでしょう。

実際に俺の田舎では、家を新築する際に、
小さくてもいいから使わない部屋を作る習慣があります。
田舎では座敷童子のことを『ワラシッコ』と呼んでいて、
いつか家にきてくれることを願って、『ワラシッコ』専用の部屋を作るのです。

俺の田舎の家も、そうした部屋があります。
今はいとこも大きくなって子供は誰も居ないのですが、
小さな子供が喜びそうなおもちゃや絵本など、『ワラシッコ』の為に用意した部屋があります。
ちょうど××荘の部屋みたいな感じです。
二戸あたりの大きな家や旧家では今もやっていると思います。
そして居心地良くしてあげるんです。
良く『座敷童子が居なくなると悪いことがおきる』と言われますが、
これは、居なくなるには、いじめられたり怖がれたりして出て行くそうです。
その際に、その家の幸運もいっしょに連れて行くそうで、
悪い事が起きるのではなくて、いい事を持ち去ってしまうということが本当のようです。
それと、以前つのだじろうさんが座敷童子をみて絵を書いていましたが、髪が白髪でした。
おそらく白子の子だったんでしょう。

妖怪で子泣きジジイというのがありますが、
あれは河童と同じでダウン症の子だと言われています。
雪女は白子の女の子でしょう。
そういった話が、あのあたりでは昔からあるのです。
それでは


42 :本当にあった怖い名無し:04/11/12 17:19:20 ID:T24bKbJP
41の話を読んでいると何故だか懐かしくて、涙が出そうになりました。
いいお話ありがとうございました。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

774:本当にあった怖い名無し:2015/11/26(木)  ID:B2ghzKar0.net
母の話。 
母は父を早くに亡くし、十代の頃は、いわゆる不良というやつだった。 

高校生だった母はその日、祖母は夜勤の仕事に出掛け
弟(叔父)が部活の合宿でいなかったので、 
不良仲間を数人自分の住む団地へ呼び、酒にタバコだとワイワイ騒ぎ狂っていた。 

深夜の2時を過ぎた頃、ピンポーンと 
チャイムのなる音が聞こえた。 
こんな時間に誰だと母がチェーンロックの掛かったドアを開けると 
そこには見覚えのないじいさんが1人立っていた。 

すると「誰やー?」と不良仲間の1人のAが母の隣にやってきた。 
「なんやねんお前?」と母がじいさんにガンをつけると、
じいさんは 
「自分は下の階の者だが、少し騒ぎすぎじゃないか」と母に言った。 
団地のあるある話なのかな。 
下の階の住人が、騒いでいる上の階の住人に苦情を言いに来たようだった。 

Aは酔いが回っていたのか 
「なんで、お前にそんなこと言われなあかんのや」 
と完全にキレてしまい、今にもじいさんに掴みかかろうとしていた。 
すると、さっきまでガンを飛ばしていた母が 
「すみません!」といきなり頭を下げた。 
「なんでお前がコイツに謝るんじゃあ!」 
Aは更にカッとなったが、それも母は必死に抑えつけ、
「もう静かにしますんで。お騒がせしました。」と更にじいさんに謝り続けた。 
すると、じいさんも納得したのか 
「これからは気をつけてくれ。」と言い、階段を降りていく。
母もドアを閉めた。 

納得のいかないAは「なんでお前あんな謝っとるんじゃ!」と母を巻くしたてたが 
母の様子は完全に参った…というものだった。 
おかしいと思ったAが「どうしたんや」と母を問い詰めると、母は言った。 

「チェーンしてたし、あんたの居た位置じゃ見えんかったんやろうけど、
あのじいさん、右手に包丁持ってた。」



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

478 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 01:48:49.63
話投下する 
昔ガラケー対応のネトゲアプリ
(宇宙にある星を行き来してミッションクリアするSF系ゲーム)をやってた 
やり始めにまずヘルプを読んでみたら、
団に入らずに敵を狩り続けてたらいつか経験値が入らなくなる仕様と知って吃驚……
幸い団は沢山あったから適当なとこに入った 

それからしばらく団内でchatもしつつ遊んでたら、バレンタインイベントが来た 
バレンタインイベントは
脚の生えたキャンディを狩って出たアイテムを集めて天使の羽を貰う内容。
意外とすぐに集まって天使の羽をゲットしたのをウキウキで団に報告した……
そしたらアイテムがまるで集まってない団長が急に激怒してきた 

それだけなら良くあることだから話半分にスルーしてたけど、
イベント終了後もネチネチ言って来て終いには個人情報バラすと言われたから呆れて退団した 

これで厄介事は終わりかと思ったんだが、それからもしつこく付きまとってきて
星の隅っこでモンスター狩ってても俺を探しに来たり、
夜中や早朝にログインしても出待ちされて(ログイン開始は全員最初の星の真ん中)ウンザリした 

で、それから少し経って俺のログインにまたそいつが出待ちしてきてスルーしたんだが、
全員に聞こえるchatで突然俺の名字を叫び出した。
一瞬過ぎて戸惑ってたら、今度は住んでる市の名前をchatで叫びだした 

やっと事態を把握した時、頭の先から冷たくなってきて、
あ、これは駄目なやつだと思った瞬間ログアウトしてアプリ削除した 

情けないながらもそれからしばらくは友達の家で寝泊りしたり
友達を呼んで寝泊りしたりと地に足がつかない日を過ごした




482 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 06:48:50.06 
今なら結構慰謝料取れそうだな。


483 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 07:36:05.68 
なんでそいつが個人情報知ってたの


486 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 15:21:34.29
でもこちらは相手の情報全く知らないしもう10年くらい前の話だから諦めてる。
後はそのゲームをググッたり質問してるけど
誰に聞いても全く知らないことが謎 

最初の星は森のステージでボスは恐竜や始祖鳥、
後は雪のステージでボスはイエティみたいなゴリラと赤い機械、
砂漠のステージでボスはサンドワームとスフィンクスって感じ。
まあ住んでた家の近くで多少騒ぎが出てきたくらいだし
実害無かったから良かったわ。
以上


487 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 15:44:24.51 
同じ名前で別のサイトに登録しててそっちから漏れたとかは?


488 :本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 16:10:06.58 
クラッキングに多少の知識がある奴なら簡単に出来るんじゃないか、そのくらい 
つい最近も2chのゲーム板で荒らしてた奴がクラッカー気取りの奴に
電話番号と住所を一部伏字にして晒されて荒らしてた奴全力で勘弁してくれって詫びてたw 
自演の可能性もあるけど
一連の流れを見てた身としてはそういう感じは受けなかったな


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