サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:占い

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

808 :血 後編:2006/08/28(月) 22:04:14 ID:9j0TgqFm0
やがて間崎京子が「あーあ」となげやりな溜息をつくと、
テーブルの上に腰をかける。
「この遊びもこれでおしまい。あなたのせいとは言わないわ。同罪だしね」
悪びれもせず、屈託のない笑顔でそう言う。
京介さんはこれから起こるだろう煩わしい事にうんざりした調子で、隣りに並ぶように腰掛ける。

「おまえと一緒にいると、ロクなことになったためしがない」
「ええ、あなたは完全に冤罪だしね」
「私も血を飲んだんだ。おまえと同じだ」
「あら」と言うと嬉しそうな顔をして、
間崎京子は肩を落とす京介さんの耳元に唇を寄せて囁いた。
「あの血はわたしの血よ」
それを聞いた瞬間、京介さんは吐いた。

俺は微動だにせず、正座のままでその話を聞いていた。
「それで停学ですか」
京介さんは頷いて、空になったビール缶をテーブルに置く。
誰もが近づくなと言ったわけがわかる気がする。
間崎京子という女はやばすぎる。

「高校卒業してからは付き合いがないけど、あいつは今頃何に変身してるかな」
やばい。ヤバイ。
俺の小動物的直感がそう告げる。


809 :血 後編:2006/08/28(月) 22:04:53 ID:9j0TgqFm0
京介さんが思い出話の中で、『間崎京子』の名前を出すたびに俺はビクビクしていた。
ずっと見られていた感覚を思い出してゾッとする。
近づき過ぎた。
そう思う。
おびえる俺に京介さんは、「ここはたぶん大丈夫」と言って部屋の隅を指す。

見ると、鉄製の奇妙な形の物体が四方に置かれている。
「わりと強い結界。のつもり。出典は小アルベルツスのグリモア」
なんだかよくわからない黒魔術用語らしきものが出てきた。
「それに」と言って、京介さんは胸元からペンダントのようなものを取り出した。
首から掛けているそれは、プレート型のシルバーアクセに見えた。
「お守りですか」と聞くと、「ちょっと違うかなぁ」と言う。

「日本のお守りはどっちかというとアミュレット。これはタリスマンっていうんだ」
説明を聞くに、アミュレットはまさにお守りのように受動的な装具で、
タリスマンはより能動的な、『持ち主に力を与える』ための呪物らしい。


810 :血 後編:2006/08/28(月) 22:05:53 ID:9j0TgqFm0
「これはゲーティアのダビデの星。最もメジャーでそして最も強力な魔除け。年代物だ。
お前はしかし、私たちのサークルに顔出してるわりには全然知識がないな。何が目的で来てるんだ。
おっと、私以外の人間が触ると力を失うように聖別してあるから、触るな」

見ると手入れはしているようだが、
プレートの表面に描かれた細かい図案には随所に錆が浮き、かなりの古いものであることがわかる。

「ください。なんか、そういうのください」
そうでもしないと、とても無事に家まで帰れる自信がない。

「素人には通販ので十分だろう。と言いたいところだが、相手が悪いからな」
京介さんは押入れに頭を突っ込んで、しばしゴソゴソと探っていたが、
「あった」と言って、微妙に歪んだプレートを出してきた。

「トルエルのグリモアのタリスマン。まあこれも魔除けだ。貸してやる。
あげるんじゃないぞ。かなり貴重なものだからな」
なんでもいい。ないよりましだ。
俺はありがたく頂戴してさっそく首から掛けた。

「黒魔術好きな人って、みんなこういうの持ってるんですか」
「必要なら持ってるだろう。必要もないのに持ってる素人も多いがな」
京子さんはと言いかけて、言い直す形でさらに聞いてみた。
「あの人も、持ってるんですかね」
「持ってたよ。今でも持ってるかは知らないけど。あいつのは別格だ」
京介さんは自然と唾を飲んで言った。


811 :血 後編:2006/08/28(月) 22:06:56 ID:9j0TgqFm0
「はじめて見せてもらった時は足が竦んだ。今でも寒気がする」
そんなことを聞かされると怖くなってくる。
「あいつの父親がそういう呪物のコレクターで、よりによってあんなものを娘に持たせたらしい。
人格が歪んで当然だ」

煽るだけ煽って、京介さんは詳しいことは教えてくれなかった。
ただなんとか聞き出せた部分だけ書くと、
『この世にあってはならない形』をしていること、そして『五色地図のタリスマン』という表現。
どんな目的のためのものなのか、そこからは窺い知れない。

「靴を引っ張られる感覚があったんだってな。
感染呪術まがいのイタズラをされたみたいだけど、まあこれ以上変に探りまわらなければ大丈夫だろう」
京介さんはそう安請け合いしたが、
俺は黒魔術という『遊びの手段』としか思っていなかったものが、
現実になんらかの危害を及ぼそうとしていることに対して、
信じられない思いと、そして得体の知れない恐怖を感じていた。
体が無性に震えてくる。

「一番いいのは信じないことだ。
そんなことあるわけありません、気のせいですって思いながら生きてたらそれでいい」


812 :血 後編 ラスト:2006/08/28(月) 22:08:00 ID:9j0TgqFm0
京介さんはビールの缶をベコッとへこますと、ゴミ箱に投げ込んだ。

そう簡単にはいかない。
なぜなら、間崎京子のタリスマンのことを話しはじめた時から、
俺の感覚器はある異変に反応していたから。
京介さんが第二理科室に乗り込んだ時の不快感が、今はわかる気がする。
体が震えて涙が出てきた。
俺は借りたばかりのタリスマンを握り締めて、勇気を出して口にした。

「血の、匂いが、しません、か」
部屋中にうっすらと、懐かしいような禍々しいような異臭が漂っている気がするのだ。

京子さんは今日一度も見せなかったような冷徹な表情で、「そんなことはない」と言った。
いや、やっぱり血の匂いだ。気の迷いじゃない。
「でも・・・・・・」
言いかけた俺の頭を京介さんはグーで殴った。
「気にするな」

わけがわからなくなって錯乱しそうな俺を、無表情を崩さない京介さんがじっと見ている。
「生理中なんだ」
笑いもせず淡々とそう言った顔をまじまじと見たが、その真贋は読み取れなかった。


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795 :血 後編:2006/08/28(月) 21:37:35 ID:9j0TgqFm0
はじまりはただの占いだったという。
女の子であれば、小学生や中学生のときにハマッた経験はあるだろう。
高校になっても占いに凝っている子となれば、
占いの方法もマニアックなものになり、ちょっと傍目にはキモいと言われたりする。

京介さんもそのキモい子の1人で、
タロットを主に使ったシンプルな占いを、休み時間のたびにしていたそうだ。
やがて校内で一過性の占いブームが起きて、あちこちで占いグループが生まれた。
子どもの頃から占い好きだった京介さんはその知識も豊富で、多くの生徒に慕われるようになった。
タロットやトランプ占いから、ホロスコープやカバラなどを使う凝ったグループも出てきはじめた。

その中で、黒魔術系と言っていいような、陰湿なことをする集団が現れる。
そのボスが、間崎京子という生徒だった。
京介さんと間崎京子はお互いに認め合い、また牽制しあった。
仲が良かったとも言えるし、憎みあっていたとも言える、一言では表せない関係だったそうだ。
そんなある日、京介さんはあるクラスメートの手首に傷があるのに気がついた。


796 :血 後編:2006/08/28(月) 21:38:22 ID:9j0TgqFm0
問いただすと、間崎京子に占ってもらうのに必要だったという。
間崎京子本人のところに飛んでいくと、「血で占うのよ」と涼しい顔でいうのだった。
指先や手首をカミソリなどで切って、
紙の上に血をたらし、その模様の意味を読み解くのだそうだ。
「そんなの占いとは認めない」と言ったが、
取り巻きたちに「あなたのは古いのよ」とあしらわれた。

その後、手首や指先などに傷を残す生徒はいなくなったが、血液占いは続いているようだった。
ようするに、目立つところから血を採らなくなった、というだけのことだ。

これだけ占いが流行ると、他の子とは違うことをしたいという
自意識が生まれ、よりディープなものを求めた結果、
それに応えてくれる間崎京子という重力源に、次々と吸い込まれていくかのようだった。

学校内での間崎京子の存在感は、
ある種のカルト教祖的であり、その言動は畏怖の対象ですらあった。
「名前を出しただけで呪われる」という噂は、
単に彼女の地獄耳を怖れたものではなく、
実際に彼女の周辺で不可解な事故が多発している事実からきていたそうだ。

血液占いのことを京介さんが把握してから数週間が経ったある日。
休み時間中にクラスメートの一人が急に倒れた。

そばにいた京介さんが抱き起こすと、
その子は「大丈夫、大丈夫。ちょっと立ちくらみ」と言って、何事もなかったかのように立ち去ろうとする。
「大丈夫じゃないだろう」と言う京介さんの手を、彼女は強い力で振り払った。
「放っておいてよ」と言われても、放っておけるものでもなかった。
その子は間崎京子信者だったから。


802 :血 後編:2006/08/28(月) 22:00:54 ID:9j0TgqFm0
その日の放課後、京介さんは第二理科室へ向かった。
そこは間崎京子が名目上部長を務める生物クラブの部室にもなっていたのだが、
生徒たちは誰もがその一角には足を踏み入れたがらなかった。
時に夜遅くまで人影が窓に映っているにも関わらず、
生物クラブとしての活動などそこでは行われてはいないことを、誰しも薄々知っていたから。

第二理科室に近づくごとに、
異様な威圧感が薄暗い廊下の空間を歪ませているような錯覚を感じる。
おそらくこれは教員たちにはわからない、生徒だけの感覚なのだろう。
「京子、入るぞ」
そんな部屋のドアを、京介さんは無造作に開け放った。
暗幕が窓に下ろされた暗い室内で、
短い髪をさらにヘアバンドで上げた女生徒が、煮沸されるフラスコを覗き込んでいた。
「あら、珍しいわね」
「一人か」
奥のテーブルへ向かう足が一瞬止まる。
この匂いは。
「おい、何を煮てる」
「ホムンクルス」
あっさり言い放つ間崎京子に、京介さんは眉をしかめる。
「血液と精液をまぜることで人間を発生させようなんて、どこのバカが言い出したのかしら」
間崎京子は唇だけで笑って火を止めた。
「冗談よ」
「冗談なものか、この匂いは」
京介さんはテーブルの前に立ちはだかった。


803 :血 後編:2006/08/28(月) 22:01:44 ID:9j0TgqFm0
「占い好きの連中に聞いた。おまえ、集めた血をどうしてるんだ」
今日目の前で倒れた女生徒は、左手の肘の裏に注射針の跡があった。静脈から血を抜いた痕跡だ。
それも針の跡は一箇所ではなかった。
とても占いとやらで必要な量とは思えない。
間崎京子は切れ長の目で京介さんを真正面から見つめた。
お互い何も発しなかったが、張り詰めた空気のなか時間だけが経った。

やがて間崎京子が、胸元のポケットから小さなガラス瓶を取り出し首をかしげた。
瓶は赤黒い色をしている。
「飲んでるだけよ」
思わず声を荒げかけた京介さんを制して続けた。
「白い紙に落とすよりよほど多くのことがわかるわ。寝不足も、過食も、悩みも、恋人との仲だって」
「それが占いだって?」
肩を竦めて見せる間崎京子を睨み付けたまま、吐き捨てるように言った。

「好血症ってやつですか」
そこまで息を呑んで聞いていた俺だが、思わず口を挟んだ。
京介さんはビールを空けながら首を横に振った。
「いや、そんな上等なものじゃない。ノー・フェイトだ」
「え?なんですか?」と聞き返したが、
今にして思うと、その言葉は京介さんの口癖のようなもので、
no fate 、つまり『運命ではない』という言葉を、京介さんなりの意味合いで使っていたようだ。
それは『意思』と言い換えることができると思う。


805 :血 後編:2006/08/28(月) 22:02:50 ID:9j0TgqFm0
この場合で言うなら、間崎京子が血を飲むのは己の意思の体現だというのことだ。
「昔、生物の授業中に、先生が『卵が先か鶏が先か』って話をしたことがある。
後ろの席だった京子が、ボソッと『卵が先よね』って言うんだ。
どうしてだって聞いたら、なんて言ったと思う?
『卵こそ変化そのものだから』」
京介さんは次のビールに手を伸ばした。
俺はソファに正座という変な格好でそれを聞いている。

「あいつは『変化』ってものに対して異常な憧憬を持っている。
それは、自分を変えたいなんていう、思春期の女子にありがちな思いとは次元が違う。
例えば悪魔が目の前に現れて、『お前を魔物にしてやろう』って言ったら、
あいつは何の迷いもなく断るだろう。そしてたぶんこう言うんだ。
『なりかただけを教えて』」

間崎京子は、異臭のする涙滴型のフラスコの中身を排水溝に撒きながら口を開いた。
「ドラキュラって、ドラゴンの息子って意味なんですって。知ってる? 
ワラキアの公王ヴラド2世って人は、竜公とあだ名された神聖ローマ帝国の騎士だったけど、
その息子のヴラド3世は、串刺し公って異名の歴史的虐殺者よ。
Draculの子だからDracula。でも彼は竜にはならなかった」
恍惚の表情を浮かべてそう言うのだ。


806 :血 後編:2006/08/28(月) 22:03:29 ID:9j0TgqFm0
「きっと変身願望が強かったのよ。英雄の子供だって好きなものになりたいわ」
「だからお前も、吸血鬼ドラキュラの真似事で変身できるつもりか」
京介さんはそう言うと、いきなり間崎京子の手からガラス瓶を奪い取った。
そして蓋を取ると、ためらいもなく中身を口に流し込んだ。

あっけにとられる間崎京子に、むせながら瓶を投げ返す。
「たかが血だ。水分と鉄分とヘモグロビンだ。こんなことで何か特別な人間になったつもりか。
ならこれで私も同じだ。お前だけじゃない。
占いなんていう名目で、脅すように同級生から集めなくったって、
すっぽんでも買って来てその血を飲んでればいいんだ」
まくしたてる京介さんに、
間崎京子は面食らうどころかやがて目を輝かせて、この上ない笑顔を浮かべる。

「やっぱり、あなた、素晴らしい」
そして、両手を京介さんの頬の高さに上げて近寄って来ようとした時、
「ギャー」というつんざくような悲鳴があがった。

振り返ると、閉めたはずの入り口のドアが開き、
数人の女生徒が恐怖に引き攣った顔でこっちを見ている。
口元の血をぬぐう京介さんと目が合った中の一人が、崩れ落ちるように倒れた。
そしてギャーギャーとわめきながら、その子を数人で抱えて転がるように逃げていった。
第二理科室に残された二人は、顔を見合わせた。


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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

428 :血 前編:2006/06/03(土) 12:12:03 ID:3rNkYIQb0
大学1回生のとき、オカルト道を突き進んでいた俺には師匠がいた。
ただの怖い物好きとは一線を画す、
得体の知れない雰囲気を持った男だった。
その師匠とは別に、自分を別の世界に触れさせてくれる人がいた。
オカルト系のネット仲間で、オフでも会う仲の『京介』さんといいう女性だ。
どちらも俺とは住む世界が違うように思える凄い人だった。

師匠のカノジョも同じネット仲間だったので、
その彼女を通じて面識があるのかと思っていたが、京介さんは師匠を知らないという。
俺はその二人を会わせたらどういう化学反応を起こすのか見てみたかった。
そこであるとき、師匠に京介さんのことを話してみた。「会ってみませんか」と。

師匠は腕組みをしたまま唸ったあとで、
「最近付き合いが悪いと思ってたら、浮気してたのか」
そんな嫉妬されても困る。
が、「黒魔術に首をつっこむとろくなことがないよ」と諭された。
ネットでは黒魔術系のフォーラムにいたのだった。


429 :血 前編:2006/06/03(土) 12:12:36 ID:3rNkYIQb0
「どんなことをしてるのか」と問われて、
「あんまり黒魔術っぽいことはしてませんが」と答えていると、
あるエピソードに食いついてきた。
京介さんの母校である地元の女子高に潜入したときの出来事だったが、
その女子高の名前に反応したのだった。
「待った、その女の名前は?京子とか、ちひろとかいう名前じゃない?」
そういえば、京介というハンドルネームしか知らない。

話を聞くと、師匠が大学に入ったばかりのころ、
同じ市内にある女子高校で、新聞沙汰になる猟奇的な事件があったそうだ。
女子生徒が重度の貧血で救急車で搬送されたのであるが、
「同級生に血を吸われた」と証言して、
地元の新聞がそれに食いつき、ちょっとした騒ぎになった。
その後、警察は自殺未遂と発表し、事件自体は尻切れのような形で沈静化した。
しかしそのあと、二人の女子生徒が密かに停学処分になっているという。

「当時、僕ら地元のオカルトマニアには、この事件はホットだった。○○高のヴァンパイアってね。
たしか校内で流行ってた占いの秘密サークルがからんでて、停学になったのはそのリーダー格の二人。
どっかで得た情報ではそんな名前だった」


430 :血 前編:2006/06/03(土) 12:14:09 ID:3rNkYIQb0
吸血鬼っていまどき。
俺は師匠には申し訳ないが腹を抱えた。
「笑いごとじゃない。その女には近づかないほうがいい」
思いもかけない真剣な顔で迫られた。
「でも京介さんがその停学になった人とは限らないし」
俺はあくまで一歩引いて流そうとしていた。
しかし、『京子』という名前が妙に頭の隅に残ったのだった。

地元の大学ということもあってか、その女子高出身の人が俺の周辺には結構いた。
同じ学科の先輩でその女子高OBの人がいたので、わざわざ話を聞きに行った。
やはり、自分でもかなり気になっていたらしい。

「京子さん?もちろん知ってる。私の1コ上。そうそう、停学になってた。
なんとか京子と、山中ちひろ。占いとか言って、血を吸ってたらしい。
うわー、きしょい。二人とも頭おかしいんだって。
とくに京子さんの方は、名前を口に出しただけで呪われるとかって、下級生にも噂があったくらい。
えーと、そうそう、間崎京子。ギャ、言っちゃった」


432 :血 前編:2006/06/03(土) 12:16:30 ID:3rNkYIQb0
その先輩に、『京子』さんと同学年という人を二人紹介してもらった。
二人とも他学部だったが、学内の喫茶店とサークルの部室に乗りこんで話を聞いた。

「京子さん?あの人はヤバイよ。悪魔を呼び出すとか言って、へんな儀式とかしてたらしい。
高校生がそこまでするかってくらいイッちゃってた。
最初は占いとか好きな取り巻きが結構いたけど、最後はその京子さんとちひろさんしかいなくなってた。
卒業して外に出たって話は聞かないから、案外まだ市内にいるんじゃない?
なにしてるんだか知らないけど」
「その名前は出さないほうがいいですよ。
いや、ホント。ふざけて陰口叩いてて、事故にあった子結構いたし。
ホントですよ。え?そうそう。ショートで背が高かったなあ。
顔はね、きれいだったけど・・・近寄りがたくて、彼氏なんかいなさそうだった」

話を聞いた帰り道、ガムを踏んだ。
嫌な予感がする。
高校時代から怪我人が出るような『遊び』をしていたという、『京介』さんの話と合致する。
山中ちひろというのは、
京介さんが親しかったという黒魔術系サークルのリーダー格の女性ではないだろうか。
間崎京子。頭の中でその言葉が回った。


433 :血 前編:2006/06/03(土) 12:17:25 ID:3rNkYIQb0
それから数日、ネットには繋がなかった。
なんとなく京介さんと会話するのが怖かった。ギクシャクしてしまいそうで。
ある意味、そんな京介さんもオッケー!という自分もいる。
別に取って食われるわけではあるまい。
面白そうではないか。
しかし、「近づくな」と短期間に4人から言われると、ちょっと警戒してしまうのも事実だった。

そんな問題を先送りにしただけの日々を送っていたある日、道を歩いているとガムを踏んだ。
歩道の端にこすりつけていると、そのとき不思議なことが起こった。
一瞬あたりが暗くなり、すぐにまた明るくなったのだ。
雲の下に入ったとか、そんな暗さではなかった。一瞬だが、真っ暗といっていい。
しばらくその場で固まっていると、また同じことが起こった。
パッパッと周囲が明滅したのだ。

まるでゆっくりまばたきした時のようのようだった。
しかしもちろん、自分がしたまばたきに驚くようなバカではない。
怖くなってその場を離れた。


434 :血 前編:2006/06/03(土) 12:18:46 ID:3rNkYIQb0
次は家で歯磨きをしているときだった。
パチ、パチ、と2回、暗闇に視界がシャットダウンされた。
驚いて口の中のものを飲んでしまった。

そんなことが数日続き、ノイローゼ気味になった俺は師匠に泣きついた。
師匠は開口一番、「だから言ったのに」。
そんなこと言われても。なにがなんだか。
「その女のことを嗅ぎ回ったから、向こうに気づかれたんだ。『それ』はあきらかにまばたきだよ」

どういうことだろう?
「霊視ってあるよね?
霊視されている人間の目の前に、霊視している人間の顔が浮かぶっていう話、聞いたことない? 
それとはちょっと違うけど、そのまばたきは『見ている側』のまばたきだと思う」
そんなバカな。
「見られてるっていうんですか」
「その女はヤバイ。なんとかした方がいい」
「なんとかなんて、どうしたらいいんですか」
師匠は「謝りに行ってきたら?」と、他人事まるだしの口調で言った。
「ついて来て下さいよ」と泣きついたが、相手にされない。
「怖いんですか」と伝家の宝刀を抜いたが、「女は怖い」の一言でかわされてしまった。


435 :血 前編:2006/06/03(土) 12:20:14 ID:3rNkYIQb0
京介さんのマンションへ向かう途中、俺は悲壮な覚悟で夜道を歩いていた。
自転車がパンクしたのだった。偶然のような気がしない。
またガムを踏んだ。
偶然のような気がしないのだ。
地面に靴をこすりつけようとして、ふと靴の裏を見てみた。

心臓が止まりそうになった。
なにもついていなかった!
ガムどころか泥も汚れもなにも。
では、あの足の裏を引っ張られる感覚は一体なに?
『京子』さんのことを嗅ぎ回るようになってから、
やたら踏むようになったガムは、もしかしてすべてガムではなかったのだろうか?
立ち止まった俺を、俺のではないまばたきが襲った。

上から閉じていく世界のその先端に、一瞬、ほんの一瞬、黒く長いものが見えた気がした。
睫毛?
そう思ったとき、俺は駆け出した。
勘弁してください!
そう心の中で叫びながらマンションへ走った。


436 :血 前編ラスト:2006/06/03(土) 12:21:43 ID:3rNkYIQb0
チャイムを鳴らしたあと、「うーい」というだるそうな声とともにドアが開いた。
「すみませんでした!」
京介さんは俺を見下ろしてすぐにしゃがんだ。
「なんでいきなり土下座なんだ。まあとにかく入れ」と言って部屋に上がらされた。

俺は半泣きで謝罪の言葉を口にして、今までのことを話したはずだが、あまり覚えていない。
俺の要領を得ない話を聞き終わったあと、
京介さんはため息をついて
ジーンズのポケットをごそごそと探り、財布から自動二輪の免許書を取り出した。
『山中ちひろ』そう書いてあった。

俺は間抜け面で、「だ、だって、背が高くてショートで・・・」と言ったが、
「私は高校のときはずっとロングだ。バカか」と言われた。
じゃあ、間崎京子というのは・・・
「お前は命知らずだな。あいつにだけは近づかないほうがいい」
どこかホッとして、そしてすぐに鳥肌が立った。


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死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?

902 :魚 1/7:2006/02/22(水) 19:55:14 ID:CqBHiC0Y0
別の世界へのドアを持っている人は確かにいると思う。
日常の隣でそういう人が息づいているのを、僕らは大抵知らずに生きているし、生きていける。
しかし、ふとしたことでそんな人に触れたときに、いつもの日常はあっけなく変容していく。
僕にとってその日常の隣のドアを開けてくれる人は二人いた。
それだけのことだったのだろう。

大学1回生ころ、地元系のネット掲示板のオカルトフォーラムに出入りしていた。
そこで知り合った人々は、いわばなんちゃってオカルトマニアであり、
高校までの僕ならば素直に関心していただろうけれど、
大学に入って早々に師匠と仰ぐべき強烈な人物に会ってしまっていたので、物足りない部分があった。

しかし、降霊実験などを好んでやっている黒魔術系のフリークたちに混じって遊んでいると、
1人興味深い人物に出会った。
『京介』というハンドルネームの女性で、年歳は僕より2,3歳上だったと思う。


903 :魚 2/7:2006/02/22(水) 19:56:03 ID:CqBHiC0Y0
じめじめした印象のある黒魔術系のグループにいるわりには
カラっとした人で、背が高くやたら男前だった。
そのせいか、オフで会っても「キョースケ、キョースケ」と呼ばれていて、
本人もそれが気にいっているようだった。

あるオフの席で、『夢』の話になった。
予知夢だとかそういう話がみんな好きなので盛り上がっていたが、
京介さんだけ黙ってビールを飲んでいる。
僕が「どうしたんですか」
と聞くと、一言
「私は夢をみない」
機嫌を損ねそうな気がして
それ以上突っ込まなかったが、その一言がずっと気になっていた。

大学生になってはじめての夏休みに入り、
僕は水を得た魚のように、心霊スポットめぐりなどオカルト三昧の生活を送っていた。
そんなある日、目を覚ますと見知らぬ部屋にいたのだった。


904 :魚 3/7:2006/02/22(水) 19:56:42 ID:CqBHiC0Y0
暗闇の中で寝ていたソファーから身体を起こす。
服がアルコール臭い。
酔いつぶれて寝てしまったらしい。
回転の遅い頭で昨日のことを思い出そうとあたりを見回す。
厚手のカーテンから幽かな月の光が射し、その中で一瞬闇に煌くものがあった。
水槽と思しき輪郭のなかににび色の鱗が閃いて、そして闇の奥へと消えていった。
なんだかエロティックに感じて
妙な興奮を覚えたが、すぐに睡魔が襲ってきて、そのまま倒れて寝てしまった。

次に目を覚ましたときは、カーテンから朝の光が射しこんでいた。
「起きろ」
目の前に京介さんの顔があって、
思わず「ええ!?」と間抜けな声をあげてしまった。
「そんなに不満か」
京介さんは状況を把握しているようで教えてくれた。

どうやら昨夜のオフでの宴会のあと、完全に酔いつぶれた俺をどうするか
残された女性陣たちで協議した結果、
近くに住んでいた京介さんが自分のマンションまで引きずって来たらしい。


905 :魚 4/7:2006/02/22(水) 19:57:59 ID:CqBHiC0Y0
申し訳なくて途中から正座をして聞いた。
「まあ気にするな」
と言って、京介さんはコーヒーを淹れてくれた。
その時、部屋の隅に昨日の夜に見た水槽があるのに気がついたが、
不思議なことに中は水しか入っていない。

「夜は魚がいたように思ったんですが」
それを聞いたとき、京介さんは目を見開いた。
「見えたのか」と身を乗り出す。
頷くと、「そうか」と言って、京介さんは奇妙な話を始めたのだった。

京介さんが女子高に通っていたころ、学校で黒魔術まがいのゲームが流行ったという。
占いが主だったが、一部のグループがそれをエスカレートさせ、
怪我人が出るようなことまでしていたらしい。
京介さんはそのグループのリーダーと親しく、何度か秘密の会合に参加していた。
ある時、そのリーダーが真顔で「悪魔を呼ぼうと思うのよ」と言ったという。


906 :魚 5/7:2006/02/22(水) 19:59:19 ID:CqBHiC0Y0
その名前のない悪魔は、呼び出した人間の『あるもの』を食べるかわりに、災厄を招くのだという。
「願いを叶えてくれるんじゃないんですか?」
思わず口をはさんだ。普通はそうだろう。
しかし、「だからこそやってみたかった」と京介さんは言う。

京介さんを召喚者としてその儀式が行われた。
その最中に、京介さんとリーダーを除いて
全員が癲癇症状を起こし、その黒魔術サークルは以後活動しなくなったそうだ。

「出たんですか。悪魔は」
京介さんは一瞬目を彷徨わせて、
「あれは、なんなんだろうな」と言って、それきり黙った。

オカルト好きの僕でも、悪魔なんて持ち出されるとちょっと引く部分もあったが、
ようは『それをなんと呼ぶか』なのだということを、
オカルト三昧の生活の中に学んでいたので、笑い飛ばすことはなかった。

「夢を食べるんですね、そいつは」
あの気になっていた一言の意味とつながった。
しかし京介さんは首を振った。


907 :魚 6/7:2006/02/22(水) 20:00:30 ID:CqBHiC0Y0
「悪夢を食べるんだ」
その言葉を聞いて、背筋に虫が這うような気持ち悪さに襲われる。
京介さんはたしかに「私は夢をみない」と言った。
なのにその悪魔は悪夢しか食べない・・・
その意味を考えてぞっとする。

京介さんは眠ると、完全に意識が断絶したまま次の朝を迎えるのだという。
いつも目が覚めると、
どこか身体の一部が失われたような気分になる・・・

「その水槽にいた魚はなんですか」
「わからない。私は見たことはないから。
たぶん、私の悪夢を食べているモノか、それとも・・・私の悪夢そのものなのだろう」
そう言って笑うのだった。
京介さんが眠っている間にしか現れず、
しかも、それが見えた人間は今まで二人しかいなかったそうだ。


909 :魚 7/7:2006/02/22(水) 20:02:01 ID:CqBHiC0Y0
「その水槽のあるこの部屋でしか私は眠れない」

どんな時でも部屋に帰って寝るという。
「旅行とか、どうしても泊まらないといけない時もあるでしょう?」と問うと、
「そんな時は寝ない」とあっさり答えた。
たしかに、飲み会の席でもつぶれたところをみたことがない。

そんなに悪夢をみるのが怖いんですか、と聞こうとしたが止めた。
たぶん、悪夢を食べるという悪魔が招いた災厄こそ、
その悪夢なのだろうから。

僕はこの話を丸々信じたわけではない。
京介さんのただの思い込みだと笑う自分もいる。
ただ、昨日の夜の暗闇の中で閃いた鱗と、
何事もないように僕の目の前でコーヒーを飲む人の
強い目の光が、僕の日常のその隣へと通じるドアを開けてしまう気がするのだった。

「魚も夢をみるだろうか」
ふいに京介さんはつぶやいたけれど、僕はなにも言わなかった。



660 :壷  1/6:03/05/06 23:26
これは俺の体験の中で最も恐ろしかった話だ。

大学1年の秋頃、
俺のオカルト道の師匠はスランプに陥っていた。
やる気がないというか、勘が冴えないというか。

俺が「心霊スポットでも連れて行ってくださいよ~」と言っても上の空で、
たまにポケットから1円玉を4枚ほど出したかとおもうと
手の甲の上で振って、 「駄目。ケが悪い」とかぶつぶつ言っては寝転がる始末だった。

それがある時、急に「手相を見せろ」と手を掴んできた。
「こりゃ悪い。悪すぎて僕にはわかんない。気になるよね?ね?」
勝手なことを言えるものだ。
「じゃ、行こう行こう」
無理やりだったが、師匠のやる気が出るのは嬉しかった。

どこに行くとは言ってくれなかったが、俺は師匠に付いて電車に乗った。
着いたのは隣の県の中核都市の駅だった。
駅を出て、駅前のアーケード街をずんずん歩いて行った。


661 :壷  2/6:03/05/06 23:27
商店街の一画に、『手相』という手書きの紙を台の上に乗せて座っているおじさんがいた。
師匠は親しげに話しかけ、「僕の親戚」だという。

宗芳と名乗った手相見師は、「あれを見に来たな」と言うと不機嫌そうな顔をしていた。
宗芳さんは地元では名の売れた人で、浅野八郎の系列ということだった。

俺はよくわからないままとりあえず手相を見てもらったが、
女難の相が出てること以外は特に悪いことも言われなかった。
金星環という人差し指と中指の間から小指まで伸びる半円が、強く出ていると言われたのが嬉しかった。
芸術家の相だそうな。

「先輩は見てもらわないんですか?」と言うと、
宗芳さんは師匠を睨んで「見んでもわかる。死相がでとる」。
師匠はへへへと笑うだけだった。

夜の店じまいまできっかり待たされて、宗芳さんの家に連れて行ってもらった。
大きな日本家屋だった。
手相見師は道楽らしかった。


664 :壷  3/6:03/05/06 23:27
晩御飯のご相伴にあずかり、泊まって行けと言うので俺は風呂を借りた。
風呂から出ると、師匠がやってきて「一緒に来い」と言う。
敷地の裏手にあった土蔵に向かうと、宗芳さんが待っていた。

「確かにお前には見る権利があるが、感心せんな」
師匠は「硬いことを言うなよ」と、土蔵の中へ入って行った。

土蔵の奥に下へ続く梯子のような階段があり、俺たちはそれを降りた。今回の師匠の目的らしい。
俺はドキドキした。師匠の目が輝いているからだ。
こういう時はヤバイものに必ず出会う。

思ったより長く、まるまる地下二階くらいまで降りた先には、畳敷きの地下室があった。
黄色いランプ灯が天井に掛かっている。
六畳ぐらいの広さに壁は土が剥き出しで、畳もすぐ下は土のようだった。
もともとは自家製の防空壕だったとあとで教わった。


665 :壷  4/6:03/05/06 23:28
部屋の隅に異様なものがあった。
それは巨大な壷だった。
俺の胸ほどの高さに抱えきれない横幅。
しかも見なれた磁器や陶器でなく、縄目がついた素焼きの壷だ。

「これって、縄文土器じゃないんスか?」
宗芳さんが首を振った。
「いや、弥生式だな。穀物を貯蔵するための器だ」
そんなものが何でここにあるんだ?と当然思った。

師匠は壷に近づくと、まじまじと眺めはじめた。
「これはあれの祖父がな、戦時中のどさくさでくすねてきたものだ」
宗芳さんは俺でも知っている遺跡の名前をあげた。

その時、師匠が口を開いた。
「これが穀物を貯蔵してたって?」
笑ってるようだ。

黄色い灯りの下でさえ、壷は生気がないような暗い色をしていた。
宗芳さんが唸った。
「あれの祖父はな、この壷は人骨を納めていたという」


666 :壷  5/6:03/05/06 23:28
「見えると言うんだ。壷の口から覗くと、死者の顔が」

俺は震えた。
秋とはいえまだ初秋だ。肌寒さには遠いはずが、寒気に襲われた。

「ときに壷から死者が這い上がって来るという。
死者は部屋に満ち、土蔵に満ち、外から閂をかけると、町中に響く声で泣くのだという」
俺は頭を殴られたような衝撃を受けた。
くらくらする。
頭の中を蝿の群れが飛び回っているようだ。
鼻をつく饐えた匂いが漂い始めた。

まずい。
この壷はまずい。
霊体験はこれでもかなりしてきた。その経験がいう。
師匠は壷の口を覗き込んでいた。

「来たよ。這いあがって来てる。這いあがれ。這いあがれ」
目が爛々と輝いている。

耳鳴りだ。
蝿の群れのような。
今までにないほどの凄まじい耳鳴りがしている。


667 :壷  6/6:03/05/06 23:30
バチンと音がして灯りが消えた。
消える瞬間に、青白い燐が壷から立つのが確かに見えた。
「いかん、外に出るぞ」
宗芳さんが慌てて言った。

「見ろよ!こいつらは2千年経ってもまだこの中にいるんだよ!」
宗芳さんは喚く師匠を抱えた。
「こいつら人を食ってやがったんだ!これが僕らの原罪だ!」
俺は腰が抜けたようだった。
「ここに来い。僕の弟子なら見ろ。覗き込め。この闇を見ろ。
此岸の闇は底無しだ。あの世なんて救いはないのさ。
食人の、共食いの業だ!
僕はこれを見るたびに確信する!
人間はその本質から、生きる資格のないクソだと!」

俺はめったやたらに梯子を上り逃げた。
宗芳さんは師匠を引っ張り出し土蔵を締めると、「今日はもう寝て明日帰れ」と言った。
その夜、一晩中強い風が吹き俺は耳を塞いで眠った。

その事件のあと、師匠は元気とやる気を取り戻したが、俺は複雑な気持ちになった。



【因縁】家系にまつわるオカルト28代目【遺伝】

95 :本当にあった怖い名無し:2014/02/25(火) 20:08:05.41 ID:ElCuEpRV0
元々国の催事に関する占いをしていたようで、明治の頃は士族だった家系。
家の敷地内から文化財が出たりして、この辺では知らない者の無い家柄だった模様。
だが私より二代前から突如没落しはじめ、たった数十年で私と姉、弟以外全員死亡。

弟は養子に出てしまい、私は遠方へ嫁ぎ、家には姉以外居ない状況に。
つまり姉が死んでしまえば家が絶えてしまうのだが、姉は子供を産めない体。
…とはいえ、姉は海外の方と結婚が決まって出国することになった、そんな折。
私は遠方へ嫁いだのでもう二度と故郷には戻らないはずだったのに、
なぜか夫が急に実家から徒歩5分のところに転勤に。しかも以後の転勤無し。
なのでお墓の世話など苗字が違う私がすることになった。
その上、子供ができないはずだった私に子供が出来た。(妊娠中)
既に他家に嫁いでしまった私だけど、この子は将来実家を継ぎそうな気がする。
根拠は無いが。

ちなみに私の親は上記のとおり全員死亡しているので、子供どうやって産んで育てていいのか困っていたら、
家に共済の営業に来たおばちゃんが偶然にも死んだ母の親友で、以後色々面倒みてもらってる不思議。


117 :95:2014/02/28(金) 10:45:24.00 ID:W7lmJYrE0
95です、しばらく体調不良で返せませんでしたが一応。

>>98
壱岐島というところ(九州?)から京へ来て、京で石を使った占いをしていたようです。
その石は文化財として既に寄付してあるんですが、その石の台座ならまだ家に祀ってあります。
ちなみに実家は京都ではありません。
家紋もかなり特殊で、どんな本見ても載って無いです。
石の台座と一緒にキツネが祀ってあるみたいです。



http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1329016545/

21 :本当にあった怖い名無し:2012/02/12(日) 13:27:54.29 ID:Uv2blZuw0

写真を撮影されると死ぬと予言された国王

アラビア半島南の石油産出国である、
イエメンの国王を務めていたイマーム・ヤフヤー王(1869年 ~ 1948年)。
この、イエメンの国にはある有名な占い師がいた。
占い師というより、予言師といってもいいくらいの人物だった。

幼い頃、ヤフヤー王は、この占い師から「決して自分の写真を撮られてはなりません。
もし誰かに写真を撮られたら、 あなたは不慮の死を遂げることになるでしょう。」と予言された。

この予言を完全に信じたヤフヤー王は、
これ以降、決して人に写真を撮らせないように最大限の配慮をしていた。
だから国民も、 ヤフヤー王の顔を見たことがなかったのだ。

だがある時、国王に面会を許された、
あるイタリア人の画家が、その面会中に国王の顔を完全に覚えてしまい、
面会が終わってからすぐに国王の肖像画を描きあげてしまった。
ヤフヤー王にしても、写真は撮られないように注意してはいたものの、
絵にまでは考えが及ばなかったのだ。

この肖像画は、後にアメリカのリプレーという作家の元に渡り、
さらに精巧な肖像画が新聞に掲載された。

確かに写真ではないが、絵という媒体を通じて国王の顔は多くの人の目に触れることになってしまった。
この記事が掲載されたのは 1948年2月20日。

そしてアメリカで記事が掲載されたちょうどこの日、
全くの偶然か予言通りなのかイエメンにクーデターが起こり、
ヤフヤー王は反乱部隊の手によって殺害されてしまった。

クーデターは、王位継承を狙う一人の王子の陰謀であり、
このクーデターによってヤフヤー王自身と、16人の息子のうちの3人が暗殺されてしまったという。

ヤフヤー王殺害のニュースはその日のうちにアメリカに伝わり、 夕刊に記事が掲載された。


http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/9405/1401772436/

79 :なつのさんシリーズ「狐狗狸さん」1:2014/06/08(日) 20:09:22 ID:BgaWrcjA0

季節は秋で、当時僕は大学一回生だった。
長い長い夏休みが終わって数週間が過ぎ、ようやく休みボケも回復してきたとある日のこと。
時刻は昼過ぎ一時前。
友人のKから『面白いもん手に入れたから来いよ』 と電話があり、
大学は休みの日でヒマだった僕は、深く考えずに
一つ返事で、のこのこKの住んでいる大学近くの学生寮まで足を運んだのだった。

「よーよー、ま、入れや。Sも呼んであるからよ」
寮の玄関先で待っていたKに促され、中に入る。
Kの部屋は二階の一番奥だ。
それにしても、階段を上りながら口笛など吹いて随分と機嫌が良いようだ。
「なあなあ、面白いもんって何なん?」
「まーそう急かすなって。ちゃんと見せてやるからよ」
そんなKの様子を見て僕はピンと来るものがあった。
Kの言う『面白いもの』とは、
新作のDVDやゲームの類を想像していたのだけど、どうやらそうじゃないらしい。
Kは生粋のオカルトマニアだ。
何か曰く付きのナニカを手に入れたのだな、と僕は当りを付けてみる。
部屋の前まで来ると、Kは僕に向かって「ちょっとここで待ってろ」と言って、自分だけ中に入って戸を閉めた。
僕は素直に指示に従う。

十数秒も待っていると、勢いよく戸が開いた。
すると目の前には一枚の紙。
「じゃんじゃかホイ!」と、僕の顔の前に紙をかざしたKが言う。
紙はB4程のサイズで、パッと見、五十音順にかな文字と、一から十までの数字の羅列。
よくよく見ればその他に、紙の上の方にはそれだけ赤色で描かれた神社の鳥居の様なマークがあり、
鳥居の左には『はい』、 右に『いいえ』 と書かれている。
紙は若干黄ばんでいて、所々に茶色いシミも見えた。
「……何ぞこれ?」
僕の疑問に、Kは掲げた紙の横に、にゅっと顔を出して答える。
「ヴィジャ盤」
「ヴ……ヴィ、何?」
「ヴィー。ジャー。バーン。こっくりさん用のな。
もっと言えば、こっくりさんをやる時に必要な下敷きってわけだ。そん中でもこれは特別だけどな」
そう言ってKは「うはは」と笑う。

とりあえず僕は部屋の中に入れてもらった。
Kにアダムスキー型の飛行物体を縦につぶした様な座布団を借り、
足の短い丸テーブルの前に座って話の続きを聞く。
「こっくりさんって、アレでしょ?十円玉の上に数人が指を置いて、こっくりさんに色々教えてもらう遊び。
で、これがその下敷きなんね」
丸テーブルの上には、そのヴィジャ盤とやらが広げられている。
あと、テーブルの端にビデオカメラ。どうやら何かしら撮影する気でいるらしい。
「まー、ざっくり言えばそんなとこだな」
「これKが書いたん?」
「ちげえ。とある筋から手に入れた。まー詳しくは言いたかねえけどさ。
 どうせやるなら、とびっきりのオプション付きでやりてえじゃねえか」
僕はそのKの言葉の意味が良く分からなかった。
やりたいって一体何をやるんだろう?
オプションって何だ?
僕の頭上には幾つも?マークが浮かんでいたのだろう。
Kはヴィジャ盤を人差し指でトントンと叩き、
「このヴィジャ盤は、昔、ある中学校で女子学生が、こっくりさんをやった時に使ったものだ。
有名な事件でよ。そのこっくりさんに加わった女生徒、全員がおかしくなって、
後日、まるごと駅のホームから飛び降りて、集団自殺を図ったんだとよ。
ほとんどが死んで、生き残った奴も、まともな精神は残って無かった。
で、これが駅のホームに残されてた」
トントントン、と紙の上からテーブルを叩く音。

話の途中からすでに『みーみーみーみー』と、耳の奥の方で危険を告げるエラー音が鳴っていた。
これはマズイ流れだ。




80 :なつのさんシリーズ「狐狗狸さん」2:2014/06/08(日) 20:10:00 ID:BgaWrcjA0

僕は以前にも、この手の曰く付き物件にKと一緒に手を出して、非常に怖い思いをしたことがある。
それも一度や二度じゃなく。
「やろうぜ。こっくりさん」
それでも、気がつくと僕は頷いていた。
Kほどじゃないけども、僕もこういった類は好きな方だ。
十中八九怖い思いをすることが分かっていても。6・4で怖いけど見てみたい。分かるだろうかこの心理。

「でもこれ、元々女の子の遊びでしょうに。男二人でこっくりさんって言うのも、ぞっとしないねぇ」
「ゴチャゴチャ言うない。ほれ、十円だせよ」
「僕が出すのかよ」と愚痴りつつ、十円をヴィジャ盤の上に置く。
すると、Kがそれを紙の上部に描かれている鳥居の下にスライドさせた。
どうやらそこがスタート地点らしい。
「あーそうだ。注意事項だ。最中は指離すなよ。失敗したら死ぬかもしれんしな」
Kが恐ろしいことをさらっと言ってくれる。
それでも幼児並みに好奇心旺盛な僕は、十円玉の端に人差し指をそっと乗せた。
Kも同じように指を乗せる。
「……で、何質問する?」
「あー、それ考えて無かったな。まあ手始めに、Sがここにいつ頃来るか訊いてみるか」
Kは適当に思いついたことを言ったのだろうが、それは中々良い質問だなと僕は思う。
二人ともに知りえない情報。
こっくりさんは果たしてどう答えるだろうか。
「でーはー、始めますか」
Kはそう言ってビデオカメラのスイッチを入れた。

「んじゃあ……はいっ。こっくりさん、こっくりさーん。Sはあと何分でここに来ますかねー?」
Kの間の抜けた質問の仕方が気になったけども、
僕は邪念を振り払い十円玉に触れる指先に意識を集中させる。
と言っても肩の力は抜いて、極力力を込めないように。
十円玉はピクリとも動かない。
ふと、座布団に座る僕の腰に何かが触れた様な気がした。
視線を逸らすと、半開きの窓にかかるカーテンが僅かに揺れている。風だろうか。
「……おい」
Kの声。その真剣な口調に、僕ははっとして視線を戻す。
けれども十円玉は赤い鳥居の下から動いていない。
Kを見ると、じっと自分の指先を凝視していた。
「……どうしたん?」
僕はゆっくりと尋ねる。

「なあ、この十円……ギザ十じゃね?」
「あ、ホントだ」
「こっくりさんに使った十円って、処分しなくちゃいけないんだぜ?もったいねー」
ふっ、と安堵の息が漏れる。十円玉は動かない。
それから少しギザ十の話になった。
コインショップに行けば三十円くらいで売れるとか、
昭和33年のものにはプレミアが付いているとか。でも使えば十円だとか。
そんなくだらない話をしている時だった。
部屋の戸が叩かれ、「おーい、来てやったぞ」と声がする。Sの声だ。
そうしてSは、返事も待たずに戸を開けて部屋の中に入って来た。

「よー……って何やってんだ、お前ら?」
僕とKは顔を見合わせる。
「何って、見たら分かるだろうがよ」
「面白いもんがあると聞いてやって来てみれば、だ。お前ら、しょうもないことやってんなよ」
「おいこらSー。こっくりさんのドコがしょうもねえっつーんだよ」
「見る限りの全てだ」
そう言いきると、SはKの部屋にある本棚を一通り物色して一冊抜き出すと、
「相も変わらず、お前んちロクな本がねえな」と言って、一人部屋の隅で読書を始めた。
僕とKはまた顔を見合わせる。Kは肩をすくめて、僕は少し笑う。
そうして僕はふと気付く。
十円玉の位置。さっきまでは、紙の上部の鳥居の下にあった。
数秒間、瞬きすら忘れていたと思う。
五十音順のかな文字の上に並んだ、一から十までの横の数列。その一番左。0の上に十円玉があった。

少しの間言葉が出なかった。Kも状況を察したようだ。
決して僕が故意に手を動かしたのではない。
それどころか、何時そこまで動いたのか、僕は全く気付かなかった。
人差し指は変わらず十円玉の上に乗っていると言うのに。
僕はKを見やった。Kはあわてて首を横に振る。
今度はKが何か言いたげな顔をしたので、僕も首を横に振った。
このままでは何もはっきりはしない。
僕はもう一度質問をしてみようと口を開いた。


81 :なつのさんシリーズ「狐狗狸さん」3:2014/06/08(日) 20:11:20 ID:BgaWrcjA0

「えーと……こっくりさん、こっくりさん。今十円玉を動かしたのは、あなたですか?」
その瞬間、十円玉が滑った。
『はい』 の上。こんなに滑らかに動くものとは思いもしなかった。
「……あなたは、本当にこっくりさんですか?」
すると十円玉は、『はい』の上をぐるぐると円を描く様に動く。
「うおおおおお!SSSー、ちょっと来てみろよおい」
興奮したKが大声で呼んで、本から顔を上げたSが面倒くさそうにこっちに寄って来る。
「何だようるせーな」
「動いた動いた。動いてんだよ今!」
興奮して「動いた」しか言わないKの代わりに、僕が一通り今起きた流れを説明する。
Sは大して驚きもせず、「ふうん」と鼻から声を出した。
「あ、それとさ。このヴィジャ盤って言うの?この紙にもさ、言われがあるそうで。
何か昔、コレでこっくりさんした中学生が集団自殺したとか」
それを聞いたSは、ふと何かを思い出すような仕草をして。
「ん……?こっくりさんの文字盤は、確か、
一度使った後は、燃やすか破るかしないといけないんじゃなかったか?」
「え?」
そんな情報僕は知らない。
Kを見やる。しかしKが答える前に、十円玉が『はい』の回りをまた何度も周回する。
それを見てKが「うっはっは」とヤケ気味に笑った。
「その通りらしい。二度同じものを使うとヤバいらしい。
具体的に言うと、こっくりさんが帰ってくれなくなることがあるらしい」
「えっ、え、……はあ!?」
まさか、先程オプションと言ったのはそれのことか。

こっくりさんが帰ってくれないとどうなるのか。僕は怖々考えてみる。
そのまま取り憑かれるのか?
その後は、まさか、話の中で自殺した中学生の様に……。
その思考の間も、十円玉は絶えず『はい』の回りをぐりぐり回っていた。
しかも、徐々に動くスピードが速くなる。
それでも僕の人差し指は、十円玉に吸いつけられたように離れない。
何なのだこれは。
その内、十円玉は『はい』を離れて、不規則に動き出した。
そこら辺を素早く這いまわる害虫の様に。
いや、よく見るとその動きは不規則では無かった。何度も何度も繰り返し。それは言葉だった。

『ど、う、し、て、な、に、も、き、か、な、い、の』

Kの額に脂汗が滲んでいる。たぶん僕の額にも。
どうしよう。どうしよう。

その時だった。
Sが長い長い溜息を一つ吐いた。
「こっくりさんこっくりさん。365×785は、いくつだ?」
その言葉は、まるで砂漠に咲く一輪の花のように、不自然でかつ井然としていて。
ぴたり、と十円玉の動きが止まった。
「……時間切れだ。正解は286525。ちゃんと答えてくれないと困るな。まあ、いい。じゃあ、次の質問だ」
僕とKは両方ぽかんと口をあけてSを見ていた。
「ああ、その前に、お前ら二人。目え閉じろ。開けるなよ。薄目も駄目だ」
Sは一体何をする気なのか。
分からないが、とりあえず僕は言われた通り目を瞑る。

「こっくりさんは、不覚筋動って言葉を知ってるか?」
暗闇の中で腕が動く感覚。
「そうか、じゃあ、その言葉を文字でなぞってみてくれ」
十円玉は動いている。それは分かる。でも、つい先程に比べると、非常にゆっくりとしたペースだった。
「分かった。ああ、お前らも目開けていいぞ」
僕は目を開く。十円玉は、か行の『く』の場所で停まっていた。もう動かない。
見ると、いつの間にかSがテーブルの端に置いてあったビデオカメラを手に持っている。
「見てみろ」
撮影モードを一端止め、Kは今しがたまで撮っていた映像を僕らに見せる。
最初の部分は早送りで、場面はあれよあれよという間に、
Sが僕らに目を瞑る様に指示したところまで進んだ。

『そうか、じゃあ、その言葉を文字でなぞってくれ』
ビデオ中のSの指示通り十円玉は動き出す。
けれどもその移動はめちゃくちゃで、『ふかくきんどう』 の中のどの文字の上も通過することは無かった。
「これで分かっただろ」
ビデオカメラを止めてSが言う。


82 :なつのさんシリーズ「狐狗狸さん」4:2014/06/08(日) 20:12:01 ID:BgaWrcjA0

「こっくりさんなんてものは、人の無意識下における筋肉の運動かつ、
無意識化のイメージがそうさせるんだ。
さっきも言ったが、不覚筋動。もしくはオートマティスム、自動筆記とも言うな。
つまりは、意識してないだけで、結局自分で動かしてんだ」
「俺は動かしてねーぞ」
「……ひ、と、の、は、な、し、を、聞けボケが。無意識下つったろうが。
その証拠に、参加者の知りえない、
もしくは想像しえない問題に関して、こっくりさんは何も答えられないんだよ。ビデオ見ただろ」

今、十円玉は動かない。
けれど、それでも僕とKの二人は指を離せないでいた。
こっくりさんでは指を離すと失敗となり。失敗すればどうなる、万が一……。
そんな不安が胸の奥で根をはっているのだ。
そんな二人を見てSは心底呆れたように、もしくは馬鹿にしたように、「あーあーあー」と嘆いた。

「じゃあ訊くが、俺の記憶が正しければ、こっくりさんは漢字では狐に狗に狸と書く。
その名の通り、こっくりさんで呼びだすのは、キツネやタヌキといった低級霊って話だが……。
ここで問題だ。どうしてそんな畜生に、人間の文字が読める?
文字を扱えるのは、死んでからも、人間以上のものでないと無理だと思うがな」
それは予想外の問いだった。
と言うより、僕はこっくりさんで呼びだすのがキツネだとすら知らなかった。

「それは……、死んだ化けキツネだからじゃ。ほら、百年生きたキツネは妖怪になるって言うし……」
「お前は百年生きたら、キツネの言葉が完璧に理解できるようになるのか?」
「……無理です」
「それと、だ。こっくりさんの元になったものは、外国のテーブルターニングって言う降霊術らしい。
が、そいつは完全に人間の勘違いだと、すでに証明されている」
そう言うと、Sは無造作にヴィジャ盤の上の十円玉に指を当てた。
そして、僕とKが『あ』っと言うより先にこう呟いた。
「こっくりさんこっくりさん。
こっくりさんという現象は全部、馬鹿な人間の思い込み、勘違い、または根も葉もない噂話に過ぎない。
はい、か、いいえ、か」
すると三人が指差した十円玉が、すっと動き、『はい』の上でピタリと止まった。
Sが僕とKを見やる。
その顔は少しだけ笑っている様にも見えた。
「俺は何もしてないぜ?意識上はな」
そして十円玉から指を離し、彼はまた部屋の隅で一人、読書タイムに没頭し始めた。
僕とKは互いに顔を見合わせ、半笑いのままどちらからとも無く指を離した。

その日はこっくりさんに関してはそれでお開きとなり、
三人で夕食を食べた後、僕はK宅からの帰りに自動販売機に立ち寄り、
今日使用した十円玉を使って缶ジュースを一本買った。
それ以降、身体に異変が起きただの、無性に駅のホームに飛び込みたくなっただの、
そういった害は今のところ無い。
ちなみに、Sがあれほどオカルトに詳しいのは、
Kの部屋の家主も把握しきれてない程の蔵書を、「つまらん」と言いながらも
ほとんど読みつくしているからだ。

あと最後に一つ。あの日撮影したビデオカメラには映っていたのだ。
Sが計算問題を出すまでの間、僕とKの他に、
もう二本の手が十円玉に触れていたことだけは付け加えておきたい。
Sが問題を出したとたん、朧げな手は、ひゅっと引っ込んだ。

それを見て僕は、やはりオカルトに対抗するのは学問なのだなあ、と思った。



http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1435662506/


1 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:08:26 ID:zcP
書き溜めなくて申し訳ない。
立ったら詳しく書いていくけどざっくり三行で説明する

よく当たるからと調子こいて
霊感?タロット本気でしたら
邪獣?が出てリスナー全員に痛みor体調不良





3 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:06 ID:zcP
立ちましたね。
普段はネット配信でタロットカード占いをしているんだけど、
簡単に自己紹介
>>1のスペック
19
男子
タロットカード占い歴7年。
ドイツとの混血なんだけど、
それもあって実家から代々続くゲルマン正統派?のタロットカード占いを真似してやってる
(日本と解釈が違う)
動物憑きらしい
(自覚はあるけど認めたくない)
ここ1ヶ月で占った人が「背中熱い」と訴えてくることが多かった



4 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:35 ID:Bht
サイトはどこ?



5 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:53 ID:zcP
青鳥



8 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:11:33 ID:EPG
こっくりさんやって取り憑かれちったパターンかな



9 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:13:33 ID:zcP
続き書くけど、事件は昨日。
ネット配信中に占って欲しい人の一人が来て、
「私はチャネリング?(それはあまり詳しくないが人以外の霊魂や神様とお話できる能力)や
◯◯◯(なんか忘れましたが手をあてたりさすったりして中身の異常を治す)などをお店でやってる。
どうしたらいいのかお釈迦様に尋ねたところもっと手広くしなさいとおっしゃった。どうすればいいだろう」
とのが相談内容だった



10 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:15:18 ID:zcP
そこで自分は本気でやるべきと思って
前実家の原本を家族に訳してもらって読んだ通りにタロットカード占いをやったところ、
事件が起きた



12 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:18:36 ID:zcP
リスナーさんが
「右手が締めあげられてるように痛い」
「肩が重い」
「足が痛い」との不調を訴えだした。
さすがにまずいとおもいつつも対処がわからないから
そのまま占いを続けたらチャネリング能力のある相談者が
「茶色のような変な色の犬?狼?が来てる。いそいで結界を張る」と大慌てだった



13 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:20:31 ID:zcP
その人の話を聞きながら調べた結果
「黒狼」というのが枠終了後にわかったんだけど、画像でいうとまさにこれだそうな。
後々でてくる透視能力者も
最初は「黒色と灰色の中間色の狼」といったけど画像みてこれと言ってくれた。
画像貼る


16 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:22:22 ID:GYr
可愛いじゃねーかw



18 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:24:34 ID:zcP
こいつが悪さするんだな・・・
自分は水中から見てるようなぼんやりとしか見えないけど、足に噛み付いたり
(けど歯型はないしその後はなんともない)
リスナーの家に行って肉か血か魂を求めてたりしてるみたい
(透視能力者のはなし)



19 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:24:57 ID:KLv
これがお前に憑いてんの



20 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:26:05 ID:hFV
すげー俺にも出せる?
どうやって出したんだ?
今でも出せる?


21 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:26:11 ID:zcP
>> 19
黒狼・黒い鳥(のちにクロサギと判明)・黒いうさぎ・黒蛇・白蛇の大家族です。
どうもドイツ側の守り神?(ほとんど名状しがたい邪獣のようなもの)ですけど



22 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:28:07 ID:zcP
>> 20
八百万の神の考えが適応される日本ではありえなくは無いですけど、
自分の場合はこれ出てくる前に
体の右横腹・左腕に激痛+吐血というダメージが出ますけど
いま隣にいるけど
何度カメラで写してもただの空間なんです



23 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:31:41 ID:hFV
わんわんが今も隣にいるの
何してる?



24 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:31:49 ID:zcP
話の続きだけど、
「いま金龍とチャネリングし、黒狼(本当は茶色狼と言ってたけど、分かり易くするため名称変更してるよ)
の存在確認。黒狼曰く(お前は何者か?)と質疑」と、
俺は内心「やばい・・・」と思いつつもポカーン状態で聞いていた


25 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:33:50 ID:zcP
>> 23
寝てる。

寝る前に透視能力者とチャネリング能力者と今日もするのだろ?
と聞かれたから、やりますと答えた
怒らせると顔を殴られるような痛い非物理攻撃をやってくるから怖いので尻に敷かれてます



26 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:34:33 ID:ewJ
それタルパじゃね



28 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:36:38 ID:ewJ
お遊びのやつしか知らないから
ガチ霊能系はさっぱりわからんけど
詳しくはググればわかると思うがタルパもそういう感じだと思う
ただリスナー全員に影響を及ぼすようなことはお遊びタルパならできないと思う
大勢の人を巻き込んだ事件も一度あったらしいけど



30 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:37:28 ID:zcP
>> 28
そういう事件があったのか・・・



31 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:38:08 ID:ewJ
解釈はいろいろだが実際に霊的なものとしてそこに存在する、
見える人には見えるし影響与えられることもあるって説もあるのだぜ



33 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:39:35 ID:zcP
つまり、霊的なものでもあるかもしれない。
妄想の延長線上でそれが共鳴して影響しただけかもしれない。
詳しくはよく分かってないないとのことかな?
よく分かんない



34 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:42:09 ID:zcP
黒狼と会話が口にだしてする事ができない
黒狼はなんか頭のなかというより耳レイプのように意識?よく分かってないのだけど、
日本語でもない、英語でもない、どの国の言葉かすらもわからない言葉で話しかけてくるのだけど、
意味がなぜかなんとなく理解できる。
自分が怖いんだけど・・・


35 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:42:12 ID:ewJ
まあ間違っちゃいないと思う
正直自分もそこまで詳しいとはいえんのだよ
ただ、そもそも自分は幽霊はいない>>1の話は集団催眠>>1は糖質みたいなもんって考え方の人間だから
>>1の話が実際霊的なもので本当にあることなら
タルパが霊的なものでリスナーにいろいろすることもできるんじゃないかと思うよ


37 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:43:44 ID:8rZ
普段は8割ぐらいの力で占ってるけど
相談内容的にしっかり占おうと思って本気出したらなんか変なことになったってこと?
黒い動物が1の家系に憑いてる動物?



39 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:47:44 ID:zcP
>> 37
えっと、普段占いするときはクロサギや黒ウサギ。
最近は黒蛇と黒狼が中心となって相談者の所に行く。
タロットカードは普通に占う。
こいつらのことを使い魔(召喚獣って考えでいいのかな?)
タロットカードの結果と使い魔の状況を判断しながら占い結果を伝える
というのが普段。

けど昨日は暴走した。



40 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:50:01 ID:zcP
中二批判されるだろうと思ったけど、優しんだな・・・
まじで精神科行くか迷ってた



41 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:50:42 ID:zcP
やはりタルパ説でドイツ由来の守り神ではないのかな?・・・
そう思うとショックかも



42 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:51:43 ID:zcP
けど、俺はこんな狼人生で一度も画像含めて見たことなかったのに
妄想できるのはある意味才能・・・いやなんでもない



43 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:52:43 ID:8rZ
釣り?



44 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:53:01 ID:zcP
>> 43
ライブ録画残ってるから釣りではない



45 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:54:09 ID:A63
集団ヒステリーって奴じゃないか?
詳しくないからわからんが ええじゃないかとかこっくりさんとか 
そういうのと良く似ていると思う



46 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:55:00 ID:zcP
集団ヒステリーか・・・



48 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:59:16 ID:8rZ ×
悪さする子を何で派遣させるの
派遣させる動物たちはこの相談者嫌いとか言ったりする?


49 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)21:05:26 ID:zcP
キャスしてくるね・・・良かったら体験できるかもな。



52 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:15:23 ID:hFV
配信どれ?



53 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:15:53 ID:zcP
いま占い断った奴がファビョって凸られてるwww



54 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:18:12 ID:ewJ
http://twitcasting.tv/sf2_hikkitai
これ?



58 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:20:27 ID:zcP
54さんのURLですよw



60 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:20:54 ID:ewJ
次いつやるん?またみにきたい



63 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:22:09 ID:zcP
みんなありがとうね・・・



64 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:22:19 ID:ewJ
これ結構毎日やってるの?



66 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:23:02 ID:zcP
ほぼ毎日夕方と夜。深夜でやってます!
3~4時間してますよw



68 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:23:34 ID:ewJ
じゃあもう寝るけどまた見に来るわwその時よろしくw



69 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:28:34 ID:zcP
>> 68
ありがと!



70 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:42:17 ID:hFV
もうなんか終わりか
普通のツイキャスぽいことしてるし



71 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:42:40 ID:zcP
サーセン・・・ババアのせいで大荒れです



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55 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:25:08.40 ID:u1r0CsJ60
以前、俺が先生と慕っていた人の宝部屋の話。

事の始まりは、今から7年前。
怖いってよりは不思議な話なんで、スレ違いかもしれない。
しかも無駄に長くなりそうなんで、面倒な人はスルーしてね。

あの頃の俺は、怖い者知らずの小学生だった。
当時、住んでいた土地は、山と田んぼが広がるのんびりした所だったよ。
誰も家に鍵をせずに外出するようなさ、そんな大らかな所ね。
けど俺の場合は飛び跳ねててさ、
学校の先生によく注意されたし、親にはよく叱られたのを覚えてるよ。
それで当時、俺は同級生2人とつるんで、色々と問題起こしてた。
万引きこそはしなかったものの、色々とイタズラしては怒られてたよ。

それで本題なんだけど、同じ町内に面白い噂のある家があった。
その家には離れがあってさ、その離れの二階は倉庫になってるんだ。
そしてその二階には、プラモや玩具が大量に積まれてるって。
当時はガンプラが流行っててさ、一番欲しい時期だったな。
けど買いに行くには、隣街のショッピングセンターまで行くしか無かった。
なんせ、何も無い田舎町だからね。
それで俺達3人、その離れの家へ忍び込んでみようって話になった。
今思い出すとさ、これって立派な犯罪。
本当に当時は怖い物なしだな。

当日、俺達は近くにある空き地に自転車を止めて、目的の離れの家に向かった。
距離にして20メートルくらいかな。
さすがに、自転車をその家の前に停めたままはマズいからね。
その家に近づいてみると、母屋にも離れにも人の気配は無かった。
それで離れの家の方、ドアが一つあったんで素早く開けて中に。
ドアを開けるとすぐ目の前が階段でさ、そのまま俺達3人昇っていったんだ。




56 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:26:20.95 ID:u1r0CsJ60
登りきるとさ、目の前は宝の山!
当時その2階は、まだ何も無い建築途中の部屋だったんだ。
なんて言うのかな、後で聞いたら、
20年前に1階だけ部屋を作ったんだけど、2階はいつか作るってことで、長いこと放置されてた状態。
下も壁も木が剥き出しでさ、埃が溜まってた。

そんな中に、あるわ、あるわ、ガンプラの山!
正確には、ガンプラ以外のゾイドや玩具や古いプラモもたくさんあったけど興味無いし。
それより、当時流行ってたガンプラを、3人で奪い合ったりしたよ。
つか、人様の物を奪い合うって、あの頃の俺達どうかしてたな。

結局さ、小学生の腕じゃそんなにたくさんの物を持てないし、
それでも一人3個くらい、大きな箱(MGクラス)を運び出して貰っていくことにしたんだ。
あんまりたくさん持っていったらマズイしな。
それで品定めしてるとさ、冷静になって思い出すんだが、その二階には他にも色々とあった。
うん、隅っこの方にさ、大きな、なんていうのかな?本をしまっておく木の入れ物があったんだ。
しかしガンプラ目当ての俺達は、そんなものを軽く無視してた。
5分くらい品定めして、貰っていく物を3個決め、誰にも見つからず運び出したんだ。

だけどさ、さすがにそんな無茶苦茶なことをすれば、バレるわね。
さっきも言ったけど、ガンプラなんて買える店は無いし、
そんなデカい箱を何個も持ち帰ったら、親だって怪しいと思うに決まってる。
案の定、友達の一人の持ち帰ったガンプラが見つかって追求された。
どう考えても、そんなにお小遣い持ってるわけもないしな。
それで厳しく追求されて、結局俺達3人がやったのがすぐバレた。
俺は親父に思い切り引っぱたかれたよ。

それで俺達3家族揃って、その家にお詫びに行くことになったんだ。
盗み出したガンプラと、菓子折りを持ってね。


57 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:27:00.73 ID:u1r0CsJ60
それで客間に通されると、40くらいの男の人がやってきた。
とても物静かな感じで、痩せ気味の人だった。あまり血色のよくない人だったね。
つまり、あのプラモの山は、この人の持ち物だったんだな。
それで俺達3家族全員、その人に向かって頭を下げて謝罪した。
ガンプラと菓子折りを出して、納得いかないのなら親達は全額弁償すると言った。

けどその人はさ、子供のしたことだから構わないと言ってくれた。
勝手に持ち出したのは良くないけど、謝ってくれたのなら気にしないってね。
しかしさ、その代わりにといって、俺達に質問を始めたんだ。
聞いてきたのは生年月日だった。
そして、それだけでなく、どの時間帯に生まれたかまで詳しく聞くんだ。
するとその人はさ、自分の左手の人差し指から小指までの4本を揃えて、掌を見始めたんだ。
その掌の上で、親指を移動して、なんだけど意味通じるかな?
それで1分くらいかな、その人が掌を見終わった後、俺に声をかけてきたんだ。
ガンプラは返さなくていいから、俺だけ明日からここに通いなさいって。
明日から、夕飯を食べたらここに来て、勉強を教えると。
他の2人もガンプラを返さなくていい、今日はもう帰って良いと。

その時は理不尽だと思ったな。
ガンプラ返さなくて良いのは嬉しかったけど、なんで俺だけ?
その人、実は大学院卒でさ、親は学校の勉強を見てくれると期待してた。
俺は俺で、学校の勉強をさせられるのかとうんざりした。
けど、その人は学校の勉強じゃない、中国語を教えると言った。
なぜガンプラを盗んだ俺が、中国語を勉強することになるのか?俺も親も全く理解できなかったね。
しかし、その人は、嫌なら無理強いはしないと言ってた。
別に勉強に来なくても、ガンプラは返さなくて良いともね。
まぁ、その場は一応OKの返事を出した。
退屈でつまらなかったなら、一回きりで行かなければ良いと思ってね。
親としても、ガンプラ貰ったんだから一度くらいお付き合いしろ、みたいにね。


58 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:28:02.39 ID:u1r0CsJ60
その次の日、その人の夕飯がすんで7時くらいから勉強が始まった。
中国語の勉強かー、なんて思ってたが、内容は全然違ってた。
その人は、まぁ、これからは先生と呼ぶけど、最初に先生は4×4マスを紙に描いた。

□□□□
□□□□
□□□□
□□□□

これは何?と俺が聞くと、先生は宇宙だよと答えた。
左上の3×3の9マスの外周が8個。
これは色々な物事の様子が8通りに分けられる、とかね。
左から3番目の一番下のマスから、時計回りに12進むと右下の角のマスになるよね。
それは1年に12ヶ月あることを示している、と。
少し高度になると、星の飛ばし方とかね。
つまり、これは知ってる人なら知ってるけど、中国の占いの基礎なんだ。
当時の先生は、俺に占いを教えようとしてたんだ。

先生は若い頃、学生時代に色々な場所に行ってたらしかった。
主に占いの勉強の為に、偉い先生に会ったり、本を買いに行ったりね。
それでお金を貯めて台湾に行って、達人に教えて貰ったりしてた。
今思えば、先生の占いの腕前はとてつもなかった。
テレビに出演してるタレント占い師では、足元にも及ばなかったと思う。
命理、風水、家相、易学、全てに精通してた。
例えば、家を見るだけで、どんな人達が住んでるか、どんな生活をしているかまで正確に見抜いていた。
それは、台湾で色々な達人の方に手ほどきして貰ったからだ、と言ってた。
占いという点では日本は台湾の足元に及ばない、が口癖だった。

しかし先生が得意なのは、占いだけじゃない気配もあったんだ。
なんていうかさ、占いは表の顔、みたいな感じでね。
台湾で学んできたのは、占いだけじゃ無かったような、俺の勘だけど。


59 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:28:53.42 ID:u1r0CsJ60
それで勉強も含めて、そんな先生の話も面白かったんで、通い続けた。
まぁ、時々ガンプラをくれるからって下心もあったしね。

それである時、俺は先生に、あの部屋はお宝だらけだね、と言った。
そんなに凄いお宝を見つけたかい、と先生は聞き返した。
あれだけガンプラがあれば最高じゃん、と答えた。
そんな俺に先生は笑ってたんだけどさ、うん、確かにガンプラもお宝だね、と。
先生一人でお宝独り占め良いなぁと言うと、それは違うと言われた。
あそこにあるプラモや玩具は自分の物じゃない、と。
じゃ誰のかと聞くと、先生は笑って誤魔化してしまった。
普通の泥棒だったら怒るかもしれないけど、子供達だから許してくれた、と。
先生が許してくれたんでしょと聞くと、そうじゃなかった。

そう言うと先生は、棚から2つの赤い木片を取り出した。
それはポエという物だと教えてくれた。
三日月を不恰好にしたような形の木。うん、下手な説明だな。
それを投げたら、子供達を許すって結果が出たらしい。
当時の俺には何のことかさっぱりだった。

多分、君達だからこの家の敷地内に入ってこれたんだ、と言った。
じゃあ、本当の泥棒が来たらどうなるかと聞いたら、入れないだろう、と。
この家は見た目は普通だけど、実は要塞だからね、と笑っていた。
塀も無ければ鍵もかけない家なのに、と訳が分からなかった。
そんな生半可な対策じゃないよ、と先生は言った。
例えば、この家で最も守りが堅いのは、あの離れ2階と先生の部屋と言った。
特にあの2階は厳重に守られている、と。
たとえ世界一の泥棒だろうと、あの2階だけは絶対に破られない、と先生は言った。
小学生が簡単に入れる2階なのにね。


60 :本当にあった怖い名無し:2011/05/18(水) 08:29:54.01 ID:u1r0CsJ60
すると先生は笑い、普通の泥棒が入れば壁に囲まれる、と言った。
そして、泥棒はどれだけ壁を越えても越えても壁が続き、閉じ込められる、と。
俺には何のことだかさっぱり分からなかった。
確かに離れ2階は広かったけど、それでも普通の家と同じくらいの広さだ。
しかも、壁に囲まれるような仕掛けはどこにも無かった。
はぁ?と首をかしげる俺に、先生は最初の勉強で教えたろう、と。
あの4×4マスの図が答えだ、と言った。
ますます訳の分からない俺に、先生は笑いながら言ったんだ。
勉強すれば君にも分かる日が来るよ、と。

しかし、今思えば不思議な家だったね。
あの地区ってさ、時々、空き巣が発生するんだよ。
大抵の家は何らかの空き巣の被害に遭ったけど、先生の家だけは無かったんだ。
別にボロボロの家だからとか、お化け屋敷とかじゃなく、普通の家なのに。
それに、よく鳥が集まる家だったな。
あの一帯の集落、電線はそこかしこにあるのに、なぜか先生の家近くの電線に集まってる。
それで、色んな鳥の巣なんかもよく作られてた。

んー、長いだけで意味不明で面白くない話だったね。
しかもあんまり不思議じゃないし、当然怖くも無い。
全部ワープロで打ってから恥ずかしくなってきた。すまない。


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