サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:伝説

31:パンドラ[禁后]9:2011/12/16(金) 17:17:57.19 ID:s+XHJkPg0
母親は二人または三人の女子を産み、その内の一人を「材料」に選びます。
(男子が生まれる可能性もあるはずですが、その場合どうしていたのかはわかりません)

選んだ娘には二つの名前を付け、一方は母親だけが知る本当の名として生涯隠し通されます。
万が一知られた時の事も考え、
本来その字が持つものとは全く違う読み方が当てられるため、字が分かったとしても
読み方は絶対に母親しか知り得ません。
母親と娘の二人きりだったとしても、決して隠し名で呼ぶ事はありませんでした。 
忌み名に似たものかも知れませんが、
「母の所有物」であることを強調・証明するためにしていたそうです。

また、隠し名を付けた日に必ず鏡台を用意し、
娘の10、13、16歳の誕生日以外には絶対にその鏡台を娘に見せないという決まりもありました。
これも、来たるべき日のための下準備でした。


本当の名を誰にも呼ばれることのないまま、
「材料」としての価値を上げるため、幼少時から母親の「教育」が始まります。
(選ばれなかった方の娘はごく普通に育てられていきます)
例えば…
・猫、もしくは犬の顔をバラバラに切り分けさせる
・しっぽだけ残した胴体を飼う
(娘の周囲の者が全員、
これを生きているものとして扱い、娘にそれが真実であると刷り込ませていったそうです)
・猫の耳と髭を使った呪術を教え、その呪術で鼠を殺す
・蜘蛛を細かく解体させ、元の形に組み直させる
・糞尿を食事に(自分や他人のもの)など。

 
全容はとても書けないのでほんの一部ですが、
どれもこれも聞いただけで吐き気をもよおしてしまうようなものばかりでした。 
中でも動物や虫、特に猫に関するものが全体の3分の1ぐらいだったのですが、これは理由があります。


この家系では男と関わりを持つのは子を産むためだけであり、
目的数の女子を産んだ時点で関係が断たれるのですが、
条件として事前に提示したにも関わらず、家系や呪術の秘密を探ろうとする男も中にはいました。

その対応として、ある代からは男と交わった際に呪術を使って憑きものを移すようになったのです。

それによって自分達が殺した猫などの怨念は全て男の元へ行き、
関わった男達の家で憑きもの筋のように災いが起こるようになっていたそうです。
そうする事で、家系の内情には立ち入らないという条件を守らせていました。





32:パンドラ[禁后]10:2011/12/16(金) 17:19:29.69 ID:s+XHJkPg0
こうした事情もあって、猫などの動物を「教育」によく使用していたのです。
「材料」として適した歪んだ常識、歪んだ価値観、
歪んだ嗜好などを形成させるための異常な「教育」は代々の母娘間で13年間も続けられます。

その間で三つの儀式の内の二つが行われます。
 
一つは10歳の時母親に鏡台の前に連れていかれ、爪を提供するように指示されます。
ここで初めて、娘は鏡台の存在を知ります。
両手両足からどの爪を何枚提供するかはそれぞれの代の母親によって違ったそうです。
提供するとはもちろん剥がすという意味です。


自分で自分の爪を剥がし母親に渡すと、
鏡台の三つある引き出しの内、一番上の引き出しに爪と娘の隠し名を書いた紙を一緒に入れます。
そしてその日は一日中、母親は鏡台の前に座って過ごすのです。
これが一つ目の儀式。


もう一つは13歳の時、同様に鏡台の前で歯を提供するように指示されます。
これも代によって数が違います。
自分で自分の歯を抜き、母親はそれを鏡台の二段目、やはり隠し名を書いた紙と一緒にしまいます。
そしてまた一日中、母親は鏡台の前で座って過ごします。
これが二つ目の儀式です

 
この二つの儀式を終えると、
その翌日から16歳までの三年間は「教育」が全く行われません。
突然、何の説明もなく自由が与えられるのです。
これは13歳までに全ての準備が整ったことを意味していました。

この頃には、すでに母親が望んだとおりの生き人形のようになってしまっているのがほとんどですが、
わずかに残されていた自分本来の感情からか、
ごく普通の女の子として過ごそうとする娘が多かったそうです。


そして三年後、娘が16歳になる日に最後の儀式が行われます。
最後の儀式、それは鏡台の前で母親が娘の髪を食べるというものでした。
食べるというよりも、体内に取り込むという事が重要だったそうです。
丸坊主になってしまうぐらいのほぼ全ての髪を切り、
鏡台を見つめながら無我夢中で口に入れ飲み込んでいきます。
娘はただ茫然と眺めるだけ。

やがて娘の髪を食べ終えると、母親は娘の本当の名を口にします。
娘が自分の本当の名を耳にするのはこの時が最初で最後でした。



33:パンドラ[禁后]11:2011/12/16(金) 17:20:10.06 ID:s+XHJkPg0
これでこの儀式は完成され、目的が達成されます。
この翌日から母親は四六時中自分の髪をしゃぶり続ける廃人のようになり、
亡くなるまで隔離され続けるのです。
 
廃人となったのは文字通り母親の脱け殻で、母親とは全く別のものです。

そこにいる母親はただの人型の風船のようなものであり、
母親の存在は誰も見たことも聞いたこともない誰も知り得ない場所に到達していました。

これまでの事は全て、その場所へ行く資格(神格?)を得るためのものであり、
最後の儀式によってそれが得られるというものでした。

その未知なる場所ではそれまで同様にして資格を得た母親たちが暮らしており、
決して汚れることのない楽園として存在しているそうです。
 
最後の儀式で資格を得た母親はその楽園へ運ばれ、
後には髪をしゃぶり続けるだけの脱け殻が残る…そうして新たな命を手にするのが目的だったのです。

 
残された娘は母親の姉妹によって育てられていきます。
一人でなく二~三人産むのはこのためでした。
母親がいなくなってしまった後、普通に育てられてきた母親の姉妹が娘の面倒を見るようにするためです。
母親から解放された娘は髪の長さが元に戻る頃に男と交わり、子を産みます。
そして、今度は自分が母親として全く同じ事を繰り返し、母親が待つ場所へと向かうわけです。


ここまでがこの家系の説明です。
もっと細かい内容もあったのですが、二度三度の投稿でも収まる量と内容じゃありませんでした。
なるべく分かりやすいように書いたのですが、今回は本当に分かりづらい読みづらい文章だと思います。
申し訳ありません。 
本題はここからですので、ひとまず先へ進みます。

 
実は、この悪習はそれほど長く続きませんでした。
徐々にこの悪習に疑問を抱くようになっていったのです。
それがだんだんと大きくなり、次第に母娘として本来あるべき姿を模索するようになっていきます。  
家系としてその姿勢が定着していくに伴い、悪習はだんだん廃れていき、
やがては禁じられるようになりました。


ただし、忘れてはならない事であるとして、隠し名と鏡台の習慣は残す事になりました。
隠し名は母親の証として、鏡台は祝いの贈り物として受け継いでいくようにしたのです。
少しずつ周囲の住民達とも触れ合うようになり、夫婦となって家庭を築く者も増えていきました。



34:パンドラ[禁后]12:2011/12/16(金) 17:21:36.42 ID:s+XHJkPg0
そうしてしばらく月日が経ったある年、一人の女性が結婚し妻となりました。
八千代という女性です。
 
悪習が廃れた後の生まれである母の元で、ごく普通に育ってきた女性でした。
周囲の人達からも可愛がられ平凡な人生を歩んできていましたが、
良き相手を見つけ、長年の交際の末の結婚となったのです。


彼女は自分の家系については母から多少聞かされていたので知っていましたが、
特に関心を持った事はありませんでした。
妻となって数年後には娘を出産、貴子と名付けます。
 
母から教わった通り隠し名も付け、鏡台も自分と同じものを揃えました。
そうして幸せな日々が続くと思われていましたが、
娘の貴子が10歳を迎える日に異変が起こりました。


その日、八千代は両親の元へ出かけており、家には貴子と夫だけでした。
用事を済ませ、夜になる頃に八千代が家に戻ると、信じられない光景が広がっていました。
何枚かの爪が剥がされ、歯も何本か抜かれた状態で貴子が死んでいたのです。
 
家の中を見渡すと、しまっておいたはずの貴子の隠し名を書いた紙が床に落ちており、
剥がされた爪と抜かれた歯は貴子の鏡台に散らばっていました。
夫の姿はありません。

何が起こったのかまったく分からず、娘の体に泣き縋るしか出来ませんでした。
 
異変に気付いた近所の人達がすぐに駆け付けるも、八千代はただずっと貴子に泣き縋っていたそうです。
状況が飲み込めなかった住民達はひとまず八千代の両親に知らせる事にし、
何人かは八千代の夫を探しに出ていきました。
この時、八千代を一人にしてしまったのです。

その晩のうちに、八千代は貴子の傍で自害しました。
 
住民達が八千代の両親に知らせたところ、現場の状況を聞いた両親は落ち着いた様子でした。
「想像はつく。八千代から聞いていた儀式を試そうとしたんだろ。
八千代には詳しく話したことはないから、断片的な情報しか分からんかったはずだが、
貴子が10歳になるまで待っていやがったな。」
と言って、八千代の家へ向かいました。

 
八千代の家に着くと、さっきまで泣き縋っていた八千代も死んでいる…
住民達はただ愕然とするしかありませんでした。
八千代の両親は終始落ち着いたまま、
「わしらが出てくるまで誰も入ってくるな」と言い、しばらく出てこなかったそうです。



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23:パンドラ[禁后]1:2011/12/16(金) 17:09:29.75 ID:s+XHJkPg0
私の故郷に伝わっていた「禁后」というものにまつわる話です。
どう読むのかは最後までわかりませんでしたが、
私たちの間では「パンドラ」と呼ばれていました。


私が生まれ育った町は静かでのどかな田舎町でした。
目立った遊び場などもない寂れた町だったのですが、一つだけとても目を引くものがありました。
町の外れ、たんぼが延々と続く道にぽつんと建っている一軒の空き家です。

長らく誰も住んでいなかったようでかなりボロく、
古くさい田舎町の中でも一際古さを感じさせるような家でした。

それだけなら単なる古い空き家…で終わりなのですが、目を引く理由がありました。
一つは両親など町の大人達の過剰な反応。

その空き家の話をしようとするだけで厳しく叱られ、
時にはひっぱたかれてまで怒られることもあったぐらいです。
どの家の子供も同じで、私もそうでした。
もう一つは、その空き家にはなぜか玄関が無かったということ。
窓やガラス戸はあったのですが、出入口となる玄関が無かったのです。


以前に誰かが住んでいたとしたら、どうやって出入りしていたのか?
わざわざ窓やガラス戸から出入りしてたのか?
そういった謎めいた要素が興味をそそり、
いつからか勝手に付けられた「パンドラ」という呼び名も相まって、
当時の子供達の一番の話題になっていました。
(この時点では「禁后」というものについてまだ何も知りません。)


私を含め大半の子は何があるのか調べてやる!と探索を試みようとしていましたが、
普段その話をしただけでも親達があんなに怒るというのが身に染みていたため、
なかなか実践できずにいました。

場所自体は子供だけでも難なく行けるし、人目もありません。
たぶん、みんな一度は空き家の目の前まで来てみたことがあったと思います。
しばらくはそれで雰囲気を楽しみ、何事もなく過ごしていました。

 
私が中学にあがってから何ヵ月か経った頃、
ある男子がパンドラの話に興味を持ち、ぜひ見てみたいと言いだしました。

名前はAとします。
A君の家はお母さんがもともとこの町の出身で他県に嫁いでいったそうですが、
離婚を機に実家であるお祖母ちゃんの家に戻ってきたとのこと。
A君自身はこの町は初めてなので、パンドラの話も全く知らなかったようです。





24:パンドラ[禁后]2:2011/12/16(金) 17:10:35.26 ID:s+XHJkPg0
その当時私と仲の良かったB君・C君・D子の内、
B君とC君が彼と親しかったので自然と私達の仲間内に加わっていました。


五人で集まってたわいのない会話をしている時、
私達が当たり前のようにパンドラという言葉を口にするので、気になったA君がそれに食い付いたのでした。

「うちの母ちゃんとばあちゃんもここの生まれだけど、その話聞いたらオレも怒られんのかな?」
「怒られるなんてもんじゃねえぜ?うちの父ちゃん母ちゃんなんか本気で殴ってくるんだぞ!」
「うちも。意味わかんないよね」
A君にパンドラの説明をしながら、みんな親への文句を言い始めます。
 
ひととおり説明し終えると、一番の疑問である「空き家に何があるのか」という話題になりました。
「そこに何があるかってのは誰も知らないの?」
「知らない。入ったことないし聞いたら怒られるし。知ってんのは親達だけなんじゃないか?」
「だったらさ、何を隠してるのかオレたちで突き止めてやろうぜ!」
Aは意気揚揚と言いました。

親に怒られるのが嫌だった私と他の三人は最初こそ渋っていましたが、
Aのノリにつられたのと、
今までそうしたくともできなかったうっぷんを晴らせるということで、結局みんな同意します。
その後の話し合いで、いつも遊ぶ時によくついてくるDの妹も行きたいという事になり、
六人で日曜の昼間に作戦決行となりました。

 
当日、わくわくした面持ちで空き家の前に集合、
なぜか各自リュックサックを背負ってスナック菓子などを持ち寄り、
みんな浮かれまくっていたのを覚えています。

前述のとおり、問題の空き家はたんぼに囲まれた場所にぽつんと建っていて、玄関がありません。

二階建の家ですが窓まで昇れそうになかったので、
中に入るには一階のガラス戸を割って入るしかありませんでした。

「ガラスの弁償ぐらいなら大した事ないって」
そう言ってA君は思いっきりガラスを割ってしまい、中に入っていきました。
何もなかったとしてもこれで確実に怒られるな…と思いながら、みんなも後に続きます。
そこは居間でした。



25:パンドラ[禁后]3:2011/12/16(金) 17:11:58.49 ID:s+XHJkPg0
左側に台所、正面の廊下に出て左には浴室と突き当たりにトイレ、
右には二階への階段と、本来玄関であろうスペース。
昼間ということもあり明るかったですが、玄関が無いせいか廊下のあたりは薄暗く見えました。 
 
古ぼけた外観に反して中は予想より綺麗…というより何もありません。
家具など物は一切なく、人が住んでいたような跡は何もない。
居間も台所もかなり広めではあったもののごく普通。


「何もないじゃん」
「普通だな?何かしら物が残ってるんだと思ってたのに。」
何もない居間と台所をあれこれ見ながら、
男三人はつまらなそうに持ってきたお菓子をボリボリ食べ始めました。
「てことは、秘密は二階かな」
私とD子はD妹の手を取りながら二階に向かおうと廊下に出ます。

しかし、階段は…と廊下に出た瞬間、私とD子は心臓が止まりそうになりました。
 
左にのびた廊下には途中で浴室があり突き当たりがトイレなのですが、
その間くらいの位置に鏡台が置かれ、真前につっぱり棒のようなものが立てられていました。
そして、その棒に髪がかけられていたのです。


どう表現していいかわからないのですが、
カツラのように髪型として形を成したものというか、
ロングヘアの女性の後ろ髪がそのままそこにあるという感じです。
(伝わりにくかったらごめんなさい)
位置的にも、平均的な身長なら大体その辺に頭がくるだろうというような位置で棒の高さが調節してあり、
まるで「女が鏡台の前で座ってる」のを再現したみたいな光景。
 
一気に鳥肌が立ち、「何何!?何なのこれ!?」と軽くパニックの私とD子。
何だ何だ?と廊下に出てきた男三人も意味不明な光景に唖然。
D妹だけが、あれなぁに?ときょとんとしていました。


「なんだよあれ?本物の髪の毛か?」
「わかんない。触ってみるか?」
A君とB君はそんな事を言いましたが、C君と私達は必死で止めました。
「やばいからやめろって!気持ち悪いし絶対何かあるだろ!」
「そうだよ、やめなよ!」
どう考えても異様としか思えないその光景に恐怖を感じ、ひとまずみんな居間に引っ込みます。



26:パンドラ[禁后]4:2011/12/16(金) 17:12:36.35 ID:s+XHJkPg0
居間からは見えませんが、廊下の方に視線をやるだけでも嫌でした。
「どうする…?廊下通んないと二階行けないぞ」
「あたしやだ。あんなの気持ち悪い」
「オレもなんかやばい気がする」

C君と私とD子の三人はあまりに予想外のものを見てしまい、完全に探索意欲を失っていました。

「あれ見ないように行けばだいじょぶだって。
二階で何か出てきたって階段降りてすぐそこが出口だぜ?しかもまだ昼間だぞ?」
AB両人はどうしても二階を見たいらしく、引け腰の私達三人を急かします。
「そんな事言ったって…」
私達が顔を見合わせどうしようかと思った時、はっと気付きました。
「あれ?D子、〇〇ちゃんは?」
「えっ?」

全員気が付きました。

D妹がいないのです。 
私達は唯一の出入口であるガラス戸の前にいたので、外に出たという事はありえません。
広めといえど居間と台所は一目で見渡せます。
その場にいるはずのD妹がいないのです。

「〇〇!?どこ!?返事しなさい!!」
D子が必死に声を出しますが返事はありません。
「おい、もしかして上に行ったんじゃ…」
その一言に全員が廊下を見据えました。


「やだ!なんで!?何やってんのあの子!?」
D子が涙目になりながら叫びます。
「落ち着けよ!とにかく二階に行くぞ!」
さすがに怖いなどと言ってる場合でもなく、すぐに廊下に出て階段を駆け上がっていきました。

「おーい、〇〇ちゃん?」
「〇〇!いい加減にしてよ!出てきなさい!」

みなD妹へ呼び掛けながら階段を進みますが、返事はありません。 
階段を上り終えると、部屋が二つありました。
どちらもドアは閉まっています。



27:パンドラ[禁后]5:2011/12/16(金) 17:13:37.38 ID:s+XHJkPg0
まずすぐ正面のドアを開けました。
その部屋は外から見たときに窓があった部屋です。
中にはやはり何もなく、D妹の姿もありません。
「あっちだな」
私達はもう一方のドアに近付き、ゆっくりとドアを開けました。

D妹はいました。

ただ、私達は言葉も出せずその場で固まりました。
その部屋の中央には、下にあるのと全く同じものがあったのです。
鏡台とその真前に立てられた棒、そしてそれにかかった長い後ろ髪。
異様な恐怖に包まれ、全員茫然と立ち尽くしたまま動けませんでした。

「ねえちゃん、これなぁに?」
不意にD妹が言い、次の瞬間とんでもない行動をとりました。
彼女は鏡台に近付き、三つある引き出しの内、一番上の引き出しを開けたのです。


「これなぁに?」
D妹がその引き出しから取り出して私達に見せたもの…
それは筆のようなもので「禁后」と書かれた半紙でした。 
意味がわからずD妹を見つめるしかない私達。

この時、どうしてすぐに動けなかったのか、今でもわかりません。
D妹は構わずその半紙をしまって引き出しを閉め、
今度は二段目の引き出しから中のものを取り出しました。

全く同じもの、「禁后」と書かれた半紙です。
もう何が何だかわからず、私はがたがたと震えるしか出来ませんでしたが、
D子が我に返りすぐさま妹に駆け寄りました。
D子ももう半泣きになっています。

「何やってんのあんたは!」
妹を厳しく怒鳴りつけ、半紙を取り上げると引き出しを開け、しまおうとしました。

この時、D妹が半紙を出した後すぐに二段目の引き出しを閉めてしまっていたのが問題でした。

慌てていたのかD子は二段目ではなく三段目、一番下の引き出しを開けたのです。
ガラッと引き出しを開けたとたん、D子は中を見つめたまま動かなくなりました。
黙ってじっと中を見つめたまま、微動だにしません。

「ど、どうした!?何だよ!?」
ここでようやく私達は動けるようになり、二人に駆け寄ろうとした瞬間、
ガンッ!!と大きな音をたてD子が引き出しを閉めました。



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913 :本当にあった怖い名無し:2008/08/26(火) 09:51:23 ID:VFtYjtRn0
一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め
「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。

そのとき、
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」
あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、
アレが下から手を伸ばして、窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。


とてつもなく長い一夜に感じたが、
それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビが、いつの間にか朝のニュースをやっていた。
画面隅に表示される時間は、確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか、気を失ってしまったかしたらしい。

盛り塩はさらに黒く変色していた。
念のため自分の時計を見たところ、ほぼ同じ時刻だったので、
恐る恐るドアを開けると、そこには、心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが「よかった、よかった」と涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して、「早く車に乗れ」と促し、
庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。





914: 7/9:2008/08/26(火) 09:52:24 ID:VFtYjtRn0
ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。
全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで、我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、
後に親父が運転する乗用車、という車列で走り出した。

車列は、かなりゆっくりとしたスピードで進んだ。
おそらく、二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」
またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ下を向いていたが、
なぜか薄目をあけて、外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。
無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。
慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。



915: 8/9:2008/08/26(火) 09:53:50 ID:VFtYjtRn0
コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。
周りに乗っている人も、短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。


やがて声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも、「よかったなあ」と安堵の声を出した。


やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と、
新しいお札をくれた。

その後は、親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは、後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。

親父も八尺様のことは知っていたようで、
子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落とした、ということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは、
極々薄いながらも、自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、
少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は、一晩でこちらに来られなかったため、
血縁は薄くても、すぐに集まる人に来てもらったようだ。



916 :9/9:2008/08/26(火) 09:54:54 ID:VFtYjtRn0
それでも、流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、
また、夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪なら、じいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。
そして、先に書いたようなことを説明され、「もうあそこには行かないように」と念を押された。


家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、
「あの夜に声をかけたか」と聞いたが、そんなことはしていないと断言された。
――やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には、成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということだ。
まだ子供や若年の人間が、極度の不安な状態にあるとき、
身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。


それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。
「八尺様を封じている地蔵様が、誰かに壊されてしまった。それも、お前の家に通じる道のものがな」
と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。
じいちゃんも起き上がれなくなってからは、絶対来させるなと言っていたという)


今となっては、迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…



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甥が八尺様を見たらしい

【百物語も】短編怪談大募集!【話が進む】


6 :名無しさん :2014/03/27(木)14:40:20 ID:???
暗くなるころあの海で


7.ウキモノ
新潟の村上は、日本海側では随一の鮭どころとして知られ、冬ともなると
軒先に吊された鮭がひとつの風物詩となっている。
古い城下町の趣きを残すこの地にはまた、それと同じくらい昔から
ウキモノという変わった言い伝えが残されている。
 
村上藩の藩士某が、お役目で島に渡ろうと沖にこぎだすと、霧のむこうに
不思議な形をした大きなものが見える。
岩礁のたぐいかと訝しんだが、動いているので何かの生き物のようでもある。
近づいて真偽を確かめんとしたが、いつのまにか見えなくなってしまった。
 
何をするわけでもなく、この街の沖では
ときおりこうしたものが浮かんでいるのだそうだ。




【百物語も】短編怪談大募集!【話が進む】


55 :名無しさん :2014/04/03(木)11:22:35 ID:???
暗くなるころあの海で


46.シチニンミサキ
ミサキ、というものをご存じだろうか。

もちろん知っている。岬のことだろうとあなたは思うだろう。
だがさにあらず、ここでいうミサキとは海で死んだもののことを指す。


ミサキに災いを受けることはイキアイと呼ぶすそうだ。
場所は愛媛県である。

この土地には七人ミサキという言い伝えがある。

時化の海で助けを求めた若い漁師七人に対し、
土地の者は二重遭難を恐れて救いの手を差し伸べなかった。
それから30年もたったころから、
この海域では遭難が相次ぐようになり、いつしかシチニンミサキと呼ばれるようになったという。

真偽のほどは判らない。

七人というのは伝説でよく繰り返される言い回しだ。
また別の存在として天ミサキ、海ミサキというものもあるが、こちらは正体すら判然としない。
岬はもしかしたらミサキの転化したものなのかもしれない。


ミサキは御陵か御霊とでも書くのだろうか。




【百物語も】短編怪談大募集!【話が進む】


70 :名無しさん :2014/04/06(日)08:07:15 ID:???
暗くなるころあの海で

55.イニンビー

沖縄の久米島といえば、行ったことがなくても焼酎の名前などでご存じの方もいるだろう。
東シナ海に面し、ほとんど日本とは思われないこの南の果ての島で
イニンビーという不思議な話を聞いた。


島にはヒヤジョウパンタと呼ばれる断崖絶壁がある。
夏に訪れれば美しい珊瑚礁を見晴るかす雄大な景色が楽しめるが、
実は荒涼と風の吹きすさぶ寂しい荒れ野という形容がしっくりとくる最果ての地で、
この先に人が住まない無限の海が広がることをまざまざと感じさせる場所でもある。

この丘にたつと、海原に
はての浜と呼ばれる不思議な島めいたものが見える。
青緑色の海の中に突然草一本ない砂浜だけがぽかりと浮かび、
なるほどはての浜なのだなと感じられるが、
秋、独りでこの地に立つとごくまれにはての浜に立つ女を見かけることがあるという。


女はたいてい白い単衣を着て、
水字貝と呼ばれる大きな棘を広げた異形の貝殻を持って立っているのだそうだ。
今にも海に呑まれてしまいそうな砂州に、
船らしきものも寄せずに独り立ち尽くす女を見かけたら、決して目を合わせてはいけない。
そんな晩には必ず、沖を一群の漁り火めいたものが
列をなして通り過ぎるのが見えるという。

女と目をあわせ、イニンビーと呼ばれる
その沖の火を見てしまった者は、大概どこかへ失せてしまうと島の者は言っていた。

イニンビーは遺念火と書く。
いつか女の姿を見たいとたびたび訪ねてみるのだが、
どうやら私にはその資格がないらしい。
消えてしまった人々がどこにいってしまったのかは誰に聞いても判らなかった。




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83 :名無しさん :2014/04/09(水)07:49:04 ID:???
暗くなるころあの海で


64.タイノシマ

伊勢湾口に位置する神島は、三重県の最東端にあたり、
伊勢にとっては「沖の島」として信仰の一部をなす重要な島である。

この神島には、今でも語り伝えられる「タイノシマ」という不思議な伝説がある。


かつて、神島よりさらに沖合に大きな島があり、
そこには数百人の暮らす村も大寺院もあって一大集落を形成していたが、
あるとき不意の大津波でなんと島ごと水没してしまったという。

今となっては島の名前も定かではないが、
このとき滅んだ村にちなんでこの島は永く「絶えの島」と呼ばれていたそうだ。
このとき、かろうじて災害を逃れた者のうち、
11の家族が神島に移り住み、6家族が知多半島の内海に移り住んだので、
その土地は「引っ越し」と呼ばれ、やがて「吹越」に変わったと伝説は伝えている。


気の遠くなるような年月の果てに伝説も忘れられ、
「絶えの島」はその海域が鯛の良い漁場として知られたことから
いつしか「鯛の島」と呼ばれるようになった。


生き残りの家族たちが現在でも血筋を残しているかどうかはあいにくと聞きそびれたが、
まるでアトランティスのようなこの伝説を聞くにつけ、
海底に沈んだ村がいつの日にか
その全貌を現してくれることを願ってやまない。



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113 :名無しさん :2014/04/27(日)23:40:31 ID:???
柏レイソルの本拠地、日立グラウンド
行った事がある方はお気づきになったでしょうか、あの正門前、
緑ヶ丘交番前交差点に佇む石碑に

あれはその昔、野馬除土手……つまり、
野良の馬や猛獣が村へ侵入するのを防ぐための土手であった事を示すもの
即ち、それそのものはただの道標塚でしかないのだが……


ここから、日立グラウンドに向かって左側の道を少し行くと、枝垂れ桜の咲く場所がある
本来土手に木を植える行為は、土手が荒れやすく、崩れやすくなることから忌避されている
では、何故そんな所に、しかも桜などが植えられているのか
この理由は、近隣住民ですら知らない事が多いのだが、実は深い理由がある





114 :名無しさん :2014/04/27(日)23:46:56 ID:???
戦後直後の時代
その地域は空襲などの被害もなく比較的平穏であったが、
若者が戦争に駆り出された結果、地主の跡継ぎがいなくなり横領されてしまった土地が存在する
その経緯に関しては色々と問題になるため書く事はできないが……


野馬除土手の辺りは大地主がいたのだが、ここも例によって跡取りが戦争で散ってしまった
病を抱え余命幾許もない地主は、土地を手放すまいと弁護士を集めたりと奔走した
しかしその甲斐もなく、結局地主は死んでしまった
土地は横領されてしまうか……と思われたが、何故かこの土地を欲しがる者がいない


その理由は、ある日突然姿を現したとされる、
あの枝垂れ桜の所為であった



115 :名無しさん :2014/04/27(日)23:58:48 ID:???
古より陰陽道において桜は『陰木』であり、庭にあると縁起が悪いとされる
更には枝垂れ桜などその筆頭であり、家運や金運を著しく吸い取るという
しかも桜は根を深く伸ばすため植樹がしにくく、
しかし切り倒してしまうのも罰当たり
その為、誰もその土地を得ようとはしなかったのだ


……そんなある日、地主の縁戚にあたる男がここを訪れた際、
何気なく散り際の桜の花弁を見遣ると、何故か一箇所に積もっている
怪しいと思いその場所を掘ると、なんと戦争で消息不明になったはずの
地主の跡取り息子の遺体が、軍服を纏い埋まっていた

男は驚いたが、きっとこの息子の父に対する孝行であったのだろうと考え、
息子を丁重に葬ると共に自らがこの地を受け継いだ

その男こそ、当時の日立製作所社長・倉田主税である

後に日立製作所のサッカー部はこの地に本拠地を移し、現在の日立グラウンドを建設
そして日立製作所サッカー部は後に柏レイソルになるのである



116 :名無しさん :2014/04/28(月)00:02:16 ID:???
今ではこの事実を知る者も少ないのだが、
2011年にレイソルが快挙を達成した際、一部のサポーターの間で語り草になったという
時は流れども、歴史・沿革を知るということは大事な事なのである


おしまい



117 :名無しさん :2014/04/28(月)00:07:22 ID:???
蛇足……

オカ板住民ならご存知かもしれないが、陰陽道においては全てのものに陰陽がある
木も勿論陰陽が存在し、桜は陰木の代表として有名で、柳などは陽木である
陰と陽が同時に存在するのが良いと考える陰陽道の考えは今も日本人の心に深くかかわっている


柳の下に幽霊がいるのも陰陽、桜の下で宴会をするのも陰陽
なんとも、知れば興味深いものである



118 :名無しさん :2014/04/29(火)06:30:37 ID:???
なーるほど。安吾の桜の森の満開の下もなんとなくそういう気分反映してるのかもね。面白い話乙




http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1395834994/l50
  

206 :ちーばくん :2014/11/15(土)01:56:00 ID:???
久々に…
寅さんの縁の地として知られる、東京下町にある『柴又帝釈天』
私も家の宗派の関係上毎年行くのだが、ある年に寺務さんから聞いた話
よくある寓話系のお話です

ある日とても敬虔な青年が参道を歩いていると、突然大きなムカデが飛び出してきて彼を襲った
身体に纏わりつかれて青年は倒されるが、
ムカデは毘沙門天(帝釈天内に祀られている)の使いである為反撃できない
彼が反撃しないのを見ると、ムカデはゆっくりと彼から離れ、言う


「すまなかった青年、少しお主を試させてもろうた。お主の信心は本物よ」


ムカデは本当に毘沙門天の使いで、
その信心深さを認められた青年はその日以降瞬く間に成功し、大きな商店を構えた
青年はその後も帝釈天を参拝し続け、そしてその度に成功していった





207 :ちーばくん :2014/11/15(土)02:06:54 ID:???
これを聞いた近所の軽薄な男、自分もあやかろうと普段は行かない帝釈天を参拝する
その帰り道の参道で、やはり大ムカデが現れて男を襲った
どうせすぐに離れると高を括っていた男だが、ムカデはいつまで経っても離れようとしない
そればかりか、猛毒の牙を剥いて噛みつこうとしているではないか

「畜生、こいつは偽物か!」

男は怒り、懐に忍ばせていた短刀でムカデの胴を裂き脱出、這う這うの体で家に帰る


しかしその夜、家で寝ていると枕元に気配が…
ふと目を覚ますと、果たしてそこにいたのは大ムカデであった
腹からまるで人間のような赤黒い鮮血を滴らせ、猛然と男を襲う
そして一瞬にして彼の腹を裂き、臓物を引きちぎって殺してしまった


「利益の為の刹那の信奉など無意味千万、ましてや得物を持ち参拝するなど言語道断である」

男が最期に聞いた声は、毘沙門天の怒りの声であった…


毘沙門天は商売繁盛も司るが、それ以上に仏教有数の武者である
毘沙門天を怒らせればただでは済まないのだ


…という話を聞かされて以降、私は自分の守り神や家の宗派の寺以外は行かなくなったなぁ
成田山新勝寺のお不動様などは私の守り神様なのでよく行く




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