サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:人

584: 本当にあった怖い名無し: 2018/08/13(月) 08:42:08.64
盆休みに地元に帰って幼馴染のSから聞いた話。
Sは代々医者をやってる家系に生まれた外科医で、見た目は悪くないんだが超インドア派。
趣味はゲームと絵を描くことで、ガキの頃からとにかく外に出ない。
飯ぐらいなら親しい人間が誘えば出てくるが、遊びや旅行なら絶対に来ないと徹底してる。
とにかく付き合いが悪いんで彼女が出来ても長続きせずアラフォー独身だ。
そんなSが見合いをすることになった。




585:  本当にあった怖い名無し:2018/08/13(月) 08:43:48.34 
話を持ってきたのはSの祖父の友人でSとも付き合いのあるAさんという人。
相手は31歳のTという地元では大きな病院を幾つも経営してる家の娘だった。
そこそこ美人だが趣味が旅行、テニスで、
「これは絶対に合わん奴だな」と思い断る気満々だったが
Aさんがかなりしつこかったので渋々会うことにした。

また、Aさんの話でTは看護師として親の病院で働いているということだったが
S曰く地方の医者というか医療関係者の世界は狭い。
人付き合いの悪いSですら医師会やなんかの関係で色々と耳にする。
Tの家では長男、長女は医者をやってるという話を聞いたことがあるが
次女が居て看護師として働いてるというのは初耳で妙だと思ったそうだ。

見合いは地元で一番大きなホテルのレストランでおこなわれ
SとS母、TとTの両親、Aさん夫婦が集まった。
ちなみにS母は60超えても現役看護師、Sの父は去年他界している。

実際のTに会ってみると写真よりも美人だったが、
Sは雰囲気がちょっとおかしいというか怖いと感じたそうだ。
また、SとS母が看護師としてどんな感じで働いているのかとTに話をふってみても
答えが曖昧な感じなのも不審に思った。
そんな感じだったのでSとS母は
「あれは絶対におかしい女。話は無かったことにして早く断ろう」などと話して帰った。


586:  本当にあった怖い名無し: 2018/08/13(月) 08:45:51.92 
その夜、Sは妙な夢を見た。
子供の頃によくSや俺が遊んでいた小川に立っている。
ふと気がつくと向こうの土手にS父が立っていてこちらを睨んでいる。
声をかけようと思ったとき川上から赤い水が流れてくるのに気がついた。
「なんだろう?」と見ていると
赤い水の中に人間の臓物や胎児がぷかぷかと浮かんでいる。
驚いて川から上がろうとするが、なぜか足がぬかるみにはまったみたいに抜け出せない。
血なまぐさい臭いが漂ってきて臓物が足に触れそうな距離に近づいた時、
急にS父が前に来て腕をひっぱられる
というところで目が覚めた。

次の日、病院に出勤してきたS母に夢の話をすると、S母も同じような夢を見たという。
S母の夢は、S父とよく水芭蕉を見に行ってた高原の桟橋にいる。
さっきまで隣を歩いていたS父がなぜか少し離れた後ろ側にいる。
「どうしたの?」と声をかけようとして、ふと周りに目を向けると水辺が赤く染まっている。
それまで水芭蕉が咲いていた場所から切断された人の手や足が生えて動いている。
驚いて逃げようとすると、
急にS父が来て抱え上げられたところで目が覚めたと言う。

SとS母は直感で「絶対に昨日のTに関係ある。お父さんが危ないと教えてる」と感じ
即行でAさんを通して断りの連絡を入れてもらった。
後日、S母のつてでTについて探りを入れてみると
「実際には勤務実態がほとんどない、学生時代から男遊びが激しくて堕胎経験もある」
などなど碌な話が出てこなかったそうな。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1531051499/

359:本当にあった怖い名無し:2006/04/15(土) 23:53:19 
ロシアにはOMOHという秘密警察のような部隊がある。
(西側でいう海兵隊の特種部隊的な物)
しかし、この部隊は、行き過ぎた行動をするのでモスクワの政治家からも好かれていなかった。
その行き過ぎた行動の一つに、こんな話がある。

あるイスラム過激派の武装集団が
ロシア人を人質に取りモスクワに身代金を要求すると言うテロ事件が発生した。
モスクワの政治家達は、テロに屈せず軍を動かすか、
身代金を払うかで慎重に会議を重ねて行った。
しかし一方でOMOHが独自に動き、テロリストの身元を洗っていった。
そしてある行動に出る。。。

彼らはテロリストの立て籠もる場所を突き止め、ある荷物を届けた。
中身は爆弾などではない。。。
テロリスト達は中身を見て絶句したであろう。。。

中にはテロリストの妻や子供達が、バラバラの姿で詰め込まれていたのである。

結局、ロシアは人質を助ける事が出来ず、
人質ごと、戦車で街を砲撃するという暴挙に出ることになる。。。



197 :本当にあった怖い名無し:2010/10/03(日) 22:45:07 
俺がまだ小さい頃、近所によく遊ぶ女の子が居たのよ。
その子はちょっと不良っぽくて、
実際口も悪いし、すぐ「あぁん?」みたいに言う様な子だったんだけれど、
何だかんだで面倒見が良い感じで、
(最初は文句言うけれど、落とした物を一生懸命探してくれたり)
他の子ともまぁまぁ仲良くやっていたの。

で、いつだったかあやふやだけど、その子だけが俺の家に遊びに来た事があったんだよね。
今から考えてみると、ちょっと無口で不機嫌そうだったけれど、
俺としては家に友達、しかも女の子という事もあって、さして気に留めずに家に招きいれたんだよ。
で、漫画読んだりテレビ見ながらゴロゴロしてたら、
(ゲームは出来ん、兄の持ち物だから)
NHKで『俺はあいつであいつは俺で』ってのやり始めたんだよ。
二人の男女が頭を打ち付けたら、心が入れ替わってどうのこうのって奴。

しばらくそのドラマ見てたんだけれど
その子が急にこっち向いて頭をゴンッて俺にぶつけたんだよ。
で、「入れ替わらんかw」みたいに言って笑ったの。
俺は普段あまり見ないその子の笑い顔が何かおかしくて、ゲタゲタ笑ってたんだ。

何年かして、その子も家族ごと引っ越していなくなって、
また数年位かな?親と俺の子供の頃の話してたらその子の話題になってさ
親が言うんだよ。
「あの子の家はちょっとねぇ…」って。

父親が傷害で刑務所行きで、
母親は子供をうざがって意気地放棄状態。
妹が居て、幼稚園の送り迎えとかもその子が自分でやってて、
でも家に入ると途端にギャーギャー聞こえてくるとか。

あの子、どんな気持ちで俺に頭突きしたんだろうな。
子供の時分とはいえゾッとするし、それ以上にやりきれん。



782 : 本当にあった怖い名無し:2015/10/29(木) 08:43:52.50 
昔の話
朝ゴミ出しから帰って、いつもの様にマンションのエレベーターに乗った。
上がる時にドアの隙間から風が通るんだけど、この日は振動はするものの空気の動きは皆無。
それでも目的の階に着いてみると、何だか赤いのよね。

ここで昨日届いてるはずのメール便を取ってくるの忘れたのを思い出し
エレベーターを降りずにそのまま1階へ向かった。
1階に降りてからは変な事は無かったけど、あれオカルト物件だったのかしら?



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1436905422/

634 :本当にあった怖い名無し:2011/02/25(金) 18:08:37.96 
実話です。
私は普通に社会人で、結婚もしてますし子供も二人。今年30歳になります。
そして、正気です。
いたって健康で脳の病気などもありません。

1月24日
この時期非常に忙しく、私は疲れ果てて家路につきました。
午後8時30分頃、駐車場に車を止めて玄関のドアを見ながら歩を進めます。
頭の中は、早くメシ食って風呂入って寝たい。これだけ。
家族には疲れていることを見せたくない私は、
玄関のドアを開け、テンション高めに「ただいま!」と言います。

その瞬間、ガキン!ともバチン!とも言えないような衝撃が両耳の鼓膜を襲い、
あまりの痛さに目をつぶり立っていられなくなりました。
天と地が入れ替わったような、世界が反転したような感覚があって、頭がガンガンして、
「ぐあぁぁっ!!痛ってえぇ!」と、久しぶりに腹のそこから声を出しました。


635 :本当にあった怖い名無し:2011/02/25(金) 18:09:46.56 
しばらく目をつぶってしゃがみ込んで脂汗かきながら耐えてたんですが、
嫁も子供の声もしないので、変だな、ちょっとは心配してくれよ、とか思ってたら
フッと痛みも眩暈もなくなったので目を開けると布団の上に立ってました。

けど、私の家じゃない。
いや、私の実家?
混乱しました。ものすごく。
「やっとおきたの~?早くご飯食べちゃって!」となんだか懐かしい声。
母ちゃん?
身長デカイ。というかすごく若い。声もなんだか違う気がする。
「えっ?母ちゃん!?なんで?!っていうか…!!!!」
目が見えづらい!
床が近い!体がうまく動かない感じがする。縮んでる?
手がムチっとしてるし。というか子供!?
昔か!!
そんな馬鹿な。夢か!?
いやどっちが!?どうしよう!
そんで、心臓バクバク。
なんだか勝手に涙が溢れてきて、いい年こいて、イヤこいてないのか?
とにかく大声で泣きました。
ものすごく怖かった。理解出来なくて。
「どうしたのよ~。急に泣かないでよ~」と近づいてくる母ちゃん。
涙でいっぱいの目を手でこすって、前を向くと、嫁がいました。




636 :本当にあった怖い名無し:2011/02/25(金) 18:11:16.80 
家族で普通に飯食ってました。
「うえ!?」と、突然奇声を上げる私。
びびる嫁。
「なに!?どうしたの?」
私「えっ!?‥今何月何日?」
嫁「2月‥6日。日曜日でしょ。なんなの?」
固まる私。
私「‥今年って何年だっけ?」
嫁「2010年」
よかった。マジで良かった。

でも、その間の約13日間の記憶がまったく無いんです。
私の記憶では、ガキン!と衝撃を受けてから体感で恐らく10分程度。
でも、実際には13日間も経過している‥。

嫁の話だと、私の様子はいつもと変わらず。
普通に会話もしてたし、飯も食べてたし、寝てたし、子供と遊んでたと。
会社の仲間に聞いても、いつもと変わらずに仕事してたし、飲みにも行ったじゃん。と。

一応病院に行って、(変な経験したとは言ってないが)
頭痛くなってからの記憶が無い旨を伝え検査もしましたが、異常はありませんでした。
「恐らく、ストレス性の一時的な記憶障害でしょう。
日常生活にも支障は無いようですしそのうち治りますよ」
って言われました。
その後は何も起こらず、今に至っていますが。



ほんのりと怖い話スレ その70

781 :本当にあった怖い名無し:2011/03/03(木) 03:23:09.77
オカルトとはちょっと違うけど、今でもトラウマになってる話。
小学生の時いつも遊んでるグループの中で
ある日ちょっとした喧嘩をしてしまって孤立した。

放課後一人で本屋で立ち読みをしてると
同じクラスの全然目立たない男の子も立ち読みしてて話しかけると一緒に遊ぶことになった。
「公園行こう」と言って本屋を出たけど
暫くしたら雨が降ってきて
で、そいつんちが近いからって、そいつんち行ったの。
普段は誰も遊びにこないらしく喜んでたな。

家は古い平屋で狭くはないけど、掃除してんの?ってくらい散らかってた。
で、そいつの部屋行ったんだけど、玩具とかゲームとか何もないの。
俺が結構テンション下がってたらトランプ持ってきて、
まあトランプでいいわって、ポーカーとかおいちょカブとかやってた。

暫く遊んでるとそいつの母ちゃんが麦茶持ってきた。
「あら~お友達?○○君って言うの?タカシと仲良くしてあげてね」って。
「はい。ありがとうございます」ってお茶貰うけど糞不味い。
苦いしょっぱいとろみつき。何これ麦茶?何か変な味するわって飲まなかった。
つーか気がついたら、やたら小蠅が多いのよ。ブヨみたいに飛んでる。
麦茶のグラスにも入ったので、麦茶いらんって良い言い訳になった。

外は雨なのに電気代をケチってか家は薄暗いし、なんだかな~みたいな感じでトランプしてた。
で、何となく家族の話になって
父ちゃんは何でも仕事で遠いとこにいて
家には母ちゃんと妹、あと寝たきりの爺ちゃんって話になった。
「あー母ちゃん以外に人居たんだ~」
「妹はまだ学校だけど、爺ちゃんがね」
「へ~」って。




782 :本当にあった怖い名無し:2011/03/03(木) 03:24:06.09 ID:0t+6amMu0
んで、暫く遊んで夕方、雨も止みつつあるし帰るかな?ってなって、
帰る前に「トイレ借りていい?」ってたの。
「うん、いいよ・・・」ってしぶしぶ的な感じ。
トイレがちょっと長い廊下の突き当たりで、右手が襖の部屋なの。
んで、そこら辺がまた強烈に臭い。
何ていうか、超足が臭い人が雨の日に1日履いて熟成されてマイスターな仕上がりの靴下に、
全身包まって寝るくらい臭い。

鼻押さえながら、まじかよこれって感じで雨上がりの廊下を歩いてたら、
脇の襖の中からコツッコツッって、何かぶつけるみたいな音するの。
何だろう?ここが爺ちゃんの部屋?何か呼んでる?って思って、
しゃがんで細く襖開けて覗いた。
悪戯心もあったんだけど。
部屋の中は明かりもなく、襖の隙間から漏れる明かりで薄ぼんやり見えたんだけど、
奥に布団敷いてあって誰か寝てた。

でも、変なの。顔に布がかぶせてあんのさ。死んだ時みたいに。
で蝿が、小蠅じゃなくて大きな蝿がすごい数ブンブン飛び回って、小さな虫も這い回ってて。
コツコツ音を立ててたのは、そいつらが襖にぶつかる音だった。
中がまたさらに臭い。
ゲロともウンコとも区別つかないような匂いが充満してた。
子供心にヤバいって思って直ぐ閉めたんだけど
立ち上がってトイレ入ろうとしたら
直ぐ横におばさんがさっきと違ってなんか凄い怖い顔でこっちを睨んでる。
「トイレこっちよ」って言うから
「あ、はいすいません」ってトイレ借りてそそくさ退散した。

そんだけの話なんだけど、この時を強烈に思い出したことが今までに二度ある。
一度目は、何だったかの宗教で
死人が生き返るからって、ミイラをずっと家の中に寝かしてたってニュースを見た時
そして、去年の死人年金受領詐欺がニュースになった時。

その日家に帰ったら、母ちゃんに「何処行ってたの?臭いよあんた」って言われて
「○○君のうち」って言ったら暫く無言になって
「○○君とはあまり遊ばない方がいいかも。あそこのお母さん宗教熱心だから・・・」
みたいなことを言ってて驚いた。
俺が普段遊んでる、超がつく悪ガキどもには何も言わないのに、みたいな。

以上です。落ちも何も無くてすまん。



ほんのりと怖い話スレ その70

501:人形 :2007/03/10(土) 19:23:45.77 
T君が転校してきたのは小学五年の五月か六月くらい、一学期の中途半端な時期で、
どこといって目立つところのない、おとなしい奴だった。
すごく色白だったのが印象に残っている。
別にアルビノとかそういうんじゃなかったけど、
九州の田舎の子供はみんな黒々と日焼けしている土地だったので、なんか珍しい感じだった。

友達を作るのは苦手なようだった。
イジメってほどじゃないが、なんとなく仲間の輪から外されてた。
いつも教室の隅に独りでいるような、そんなタイプの子供。

夏休みのある日、近所をぶらぶらしてるとT君を見かけたので声をかけた。
何してるのって聞いたら「別に」って。
しばらく話をして、じゃあねって言おうとしたら、今からうちに遊びにこないかと誘われた。
どうせ予定なんか何も無かったのでついて行くことにした。

連れて行かれたのは15階建てくらいの新築のマンションで、
あそこは金持ちばっかりが住んでるんだぞって聞かされてたとこだった。
ここに住んでるのって聞くと、「うん」と答える。
玄関はその頃まだ田舎では珍しかったオートロック式で、こういう仕組みなんだよって
T君は説明してくれた。

家の人は誰もいなかった。
居間には豪華そうなソファーセットが置いてあったけど、
まわりに引越し屋の段ボールが雑然と散らばっていた。
越してきて三ヶ月くらいにはなるのにまだ整理してないのかと不思議だった。

T君は台所からケーキとコーラを運んで来てくれた。
「遠慮しないで食べてね」
いつもはオドオドしておとなしいのに、このときは妙になれなれしいというか
積極的な感じだった。




502:人形:2007/03/10(土) 19:24:33.01 
「いいもの見せてあげる」
T君はそう言うと、むこうの部屋から大きな段ボール箱を引きずってきた。
「ほら見て、これ人形だよ」
そう言って箱を開ける。

僕はT君が冗談を言ってるのだと思った。
それはどう見ても生身の人間に見えた。五歳くらいの男の子。小太りで丸顔。
いわゆる知恵遅れの子供に共通するある種の外見的雰囲気を備えているような印象を持った。

「人形だよ」
こちらの微妙な空気を感じ取ったのか、T君は繰り返した。
そして箱の底を持ち上げると乱暴に中身を放り出した。
どしっと音がして頭が床に激突する。
ところが人形は目をつぶったまま微動だにしない。
「ほらね」
T君は言った。

人形はT君と同じくらい白い肌をしていた。
家にあった妹のフランス人形と同じで、体を起こすとまぶたを開け、寝かすと閉じた。
もうひとつフランス人形と同じだったのは、瞳の色がきれいな青だったこと。

「さわってごらん」
T君がうながした。
ぷにぷにとやわらかい感触。ひんやりと冷たい肌だった。
「つねってみてもいいよ」
言われたとおりにしてみる。
「もっと強く」
力任せにねじってみる。
「ね、動かないだろう」
つねったところは赤く痕になっている。

「それで刺してみたら……」
僕はケーキについていた金属のフォークを指さした。
「いいよ、やってみて。思いっきり強くね」
T君は人形のシャツをたくし上げておなかのあたりを出した。
刃先はけっこう鋭かった。
それでも人形は全然反応しない。
刺した所に血がにじんでいた。


503:人形:2007/03/10(土) 19:25:29.10 
そうやって僕とT君はしばらくの間人形をいじめて遊んだ。
そのうちに突然T君がキレ始めた。
きっかけは人形が動いたとか、まばたきをしたとかそんなことだったと思う。

「こら、人形のくせに動くな。ばかやろう」
人形の髪の毛をつかんで頭を床に叩きつけ、みぞおちのあたりを蹴り上げる。
人形がたまらず少しでもうめいたり痛そうな素振りを見せると、
ますます興奮に手がつけられなくなる。
普段のT君とはまるで別人だった。

それから急に部屋から出て行くと、荷造り用みたいなビニールのロープを持ってきた。
「今からお仕置きをする」
T君は人形の首にロープを巻きつけると片方の端を僕に持たせた。
「はなしちゃ駄目だよ」
そう言うと別の端を手に巻きつけてぐいと引っ張る。
「絶対に動くなよ、お前は人形なんだから」
人形の首筋にロープが食い込む。血管が浮き出て、顔が真っ赤になる。
「T君やばいって……」
僕がロープを緩めようとすると、
「はなしちゃ駄目だって、大丈夫だよ、これ、人形だから」

その時、急に人形が暴れ出した。
ウーウーとうめきながらロープを引っ張り、足をばたつかせる。
「こら、馬鹿、動くなって」
T君はそう言いながらますますロープをきつく締め上げる。
僕は恐怖のあまり、手を放すことができない。
突然、人形ががっくりひざをついた。
「うわっ」と叫んでT君がロープを放したので、僕はうしろにしりもちをついた。
「こいつ、おしっこもらしやがった」
人形は眼を剥いたまま仰向けに倒れ、足のあいだには黄色い液体がたまっていた。
T君がわき腹を蹴る。
「汚ねえなあ。もういいや、こいつ。むこうの部屋に行こう。ファミコンがあるから」


504:人形:2007/03/10(土) 19:26:17.11
その頃クラスでファミコンを持っていたのは一人か二人くらいだった。
僕はまだ一度もさわったことが無かった。
T君は自分専用のテレビにファミコンのほかにも何種類かのゲーム機を持っていた。
僕らは夕方までそこでゲームをして遊んだ。

帰り際、居間の方を覗いてみると、人形はまだ眼を剥いたままそこに横たわっていた。
T君は僕を下まで送ってくれた。
「あのさ、よかったらまた遊びに来てくれる?」
いつものオドオドした様子でそう言った。
「うん、来るよ。いっしょにゲームしよう」
そう僕が答えると、
T君は「ほんとだね、約束だよ」と言ってにこっと笑った。

三回か四回、約束どおり僕はT君の家を訪ねたと思う。
一度も中からの返事は無かった。
T君は夏休み中に何度かある登校日にも顔を見せず、
二学期の始業式の日に、「T君はご両親の都合で転校しました」と担任に告げられた。

この正月に帰省して古い友人に会ったとき、T君て憶えてる?と聞いてみた。
友人はしばらく考えて、なんか妙に肌の白い奴じゃなかったっけ、と答えた。
だから少なくとも、T君という生徒は実在したわけだ。
全部子供時代の夢か妄想か何かだと思っていたのだが。
あのマンションは少し外装をやりかえたようだったけれど、今も同じ場所にあった。



84 : 本当にあった怖い名無し:2015/08/05(水) 18:42:10.60 
平和って何だろうな?何をされても無抵抗でいること、じゃないよね

小学校1年か2年の時、先生が「優しい人ってどういう人ですか?」ってクラスのみんなに訊ねた
誰かが〇〇ちゃんみたいな人です
名指しされた子は大人しい子で、
給食のデザート(プリンとかゼリーとか)毎日誰かにあげていた
というよりちょうだいと言えば、「いいよ」というのをわかっていて取り上げてる感じだった
貧乏くじ引いてるような子で、
雑巾がけとか嫌な仕事を代わり引き受けてた絶対嫌だとは言わない子

でも私は知ってる
腸が煮えくりかえる思いだってこと
オーラにハッキリ出るから

人には優しくしないといけないという思い込み
ノーと言ってはいけないという思い込み
ノーと言うことは相手を傷つけることだという思い込みがあった



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1436905422/

401 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:36:56 
父の友人で元銀行員の方、もう故人なんですが、名前はここでは藤木さんとしときます。
この話は、藤木さんが銀行員になってまだ三年目くらいのころの話です。

その年の前の年に、有名な大手証券会社が破綻しまして、
それからというもの、金融機関の破綻が相次いでいたんですよね。
不況の波は、藤木さんの勤めていた銀行にも押し寄せました。

経営の苦しくなった銀行がすることと言えば、貸し渋りや貸しはがしですよ。
貸しはがしや資金の強制的な回収の様な気分の悪い仕事は、
藤木さんの様な若手の行員にやらせてたそうです。

その年の夏。
藤木さんは、地元のある自営業の魚屋からの貸しはがしを命ぜられました。
その魚屋の主人、仮に玉井さんとしますが、彼は近所でもとても評判が良かったそうです。
店先ではいつも威勢が良くて、「まいど、500万円のお釣りだよ!」なんて言ってね。




402 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:38:15 
歳は40になるかならないかだ、まだ充分元気なものですよ。
ただ、流石に藤木さんが貸しはがしの話を持っていったときばかりは、
顔も真っ青になって目も宙を泳いでたそうです。

ただ最後に玉井さんは、「若いのにそんな話、辛かったろうな」と声をかけてくれました。
また、「上司だからっておかしな命令された時には、
肩引っ掴んで引き倒すぐらいの強さ持てよ」とも言ってくれました。

それで、藤木さんが貸しはがしの話をした3日後に、
玉井さんは自室の窓や戸をガムテープで密閉して、練炭自殺をしました。

藤木さんは銀行の代表ということで、玉井さんの葬儀に出向いたそうですが、
遺族に追い返されました。
「何しに来た、人殺し」と罵られ、突き飛ばされたといいます。
藤木さんは雨の降る中、傘もささずに、泣きながら歩いて銀行に戻りました。


403 :本当にあった怖い名無し:2010/08/21(土) 13:39:55 I
銀行に戻り、そのことを上司の田村さん(仮名)に報告すると、
田村さんは一言、「そう、わかった」とだけ言ったそうです。

藤木さん田村さん共々頭を下げ、何とか焼香を許されたのは、
葬儀から20日以上が過ぎたころでした。
遺族の方々の目は冷たかったそうですが、
座敷に上がらせてもらい、仏壇の前で手を合わせました。

その帰り道、藤木さんが運転する車の中で、田村さんがおかしな事を言ったそうです。
「手を合わせてる時にな、誰かに右肩を掴まれた気がしてな。
何だか気味が悪くて、ほとんど集中できなかったよ」

田村さんというのは、若いころには進んで貸しはがしをやってた人で、
とても神経の太い人だったそうです。
その田村さんが不安そうな顔をしたのを、初めて藤木さんは目にしたんです。

その2週間以上後、田村さんが練炭自殺をしたそうですが、
丁度その日は玉井さんの四十九日でした。
藤木さんは直感的に、「玉井さんに連れていかれたのか」と思ったんですが、
不思議と自分は心配ないだろうとも感じたそうです。
そういうことがあったからではないんですが、やはり似たような嫌な仕事が続きましてね、
とうとう藤木さんは体調を崩して、銀行を退職しました。

それでしばらくは今で言うフリーターみたいなことをしてたんですが、
結局新聞社に勤めることになりました。

と、ここまでが藤木さんから聞いた話なんですが、藤木さん、昨年の冬に自殺したんです。
練炭ではなかったですがね。
遺書には、『色んな会社や商店にとどめを刺すようなことをしてきた報いだ』
というようなことが書いてあったと、遺族からききました。
玉井さんに詫びに行ったりしてるんでしょうかね。



ほんのりと怖い話スレ その67

79:名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)19:39:20 
はじめてこういうところに書き込みするから間違いとかマナー違反とかあったらゴメン。
今日、ちょっと不思議なことがあったから書きたかった。

俺の職場は年中無休のサービス業だから休みは交換で回してて
火曜日と水曜日は休みなわけなんだけど。
昨日から久々に実家に顔を出そうと東北の方にかえってたんだ。


80: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)19:47:21
で、車で移動するのもしんどいって理由で電車使ってたんだけど
田舎の電車って待ち時間が長くてさ。
自分の計画性のなさから一本逃してしまって
わざわざ時間潰しにコンビニに行くのもしんどいなと思って喫煙所で煙草を吸ってたんだよ。

そしたらさ。突然、俺の隣にやたら身なりのいいおっさんがいつの間にか立っててさ。
「よろしければ。煙草を貰えませんか?」って言われたんだ。




81: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:04:01 
まあ、渋るもんじゃないと思って煙草を差し出して。
おっさんと談笑しててさ。
やたら人懐っこい笑顔が印象的だったし、
警戒もせずに話し相手が出来たと喜んで話してたんだよ。
聞き上手って感じもあって
最近、今の仕事を続けるか昔からの夢を追いかけるかで迷ってることや、
夢のために勉強してるけど上手くいかないことを話したんだ。

おっさんはそれに頷きながら「貴方ならきっと大丈夫ですよ」とか
「少し。休んでは?気負いすぎると失敗しますよ」といろいろアドバイスや肯定してくれた。

40分くらい話て俺の悩みも他人に話せたからスッキリしたので礼を言うと
「煙草のお礼です」って言われた。

で、電車も来たから乗り込もうとしたらさ
おっさんが「貴方はいい警察官になりますよ。助けてくださりありがとうございました」
って声をかけてきた。

驚いて振り返ったよ。
確かに悩みの相談はしてたけど。俺がなりたい職業まで言った覚えはなかったから。
それに、煙草をあげたくらいで助けてくださりなんて言うと思いますか?
でも、振り返った時にはおっさんはそこにいなかった。

いくらなんでもあんな一瞬のうちに身を隠せるようなものもなかったし。
まあ、嫌な感覚もしないし怖いかんじもなかった


82: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:12:09 
今も家でこれを書き込んでても不思議な感覚はない。
何かに憑かれたとか、強迫観念が出来たってこともない。
人に悩みを話したあとの清々しさこそあれど劇的に何か変わった訳でもない。

不思議なこともあるもんだ。
このくらいしか思うこともないこれだけの話です。


83: 名無しさん@おーぷん:18/07/04(水)20:25:47
因みに。おっさんの服装は縦縞が少し入ったグレーのスーツに茶色い革靴。
髪は白髪が少し混じったオールバック。
俺が渡した煙草はFORTEのメンソール。
ここら辺ってそこまで重要な情報ではなさそうだけど念のため。

あと、おっさんの顔が分からないとか声が思い出せないってことはない。
今でも普通に思い出せる。



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