サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:因習

144: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:12:41 
あれは俺が小学生の頃だから、もう20年も昔の話だ。
今回は少し長いっす。

俺の出身は北関東の寒村で、周りは田んぼと山だらけだった。
だから子供の頃は田んぼで藁の束を積んで
秘密基地を作ったり河で魚を取ったりして遊んだもんだ。
村の人たちも皆いいひとばかりで、田舎ならではの良さがある村だった。

そんなよくある田舎の村だったが、
たった1度だけ、村全体が恐怖に陥った出来事があった。
今日はその事件を書いてみる。

その村には「絶対に入ってはいけない辻」というものがある。
辻とは言っても小さな丘のような所で、
幅3m、奥行き10m、高さ1mほどの大きさだった。
そしてその辻の上には、小さな石碑と半鐘?(時代劇の火事とかで登って叩く鐘)のようなもの
があり、周りは田んぼに囲まれていた。

理由はわからないが、
親や婆ちゃん(父方の)からは、あそこで遊んじゃいけねぇよ、といつも言われていた。
何でもあそこをいじったりすると血の雨が降る、という言い伝えがあるそうだ。
確かに子供の俺から見ても不気味な雰囲気がビンビン感じられる場所だった。

それは2月の寒い日のことだった。


145: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:14:17 
俺と友達は凧揚げをすることにした。
この地域は冬はいつも大風が吹いてるから凧揚げにはもってこいだったんだ。
いつものように近所の田んぼで揚げていると、かなり乗りがいい。
釣竿のリールに糸を巻いて凧につないでるんだがぐんぐん凧が昇っていった。
こりゃすげーや、あんなに小さくなっちまったぜ!
俺は喜んでリールを緩めどんどん高く凧を飛ばしていった。

しかしこの日は風が強すぎた。
ブチッという音と同時に凧が回転しながら遠くへ飛んでいった。
アチャー・・・まいったな・・・

俺は友達のかっちゃんと凧を探しに走った。
と、ほどなくして先を進むかっちゃんの声がした。
「あったぞ~」
俺は見つかってよかったと安心したが、それはすぐに不安へと変わった。

どうする?
う~ん・・・どうしよ・・・

凧は例の辻の半鐘に引っかかっていた。
風でバタバタと揺れている。
今までここは通り過ぎることはあっても、登ったりしたことはない。
しかも親達からは絶対入ってはいかんと言われている。
そのことはかっちゃん家も同じだった。

太陽はまだ高かった。
しばらく悩んでいたが、かっちゃんが「長い棒で引っ掛けて取ろう」と提案した。
俺はいいアイデアだと思い早速二人で棒を探した。




146: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:15:44 
棒は意外と早く見つかった。
かっちゃんがやると言い、少し離れた所から凧に向かって棒を伸ばした。
半鐘までの高さは3m弱といったところか
何度か突っついたが、全然取れる様子もない。
頭にきたかっちゃんは足元の石ころを投げつけた。
カーン
・・・半鐘に当たった。
錆付いた半鐘からはその外見からは想像もつかない程良い音がした。
ダメだな、取れないや。
と、その時、凧が半鐘から外れ空高く飛んでいっちまった。
それもすんごい勢いで。

さすがにあれは追っても無駄だと子供の俺でもすぐにわかるくらいの勢いだった。
高かったので悔しかった。

諦めて二人で帰ろう、ということになったが急に天気が悪くなり始め、雨が降ってきた。
幸い俺の家もかっちゃん家も近い。
バイバイしてすぐに家に着いた。
と、ほぼ同時に大雨。しかも雷?まで鳴ってきた。
2月に雷?ありえねーとか思いながらも、
まさかさっきのが原因じゃないよな・・・とちょっと不安だった。

何やら外が騒がしくて目が覚めた。なんだ?こんな時間に
時計を見たら午前零時半だ。
親はすでに起きて外で近所の人に何事か聞いてるようだった。
戻ってきた父親は血相を変えて
「おい、かっちゃんがいなくなったんだと」と言った。
俺は「えっ!?」と驚いた。

騒がしかったのは村の皆でかっちゃんを探しているからだった。
何でも昼間遊びに行ったきり帰ってこなかったらしいが、
親父さんが夜勤で帰宅が遅かったから気がつかなかったようだ(母親は亡くなっている)。

おまえ、何か知らないか?「・・・」俺は怖くて黙っていた。


147:  本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:17:28
結局その晩、かっちゃんは見つからなかった。
あの時、確かに自宅の方向へ走っていく姿を俺は見た。一体どこへ行ったのか。
翌日、警察と村人で捜索が始まった。
俺は子供心に怖くてどうしようと悩んだが、
このままじゃかっちゃんが本当にいなくなる気がしたので親に言った。

「バカヤロー!」
俺は親父の平手で吹き飛んだ。
「あそこには入るなといつも言ってただろう!」
俺は泣きながら謝るしかなかった。

親父は早速、村の人たちにそのことを告げ相談を始めた。

しばらくして村のご意見番というか不思議なちからを持った婆さんがきて
「家の周りに小便を撒いて玄関に塩を盛るように」と言った。

その婆さんの不思議なちからは何度か見たことがあり
俺も小さい頃に疳の虫がひどかったので、その婆さんに直してもらった記憶がある。
手首に細い紐を巻いて指先をこすられたと思ったら、
爪と指の間からクネクネと動く正体不明の生き物?が出てきた。
それが疳の虫なんだという。
婆さんはそのクネクネを引っ張って巾着袋に入れて封をした。
子供ながらに不思議な婆さんだなと思っていた。
外見はナウシカに出てきた予言の婆さんにそっくりだった。

こりゃ大変なことになっちまったね・・・
死人が出なきゃいいが・・・

婆さんは村人全員に今すぐ家に帰り、今日は一歩も外へ出ないようにと伝えた。
あの辻にだけは触れちゃぁなんねぇ。
昔からあそこを崩そうとしたりすると必ず死人が出たんだよ。
そりゃぁすごい祟りが起こるんだ。
婆さんは俺を脅した。
俺は泣きながら震えているしかなかった。

いいかい?次に祟られるのはおまえだ。今夜はずっと目を閉じているんだ。
絶対に何が起こっても目を開けちゃぁなんねぇ、いいね?

婆さんはそうと俺の髪を何本か抜き、うちの仏壇で念仏を唱え始めた。


148: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:19:22 
俺は両親に囲まれてずっと目をつぶっていた。
時間ももう遅い。
寝てしまえば楽なんだろうが、緊張でまったく眠れない。
婆さんはずっと念仏を唱えている。

と、バチンという音とともに電気が消えた。
親父がブレーカーを上げるも電気がつかない。停電か?
仕方ないので仏壇用のローソクに火をつけたようだ。
すると婆さんが「むっ」と言い念仏をやめた。

カーン・・・カーン・・・
何やら遠くから鐘の音が聞こえた。
来たね・・・
婆さんはそう言うとガサゴソと何かをいじっているようだった。
俺は目をつぶっているので何が起こっているのかわからない。
ただ、鐘の音がだんだん近づいているような気がした。

カーン・・・カーン・・・
俺は怖くなった。
しっかりと両親の手を握っていたが汗でぬるぬるしているほどだった。
両親も震えている。婆さんは相変わらずガソゴソとしてる。
と、うちの前で鐘の音が止まった気がした。
ずっと目を閉じてるから聴覚が敏感になっていたんだと思う。
途端に玄関の戸がガタガタと言い始めた。
ヒィッ!
俺と親は怖くて悲鳴を上げた。
玄関はしばらくガタガタしていたがじきに止んだ。
と、今度は屋根の上を何かが歩いている音がした。
時折、ヒ~ッヒヒヒヒというような不気味な声が聞こえてきた。
しかも複数の声だ。


149: 本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:21:01
いいかい?目をつむったまま声も出しちゃぁダメだからね?
婆さんはそう言うと家の中央の柱に何かを打ち付けていた。

と、何かの気配がする。
すぐ近くに何かがいる。
両親は気がついていないようだ。でも声を出してはいけない。
うう、でも何かが俺の近くで匂いを嗅いでるような感じだ。気持ち悪い。
とてもじゃないがこの世のものとは思えない。
両親は気づいていないようだった。
俺は恐ろしさと緊張で失神寸前だった。

見 ぃ ~ つ け た ぁ
確かに聞こえた。と同時に俺は完全に気を失ってしまった。

翌朝、俺は外の騒がしい声で目が覚めた。
いたぞー 
見つかったぞー 
たくさんの人がそんな感じで叫んでいた。

部屋の中を見回すと両親はいない。
婆さんもいない。
俺は昨夜のことを思い出して再び怖くなった。
と、視線を部屋の中央へ向けると何か違和感がある。

昨夜、婆さんが何かをやっていた場所だ。
よく見ると中央の柱(大黒柱)が真っ黒に焦げている。
一体何があったんだろ。
と、外にいたお袋が家の中に入ってきて、俺に言った。
ねぇ、かっちゃんが見つかったんだって!
俺はすぐに飛び起きて外へ出た。
ちょうど親父が帰ってきた。俺はそこで色々聞いた。

かっちゃんは近所の豚小屋の中でなぜか裸で寝ていたらしい。
命に別状はないが、俺とバイバイしてからの記憶がないらしい。
ただ、手には火傷を負っていたようだと言う。

俺はというと、昨夜失神した直後に柱が燃え上がり、そのまま鐘の音も消え
無事朝を迎えられたと聞いた。
婆さんが俺の髪を祈祷用の人形に入れ、その柱に打ち付けたことによって
家の守り神の大黒柱が身代わりになって助かったんだという。


150:  本当にあった怖い名無し:2010/02/25(木) 02:23:07
婆さんは?と聞くと
かっちゃんの体を清めに行っているそうだ。
どうやら昨日、玄関をガタガタしたのも屋根の上で暴れたりしたのも彼なのだそうだ。
きっと取り憑かれていたんだろうということだった。

その後かっちゃんは街の病院へ運ばれたが元気になり帰ってきた。
但し記憶は消えたままだそうだが・・・
この事件を通して、
子供ながらに自然には立ち入ってはいけない場所があるんだなとしみじみ痛感した。

時が経ち、今、その辻の周辺には高速のインターチェンジが出来た。
北関東自動車道という高速らしい。
俺は田舎を離れて数年経つが、今でも帰省するとあの時のことを思い出す。
親の話では高速のルートもわざわざあの辻を迂回して作られたということだった。
確かにもし、工事であの辻が破壊されてたらこの高速の建設計画もどうなっていたか・・・
考えると恐ろしくなる。

おしまい。


関連記事?

361 :本当にあった怖い名無し:2018/12/08(土) 12:56:03.53
石じじいの話です。

じじいの住んでいる山間の集落では、
夏霧が深く立ち込める日が、年に一、二度ありました。
ほとんどは一度きりだったのですが。
これはものすごい霧で、ほんの数メートルのところが見えない。
また、日光を遮って夏なのにシャツだけでは寒くて耐えられないほどでした。
霧は朝の8時ごろには消えてしまいます。

その濃霧の中から「言葉をかけてくる人」がいたそうです。
濃霧の中を歩いていると、「もし」、「あの」、とか声をかけてくる。
あたりを見回すと、霧の中にぼんやりとした人影がある。
「おはようございます」などと応答したら、
その人影は、「なにか重要なこと」をその人に話し伝えるのだそうです。
そのことを聞いた人は、すぐさま病みつくとか。
高熱をだしてのたうち回るが、一晩で回復する。
回復したときには、何を言われたか忘れているのだそうです。
なにか言われたことは覚えているのですが。

あまりの高熱で難聴になった人もいて、その「霧の人」は地元の人々から恐れられていました。
限られた集落周辺の道路際にしか出没しなかったそうです。

以前紹介した、「ドウロクジン」や「ミサキ」のような存在だったのでしょうか?



339:本当にあった怖い名無し :2009/07/31(金) 17:39:57 
毎年お盆に親戚の家に親族が集まるんだが
毎年必ず1人多い

なんて言えば良いのかわかんがとにかく1人多いんだよ

一体なんなの




937 :本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 13:05:38
昔、同い年くらいの幽霊(おそらく)に出会った話。

俺の家は昔から、夏休みにはばあちゃん家を訪ねることになっていた。
そのときも、俺、姉、両親で、ばあちゃん家に滞在していた。

そんなある日、ひいじいちゃんの墓参りに行くことになった。
墓に着いて、みんなは墓の掃除を始めた。が、小さかった俺は退屈だった。
俺は墓地の探検に出かけることにした。

田舎の墓地は広く、俺は家族からかなり離れた所まで行った。
墓地には俺たち家族以外は誰もいないようだった。
菊の花や周囲の竹林を眺めながら歩き、
田舎は空気がおいしいなあーとか、子どもながらに考えてた。

そして墓地の隅まで行ったとき、俺は不思議なものを発見した。
直径4メートルくらいの円形のスペースがあり
そこだけ緑色のフェンスでぐるっと囲まれているのだった。
フェンスの内側は竹や木がぼうぼうに生えておりぐちゃぐちゃに荒れていた。
分かるかな?墓地の他の部分は普通の土なのに、その円形の部分だけ木がぼさぼさ生えてるんだ。


938:本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 13:07:33 
近づいてみると、フェンスの穴の一つから、やけに太い枝が一本突き出ているのを発見した。
その茶色い枝に触ってみると妙にやわらかくてねちょっとしてた。
何だろう?と思ってると、後ろから声がした。
「それは、腐った腕だよ」
振り返ると、そこにいたのは当時の俺と同い年くらいの男だった。
そして、右目が潰れてた。
どう表現すればいいのか分からないが、なんだか右目が白くて周辺が赤く爛れてた。
結構びびったが、障害者の人にどう接すればいいか分からなかったので
普通にしゃべったような気がする。

「腕?」
「そう。それは腕だよ。死体の一部が突き出ているんだよ」
ちょっとぞくっとした。
「これ死体なん?」
「そう」
「じゃーこれって墓なのか?」
「墓だよ」
「突き出てたらだめじゃん、埋めないとだめじゃん」
「なんで?」
そんな会話をしたような。

当時の俺は、死人は墓に埋めて線香上げると天国に行くことができる、と認識していた。
「こんなんじゃ天国行けないよ!」
「天国じゃあないよ。彼は今地獄にいるんだよ。とても苦しんでるよ」
俺はだんだん怖くなって、家族の元に戻った。

一応ばあちゃんに聞いてみたが
このへんにそんな子どもが住んでいる家なんてないそうな。
というかばあちゃん家周辺は、まじで家すらほとんどないド田舎なので
俺もそう思ってたけど。
彼はやはり幽霊だったのだろうか。右目の爛れた、墓場の幽霊。

ちなみにそれからは何も起きてない。


940:本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 14:20:21 
その円形のスペースの詳細もきいて書いてくれないと


942:本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 17:11:23 
場所まで書いてもらわないと


951:本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 23:31:27 
レス貰ったので、ちょっと墓のこと調べてみました。
と言っても、ばあちゃんに電話して聞いてみただけなんだけど。
かなり興味深いことが分かりました。

と、その前に。
円形のスペースっていうのを、もう少し詳しく話します。説明が下手ですんません。
『そこ』以外は、古いけど普通の墓地に見えるんです。
足元は土で、竹林に囲まれた自然豊かな田舎の墓地です。
その隅に、緑のフェンスでぐるっと覆われた不思議なスペースがあるんです。
ただ『そこ』について、さっき書き忘れてたことがありました。
結構致命的な書き忘れですが。
『そこ』は穴でした。
直径4メートルの円から、落とし穴みたいに深く穴が掘られてるみたいでした。
その穴の底から木や竹がめちゃくちゃ生えていて、その木の上部が地面まで到達し、
その広がった枝の部分がフェンスで覆われているという感じです。
分かるかな。
フェンスの間から中を覗こうとしても、木に視界を塞がれて地面の底が見えないんです。
腐った腕は、そんな隙間から突き出ていたのをたまたま発見したのでした。


952 :本当にあった怖い名無し:2010/11/09(火) 23:32:39 
で、本題。
そこ、大昔の牢獄だったらしいです。
罪人をその登ってこれないような穴に落として、死ぬまで放置。
牢獄っていうか、処刑に近いか?とにかくそういうものだったらしい。
もちろん今は使われておらず、何の痕跡もない。
しかし、昔にはそんなこともあったと。おそろしや。

ばあちゃんも詳しく知ってるわけではないようだけど。たぶんまとめるとそんな話でした。
「あそこは大昔、悪いことをした人が入れられていた場所なのよ」的なことを言っていたので。
俺は少ししっくりきました。

あの時会ったあの子は、彼は地獄に行ったと言ってたから。
地獄ということはつまり、あの腕の持ち主は生前、悪事を犯した罪人だったんだろう。
犯罪者だとすれば、まあ死後は地獄に行くだろうな。
しかし、今も苦しんでいるというのはかなり怖い。



350 :本当にあった怖い名無し:2018/12/07(金) 12:17:36.19
無駄に長いけど怖くない

子供の頃毎年夏休みに母方の祖父母のところに遊びに行っていた
遊ぶといえば川だけの集落で、ものすごいド田舎なので
夜は少ない外灯だけが頼りの暗闇になるけど
寝る前なんかにカエルの声をききながら婆ちゃんとよく散歩した

で、その夜も婆ちゃんと手をつないで散歩してたら
突然「あそこ見ぃ」と山の方を指さしたので目線を向けると
遠くの暗闇の中でぽつぽつと三つほど小さな火のようなものが見える

火みたいといっても別に赤くはなく
イメージとしては松明を持った人が山にいるのかなって
「何?」と訊ねたら「狐火で、あれ」
狐火についての簡単な説明をされ「へー」って
そういうものがあるんだなぁって思ったぐらいで
その後怖い事も特に起きず家に帰った

あと、そこはお盆に川に入ると足を引っ張られるから絶対入るなと言われてるんだけど
我慢できず一度だけ盆に泳いだことがある
本当に溺れて水中で緑っぽい茶色の細い何かが足元にいたのを見た
必死に上にあがろうとしてる最中だったから
じっくりは見られず何かはわからないけどその先の暗い水底と相まってかなり怖かった
以来ちゃんと言いつけを守った

狐火を見たのも溺れたのもこの一度きり
溺れたのは本当にただ溺れただけかもしれないですが

大人になってからは夜に妹と橋の上から川を見ていたら
(暗くて見えないんだけども)
犬の鳴き声がして遠くの民家で飼ってる犬かな?って思ってたら
次の瞬間すぐそばに鳴き声が来た
そこは道もなく家も川原もない辺りなので
川の中にいるのでもない限り不可能な場所だし
移動が早すぎる
え?おかしくない?って
妹と顔見合わせたら急にゾッとして二人で本気で走って帰った

ちなみにそこは狸に化かされた類の話やお化けを見たなんてのが結構ある地方
父も同じ県出身なんだけど怖い話は父方の地域の方に多かった



https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

750 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 22:01:24
皆様は木守りという風習を御存知でしょうか。
実った木の実を全て取り入れてしまわず、いくつか残す風習は昔からあって、
取り入れずに残した実のことを、木守り(きまもり)と呼びます。
諸説ありますが、来年もまた沢山の実をつけてくれるように、という願いを込めた行為です。

これは、私の祖父の姉が子供の頃に体験したお話です。
祖父の家の裏山には、大きな柿の木があります。
その柿は渋柿で、毎年干し柿をたくさん作っています。
祖父の家では、一本の縄に10個ずつ柿を吊るします。それがズラーッと並ぶと壮観ですね。
良い具合に干された頃に、猿がやってきて盗んで行く事もあるそうです。
毎年、学校から帰ると、お婆ちゃん(祖父の祖母)と姉、弟と一緒に干し柿作りをしていました。

その年の秋も、裏山の柿の木は鈴生りに実を付けていました。
お婆ちゃんは風邪をこじらせ寝込んでしまっており、祖父と姉が干し柿作りを任されました。
柿の実は父親が取り入れてくれており、皮を剥いて縄に吊るすだけです。
祖父と姉は数日掛かりで作業しました。

そろそろ終わりに近付いた頃、姉は柿の実の数が足りない事に気がつきました。
柿が7個しかありません。几帳面な姉は、木にいくつか残っていた事を思い出して見に行きました。
ちょうど3個残っています。姉は少し考えたんですが、区切りが良いので取ることにしました。




751 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 22:02:36 
家に戻って竹の棒を持ち出し、竹の先の切れ込みに柿の枝を挟んで捻ると簡単に取れます。
3個目の柿を取った時に、「ギャ-ッ」という鳴き声が聞こえたそうです。
驚いて怖くなったんですが、きっと鳥の鳴き声だろうと思い、家に帰りました。

翌日、父親から柿を全部取ったことをきつく叱られたそうです。
秋も過ぎて山の木の葉も全て落ち、もうじき雪が降り始める頃の事です。
裏の畑に大根を取りに行った姉は、ふっと山の柿の木に違和感を感じました。
柿の実が一つ木になっています。
全部取ったはずなのにおかしいな?と思った姉は、木の近くに見に行きました。

じっと柿を見ると、突然柿が能面のような真っ白い女性の顔に変わり、
「お前の右足を食べたいねえ」と言った途端にポトリと落ち、
コロコロ転がってきて、真っ赤な口を開けて、姉の右脛に齧り付きました。
姉は痛みと恐ろしさで夢中で家に駆け戻りました。
家に入り足を見ても何もなく、不思議と傷も付いていなかったそうです。
母に話したのですが気のせいだと笑って聞き流されてしまいました。

翌日、友達何人かと一緒に学校から帰る途中の事です。
通学路の途中にある桜の木の下に差し掛かった時、
上から「ギャ-ッ」という鳴き声が聞こえたので、パッと目を向けた瞬間、
体中動かなくなりました。
枝に柿が二つぶら下がっています。


752 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 22:03:46 
柿を見たまま動けないでいると、昨日のように一つが真っ白い女性の顔に変わり、
「お前の右足は美味かったよ」
そしてもう一つが白髪の老婆に変わり、
「私は左足を食べたいねえ」と言って二つともポトリと落ち、
コロコロ転がってきて、真っ白い女性の方は姉の右脛に入ってしまい
白髪の老婆の方が、真っ赤な口を開けて姉の左脛に齧り付きました。
痛いと感じた途端に体が動くようになり左足の老婆も消えていました。

周りを見ると友達はポカンとこっちを見ています。
姉が声が聞こえなかったかと聞いても、「何も聞こえなかった」と言い
柿がなかったかと聞いても「何もないよ」と言います。
それよりも、急に立ち止まったのでお腹でも痛くなったのかと心配したと言います。

恐ろしくなった姉は急いで家に帰り
お婆ちゃんに昨日、今日の事を泣きながら話しました。
話した後も恐ろしくてたまらないので布団に入って泣きながら震えていました。

これはただ事じゃないと思ったお婆ちゃんは、
寺の住職様に相談に行きましたがまともに取り合ってもらえませんでした。
他に頼る当てもなく、途方にくれたお婆ちゃんは
その日一睡もせずに仏壇の前で御先祖様に
「何とか姉を助けて下さい」と繰り返しお願いをしたそうです。


753 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 22:04:37 
お婆ちゃんがお祈りしている晩、姉は夢を見ました。
暗闇の中から真っ白な着物を着た男の人が現れ
姉の前に正座して深々とお辞儀をした後、こう言いました。
「力が及ばず誠に申し訳ない。全部許してはもらえなかった」
そして、また深々とお辞儀した後、ゆっくりと立ち上がりまた暗闇の中に消えて行きました。

翌日、目が覚めた後、お婆ちゃんに話をすると、姉を抱きしめて泣き出し、
「ごめんね、ごめんね、何もしてやれずにごめんね」と、姉と一緒に大泣きしたそうです。

それから、何をするにも姉にお婆ちゃんが付き添いました。
ところが、おかしな事は昨日を最後に全く起こりません。
1ヶ月が過ぎ、2ヶ月が過ぎても何も起こらないので
段々とお婆ちゃんとも離れ以前の生活に戻りました。

3年目の夏、お婆ちゃんは肺炎にかかって亡くなりました。
そして秋になり、柿の実が色付いてきた頃
姉は裏で畑仕事の最中に右足で釘を踏み抜いてしまい。その傷が化膿してしまって
右足の膝下を切断しました。
ただ、それ以降は無病息災で何事もなく平和に生活できました。

その姉も、2007年8月に83才で大往生いたしました。
自宅で寝ている最中に自然と息を引き取ったので天寿を全う出来たのだと思います。
姉のお婆ちゃんの命日と1日違いなのは、ただの偶然でしょうね。


754 :本当にあった怖い名無し:2010/11/02(火) 22:05:46 
姉の生前の口癖は、
「私は欲をかいたばっかりに、右足を無くしたんだよ。
御先祖様とお婆ちゃんの力が無かったら、生きていないかもしれない。
お前たちも、足るを知って慎み深く生きなさい」

私の祖父はもちろん、姉の子供たちも繰り返し聞いた言葉です。
私も自分の心に刻んで、大切に守っていこうと思います。



https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

298 :本当にあった怖い名無し:2018/11/21(水) 12:59:44.48 
石じじいの話です。 

時によって、重さの変わる石があったそうです。 
それは、青黒い石で、川岸の小さな祠に祀ってありました。 
台座の石の上にのっていましたが、
台座は苔むしているのに、その石はぴかぴかしていたそうです。 
たぶん、その石が、たまに占いに使われていたからだろうということです。 
願い事がある時に、その石を持ち上げて、その重さの違いで吉凶を占ったのだそうです。 
重ければ吉、軽ければ凶と。(逆かもしれない) 

ただし、その石に「祈って」も、願いが叶うわけではありませんでした。 
この石には、定期的に「肉」が供えられていました。 
それは、トカゲやヘビ、ネズミ、うさぎのような動物だったそうです。 
それらの死体が腐って匂うので、吉凶を占うときちょっとこまったと。 

だれが供えているかわからなかったそうです。 
気がつくと、お供え物が替わっている。 

ある時、その祠の前で犬が死んでいることがありました。 
その石は、台風が来て大水が出たときに流失してしまったそうです。 

死んでいた犬が、その石への「供物」だったかどうかはわかりませんが、
もっと大きな「供物」があったのでしょうか?


299 :本当にあった怖い名無し:2018/11/21(水) 21:11:03.47 
おもかる石 は全国にあるねー占いに使われるのも一緒だし 
肉のお供えは今では廃れたのかも


関連記事

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443066502/-100

876 :本当にあった怖い名無し:2015/12/03(木) 05:08:43.30 
流れぶった切る感じなんだがいいか? 
あんま怖くない切ない話しなんだけど...




877 :本当にあった怖い名無し:2015/12/03(木) 05:09:53.65 
まぁ勝手に書くわごめん。 

10年位前かな?実家で飼ってた犬が居たんだ。 
俺が小学校に上がる時に姉貴が子犬を連れて来たんだよ。 
その犬は雑種の雌でね、当時はよちよち歩きだったけど物凄く賢い奴でさ。
子犬なのに絶対粗相もせず必ず散歩の時にしかおしっこや排便をしなかった。 
我慢強く賢い犬だった。とてもね。 

俺はその犬にあいちゃんと名前を付けた。 
毎日散歩にも行ったし餌やり水やりもした。 
イタズラ好きな俺はクラスの女子をいじめる度お袋にシバかれ泣きながら
あいちゃんの小屋で慰めてもらったのは良い思い出。 

それから月日も経ち俺は18歳になると実家を飛び出し県外で一人暮らしを始めた。 
23歳になったある日にお袋からあいちゃんが死んだと聞かされる。
老衰だったそうだ。 
たまに実家に帰ると元気なかったし、呼んでもしっぽだけパタパタさせてた。 
耳もほとんど聞こえてないらしく近寄るまで気付かなかったっけ。
なんて色んな思い出を振り返るが不思議に涙は出なかった。 

死ぬ前、お袋は庭で寝ているあいちゃんの横で洗濯物を干してたそうだ。 
あいちゃんがよろよろと起き上がってお袋の近くをウロウロするそうで
お袋は「あ、トイレしたいんだね?いいよそこでしなさい」と

この所はヨボヨボすぎて散歩が出来ないのでいつもこんな感じだそうだ。 
お袋がしなさいと言うと初めておしっこやうんちをするそうだ。 
夜もお袋は我慢しないでいいんだよと声を掛けていたそうだ。
それくらいボケてても賢い犬で
その日も例によってそこでしなさいと言うと
ほんのちょっとのおしっこをしてまた眠りについたそうだ。 

それからしばらくしてお水をあげに行った時
寝ているあいちゃんを撫でると既に冷たくなっていたそうです。 

24歳になって俺は実家で暮らすようになった。 
盆の季節にお袋に「あいちゃんの墓参りしなさい」と言われたのだが.....俺はスルーした。 

どうしても嫌だったんだよな。
あいちゃんが死んだ事を受け入れられないんだよね。だから涙が出なかったのかも。


878 :本当にあった怖い名無し:2015/12/03(木) 05:10:59.69 
一年過ぎて25になる歳の盆前だったか。 
俺が家でパソコンいじってると「ワン!!!!」って犬の声が聞こえた。
聞き覚えのある犬の声。 
居間へ行くとお袋が泣いてんだよな。 
「今、あいちゃんが吠えた気がした。」 
と言うとお袋は「あいちゃん吠えたね」と泣きながら言うんだ。
飼ってる猫もすっげぇソワソワしててさ、
いつもは入りたがらない俺の部屋へダッシュで入って行くとしっぽめっちゃ太くして外見てた。 
俺は今年の盆は墓参り行こうと決め、1人で墓参りに行ったんだよ。 

ペット霊苑の一角に墓はあった。 
手を合わせた時にさ、いきなり涙がボロボロ流れてきてね....
しかも霊苑に居た捨て猫達が一気に俺の所へ走って来た。
何故か物凄く俺に懐いて泣き止むまで猫達はそばに居てくれた。 

それ以来あいちゃんの吠える声は聞こえなくなった。
やっぱり墓参り来てほしかったのかもね。 

ペット飼うとやっぱ死んじゃった時の悲しみが半端ないわ...


https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

261 :本当にあった怖い名無し :2018/11/01(木) 20:15:16.84 ID:F5jumN010.net
石じじいの話です。

死後の結婚式があったそうです。
結婚前に許嫁の女性が亡くなったのですが、双方の家の人たちが諦めきれず、
親族と部落(集落の意味)の者たちで結婚式を挙げたそうです。

式のとき、死体は死後数日たっていたので、ちょっと不都合があったとのこと。
初夜を過ごして、数日の間、
男性もその家族も、彼女が生きている人としての扱いをしていましたが、
死体がだいぶ悪くなってきたため、
それ以上の新婚生活を断念して、「自宅の庭」に埋葬したとのこと。
これは違法だと思うのですが、当局は黙っていたのでしょうか?

そのあと、その男性は長らく結婚することは無かったということですが、
30過ぎて結婚したそうです。
しかし、その後妻さん(と言って良いのか?)は、お子さんを一人残して
数年後に亡くなりました。
今度は普通の火葬にされたそうです。

先妻さん(と言って良いのか?)のお墓は、そのまま家の庭にあったのでしょうか?
後妻さん(と言って良いのか?)は、どこのお墓に入ったのでしょうか?
(昔は、どこどこの家の墓に入る、という古い考えがありました。今も、ありますが。)

「ええ話よのう。『絶唱』とついよね。好きおうたもんどうしの愛よのう。」
うーん、まあ・・・ そうですかね。


https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

255 :本当にあった怖い名無し:2018/10/31(水) 12:56:23.19 ID:Qkag9T6n0.net
石じじいの話です。

皆さんは「獅子舞」を間近に見たことがありますか?
普通は正月の風景ですが、別に正月に限りません。
家の前で踊って、「めでたいこと」をその家にもたらします。
そのかわりにご祝儀をもらうと。

昔は、家に押しかけて勝手に家の前で(あるいは店や事業所の中で)一舞して
そのあと、お金をせびる、というのがありました。
「門付芸」というやつで、家の門先で歌ってお金をもらう、というのもあった。
踊るだけで、元手がいらないので、「ボロい」しのぎという感じだったのでしょうか。
針を売ってお金をもらう子供もいたそうです。
ストレートな物乞いもいましたが、
何かを売りつけて、その対価として(w)金を得る、というのが普通でした。
いわゆる、押し売りですね。
獅子舞は「めでたい雰囲気」の押し売りということでしょうか。

これらは警察の取締の対象でもありました。
そのような獅子舞にも「縄張り」というものがあり
それを守らず「越境獅子舞」をする者は同業者から焼きを入れられたとか

じじいによると、不思議な獅子舞がいたそうです。




256 :本当にあった怖い名無し:2018/10/31(水) 12:57:31.61 ID:Qkag9T6n0.net
正月になると、どこからともなくやってくる獅子舞がいました。
知らない間に家の前にやってきてひとしきり踊ってお金をもらうのだそうですが
別にしつこく金をせびるわけでもない。
その人(?)が踊っていると
家の人はお金をあげないといけない、という気持ちになったのだそうです。
じじいが住んでいる「ど田舎」には来ず、ある程度大きな街に出没したそうです。

いつのまにかやって来て踊って、いつのまにか姿を消す。
だれも、踊り手の顔をみたことがなかったのです。
獅子をかぶったまま踊り始めて、そのまま去っていく。
タイガーマスクみたいです。

これは越境獅子舞だったので
その地域の獅子舞業の人がクレームをつけたのですが
その獅子舞はすぐに逃げて街角に消えてしまったそうです。

どうしても我慢のならなかった土着獅子舞の人たちが
数人で、その越境獅子舞の人を追いかけて
組み伏せて獅子を剥ぎ取ろうとしましたが、その人達は皆発狂してしまったそうです。
獅子の中を見たために発狂したのだろう、ということでした。

その獅子舞は、十年近く、正月に限って出没していましたが
だんだん現れる頻度が少なくなり戦争が激しくなると消えたそうです。

獅子舞などやっている余裕が社会になく、
また、警察の取締りが厳しくなったためなのかもしれません。

中身はどんな人(?)だったのでしょうか?



↑このページのトップヘ