サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:呪い

144: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:12:41 
あれは俺が小学生の頃だから、もう20年も昔の話だ。
今回は少し長いっす。

俺の出身は北関東の寒村で、周りは田んぼと山だらけだった。
だから子供の頃は田んぼで藁の束を積んで
秘密基地を作ったり河で魚を取ったりして遊んだもんだ。
村の人たちも皆いいひとばかりで、田舎ならではの良さがある村だった。

そんなよくある田舎の村だったが、
たった1度だけ、村全体が恐怖に陥った出来事があった。
今日はその事件を書いてみる。

その村には「絶対に入ってはいけない辻」というものがある。
辻とは言っても小さな丘のような所で、
幅3m、奥行き10m、高さ1mほどの大きさだった。
そしてその辻の上には、小さな石碑と半鐘?(時代劇の火事とかで登って叩く鐘)のようなもの
があり、周りは田んぼに囲まれていた。

理由はわからないが、
親や婆ちゃん(父方の)からは、あそこで遊んじゃいけねぇよ、といつも言われていた。
何でもあそこをいじったりすると血の雨が降る、という言い伝えがあるそうだ。
確かに子供の俺から見ても不気味な雰囲気がビンビン感じられる場所だった。

それは2月の寒い日のことだった。


145: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:14:17 
俺と友達は凧揚げをすることにした。
この地域は冬はいつも大風が吹いてるから凧揚げにはもってこいだったんだ。
いつものように近所の田んぼで揚げていると、かなり乗りがいい。
釣竿のリールに糸を巻いて凧につないでるんだがぐんぐん凧が昇っていった。
こりゃすげーや、あんなに小さくなっちまったぜ!
俺は喜んでリールを緩めどんどん高く凧を飛ばしていった。

しかしこの日は風が強すぎた。
ブチッという音と同時に凧が回転しながら遠くへ飛んでいった。
アチャー・・・まいったな・・・

俺は友達のかっちゃんと凧を探しに走った。
と、ほどなくして先を進むかっちゃんの声がした。
「あったぞ~」
俺は見つかってよかったと安心したが、それはすぐに不安へと変わった。

どうする?
う~ん・・・どうしよ・・・

凧は例の辻の半鐘に引っかかっていた。
風でバタバタと揺れている。
今までここは通り過ぎることはあっても、登ったりしたことはない。
しかも親達からは絶対入ってはいかんと言われている。
そのことはかっちゃん家も同じだった。

太陽はまだ高かった。
しばらく悩んでいたが、かっちゃんが「長い棒で引っ掛けて取ろう」と提案した。
俺はいいアイデアだと思い早速二人で棒を探した。




146: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:15:44 
棒は意外と早く見つかった。
かっちゃんがやると言い、少し離れた所から凧に向かって棒を伸ばした。
半鐘までの高さは3m弱といったところか
何度か突っついたが、全然取れる様子もない。
頭にきたかっちゃんは足元の石ころを投げつけた。
カーン
・・・半鐘に当たった。
錆付いた半鐘からはその外見からは想像もつかない程良い音がした。
ダメだな、取れないや。
と、その時、凧が半鐘から外れ空高く飛んでいっちまった。
それもすんごい勢いで。

さすがにあれは追っても無駄だと子供の俺でもすぐにわかるくらいの勢いだった。
高かったので悔しかった。

諦めて二人で帰ろう、ということになったが急に天気が悪くなり始め、雨が降ってきた。
幸い俺の家もかっちゃん家も近い。
バイバイしてすぐに家に着いた。
と、ほぼ同時に大雨。しかも雷?まで鳴ってきた。
2月に雷?ありえねーとか思いながらも、
まさかさっきのが原因じゃないよな・・・とちょっと不安だった。

何やら外が騒がしくて目が覚めた。なんだ?こんな時間に
時計を見たら午前零時半だ。
親はすでに起きて外で近所の人に何事か聞いてるようだった。
戻ってきた父親は血相を変えて
「おい、かっちゃんがいなくなったんだと」と言った。
俺は「えっ!?」と驚いた。

騒がしかったのは村の皆でかっちゃんを探しているからだった。
何でも昼間遊びに行ったきり帰ってこなかったらしいが、
親父さんが夜勤で帰宅が遅かったから気がつかなかったようだ(母親は亡くなっている)。

おまえ、何か知らないか?「・・・」俺は怖くて黙っていた。


147:  本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:17:28
結局その晩、かっちゃんは見つからなかった。
あの時、確かに自宅の方向へ走っていく姿を俺は見た。一体どこへ行ったのか。
翌日、警察と村人で捜索が始まった。
俺は子供心に怖くてどうしようと悩んだが、
このままじゃかっちゃんが本当にいなくなる気がしたので親に言った。

「バカヤロー!」
俺は親父の平手で吹き飛んだ。
「あそこには入るなといつも言ってただろう!」
俺は泣きながら謝るしかなかった。

親父は早速、村の人たちにそのことを告げ相談を始めた。

しばらくして村のご意見番というか不思議なちからを持った婆さんがきて
「家の周りに小便を撒いて玄関に塩を盛るように」と言った。

その婆さんの不思議なちからは何度か見たことがあり
俺も小さい頃に疳の虫がひどかったので、その婆さんに直してもらった記憶がある。
手首に細い紐を巻いて指先をこすられたと思ったら、
爪と指の間からクネクネと動く正体不明の生き物?が出てきた。
それが疳の虫なんだという。
婆さんはそのクネクネを引っ張って巾着袋に入れて封をした。
子供ながらに不思議な婆さんだなと思っていた。
外見はナウシカに出てきた予言の婆さんにそっくりだった。

こりゃ大変なことになっちまったね・・・
死人が出なきゃいいが・・・

婆さんは村人全員に今すぐ家に帰り、今日は一歩も外へ出ないようにと伝えた。
あの辻にだけは触れちゃぁなんねぇ。
昔からあそこを崩そうとしたりすると必ず死人が出たんだよ。
そりゃぁすごい祟りが起こるんだ。
婆さんは俺を脅した。
俺は泣きながら震えているしかなかった。

いいかい?次に祟られるのはおまえだ。今夜はずっと目を閉じているんだ。
絶対に何が起こっても目を開けちゃぁなんねぇ、いいね?

婆さんはそうと俺の髪を何本か抜き、うちの仏壇で念仏を唱え始めた。


148: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:19:22 
俺は両親に囲まれてずっと目をつぶっていた。
時間ももう遅い。
寝てしまえば楽なんだろうが、緊張でまったく眠れない。
婆さんはずっと念仏を唱えている。

と、バチンという音とともに電気が消えた。
親父がブレーカーを上げるも電気がつかない。停電か?
仕方ないので仏壇用のローソクに火をつけたようだ。
すると婆さんが「むっ」と言い念仏をやめた。

カーン・・・カーン・・・
何やら遠くから鐘の音が聞こえた。
来たね・・・
婆さんはそう言うとガサゴソと何かをいじっているようだった。
俺は目をつぶっているので何が起こっているのかわからない。
ただ、鐘の音がだんだん近づいているような気がした。

カーン・・・カーン・・・
俺は怖くなった。
しっかりと両親の手を握っていたが汗でぬるぬるしているほどだった。
両親も震えている。婆さんは相変わらずガソゴソとしてる。
と、うちの前で鐘の音が止まった気がした。
ずっと目を閉じてるから聴覚が敏感になっていたんだと思う。
途端に玄関の戸がガタガタと言い始めた。
ヒィッ!
俺と親は怖くて悲鳴を上げた。
玄関はしばらくガタガタしていたがじきに止んだ。
と、今度は屋根の上を何かが歩いている音がした。
時折、ヒ~ッヒヒヒヒというような不気味な声が聞こえてきた。
しかも複数の声だ。


149: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:21:01
いいかい?目をつむったまま声も出しちゃぁダメだからね?
婆さんはそう言うと家の中央の柱に何かを打ち付けていた。

と、何かの気配がする。
すぐ近くに何かがいる。
両親は気がついていないようだ。でも声を出してはいけない。
うう、でも何かが俺の近くで匂いを嗅いでるような感じだ。気持ち悪い。
とてもじゃないがこの世のものとは思えない。
両親は気づいていないようだった。
俺は恐ろしさと緊張で失神寸前だった。

見 ぃ ~ つ け た ぁ
確かに聞こえた。と同時に俺は完全に気を失ってしまった。

翌朝、俺は外の騒がしい声で目が覚めた。
いたぞー 
見つかったぞー 
たくさんの人がそんな感じで叫んでいた。

部屋の中を見回すと両親はいない。
婆さんもいない。
俺は昨夜のことを思い出して再び怖くなった。
と、視線を部屋の中央へ向けると何か違和感がある。

昨夜、婆さんが何かをやっていた場所だ。
よく見ると中央の柱(大黒柱)が真っ黒に焦げている。
一体何があったんだろ。
と、外にいたお袋が家の中に入ってきて、俺に言った。
ねぇ、かっちゃんが見つかったんだって!
俺はすぐに飛び起きて外へ出た。
ちょうど親父が帰ってきた。俺はそこで色々聞いた。

かっちゃんは近所の豚小屋の中でなぜか裸で寝ていたらしい。
命に別状はないが、俺とバイバイしてからの記憶がないらしい。
ただ、手には火傷を負っていたようだと言う。

俺はというと、昨夜失神した直後に柱が燃え上がり、そのまま鐘の音も消え
無事朝を迎えられたと聞いた。
婆さんが俺の髪を祈祷用の人形に入れ、その柱に打ち付けたことによって
家の守り神の大黒柱が身代わりになって助かったんだという。


150:  本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:23:07
婆さんは?と聞くと
かっちゃんの体を清めに行っているそうだ。
どうやら昨日、玄関をガタガタしたのも屋根の上で暴れたりしたのも彼なのだそうだ。
きっと取り憑かれていたんだろうということだった。

その後かっちゃんは街の病院へ運ばれたが元気になり帰ってきた。
但し記憶は消えたままだそうだが・・・
この事件を通して、
子供ながらに自然には立ち入ってはいけない場所があるんだなとしみじみ痛感した。

時が経ち、今、その辻の周辺には高速のインターチェンジが出来た。
北関東自動車道という高速らしい。
俺は田舎を離れて数年経つが、今でも帰省するとあの時のことを思い出す。
親の話では高速のルートもわざわざあの辻を迂回して作られたということだった。
確かにもし、工事であの辻が破壊されてたらこの高速の建設計画もどうなっていたか・・・
考えると恐ろしくなる。

おしまい。


関連記事?

363 :本当にあった怖い名無し:2018/12/09(日) 12:39:26.22
石じじいの話です。

じじいの住む集落には寺がありました。
そこのご住職は、私も知っています。
現在は無住になっていますが。
その先代のご住職がじじいに語った話です。

ある人が死んで新しい墓が建てられたのですが、
その墓の前に刀が突き刺される事件が起きたそうです。
しかも何回も。

その刀は別に高価なものではなかったそうですが
気がついたら刺さっている。
墓場で見張っていても、見張っているときには刺さらない。
関係者の中に犯人(協力者?)がいるとしか思えないのですが
ご住職もそう思って調べたそうですが、特に怪しい者はいなかったと。
その墓に入った人が恨みを買っていた可能性があるのですが、
知られている限りそれもなかったようです。

半年ほど続きましたが、その後、刀が刺さることは無くなったそうです。

刺された刀は、5本ほどになったのですが、寺で保管されていました。
後に、供養して焼却したそうです。



694:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 12:24:39.24 
怖いというか、不気味な話
俺の遠い親戚が、戦争で死んだおじいちゃんの形見の整理をしてたら
中から、ひょっとこのお面が出てきた

そのお面があまりにもおかしかったから、それをかぶって4時間くらい踊ってたら、
その親戚が急に倒れて
「・・・お面を・・・・・はずしてくれ・・・」って死にそうな声で言う。

最初は冗談だと思ってたが、なかなか立ち上がらないから
お面をはずしたら、顔面は土色で唇は紫。
これはヤバイと思い、医者を呼ぶと30分後くらいに医者が来て一言

「なんでもっと早く呼んでくれなかったんですか!?4時間前には死んでますよ」




513 : 本当にあった怖い名無し:2015/09/29(火) 09:38:13.59 
昔この板で見つけた呪いスレ?みたいなのに載っていた
呪いを何種類か試してしまった事がある。

相手は職場のお局様。
嫌がらせがあまりに酷いので憂さ晴らしにやってたら
お局様の顔つきがどんどん怖くなって、
髪型とか身なりがどんどん乱れていって
ヤマンバみたいになって、異性の前ではかなりぶりっこな感じだったのに
誰に対しても当り散らすようになって
周囲からもヒステリーな人認定されるようになって
ある日「あんたのせいで具合が悪くなった」って言われてしまった。
私も体調悪化して鬱になって、結局転職した。

恐らく、お局様がおかしくなった時期と私が呪いごっこをしていた時期が
偶然かぶってしまっただけなんだろうけど、
それから数年経った頃に駅ビル周辺を歩いていたら、
制服姿にノーメイクで髪ボサボサのお局様が半笑い顔でウロついてて恐怖を感じた。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1436905422/

523:本当にあった怖い名無し:2007/03/10(土) 21:20:14.62
昨年末くらいからなんだけど、ときどき急に目眩とか吐き気がするようになりました。
最初は風邪かと思ったんだけど、普通に元気にしてるのに突然気分が悪くなって、
しばらくしたら治ることの繰り返しで、普通の体調の悪さとは違うのです。
病院に行っても原因が分からず、ストレスでしょうとか言われ、
薬をもらって飲んだけど全然治りませんでした。
そんなことが1カ月以上続いていたのですが。。。

つい先日のことです。
用事があって近所の家に行ったのですが、たまたま先客がいらしたので、
玄関先でその方に方に軽く会釈しました。
するとその方、品の良い50代くらいの奥さんでしたが、いきなり顔色が変わったのです。

その奥さんは、「いきなりこんなことを聞いてごめんなさいね、
もしかしてあなたが着ていらっしゃるそのセーターは
手編みで最近プレゼントされたものじゃありません?」とおっしゃいました。
いきなりのことで私は引きまくりでしたが、
確かにそれは、中学からの長い付き合いの友人がクリスマス前に贈ってくれたセーターでした。
友人は編み物がプロ級の腕前で、家族や友人にセーターとか
小物を編んで送るのを趣味みたいにしてるのです。

私がそう言うと、その奥さんは「そのお友達って、こういう感じの方でしょ」と、
容姿を詳しく描写されたのですが、
それがもうビンゴ、本人を知っているのではないかと疑うくらいピッタリ。

その方、いわゆる霊感のある方なのだそうで、
へ~ 世の中には本当にそういう能力の持ち主がいるんだな~と
私は単純に感心していたのですが、
そのあとこの方が言った言葉に激しいショックを受けてしまいました。




524:本当にあった怖い名無し:2007/03/10(土) 21:21:31.42 
「普段は私、霊感に関することは親しい人以外には言わないようにしてるんです。
だっておかしな人だと思われますでしょ? 
でも、あなたのことはどうしても見て見ぬ振りできなくて。
こんなことを言って気を悪くされるでしょうけれど
私にはそのセーターの編み目の一つ一つから
『死ね』『不幸になれ』という言葉が吐き出されているのが聞こえるんです・・・」

そう言われたのです。
当然私は怒りました。
だってその友達とは長年仲良く付き合ってきたし、
だいたい彼女はそんなことを言うような人ではないんです。

でもよくよく思い返してみると、体調の悪くなるのは必ずそのセーターか
その少し前にもらったマフラーを身に付けていたときでした。
そして、一応すすめに従ってセーターとマフラーを処分したら、体調も良くなってしまいました。

あの奥さんの言葉をそのまま鵜呑みにすることはできないにしても
もし本当だったとしたら・・・・
親友と思っていた人が、一目一目恨みを込めながらセーターを編んでいたってことでしょうか?
恨まれる心当たりは全くないのですが。

その方の言葉によると
「お友達ご自身も自分の気持ちには全く気付いてないのかもしれませんよ。
手作りの物には心の奥底にある思いが乗り移ることがありますから」
だそうです。
手作りの物は、気付かないうちに呪われているのでしょうか。



326 :本当にあった怖い名無し:2018/11/28(水) 11:51:41.21 
石じじいの話です。

じじいが朝鮮で聞いた話です。
ある村に、巫師のようなものがやって来て
一晩、部屋を使わせてほしいと村人に言ったそうです。
とうぜん、そのような下賤なものを家に入れてやるものはおらず
石もて追われたのですが、村外れの貧しい農夫が、自分の家を使わせてやりました。
その人物が、部屋を使わせてくれれば礼をする、と言ったからです。
泥棒かもしれない、ということで、家人は全員で警戒していました。

その人物は、薄暗いなか、小さな壺を部屋の真ん中に置いて、
壺の上に糸を張り巡らして、何かをしているようだったと。

次の日、巫師は、「おかげで目的を遂げることができた、これはお礼だ」、と言って、
一掴みの黄金を農夫に渡して立ち去りました。
どうしても、その夜に、部屋の中で、「ある作業」をしなければならなかったのだそうです。
その使われた部屋には、ほんの少し、肉が腐ったような匂いが残っていました。

その黄金で、その小作人は富強なものとなりました。
それを羨んだ村人たちは、
また、その巫師が自分たちの家に部屋を借りに来ないものか?と待ち望みましたが、
巫師は二度と来なかったそうです。
朝鮮が日本に併合される前の話です。




327 :本当にあった怖い名無し:2018/11/28(水) 12:42:17.86
日本昔ばなしみたいなお話


328 :本当にあった怖い名無し:2018/11/28(水) 14:36:17.78 
コトリバコに通じるような


331 :本当にあった怖い名無し:2018/11/28(水) 17:10:45.00
まさか『幸福の壺』じゃないよな?


332 :本当にあった怖い名無し:2018/11/28(水) 19:57:33.84 
「コトリバコ」、「幸福の壺」について調べてみました。
うーむ、陰惨な話です。
壺を使う呪詛としての「巫蠱」などは中国の話で有名ですが、それに類するものですかね?

以前、石じじいの話で、朝鮮でのできごとで、
ある人が壺を入手したが、
それの中には、腐敗臭のような強烈な匂いがのこっていて、
その壺を持っている人が死んでしまう、という話を書いたことがあります。
今回の話に出てくる壺となんらかの関係のあるものなのでしょうか?

https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

949 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:35:22.70
俺は幽霊なんて見たことないし、そんなんだから幽霊は出てこないけれど実際の話なんだ。
長文だけど、ちょっと付き合ってくれると嬉しい。

うちのお袋はまだ65でさ、元気に生きてるけれどさ、口を酸っぱくして言う遺言があるのよ。
いかなる理由においてもA(地名ね)の我が家には住んではならない。
これは遺言であるって。
お袋、遺言の定義を絶対わかってねえなあとか思うけれどまあ良しとしよう。

Aの我が家っていわゆる新興住宅地。建売の。どこにでもある。
昭和50年代に親父が家を買って、俺は生まれたときからそこに住んでいたんだな。


950:本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:36:46.79 
=====道路
□□□□□□
□□●□□□
=====道路
●が我が家ね。
こんな感じ。イメージつくかな。

結論から書こう。
ここ、40前後の男性が3年おきに死ぬの。




951:本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:37:30.99 
1:はじめは俺が幼稚園の年長のとき。
となりの鈴木さんちのお父さん。38か9だったかな
鈴木さんちには俺の2個上のお姉ちゃんがいてね。後から心臓発作らしいとはきいたけど。
家の場所を図にするとこんな感じ。
=====道路
□□□□□□
□■●□□□
=====道路
●が我が家で、■が鈴木さん

これが原因かはわからないけれど、この一家はホントに荒んでいくんだよね。
お母さん、すげえヒステリックでさ、家が隣だから大声出せば聞こえるわけ。
ものすごい金切り声で子どもを叱るんだよね。
それもほぼ毎日…は言い過ぎだけど二日に一回はあるわけよ。
モノを投げる音も聞こえてきたり。
小学校時代はそんなの日常的に聞いていて、
中学に入った頃には子供のほうも応戦できるようになってさ。

うちのお袋が本気で通報を迷うことも多かったけど、
このヒステリックなママさんて、結構我が家にも文句をいいにくるんだよね。
庭の木がうちの庭に少しかかるとかなんだかんだとかで。
だから、お袋はスゲー嫌ってて。関わらないのが基本方針なんだわ。

そこの子供さ、女の子なんだけどやっぱり中学・高校くらいからわかりやすくグレて、
25かそこらで犯罪者になるんだ。
もしかしたら根っこはここになるのかもね。うん、余談かな。


952 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:38:04.09 
2:おれが小学校3年生。鈴木さんの隣、うちから隣の隣の山本さん
40前半。死因は聞いてないけれど、病気系。事故じゃないってことね。
=====道路
□□□□□□
■□●□□□
=====道路
●が我が家で、■が山本さん

山本さんはさ、粋でいなせなおっちゃんだったんだ。
こんちは!なんて言うと
「おう!ユー坊!(あ、おれの名前がユーイチってことにしておいて)
飯は食ったか!どれ、ダッコしてやろう!」なんてさ、もう小学生だぜー!なんて俺は返すんだ。
すごい好きなおっちゃんだったんだ。
よくさ娘が受験だから家にいらんないぜー!なんて土日に
近所の公園で遊んでくれたことをよく覚えてる。
親しい人が亡くなったのはこのおっちゃんが最初かな。

山本さんの子どもは亡くなった時で高校生のお姉さん。
綺麗な人でね。初恋があるとすればもしかしたらこのお姉さんだろうね。
お袋曰く、俺はよく遊んでもらったけれど、俺はそれを覚えてないんだな。
いわゆる、近所の憧れのお姉さん?みたいなかんじのひと。幸せになってるといいな。


953 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:38:40.72 
3:小学校6年生、うちの逆隣。松田さん。45くらい。
ずっと病気とは聞いていたけれど。この方は子供いなかったな。
=====道路
□□□□□□
□□●■□□
=====道路
●が我が家で、■が松田さん

松田さんは子どももいなかったし、
接点も少なくてわりと未知の住民って印象が俺が小さい頃はあったけれど、
何かで話した時に膝を折って「ユーイチ君」なんてね、
すげえ優しい人だなーって思った。
お袋も松田さんへの評価は「子供好きの人」だって。
ご結婚はしていないのかな。
いま考えると結婚もしてなくて一軒家?なんて思うけれど、
もしも見てくれているの中で結婚せずに一軒家を持ってる人がいたら悪いから、まあいいか。


954 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:39:21.12 
4:中学校3年生、うちの庭向こうの隣の佐藤さん。40過ぎ
やっぱり病気。
=====道路
□□□■□□
□□●□□□
=====道路
●が我が家で、■が佐藤さん

佐藤さんちはさ、俺の二階の部屋からお風呂場の窓が見えるのよ。
ここの子供は1個上のお姉さんと2個下の弟がいてね。お姉さんがお風呂場でよく歌うんだ。
夏なんかは窓を少しあけるじゃない?だから歌がよく聞こえるの。
もちろんお風呂のなかまでは見えないんだけど、
やりたい盛りの俺は中を想像してピュッとしたもんだ

不気味じゃん?
3年おきに40前後の働き盛りの男が4人続けてだよ?
そんなだからうちの町会でも「お祓いでも」ってなったわけ。
実際にうちのブロックでお祓いをしたらしいよ。


955 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:39:47.97 
5:高校3年生、まさかの我が家。うちの親父44
死因ガン。発覚から亡くなるまで半年。ショックだったなあ。
=====道路
□□□□□□
□□●□□□
=====道路

ここで我が家はさ、気味が悪いからって俺が高校卒業と同時に引っ越したの。
けれども話はまだ続く。


956 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:40:33.95 
6:3で松田さんが亡くなった後、俺が中学入ってすぐくらいかなあ。
それくらいにさ、マイケルさんっていう外国の方が引っ越してたのね。
奥様は日本人なんだけど、マイケルさんアメリカの方で。
英語の勉強をよく教えてもらったなあ
けれどもさ、マイケルさんの訃報を聞いたのは大学3年のときだよね。
年齢は40。こちらもガン。この訃報は本当に衝撃だった。
=====道路
□□□□□□
□□●■□□
=====道路
●が我が家で、■がマイケルさん

もうさ、なんていうか「奴は日本人も外国人もかまわないのかよ!」って葬式で思ったよね。


957 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:41:09.08 
奴?と思ってくれた?そう。奴、なんだよ。
実は我が家でははっきり認識してたんだ。
うちの台所に窓があるんだけどね。ちょっと曇りガラスの。
雨とか降る日があるじゃない。
うちの窓はさ、いつからか雨が降るとね、
ハッキリと女の顔がシルエットで浮かびでるの。
そしてそれはどう見ても「睨んだ女」のシルエットなんだよね。
睨んでいるようにも見える、ではないの。
はっきりと睨んだ女の顔が浮かび上がるの。

お袋も不気味に思ってさ、布巾やらでなんども拭くんだよ。
お掃除スプレー的なものでも拭いてた。
何度拭いても雨が降ると睨んだ女は我が家の窓に浮かび上がるんだよね。
きっとそいつが悪さしてたんだと思う。

まあとにかくそんなわけでお袋はあの家には住むな、と言ってるわけ。
早死にされてもかなわんってね。


958 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:41:39.84
それでね、社会人にもなると1人暮らしを始めて、
Aの我が家の情報なんて全然聞かないようになって。
時が流れて俺が結婚した後に、嫁に俺が育った場所を見せたくて車で行ったことがあるんだ。

うちもまだ家を売ってなくてさ、1人暮らしのお婆ちゃんに貸してるんだけど。
外観を見れればそれでよかったから、車止めてさ、
あそこがトイレでー、あの二階の部屋が俺の部屋でーなんてやってたら
中からお婆ちゃん出てきて。
「あ、前に住んでいた者でーす、嫁に見せたかっただけでーす。すいませーん」
なんて言ってたらさ、
お婆ちゃん話し相手が欲しかったのか家に上げてくれてさ。俺が昔住んでいた家に。
嫁もいたからそこまで怪しく思われなかったかな。
世間話やら思い出話しをしてたわけ。
そしたらおばあちゃんお菓子を出してくれようと、台所に行ったわけよ。
それでふっと台所の窓に浮かぶ睨む女を思い出してさ。
「そういえばお婆ちゃん、台所の窓に変な模様が浮かび上がらない?」って聞いたらさ。
ピンと来てなくてさ。
だからさ、薄気味悪い話で申し訳ないけれどって前置きして全部話したの。
三年おきに40代くらいの男が死ぬこと、
我が家の窓にも睨む女の顔がずっとあったこと。我が家の親父もご存じの通りであること。


959 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:42:18.03 
話を聞いてお婆ちゃんさ。「あの女は死んだよ」だって。
ハテナ?だよね。
あの女??死んだ?むしろ死ぬ前は生きていた??

お婆ちゃんが言うには
「それは隣の鈴木さんの奥さんだ。
人の幸せを妬んで妬んで。娘が刑務所入ってから何年かして死んだよ」だって。
そして
「あの女は生き霊となって幸せを妬んでいたんだ。
他の人の幸せな生活が許せなかったんだろう。でも大丈夫。もう死んだよ。
誰にも看取られず、ひっそりと家で死んでた。婆ちゃんが匂いで気がついて通報した」って。

なんだろう、それを聞いてやるせなくなってさ。
そう…ですか。しかいえなくてね。そんなんで帰ったわけ。

帰りの車の中でさ、何故ね、何人も何人も連れていったんだろうって、
何がそんなに憎かったのだろうって言ったらさ、
嫁が「きっと何人不幸にしても、
ユーちゃんちみたいに家族が壊れることなく団結して不幸を受け止めて、
そして前を向いていたことが一番こたえたんじゃないかな」だって。

案外、そうなのかもしれないし、もしかしたら全然違うのかもしれない。
その時なんとなく思ったのはさ、
小さいころ、鈴木さんの奥さんはやっぱり怖いって印象しかなかったから
挨拶以外に話したことなかったけれど、何か声をかけてあげたかったなって。


960 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:42:56.62 
でさ、土曜日にさ、
幼稚園からの同級生というか幼馴染で、
住んでいるところも同じブロックだった奴と忘年会したんだ。
勤め先も近い?というか、帰りの連絡駅が同じところあってさ。

そいつとはもう幼稚園の前からだから35年以上の付き合いになる。
お互いに家族ができてからも、子供もいるから家族ぐるみでも仲は良い。
いまだに二人だけでも月に1~2回は飲むし、お互いの家族を交えても飲む。
まああいつは親父さんお袋さんと同居だからね、
家族でメシ食う時は出てきてもらうことが多いけれど。
あ、最後に場所で書いておこうか。
=====道路
□□□□□■
□□●□□□
=====道路
●が我が家で、■が幼馴染


961 :本当にあった怖い名無し:2015/12/11(金) 13:43:28.67 
いや、正直に書こう。
俺はユーイチじゃない。ユーイチは俺の幼馴染でそして親友だ。 ほとんど生まれたときからね。
そして俺はあのブロックの家で、生まれてこのかた38年ずっと暮らしている。
だからあそこで昔から立て続けに亡くなったことは知ってる。
ユーイチの親父さんのこともよく知っているし、
当然松田さんの奥さんが死んだのももちろん知ってる。

けど、土曜日に初めて聞いた話もあった。
睨む女とお婆ちゃんのくだりなんかだ。
ユーイチは初めて俺にそんなことを言った。
だって幽霊がどうこうなんて言うやつじゃないし、
底抜けに明るい奴で冗談を言うのも好きだけれど、40年近く付き合っていればね、
本気と冗談の区別はできる。
楽しい忘年会でそんなネガティブな話題を言うやつじゃないんだ。

じゃ、なんでそんな話になったか?
忘年会でユーイチが「明日は何すんだ?」って聞いてきたから、俺がこう言ったんだ。
「明日は嫁に家の大掃除を命令されてる。だから窓拭きスプレーとか今日買い込んだ。
なんか嫁が窓を掃除してくれってうるせえんだよ。
子供は女の人が睨んでいる窓っていってビビるしさ」

来年の春にはマンションに引っ越すことにした。
詳しい人がいたら教えてくれよ。
うちの家族はそれで大丈夫?


http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1423664447/-100

617 :本当にあった怖い名無し:2015/10/24(土) 19:13:44.55 ID:/hOn6qCT0.net
ちょっと愚痴らせて下さい。

オイラの人生は先祖の所為でメチャクチャ。
最近、やっと先祖の呪いが解けてきて、思考をコントロール出来る様になって来た。
どんだけ、オイラの思考に干渉して、オイラの人生狂わしてんだよ。
ウチの先祖はゴミだ。クソだ。
オイラの人生、どうしてくれんだよ。
責任とれやー、クソ先祖。
先祖なら、子孫の面倒キチンと見るべきだろうが。

ロクな職歴もない、空白期間満載のこの人生。
さてはて、ここから、どう人並みの人生まで持って行くべきか。。。
ハンデキツすぎ。。。
先祖の加護を受けて、今まで世の中を悠々と渡ってきた人が羨ましいわ~。

はぁ、ちょっと、スッキリしたw




619 :本当にあった怖い名無し:2015/10/24(土) 19:36:06.46 ID:bp/FYV010.net
糞先祖に罰を与えるにはどうしたらいい?
奉らない拝まない無視では手ぬるい


620 :本当にあった怖い名無し:2015/10/24(土) 20:16:53.27 ID:/hOn6qCT0.net
先祖はあの世の住人で、既に死んどるから、ブチ殺す事も出来んよね。
しかも、今はあの世からもほぼ消え去っている模様。
今は、あの世には低級の動物霊やそれが化けた偽物の神様や先祖しかおらん。

糞先祖はマジで無責任や。
ケジメとらしたいけど、残念ながら方法ないんだよね~。
でも唯一いい事は、これからは暫くすると、
人間は先祖の信号ではなく、己の本体である魂の信号で思考することができる様になる事かな。
人間は先祖から自立することが出来る。
本当の自己責任の人生の始まり。
先祖供養も無用、やっと先祖の因縁からも解放される。

早くアセンションして~、しかしハンデキツ~い。マジで。
まぁあと数十年は先祖の作った世の中の仕組みは続くからなぁ~。
だんだんと壊れていくというか、もう壊れ始めてるんだけどもw


623 :本当にあった怖い名無し:2015/10/27(火) 00:00:22.00 ID:ZIl+nTYW0.net
とはいえあと数十年は続くの?それまでに寿命が来そう…
自分も人生の空白期間がわりと長くて、
今現在もそうですがまだまだ空白の期間を過ごすことになりそうです。

というか、これからずっと最期の時まで空白のような気がしています。


624 :本当にあった怖い名無し:2015/10/28(水) 01:40:58.34 ID:QdD8+GlT0.net
うちも両親家系とも、エライことやらかした先祖が多く、恨まれまくりの呪われた家系。
かなわんわー、と思っていたら、
「その色々やらかしたことに、お前が関わっている」と言われた。
つまり、自分のやった尻拭い=結果を受け取るために、転生してココにいる由。

もしかしたら、614氏もそうかもしれんね?


629 :本当にあった怖い名無し:2015/11/10(火) 09:07:06.66 ID:WWrmUo3L0.net
ファミリーヒストリーを見てると、
自分のいる世の中の立ち位置は、先祖も同じような位置にいたんだなと思う。
優秀な家系を遡ると、過去から優秀な人材をずっと輩出してる。
だから因縁のありそうな家系は、ずっと因縁を呼び込んでしまうような人物が多いんだろうね。


630 :本当にあった怖い名無し:2015/11/10(火) 19:01:01.15 ID:7duFoADP0.net
乗り越える為に似たような所を
魂が選んでくるからね


631 :本当にあった怖い名無し:2015/11/12(木) 10:26:04.21 ID:0qt6vZnKO.net
因業な家系は因業な家系と引き合う


652 :本当にあった怖い名無し:2015/11/29(日) 03:09:58.18 ID:iZOl/NG8O.net
本人の修行
偉い人とのあの世からの約束 


654 :本当にあった怖い名無し:2015/11/30(月) 12:49:07.90 ID:vrFoXCXf0.net
生かさず殺さずでギリギリで繋がるようになってるのかも。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

673 :本当にあった怖い名無し2015/11/14(土) 20:56:10.77 ID:wrRenMcsO.net
自分が小学3年生だったころの担任にS先生って先生がいた
若い先生でちょっとだらしない所があったけど
子供好きだったのか昼休みにクラスの子供達と遊んだりする先生で
主に男子生徒に人気がある先生だった

ある日の昼休みにS先生と自分と他の2人の4人で遊んだ後の遊具を片付けていると
校門の所に変な女の人が佇んでいるのを見かけた
ボロボロの黒いワンピースを着ていて、右腕が丸々無かった

その女性はS先生が話しかけようとしたらフッと消えてしまって
自分達は幽霊を見たって大騒ぎをした

その後は特に何事もなく自分達は4年生に進級して
S先生は転勤で他の小学校に行ってしまった
例の幽霊についても怖い話を皆でするときに時々思い出すぐらいで
だんだん忘れていった

そして自分達が中学生になった頃、S先生の姉から封筒が届いた
封筒の中にはお守りと手紙が入っていて
手紙の内容は極々短いモノで

自分がS先生の姉であること
S先生は最後まで自分達の事を気にかけていた事
気休めにしかならないかもしれないけどと
S先生にお守りを自分達に届けるよう頼まれていた事
自分達には頑張って生きてほしいということが簡潔に書かれていた

その後、あの時一緒に例の幽霊を見た2人にも
自分のと同じ封筒が届いているのを確認して3人で一緒に泣いた

あれから10年以上たって、特に問題なく生活してきたけど、
この間その内の一人から「あの女をまた見たかもしれない」というメールが来た
勘違いだと思いたい


http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

898 :本当にあった怖い名無し:2015/12/05(土) 21:30:14.34 ID:87hiRPoC0.net
俺はある大学に6年いたんだが、これはその5年目の話。
授業はほとんどなくてね。
就職活動が嫌でダラダラしてたんだが、ずっと金欠なのにはまいった。
バイトはしてたよ。
便利屋の下請けみたいなこと。
そこの便利屋は退職したジイサン3人でやってたんだが
体力のいる仕事の場合は、 俺を含めつてのある大学生に回してきた。
不定期だったが時間だけはあった。

で、そのときのバイトというのが、ある田舎家の清掃だったんだ。それと池さらい。
これがすごいバイト料がよくて2日間で5万。
ちょっと考えられないような額だろ。このときに少し疑ってかかればよかったんだが・・・

メンバーは俺を含め3人それと便利屋のジイサンが一人監督でついてきた。
その人がハイエースを3時間運転して現地まで行ったんだよ。
時期は8月の終わりで大学はまだ夏休み中だった。
着いた先は、まあ簡単にいえば廃村だな。
過疎が進んで人の住まなくなった村。
住所は言うのはひかえておくよ。
廃村といっても、実際は年寄りが何世帯かはいたみたいだった。話をする機会とかはなかったがね。

その村の小高い丘の上にある典型的な豪農の屋敷。
世が世なら庄屋とか名主の家柄なんだろう。平屋だが20部屋近くあった。
庭も広くてな。
手入れされてない植木が雑草に埋まってたよ。

9時に向そこに着いて、まず最初にやったのが池さらいだった。
家の縁側にそってくの字に曲がった池があったんだ。
水は緑色に濁ってて生き物が住めそうには見えなかったな。

ジイサンは「ここは水抜き穴もあるし、ポンプも持ってきてるけど
このままだと詰まってしまってどうにもならないからこれで大きなゴミをさらい出して」





899 :本当にあった怖い名無し:2015/12/05(土) 21:32:12.37 ID:87hiRPoC0.net
そう言って、かなり頑丈な柄つきの網を3本取り出した。
それで、さらったゴミは木箱に詰めて持ち帰るっていう。
ジイサンの一人が、夕方頃に木箱を別の車に積んで持ってくるってことだったんで
それまでさらったものは池の脇の草の上に積み上げておくことにした。

でな、2人と1人にわかれて両端から池をさらい始めると、
上がってくるのは全部骨だったんだよ。犬といっても大型犬はなかった。
小型犬やら猫、あるいはイタチとか山の野生の動物の骨。
まあ俺にその区別がつくわけじゃないが頭蓋骨の形で人間のものでないことはわかった。

1回網を入れると、ずっしりという感じで藻で緑に染まった骨が上がってくるんだ。
それをザラザラと池の脇に積み上げていく。
まだ暑い時期だったから大汗をかいたよ。
骨はいくらでも出てきたんだ。
何十体、いや百体近い小動物の死骸が投げ込まれてたってことだな。
これをさらうだけで、コンビニ弁当の昼飯をはさんで4時間はかかった。

ある程度までさらったところで水抜き栓を開け、さらにポンプを使って水を草むらに流した。
底が見えてきたが泥がたまってて、その中にも何本も大小の骨が沈んでたな。
そういうのも泥と一緒に全部拾い上げてるうち
2台めのハイエースが大きな木箱を2つ持ってきた。
それにさらった骨を入れてると、さすがにあたりが暗くなってきた。

この日は泊まりだったんだよ。
昼よりは少し豪華なコンビニ弁当が配られてそれが夕飯。
その後は屋敷の一番庭に近い部屋に入って俺たち3人が泊まる。
ジイサンら2人はそれぞれ車で帰ることになってた。
夜の間にさらった池に水を入れるって言ってたな。


900 :本当にあった怖い名無し:2015/12/05(土) 21:33:45.72 ID:87hiRPoC0.net
その部屋は掃除されてなおらず
まずホコリをぬぐって寝場所を確保するところから始めた。
布団はなしでそれぞれ1枚ずつタオルケットを渡されただけ。
それで寒いということはないし
むしろ暑いので雨戸はもちろんガラス戸も少しずつ開けてた。
蚊が嫌だったし蚊取り線香も渡されていたが、これがほとんどいなかったんだ。
電気はついたけどテレビがあるわけでなしラジオも持っては来てない。

これもジイサンたちから差し入れのウイスキーを飲みながら雑談してたが
10時ころには半ば腐った畳の上に寝た。
昼の作業で体が疲れきっていたんだよ。
バイトは数々やったがその池さらいはかなりの重労働だったんだな。

でな、部屋の電気を消したとたん、ギィー、ギィーという音が頭の上から聞こえてきた。
屋敷は広いけど平屋だから上階からの音じゃない。
「なんだよこれ。うるせえな」
仲間の一人が言った。
「家鳴りだろ、でなきゃ屋根の上に野生動物がいるとか」
「家鳴りって、さっきまで聞こえてなかっただろ。風もないし」
「猫がさかる季節じゃないけど、俺らの知らない山の動物かもしれん」
「赤ん坊の泣き声みたいで気味わりいな」
こんなことを言い合ったのを覚えてる。

けど、その音は5分ほど続いてやんだんだ。それと同時に俺はことっと寝入ってしまった。
それから何時間ぐらいたったか、仲間の「うわーっ」という叫び声で目が覚めた。
そしてすぐ電気がついた。

「なんだよ。何かあったのか」
俺が立ってるやつに声をかけると 
「今、顔の上を何か踏んでった。小さいものだ」こう言った。
「あー、やっぱ戸を開けてるから動物が入りこんだのか」
「いや、動物・・・そうかもしらんけど、どうもなあ・・・」
そいつは何だか煮え切らない返事をした。
部屋の中を見渡しても何かがいる様子はなかった。


901 :本当にあった怖い名無し:2015/12/05(土) 21:35:11.49 ID:87hiRPoC0.net
その部屋から他へ通じるふすまは閉めてあったし
もし動物が入ってきたとしても
またガラス戸から出たのかでなきゃそいつが寝ぼけただけだと思った。
時計を見ると4時だったんで
「もうすぐ夜が明けるし、暑くないから戸を閉めて寝るぞ」
で、また俺は吸い込まれるように寝てしまったんだ。

次に目が覚めたのは8時過ぎで 
仲間は2人とも起きてて縁側から庭の池を見ていた。
俺が起きていくと池の水が3分の1ほどたまってた。
便利屋のジイサンの一人が来てて車から小ぶりの箱を持ってきた。

何をするんだろうと思ってたら
箱の中から金色の仏像、15cmくらいの小さなものだったが 
それを3体、池の水の入った底に間隔が均等になるようにして立てたんだ。
「あれ見ろよ」
仲間が池の底を指差した。
澄んだ水の底に、小さな足跡のようなのがいくつもあった。
人間の、赤ん坊の足跡のように思えた。

朝飯のおにぎりと牛乳をジイサンからもらってその日の仕事を聞いた。
家の中の拭き掃除ってことで見取り図を渡された。部屋数を考えて俺らはげんなりしたよ。
ただしトイレや風呂、その他にも掃除しなくてもいい部屋もあって
そこには入るなってことだった。

雑巾とバケツを渡され雑巾は汚れきったら捨ててもいいと言われた。
それと奇妙なことだが、バケツの水は池から汲めって言われたんだ。言われたとおりにしたよ。

一人が6部屋の担当で、ホコリのせいで雑巾はすぐダメになった。
バケツの水もすぐに真っ黒になって何度も草むらに捨て池から汲みなおした。
そんなこんなで、昼飯をはさんで全部終わったのが3時過ぎだったな。
それからジイサンのハイエースに乗って、大学のある街に帰ったわけだ。

着いたら6時過ぎててジイサンは
「あんたら頑張ったから、色つけてある」


902 :本当にあった怖い名無し:2015/12/05(土) 21:37:37.94 ID:87hiRPoC0.net
そう言ってバイト料の封筒を渡してよこした。中を見ると6万入ってた。
2日で6万はかなり疲れたがたしかに割はいい。
だけど何か釈然としないものがあったんだ。
それで、ジイサンが帰ってから3人で近くのファミレスに入った。
金があるんでステーキを注文していろいろ話した。

夜中に叫んだやつは
「俺の顔の上を通ってたのは、赤ん坊じゃないかと思う」
「だってよう、動物なら毛があるだろ。
それがすべすべしてたし、なんかミルクのにおいもした」
もう一人も
「あの池さらい変だよな。何であんな動物の骨が入ってるわけ?
それと・・・これは違うかもしれないけど
形の残ってる頭蓋骨は犬猫のものだろうけど、 くしゃっとつぶれたやつの中に
人間の赤ちゃんじゃないかと思えるのがいくつかあった。
それにジイサンが池に沈めた仏像はありゃ何なんだ?変すぎるだろ」

それから3人でいろいろ考えたが、はっきりしたことはわからなかった。
ただ、何か赤ん坊に関係があることだとしか・・・

でな、これからのことは関係があるかはわからないんだが。
俺はこの後、大学はなんとか卒業したが、就職はせずにアメリカに渡った。
観光ビザで不法就労してたんだよ。
向こうで女もできてな。
結婚するつもりはなくて避妊してたんだが子どもができてしまって。
彼女は産むといってきかなかった。
だから俺も向こうの人になる覚悟を決めようと思ったわけ。
ところが5ヶ月目に流産してしまってそれをきっかけに別れることになったんだ。

日本に戻って就職した。
ベンチャー企業でやりがいがあるし成功してる。
結婚もしたんだよ。だけど2回妊娠して2回とも流産だったんだ。
医者の話では、女房の体に問題があるということではないようだった。
でな、このバイトのことが気になるんだよ。
俺以外の2人が今どうなってるかも。



↑このページのトップヘ