サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:妖怪

http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1423900287/

24 :宵待草@代理投稿◆zGmkUMDv/mqt :2015/02/14(土)19:37:41 ID:nGv(主) ×

雷鳥一号◆jgxp0RiZOM


友人の話。

ある冬の夕暮れだったという。
バイトを終え、一人暮らしのマンションに帰ってきた。
テレビのスイッチを入れてから炬燵に飛び付き、足を突っ込む。

足指の先が、ムニっと何か柔らかい物に触れた。
「アレ?」
と思った次の瞬間、
それは思い切り彼の足を蹴ってきた。
慌てて炬燵布団を跳ね上げ、中を覗き込む。


誰かの足が覗いていた。
片足だけ。
臑毛が濃く生えたそれは、直ぐさま奥の方へ引っ込んだ。

混乱しながら炬燵本体に手を掛け、
卓袱台返しの要領で一気にひっくり返す。

カーペットの上には、炬燵の備品以外何も確認できなかったという。



http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1435662506/


1 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:08:26 ID:zcP
書き溜めなくて申し訳ない。
立ったら詳しく書いていくけどざっくり三行で説明する

よく当たるからと調子こいて
霊感?タロット本気でしたら
邪獣?が出てリスナー全員に痛みor体調不良





3 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:06 ID:zcP
立ちましたね。
普段はネット配信でタロットカード占いをしているんだけど、
簡単に自己紹介
>>1のスペック
19
男子
タロットカード占い歴7年。
ドイツとの混血なんだけど、
それもあって実家から代々続くゲルマン正統派?のタロットカード占いを真似してやってる
(日本と解釈が違う)
動物憑きらしい
(自覚はあるけど認めたくない)
ここ1ヶ月で占った人が「背中熱い」と訴えてくることが多かった



4 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:35 ID:Bht
サイトはどこ?



5 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:09:53 ID:zcP
青鳥



8 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:11:33 ID:EPG
こっくりさんやって取り憑かれちったパターンかな



9 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:13:33 ID:zcP
続き書くけど、事件は昨日。
ネット配信中に占って欲しい人の一人が来て、
「私はチャネリング?(それはあまり詳しくないが人以外の霊魂や神様とお話できる能力)や
◯◯◯(なんか忘れましたが手をあてたりさすったりして中身の異常を治す)などをお店でやってる。
どうしたらいいのかお釈迦様に尋ねたところもっと手広くしなさいとおっしゃった。どうすればいいだろう」
とのが相談内容だった



10 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:15:18 ID:zcP
そこで自分は本気でやるべきと思って
前実家の原本を家族に訳してもらって読んだ通りにタロットカード占いをやったところ、
事件が起きた



12 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:18:36 ID:zcP
リスナーさんが
「右手が締めあげられてるように痛い」
「肩が重い」
「足が痛い」との不調を訴えだした。
さすがにまずいとおもいつつも対処がわからないから
そのまま占いを続けたらチャネリング能力のある相談者が
「茶色のような変な色の犬?狼?が来てる。いそいで結界を張る」と大慌てだった



13 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:20:31 ID:zcP
その人の話を聞きながら調べた結果
「黒狼」というのが枠終了後にわかったんだけど、画像でいうとまさにこれだそうな。
後々でてくる透視能力者も
最初は「黒色と灰色の中間色の狼」といったけど画像みてこれと言ってくれた。
画像貼る


16 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:22:22 ID:GYr
可愛いじゃねーかw



18 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:24:34 ID:zcP
こいつが悪さするんだな・・・
自分は水中から見てるようなぼんやりとしか見えないけど、足に噛み付いたり
(けど歯型はないしその後はなんともない)
リスナーの家に行って肉か血か魂を求めてたりしてるみたい
(透視能力者のはなし)



19 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:24:57 ID:KLv
これがお前に憑いてんの



20 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:26:05 ID:hFV
すげー俺にも出せる?
どうやって出したんだ?
今でも出せる?


21 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:26:11 ID:zcP
>> 19
黒狼・黒い鳥(のちにクロサギと判明)・黒いうさぎ・黒蛇・白蛇の大家族です。
どうもドイツ側の守り神?(ほとんど名状しがたい邪獣のようなもの)ですけど



22 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:28:07 ID:zcP
>> 20
八百万の神の考えが適応される日本ではありえなくは無いですけど、
自分の場合はこれ出てくる前に
体の右横腹・左腕に激痛+吐血というダメージが出ますけど
いま隣にいるけど
何度カメラで写してもただの空間なんです



23 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:31:41 ID:hFV
わんわんが今も隣にいるの
何してる?



24 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:31:49 ID:zcP
話の続きだけど、
「いま金龍とチャネリングし、黒狼(本当は茶色狼と言ってたけど、分かり易くするため名称変更してるよ)
の存在確認。黒狼曰く(お前は何者か?)と質疑」と、
俺は内心「やばい・・・」と思いつつもポカーン状態で聞いていた


25 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:33:50 ID:zcP
>> 23
寝てる。

寝る前に透視能力者とチャネリング能力者と今日もするのだろ?
と聞かれたから、やりますと答えた
怒らせると顔を殴られるような痛い非物理攻撃をやってくるから怖いので尻に敷かれてます



26 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:34:33 ID:ewJ
それタルパじゃね



28 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:36:38 ID:ewJ
お遊びのやつしか知らないから
ガチ霊能系はさっぱりわからんけど
詳しくはググればわかると思うがタルパもそういう感じだと思う
ただリスナー全員に影響を及ぼすようなことはお遊びタルパならできないと思う
大勢の人を巻き込んだ事件も一度あったらしいけど



30 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:37:28 ID:zcP
>> 28
そういう事件があったのか・・・



31 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:38:08 ID:ewJ
解釈はいろいろだが実際に霊的なものとしてそこに存在する、
見える人には見えるし影響与えられることもあるって説もあるのだぜ



33 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:39:35 ID:zcP
つまり、霊的なものでもあるかもしれない。
妄想の延長線上でそれが共鳴して影響しただけかもしれない。
詳しくはよく分かってないないとのことかな?
よく分かんない



34 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:42:09 ID:zcP
黒狼と会話が口にだしてする事ができない
黒狼はなんか頭のなかというより耳レイプのように意識?よく分かってないのだけど、
日本語でもない、英語でもない、どの国の言葉かすらもわからない言葉で話しかけてくるのだけど、
意味がなぜかなんとなく理解できる。
自分が怖いんだけど・・・


35 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:42:12 ID:ewJ
まあ間違っちゃいないと思う
正直自分もそこまで詳しいとはいえんのだよ
ただ、そもそも自分は幽霊はいない>>1の話は集団催眠>>1は糖質みたいなもんって考え方の人間だから
>>1の話が実際霊的なもので本当にあることなら
タルパが霊的なものでリスナーにいろいろすることもできるんじゃないかと思うよ


37 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:43:44 ID:8rZ
普段は8割ぐらいの力で占ってるけど
相談内容的にしっかり占おうと思って本気出したらなんか変なことになったってこと?
黒い動物が1の家系に憑いてる動物?



39 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:47:44 ID:zcP
>> 37
えっと、普段占いするときはクロサギや黒ウサギ。
最近は黒蛇と黒狼が中心となって相談者の所に行く。
タロットカードは普通に占う。
こいつらのことを使い魔(召喚獣って考えでいいのかな?)
タロットカードの結果と使い魔の状況を判断しながら占い結果を伝える
というのが普段。

けど昨日は暴走した。



40 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:50:01 ID:zcP
中二批判されるだろうと思ったけど、優しんだな・・・
まじで精神科行くか迷ってた



41 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:50:42 ID:zcP
やはりタルパ説でドイツ由来の守り神ではないのかな?・・・
そう思うとショックかも



42 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:51:43 ID:zcP
けど、俺はこんな狼人生で一度も画像含めて見たことなかったのに
妄想できるのはある意味才能・・・いやなんでもない



43 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:52:43 ID:8rZ
釣り?



44 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:53:01 ID:zcP
>> 43
ライブ録画残ってるから釣りではない



45 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:54:09 ID:A63
集団ヒステリーって奴じゃないか?
詳しくないからわからんが ええじゃないかとかこっくりさんとか 
そういうのと良く似ていると思う



46 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)20:55:00 ID:zcP
集団ヒステリーか・・・



48 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)20:59:16 ID:8rZ ×
悪さする子を何で派遣させるの
派遣させる動物たちはこの相談者嫌いとか言ったりする?


49 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)21:05:26 ID:zcP
キャスしてくるね・・・良かったら体験できるかもな。



52 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:15:23 ID:hFV
配信どれ?



53 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:15:53 ID:zcP
いま占い断った奴がファビョって凸られてるwww



54 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:18:12 ID:ewJ
http://twitcasting.tv/sf2_hikkitai
これ?



58 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:20:27 ID:zcP
54さんのURLですよw



60 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:20:54 ID:ewJ
次いつやるん?またみにきたい



63 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:22:09 ID:zcP
みんなありがとうね・・・



64 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:22:19 ID:ewJ
これ結構毎日やってるの?



66 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:23:02 ID:zcP
ほぼ毎日夕方と夜。深夜でやってます!
3~4時間してますよw



68 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:23:34 ID:ewJ
じゃあもう寝るけどまた見に来るわwその時よろしくw



69 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:28:34 ID:zcP
>> 68
ありがと!



70 :名無しさん@おーぷん :2015/06/30(火)22:42:17 ID:hFV
もうなんか終わりか
普通のツイキャスぽいことしてるし



71 :名無しさん@おーぷん:2015/06/30(火)22:42:40 ID:zcP
サーセン・・・ババアのせいで大荒れです



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占いをネット配信行ってたら大変なことになってしまった 1
占いをネット配信行ってたら大変なことになってしまった 2

http://toki.2ch.net/test/read.cgi/occult/1311650532/

447 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 09:13:44.93 ID:vFpImc0kO
うちの父方男子は、妖怪に呪われた家系と言われてます…。
父系発祥の県では有名だそうです。
逃げるようにして移り住んだ移住先の県でも恐ろしい事があり、
苗字を名乗ると
「し、知らねぇ!そんな奴は知らねぇ!」
「か、帰ってくれ」
と言われるくらいの恐れられっぷりです…




450 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 10:06:41.31 ID:3I3EYh7r0
珍しい苗字なの?


451 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 11:08:05.94 ID:vFpImc0kO
割と珍しい方だと思います。


452 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 11:14:07.46 ID:P0qlWtYM0
名字は[妖怪]でおk?


454 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 12:17:24.25 ID:QSVSftKV0
kwsk


456 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 13:46:35.43 ID:vFpImc0kO
>>452
意外と近いかもw
>>454
妖怪に取り憑かれた次男の気が狂って近隣の人々を殺害。
父母と一族の男子は責任をとって切腹&自害。
父方家系は大抵男子二人兄弟で生まれ、多くの男子が自殺。
自殺原因は様々。

ちなみにうちは中国から来た家系らしく、
中国には刃物を持って調子コイたアホに取り憑き、惨事を起こさせる妖怪がいるんだとか。
移住先でも大量殺人があったそうだけど、その辺りはよく分からない。
今でも閉鎖的な土地なので…。

中国人が日本で事件を起こすのは、妖怪をくっ憑けてきてるからだったりして、とか思っちゃいました。
我が家も人の事は言えないけど。


458 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 19:06:12.83 ID:wv81AMrS0
何の妖怪だ


460 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 20:19:58.50 ID:vFpImc0kO
日本名だと出生の地がバレるので。
中国だと、とんもうくいだそうです。
きっと中国には一杯いるに違いない。


463 :本当にあった怖い名無し:2011/09/04(日) 23:36:47.14 ID:MlWTXxGc0
とんもうくいって、通魔鬼って書く?
だとすれば、それ黒の李氷って漫画に出てくる創作妖怪だろ。
それに取り付かれると悪行を働くとか、設定まんまだし。


465 :本当にあった怖い名無し:2011/09/05(月) 02:15:36.28 ID:hiasLQFWO
ごめん。漫画は知らない。
中国では普通に知られてる。特に国境沿いでよく知られてるそうな。
原産はインド方面らしいよ。
漫画はどんな感じか教えてもらえるとありがたいんだけど。

特徴は、刃物を持った人間に憑く。
男に憑く。
特に調子に乗りやすい馬鹿に憑く。
辺りに騒動を起こす。
精神が不安定。
肺を病む。
酒や煙草、博打、女に溺れる。


http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1318514155/

949 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 13:03:35.27 ID:xOE3aK9R0
私は友人の間では『幽霊避け』扱いされています。

行ったら絶対何かある!と言われているような心霊スポット巡りに
私が同行すると、何も起こらない。
自殺者が出た部屋に入居した友人が霊現象で悩まされてた時も、
私が泊まりに行ったら、それ以降霊現象はぴたりと止みました。

オカルト好きな友人からは『よっぽど強い守護霊がいるんだね!』と言われますが、
私の後ろにいるのは守護霊というよりも、怨霊に近い存在じゃないかと思ってます。
そういうモノに守られてるのかな?と自覚したのは、子供の頃です。




950 :949:2012/02/04(土) 13:04:18.37 ID:xOE3aK9R0
当時小学四年生だった私は、
二歳上の兄と一緒に、母方の祖父母の家に遊びに行きました。
毎年夏休みの間、お盆前後の一週間から十日近く滞在することになっていました。
いつもは母と一緒に行くんですが、その夏は初めて
子供だけで新幹線に乗ったということもあり、よく覚えています。

祖父母はずっとその土地に住んでいたのですが、
なんとなく近所とは付き合いが薄い感じで、
私と兄は身内以外の同年代の子と遊ぶということもありませんでした。
かといって差別されているような雰囲気でもなく、
どちらかといえば敬意を払われていたように思います。

祖父の地元では盆祭の時、神社の境内で神楽舞のようなものを奉納するのですが、
太刀を持って魔物を追い払うといった役割の舞い手は、常に祖父の一族の誰かが務めていました。


951 :949:2012/02/04(土) 13:04:48.91 ID:xOE3aK9R0
その夏も例年通り、神社で神楽舞が行われることになりました。
この年の舞い手に選ばれたのは兄で、
舞いを覚えるため、子供達だけ先に田舎へ向かったのです。
ちなみにこの時、兄だけでなく私も舞いを覚えさせられました。

兄は退屈な田舎で舞いの練習をさせられるのが嫌でたまらず、
しょっちゅう従兄弟達と抜け出してはさぼっていました。
それでもなんとか、祭までには一通り舞えるようになっていたようです。

祭の当日、
『太刀を持つメインの舞い手は、朝から神社の拝殿にこもらなければならない』
というしきたりがありました。
兄は最初大人しく拝殿にこもるふりをしていたのですが、
大人達の隙を見て私を身代わりに拝殿に押し込め、
従兄弟と一緒に出かけてしまいました。


952 :949:2012/02/04(土) 13:07:07.75 ID:xOE3aK9R0
祖父の田舎には、絶対に足を踏み入れてはいけない山があったのですが、
兄と従兄弟達はその山へと向かったそうです。

『祭の時なら大人達は忙しくて気がつかないだろう』
と考えた兄達は、 神社の裏手から伸びる山道をつたい、禁足地とされた山へと足を踏み入れました。
兄の話によると、その山へと入る山道には
ぼろぼろの鳥居があって、道を塞ぐように注連縄が張ってあったそうです。
『鳥居はぼろぼろなのに注連縄は新しく、定期的に誰かが取り換えているように見えた』
とのことでした。
悪ガキだった兄達は、その注連縄を越えて山へと入りました。

奥へと進むに従って、
真夏とは思えないほど気温が下がり、
なんだか生臭いような、吐き気を催す匂いが鼻をついたそうです。
誰からともなく「帰ろう」と言いだした頃には、少し開けた場所へと出ていました。
そこには大きな岩があり、その岩にも注連縄が巻きつけてあったそうです。

皆がなんとなく黙り込み、怖がっていた中で、
リーダー格の中学生の従兄弟が
「山に入った証拠を持って帰ろうぜ!」と言いだし、その注連縄をほどきました。
しかしほどいた注連縄は、地面に触れた瞬間ぐずぐずに朽ちてしまったそうです。
その異様な光景に皆が声をのんでいると、
妙な声が聞こえてきました。


953 :949:2012/02/04(土) 13:07:39.31 ID:xOE3aK9R0
最初は、怖がった従兄弟の誰かが泣いているのかと思ったそうです。
しかしそれは「んーっ、んーっ」という唸り声で、
しかも兄や従兄弟達を囲むように周囲から聞こえてきます。
『何か』が唸りながら、
木々に紛れて自分達の周囲をぐるぐると回っている。
そのことに気付いた瞬間、兄達はその場から逃げ出しました。
 
皆必死になって山を下り、
注連縄を張った鳥居のところまで逃げてきたのですが、
その時兄が注連縄につまづき、注連縄はたわんでしまったそうです。
兄がほんの一瞬だけ振り返った瞬間、
大きく飛び跳ねながら追いかけてくる『何か』の姿が見えたそうです。
兄達はそのまま神社に逃げ込み、拝殿へと戻ってきました。

私はというと、兄達を待ちくたびれて居眠りしており、
戻ってきた時にパニックを起こして泣いている従兄弟を見て、ただ驚いていました。
この時は外で何があったのか、いくら訪ねても教えてもらえず、
私はただ単に『抜け出したのが大人にばれて怒られたのか』くらいに思っていました。


954 :949:2012/02/04(土) 13:08:47.05 ID:xOE3aK9R0
そのまま何事もなかったかのように、
再び兄が拝殿にこもったのですが、神楽舞の直前になって問題が発生しました。
神楽舞の衣装に着替えている時、兄の左足首がひどく腫れていることがわかったのです。
急きょ代役をたてることになり、
一緒に練習した私が舞い手を務めることになりました。
朝まではなんともなかったので、
兄は祖父や叔父から「何か悪さでもしたのか」と問い詰められていました。
しかし兄や従兄弟は抜け出したことを黙っており、
大人達も異変に気付いた様子はありませんでした。  

神楽舞は確か、夕方頃から始まり、
最初は女性が数人で踊ったりしていたように思います。
舞の締めはいつも『剣を持った武士が龍のような妖怪を追い払う』踊りで、
クライマックスの頃には、周囲にかがり火を焚いて辺りを照らしていました。
武士の舞い手も龍の舞い手(こちらは正月の獅子舞のように、二人一組でした)も、
面をつけるのが決まりでした。

そして舞いが終わった後、武士の舞い手は、
神社から少し離れた山の中にある祠のような場所で一晩過ごすしきたりになっていました。

舞の後、私もしきたりに従い祠に入りました。

一人きりは怖くてしょうがなかったのですが、
外には一応、村の人が二人付き添っていてくれました。
時々声をかけてくれたので、それほど怖い思いはせずに済んだのですが、
三畳ほどの大きさの祠の中で、
ろうそくの明かりを頼りに一人でいるのは、やはりあまりいい気分ではありませんでした。

兄はこれを知っていたので、舞い手を嫌がったのだろうかなどと考えました。
「眠くなったら、祠の中でなら眠ってもいい」と言われたので、
疲れていた私はそのうちぐっすりと寝入ってしまいました。


955 :949:2012/02/04(土) 13:23:32.55 ID:vycn9p9c0
しかし、寝入ってどれぐらい経った頃かわかりませんが、
外からものすごい悲鳴が聞こえてきて、
そこで目が覚めました。

社の外でもかがり火をたいていたはずなのに、それが消えて真っ暗になっています。
ろうそくの火もいつの間にか消えていて、
私は外にいる村の人の名前を呼んだのですが返事がありません。
ただ「んーっ、んーっ」という、唸り声のようなものが聞こえてきます。

村の人が怪我をして唸っているのかと思い、怖くなって思わず祠の扉を開けました。
すると扉のそばにいた私を突き飛ばすようにして、何かが中に飛び込んできました。
飛び込んできた何かは
祠の中をものすごい勢いでぐるぐると回り、やがてぴたりと止まりました。
この日は満月ではなかったのですが、
扉を開けると月明かりでかなりはっきり辺りを見ることができました。
そして月明かりが差し込む祠の中に、異様なものが立っていました。

はげ上がった頭に巨大な一つ目、一本足。

そんな化け物が私のほうを見ていました。
化け物と目があった瞬間、私は悲鳴をあげて祠から飛び出しました。

ただひたすら集落のほうへ逃げようと思ったのですが、
辺りが暗いうえに祠周辺は初めて来た場所なので、
どちらに行けばいいのかさっぱりわかりません。
祠の横のほうに細い道が伸びていたので、
ただひたすらそちらに向かって、泣きながら走りだしました。
そのすぐ後ろを、あれが一本足で飛び跳ねながら
追いかけてくる気配を感じていました。

やがて少し開けた場所に出たのですが、
そこは集落の入り口などではなく、幾つかの墓が並んだ古い墓地でした。
隠れる場所も逃げる場所もない。
私はあれに捕まってしまうのだと思いました。
それでも少しでも身を隠したくて、
一番奥にある墓の裏手に回りこもうと駆け寄った時です。
不意に墓石ががたりと揺れて倒れ、地面に空いた穴から何かが躍り出ました。


956 :949:2012/02/04(土) 13:24:45.40 ID:vycn9p9c0
墓から躍り出たのは、血塗れの刀を下げた鎧武者でした。
肩に矢が刺さっており、兜をかぶっておらず、長い髪を振り乱しています。

私は思わず大声で叫んで腰を抜かしてしまったのですが、
鎧武者は私には一瞥もくれず、
刀を下げて私が逃げてきた山道へと向かって駆け出しました。
少し離れた場所で「んんんんんーっ!」という物凄い断末魔がして、
それを聞いた瞬間、気を失ってしまいました。

目を覚ましたのは翌朝でした。
私と付き役の人達が戻ってこないのを不審に思い、
神主さんをはじめとする祭の世話役の人が祠に向かい、そこで異変に気付いたとのことです。
付き役の人達は特に外傷はなかったのですが、起こされるまで気を失っていたそうです。
私は昼前に、古い墓地で叔父に発見されました。

付き役の人達は何があったのか全く覚えておらず、
私は泣きながら、昨晩一つ目の化け物が祠に来て
追いかけられたことを大人達に話しました。
すると誰かが「モッケが出たんか」と言い、神主さんが「×××を見てこい!」と指示を出しました。
ちなみに、私が隠れようとした墓石は倒れていましたが、
地面に穴はあいていませんでした。


957 :949:2012/02/04(土) 13:25:42.43 ID:vycn9p9c0
それから祖父の家に戻され、
その日一日、神主さんがずっと私に付き添っていました。
その時に神主さんから、一つ目の化け物について説明を受けました。

一つ目の化け物は、この辺りでは『モッケ』と呼ばれていること。
山の中に棲み、山に入ってきた村人を迷わせ、女を犯し、時には喰っていたこと。
しかし、ある侍が当時の神主の協力を得て、山の中の岩にモッケを封じたこと。
その岩には注連縄をして、
岩に続く道にも鳥居をたてて注連縄をし、立ち入り禁止にしたこと。
今行われている神楽舞は、
その一連のエピソードを元にしていること。

正直『嘘だろ』と思ったのですが、
さすがに自分が見たものを否定することはできませんでした。
既に皆様お察しかと思いますが、
兄達はそのモッケが封じられていた禁域を侵してしまったのです。
神主さんが言っていた『×××』というのは、モッケを封じた岩のことでした。
岩を見に行った人の話によると、岩は真っ二つに割れていたそうです。
鳥居の注連縄も緩んでいたので、誰かが侵入したんだ!ということが判り、大騒ぎになりました。

そこで兄達は黙っていられないと思い、
大人達に禁域へと足を踏み入れたことを打ち明けたそうです。
兄達はみっちり叱られていました。
兄の左足が腫れたのは、
おそらく注連縄につまづいたからだろうとのことでした。


958 :949:2012/02/04(土) 13:27:18.25 ID:vycn9p9c0
「封じていたモッケが放たれた」と
青くなる神主さんに、私は墓から飛び出した鎧武者のことを伝えました。
神主さんは半信半疑といった顔つきでしたが、
やがて私を見て「モッケに追われたのに逃げ切ったという話は、確かに今まで聞いたことがない」
と呟きました。
神主さんが私に付き添っていたのは、
私の体調を心配していただけではなく、モッケから守るためでもあったそうです。
同系列の神社の神主さんにも協力を仰いで岩を調べたところ、
モッケの気配は綺麗さっぱり消え失せていることがわかったそうです。

肝心の鎧武者についてですが、
どうやらこれは私のご先祖様ではないかとのことでした。
祖父の家の墓は菩提寺の墓地ではなく、
祖父が持っている山の一画に墓地を設けています。
モッケに追われた時に私が逃げ込んだのが、この墓地だったわけです。
祖父の家の祖先を辿っていくと、
なんでも平家の落ち武者になるとのことですが、本当かどうかはわかりません。

ですがこの出来事以来、私は霊感があるという人から高確率で、
『あなたに武士の守護霊みたいなものが憑いている』と言われるようになりました。
『守護霊みたいなもの』という表現が、少々ひっかかりますが……
ある人からは『守ってくれているけど、決していいものではない』と言われました。

そして神楽舞ですが、祖父が住んでいた地域は
現在、市町村の統合などで地名が変わり、祭の形態も変わったと聞いています。
私も兄もモッケが出た夏以降の数年間、
祖父の家に泊まりに行くことはありませんでした。
神楽舞は今でもやっているそうですが、
兄や私が習った『武士が魔物を追い払う舞』はもうやっていないそうです。


964 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 19:14:09.59 ID:qm2GGksq0
949です。
少しだけ補足させていただきます。

後ろの人が平家の落人だからなのか、
八幡宮系の神社に足を踏み入れると高確率で体調不良になります。
高校の時、修学旅行で京都に行ったのですが、戻ってから高熱が出て大変でした。
『幽霊避け』で友人の部屋に行った後は、
ひどい帯状疱疹に悩まされたのですが、 そちらはただタイミングが悪かっただけかもしれません。

あとモッケですが、鳥山石燕の今昔画図続百鬼に、よく似たものが載っていました。
そちらでは山精と記載されていましたが。
ただ私が目撃したのは腰みの姿ではなく、ぼろぼろの着物をまとっていました。
叔父に聞いてみたところ、
モッケを封じた侍も祖父の祖先だそうです。
ただ、こちらは源平合戦の頃の話ではなく、もう少し時代が新しい伝承とのことでした。


965 :本当にあった怖い名無し:2012/02/04(土) 19:32:44.38 ID:aDm+ARiZ0
>>949
>舞の締めはいつも『剣を持った武士が龍のような妖怪を追い払う』踊りで

>神楽舞は今でもやっているそうですが、
兄や私が習った『武士が魔物を追い払う舞』はもうやっていないそうです。

これ前途では龍という言葉が入ってるけど、
龍のことではなくて、あくまで龍のような『魔物』でいいのかな?
ちょっと、龍っていうとありがたいイメージがあるから、龍に属するのか魔物なのか気になる


966 :949:2012/02/04(土) 20:07:09.78 ID:NGVq4Uxq0
先程もう一度叔父に聞いてみました。
数年前に祖父が亡くなったため、今伝承に一番詳しい親族は叔父なので。
八幡宮にお参りしないほうがいい、というアドバイスをくれたのも叔父でした。

舞でモッケ封じを再現するにあたって、
障りが出てはいけないということで、 モッケの姿をそのままあらわすのではなく、
龍のような形にしたそうです。
今まですっかり忘れていたのですが、そういえば魔物の面は一つ目でした。
額に角がついた面だったので、
子供の頃の私はその魔物を『龍』と認識していたようです。
しかし、『障りがあるかも』と言うのなら、何故わざわざ舞を作ったのか…
少し奇妙ですね。


関連記事



http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1423900287/

65 :もふ太郎◆YAOzh1h34wV4 :2015/02/14(土)21:37:38 ID:ngi ×
第23話『だるまさんがころんだ』

とある地方都市でのことだ。
K町にかなり勾配のある坂があるのだけれども、そこでちょっとした噂話が広がったことがある。
夕暮れ時になるとその坂の下に、たまに達磨が置かれていることがあるんだそうな。
それに気が付くのは、必ずその道を登ろうとしていて、たった一人でいる時。
ぽつんと道の真ん中に置かれている真っ赤な達磨はどこか寂し気で、
ついつい振り返って見てしまう。

しかし、決して振り返ってはならない。
登りきるまでに3回振り返ると呪われる。


そんな、子供だましの他愛もない噂話だった。
ある事が起きるまでは。


その日、ある青年が夕方に坂の下で達磨が置いてあるのを見つけたそうだ。
青年は地元の人間で、最近流行り始めたその噂を知っていた。
なので、本当に置いてあるのかと驚いたがすぐに馬鹿馬鹿しい気持ちになった。
だもんで、無視してそのまま坂を登っていったのだけれど、
なぜか無性に後ろが気になって仕方がない。

視線。背後から見られている感じがする。
つい、振り返る。
誰も居ない。達磨があるだけ。
再び前を向いて歩きだすとやはり視線を感じるが、振り返ると達磨しかない。
そういえば、もう一回振り返ると呪われるんだっけ。
そこで青年はちょっとした悪戯を思いついた。

このまま後ろ向きで登ったらどうなるんだろう。
青年は達磨を見つめながら、後ろ向きでそろそろと坂を登りだした。
しばらくして坂の途中辺りに差し掛かったころ。
何も起きなくて退屈になった青年が普通に歩こうかと思い始めた時、あることに気が付いた。
距離が、縮まっていない?
坂を登りだして十数メートルは登っている。
なのに、目線に入る達磨の大きさは、最初に振り返った時のままだ。
これだけ離れれば十円玉くらいの大きさに見えていいはずだ。


……違う。
大きくなっている?
3メートル程の道幅の、半分くらいを達磨が占領していた。


66 :もふ太郎◆YAOzh1h34wV4 :2015/02/14(土)21:37:53 ID:ngi ×
まさか、まさか。
速足で、でも視線を外すことが出来ずに後ろ向きのまま登る。
登る。
変わらない。
登る。
変わらない。
いつのまにか達磨の幅は道幅いっぱいに広がり、高さも角にあった電信柱と同じくらいになっていた。
そして。
達磨が動いた。

ずうぅぅぅん。
達磨がジャンプして坂を登って来るのである。
地面に落ちる度鈍く地響きがする。
青年はそれから逃れようと必死で坂を登ったが、
後ろ向きというハンディのままではそうそう早くは進めない。
すぐに追いつかれてしまった。
気が付けば。
達磨は青年の目と鼻の先まで追いついていた。
既に巨大、といっても差支えない程の大きさにまで膨れ上がっている。
そして。
達磨が青年の目の前でジャンプしたかと思うと、そのまま青年の頭上へと落ちて来た。
「ああああああああぁぁぁァァァァアアアアアアアアア!!!!」

巨大な達磨に押しつぶされながら、青年は悲鳴とうめき声の混じり合った声を上げ、気を失った。

青年が再び目を覚ました時には夜になっていた。
辺りは暗く、電燈と周りの家々の明かりだけがぽつぽつと点っている。
しかし、それにしては目の前が暗いことに青年は気が付いた。
やがて思い知る。
辺りが暗いのではなく、自分の目がおかしいのだと。
青年の左目は視力を失っていたのだ。ちょうど、達磨の目が片目しかないように。

その達磨がなんなのかは、誰にもわからない。
もしもあなたが坂道で達磨がぽつんと置かれているところを目にしたときは、決して振り返ってはならない。
青年のように、大事な片目を失いたくなければ。
でも、あなたがそれでも構わないというのであれば、ぜひ振り返ってみて教えてほしい。
三度振り返ったら、一体何が起きるのかを……。



http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1374330663/

375 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

これは 古い私の身内の話です。
区別するための HN入れときます。




376 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

私の亡くなった祖母から 
聞いた話だが、高知の大野見村で起こった事件です。
大野見村ってのは、四万十川の源流に近い所で、山と川しかないような 寒村です。 


378 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

聞きたい人 居るのかな?? 


379 :本当にあった怖い名無し:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:jjjQQjVg0

>>378
居るよ、続きはよ



381 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

あ スマソ 居たのねw
うちの祖母が子供の頃
身内にY一って男の子が誕生したんですが、
初めての跡継ぎで みんなに 可愛がられて、いつも誰かが お守りをしている状態だたっと聞きました。


384 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

今年の様に、猛暑のある夏の日、
山の麓の家に、Y一の母親(祖母の叔母)と
Y一(当時2歳前)が、 農作業を終えて、昼寝をしていたのですが・・・・
ウトウトしてる間に 急にY一が居なくなったんです。 



387 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

2歳前のヨチヨチ歩きの子供だし、
遠くへ行ける訳はないし 
今の様に自動車もあるわけじゃない時代だったので
先ずは 家の中と近所をを探してみることにしたんだそうなw
当時は、ボットン便所なので、落ちてないか?とか 
家の裏の水路に居ないかとか
家族中で 探し回ったとのことです。


396 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

それで 家中と近所を見回ったが、
一向にY一は見つからなくてとうとう 村中で探す事になったんだ。



400 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

村(たぶん その近所の集落)の人々が、
朝 夜問わずに 鐘と松明を掲げて
「Y一よー いたら返事しろ」って 探しまわたらしいけど 
結局 一週ちかく探しても 見つからないので
「神隠し」にあったんじゃないかと言うことで 捜索隊は 解散されたとのことでした。



405 :えんこう:2013/08/12(月) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

結局 見つからず。
捜索が打ち切られた後 
Y一の両親は、食うためにしかたなく 山にある 猫の額ほどの 畑に出かけたのでした。



408 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

>>403
漏れが 子供の頃 田舎に行っても、駐在所すらなかった田舎ですw


415 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

畑で仕事をしていると、お昼になったので 
母親が食事の支度をするために 薬缶を持って 沢に水を汲みに行ったのですが、
水を汲んでいる その先の 岩の間に、子供の足が天を突いて見えたそうです。


417 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

そこは 家から3km以上も離れた場所で、
2歳前の子供が、とても一人で歩いて行けるような場所じゃないのですが、
ド田舎の為 他所から人が入ってきて 
子供を連れて行けるような 場所でもありません。


421 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

母親が、その足の所へ行って 見てみると、
確かにY一の着ていた着物で Y一の死体だと理解できました。


423 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

警察や消防も 初めて呼んで、
死体検分を行ったことを、祖母から聞きました



427 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:4DW3x7eT0

もう 雷鳥で盛り上がってるから 止めますww
まともに 見てもらえそうにないからw


431 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:GfiaBfNi0
いやいや、ちゃんと見てるよ、なれた人は荒らしは完全に無視してるから
反対に格のをやめると荒らし共を喜ばせるだけですよ。
荒らしは死ねと呪っておく


436 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:H8H24SH4O
結局、その事件の原因は何だったの?
村に古くから伝わる伝承とかと関係あったの?
スレ荒れてるけど教えてよ


441 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

>>431
んじゃ 続けて書きます。

警察や消防が、離れた町(津野町 新田(しんでん))から来て 検分をした結果
不思議なことが 多々あると言われたのです。
一つは、年端もいかない幼児が どうしてここまで来れたのか??
両親も 疑われたようですが、潔白は証明されました。
もう一つは、死体の小さな穴なんです・・・・


446 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

2歳の小さな子供の体に、
皮膚に穴が沢山開いてて、一方から入って 一方へ抜けてる 感じだったようだと 祖母は言ってました。
(祖母は 死体も見たと言ってました)
蟹や虫が食ったにしても こんな跡は、警察も消防も見たことが無いと
不思議がってた 事件なのですが、
結局 科学的な原因は究明されずに 「溺死」ってことで 片付けられたのですが、
祖母は「えんこうの仕業だよ」とずっと言ってました。

Y一さんの墓は、身内の為 墓参りに行くと ちゃんと 一族の墓の中に 今でもあります
(名前もちゃんと入ってます)
全く 物の怪と言うか 山では不思議な事があるものです。
あんまり 怖くない話かもしれませんが、
実話なので カキコしました。


449 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

つまらん話でスマソw
でも 今でも 子供が川遊びに行くときに、鹿の角をお守り袋に入れて 持たしてます。
この えんこうって名前は 猿猴と書いて 
河童と天狗の間の妖怪と高知県では 伝えられていますが、マヂ 居ると思います。
「いざなぎ流」でも ちゃんと居るとされてますし、騙された話は 高知県にじゅうに 残っています。

祖母は、霊魂とか妖怪とか 全く信じない人でしたが、この件に関してだけは
不思議な事もあるのよと 肯定的でした・・・・


451 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

本当は、少し 霊感もあるので 怖い話も書けるのですが 山の話とは 少し外れるので ここには書きません。
ただ 高知の「天童春樹」先生に会うたびに、「お前 見えるだろ」って 言われますww 
見たくないんですが、見えるものは 仕方ナスです;;


452 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:GfiaBfNi0

>>441
感謝

>>446
串みたいなモノで貫通してる感じなのかな・・・・・考えるとぐろいな

>>449
毛むくじゃらのカッパとか尻から生き肝を抜くとか
言う奴ですね。


454 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

あ 今は改名して「天道春樹」です。
10000人以上の人相観や占いをした方で 地元では有名な方です。
 


457 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

この話が 出鱈目じゃないのは、地名をちゃんと挙げて書きました。
まあ 自分の身内の話なんで、書いてもさしつかえないのかとは、思っています。
真実は、意外と怖くはないけど、なんか 不思議な事ってのが 多い気がします。


460 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:H8H24SH4O
えんこうさん、荒れた中、お話ありがとう
似たような話を海外オカルト短編集で読んだ記憶あるよ
悪さしてたのは確かドナウ河の柳の木だったかな
一緒なのは体中に小さい穴が無数に空いてたってこと
まぁ、こっちの話はフィクションだから、えんこうさんのリアル話とはインパクトが違うけど
四国にはそうゆう話がまだまだあるんですね
神聖なスレ荒らしてるバカ者どもえんこうさんの話をよく読めっ!


461 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0
電話とかネットの波長と、呪詛の波長って近いんですよ。
修験者は、結界張る時に携帯持っていきません。
「いざなぎ流」で式神を使って 
呪うこともできるんです。
そこまでは やりませんが、心得てください。
汚い言葉を吐くと、必ず 返ってきます。(言霊と同じです)
あなたの心の平穏を お祈りします。


463 :えんこう2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0
ありがとうございました。
私も、ルーマニアで 同じ話を聞いたことがあります。
ドナリデルタ(ドナウ川の三角州地帯)で、
友人のルーマニア人に 同じ話を 聞いたときに 驚いた記憶があります。


471 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

信じるかは信じないかはわかりませんが、
私も「いざなぎ流」の太夫の資質を 受け継ぐものとして、呪詛は禁じられていますが、
なぜ 禁じるかと言えば それなりの力があるからだと思います。
民間信仰だと思う方も いらっしゃると思いますが、ちゃんと 古式の作法に 則った手順を踏んでます。
呪詛の力は、結構 凄いです。
悶え苦しませる事も 可能だと言うことを 一度だけ 目にしたことがあります。


477 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

バカにする方もいらっしゃると思うのですが、心霊動画とかで オーブが写ったり
急に カメラや照明の調子が悪くなったり、ノイズが入ったりするのを 見たことが有ると思います。
それくらい 波長が近いのです。
だから 逆に追いかける事もできるのです。  



488 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

>>485さん
多分 日本語の通じない方ですから 煽っても仕方ないかもしれません。
日本国民ではないように思いますので、そっとしておいてやりましょう。



505 :えんこう:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:E8emaHVS0

また オカ板や不思議板で書き込みするかもしれません。
HN「えんこう」を、また使おうと思っています。
見かけたら また よろしくお願いしますね。
嘘やネタや釣りを書くのが嫌いなんで、本当の事を淡々と書こうと思ってます。
まあ どう捉えられるかは、受け手側次第だと思います。
じゃあのw


526 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:H8H24SH4O

>>505
えんこうさん、颯爽と去ってたな
かっけー
四万十川の怖い話からルーマニア大使館のパーティーまで、
話題盛りだくさんで重ねてありがとうございましたっ


541 :本当にあった怖い名無し:2013/08/13(火) NY:AN:NY.AN ID:ePpgiZ9z0

乗り遅れちゃったけど、えんこうさん、面白い話サンクス。
昔、石塚尊俊氏の憑き物関係の古本をまとめてアホ程買ったせいで、いざなぎ流にハマったなー。

いざなぎ流では「返(かや)しの風」って言って、他人にかけた呪は
いつか全て施術者に戻ってくるものなんだと言われてる。
あと、破られた呪は呪った本人に戻って来る、ってのはよく言われることだよね。

軽々しく人に呪を送ることはろくでもない結果になる、
一度よく考えろってことなんだろう、と自分は考えたんだけどね。

そういえば、ちょっと前の新日本風土記で高知山間部のいざなぎ流の村をやってたね。
あのあたりは、ほんと山の奥や頂の、
平地住みからしたらトンデモナイ!ようなところに 家があるのが、不思議で恐れ多い感じがするね。


http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1377875509/

140 :邪視女:2013/09/05(木) 20:00:54.35 ID:4HUvYtj40

学生時代は毎日毎日遊ぶ暇がないほど勉強をし、まるで心を閉ざした人間でした。
テスト前の日に、ずっと勉強して
朝方になった頃に父の書斎へ辞書を取りへ行き本棚から辞書を取って
女性を見てしまいました。

窓の向こうに女
ガリガリの女性がへばり付いてるのが見えてしまった。
「なんだコイツ…」
口を大きく開けて窓からは見えない所へ来ていったが
目の前が真っ暗になって




141 :邪視女:2013/09/05(木) 20:06:41.39 ID:4HUvYtj40

自殺。したくなった。

「死にたい死にたい死にたい」
「行きたくない行きたくない行きたくない」

と言う言葉を何回も機械的に繰り返し思い、
生きるのがいやになった時
ドアの開く音がし
恐る恐る後ろを振り返ると父が立っていて
すぐに部屋から出て行ったけど、感情が安定した。
何かしたな?

あとあとじいちゃんに聞いてみると
「まだこの地方に居たとわな。それは邪視を見てしまったのだよ」 と言っていました。
じいちゃんが子供の頃は毎年数人は自●者が出ていたらしいです。 



http://toro.2ch.net/test/read.cgi/occult/1334060141/

529 :本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 19:05:32.17 ID:0vY9T0C0O
昔、10代の時でまだしていい事、悪い事の分別もつかない時の話。
中学を出て、高校も行かず、仕事もせずにツレとブラブラ遊び回ってた。

いつものようにツレから連絡があり、今から肝試しに行こうとなった。
俺は昔から、そういった事は全く信じておらず、怖い物など無いと、言ってのけていた。
二つ返事で了解し、ツレが迎えに来て、さっそく肝試しに向かう事になった。
場所は割と近い山の中のトンネルだった。




530 :本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 19:11:14.65 ID:0vY9T0C0O
メンバーは血の気が多くリーダーシップのあるTと
10代と言うのにすでに威厳のあるMと
多少幽霊関係にビビり気味の超絶イケメンSの4人で行く事になった。
皆、霊感何て物は無く、S以外は幽霊何ていないと余裕で心霊スポットに向かっていた。
今考えたら、これが間違いだった。


533 :本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 19:27:43.01 ID:0vY9T0C0O
その山までは1時間もかからずに着いた、
道中は何も無かったが、山中の丁度カーブ辺りに花が供えてあったのを見て背筋に悪寒が走り、
何か忘れてると考えたのを覚えている。

無事にトンネル前の駐車場に着き、トンネルには直接入れない為、
駐車場に止めて、そこから四人で歩いて行った。
幽霊など信じてはいなかったが、やはり夜中の山道は気味が悪く、嫌な位静かだった。
そんな中無理に盛り上げようとTが
崖落ち防止のガードレールを蹴り上げながら、声を張り上げていた。

T「全然大した事無いやろ、暗いだけ」
俺「本当だね、全然対した事無いし、拍子抜けだ」
S「いやいや、充分怖いし、もう帰りたい」
そんなたわいない会話をしながら歩くと、すぐに目的のトンネル前に着いた。


538 :本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 20:02:52.77 ID:0vY9T0C0O
息巻いて来たはいいが、
トンネルの入口の時点で圧倒される程に嫌な雰囲気だった。
トンネルはまるで侵入者を拒むように、
もしくは中にいる者を出さないようにデカイブロックで封鎖されていた。
流石に誰が行くと雰囲気にもなれずにタジタジでいると、
血の気の多いTが言い出した。

T「お前らビビってる?情けないね、俺が行くわ」
ここで行かなかったらビビり確定、
それだけは避けたかった俺は思ってもない事を言ってしまった。

俺「ビビるはずないだろ、俺が一人で行って来るから待っとけ」
本当に後悔した。


539 :本当にあった怖い名無し:2012/04/24(火) 20:05:46.44 ID:0vY9T0C0O
T「お前は男だな、ヨシ行け」
この時ばかりはTを恨んだ、
本当に零感の俺でもヤバイ雰囲気ムンムンだったから。
しかし一回言った事なので後には引けず、ブロックの隙間から一人、吹き抜ける暗闇に侵入した。


557 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 08:00:14.10 ID:6pi+H7+KO
すいません遅くなりました。
祖父が倒れたもので大急ぎで帰ったので。
では>>539の続き

いざ入ってたはみたものの、中はずっと続く暗闇、
その日暮らしの俺達は懐中電灯など無く、あったのはジッポライターの明かりだけ、
その明かりが余計に揺らめいて見え、不気味さを更に強調していた。
トンネル内は天井から水滴が垂れる音以外の音は無く、
幽霊なんていないと考える俺でも、奥に向かって、中々踏み出す事も出来ずにたじろいでいた時
トンネル外で待つツレが叫んで来た。

T「中はどうだー?」
S「マジでやめた方がいいってー」
M「俺らも行こうかー?」
その声で少し恐怖が消えた俺は
「大丈夫、奥まで行ってみるわ」とトンネルの奥に向かい歩き始めた。


558 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 08:09:56.34 ID:6pi+H7+KO
いざ歩き始めると恐怖心は余り無く、むしろ何故か懐かしい感覚にさえなったのを覚えている。
そんな違和感を抱えながら、
丁度トンネルの半分位に来た時にカーブの時に忘れてた事、
妙な懐かしさの正体が何なのかはわかった。

これは話に繋がる事なので詳しい事は後で話す事になります。
怖さは完全に消え、そのまま奥に辿り着き、何も無く、溜息混じりに戻るかと踵を返した時にそれは起こった。


559 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 08:27:07.52 ID:6pi+H7+KO
耳元からフゥーっと息を吹きかけるような生温い風が耳にかかる、
気のせいと気にせず歩を進めるが10秒おき位にずっと吹きかけられ、
流石に恐怖心が蘇った俺は足早にトンネル入口へ向かった。
足早になった辺りから吹きかけられている息が絶えず吹きかけられようになり、
恐怖心が絶頂に達した俺は全力で入口に向かって猛ダッシュした。

何とか入口のブロックの隙間からはい出て、
耳元の息も無くなり一段落した俺は固まって待っていたツレの所に行こうとした。

俺「スゲーよ、ここは本気でヤバイ、マジで焦ったし、何か耳元で息を…」と
俺が言いかけた時に、ツレ達が顔面蒼白で震える声で言った。

T「お前の後ろ、何なんだよ」
M「お前悪ふざけも大概にしろよ、そんなんで出て来たら洒落にならんぞ」

俺は、はぁ?となりましたが、ああコイツら出てきた俺をビビらす為のドッキリだなと思い、
少しキツめに「お前らが大概しろって、一人でマジ怖い思いしたんだぞ」と言った所で
Sの様子に気付いてしまいました。


560 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 08:41:45.84 ID:6pi+H7+KO
Sが涙目になりながら震えていた…。
幽霊にはビビるが普段は肝の座ってたコイツが演技で涙目になり震えるはずがない
と思った俺は何かが確実に後ろにいると思い動け無くなった。

恐怖に直立不動で動け無くなった俺は
ずっとツレに視線を向けていたが、ある事に気付いた、
左眼の視線の端に黒い髪のような物が見える。

しかし、恐怖心が勝り、確認出来ずにいた時に
急にSが「マジもう無理だ」と言いながら駐車場に向かい走り始めた、
それと同時位にTとMも「マジスマン」と言いながら走り出した。
恐怖心はヤバかったが、
パニックになりながらもこの状態で一人残される事な方が無理
と判断した俺も駐車場に向かい全力で走り出した。


561 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 09:09:06.56 ID:6pi+H7+KO
本当にビビり上がっていた俺は何度も躓きながらも全力で走ってた。
子供の頃に聞いた、幽霊は光が嫌い、そんな迷信めいた事を考え、
駐車場に着き車のライトさえあれば大丈夫だと藁にもすがる気持ちで走り続けていた。
走り続けていた時になって始めて気がついたが、
ずっと背後に気配がしていた事、
さっきは安堵からかツレばかりに集中して気付かなかった事に気付いてしまった。

この時に後ろにいる何かをもし連れて行ったら
車に乗れないかもと考えた俺は確認しないといけないと思った、
この時は本当に気が動転していたんだと思う、
現在の恐怖心より置いて行かれる恐怖心が勝ってたから。
俺は立ち止まり、意を決して、後ろを勢いよく振り向いた、
少しでも怖さがないように自分なりに考えてした事だが、これが本当に失敗だった。
目を見開いた女が俺を凝視していた。


562 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 09:32:09.79 ID:6pi+H7+KO
俺はいつも洒落怖を見て本当の恐怖にあったら~を見ていつも本当には違うなとか考える、
まぁこれは俺だけかもしれないが、
余りの恐怖と驚き等混ざりあった結果なのか、失禁と脱糞を同時にしてしまった。

女は普段よく書かれる貞子の用な風貌ではなく、
前髪を上げて、普通にフリルの着いた上着、ジーンズという出で立ちだった、
普通なら本当の人間だと思う位普通だった。
だが決定的に違った、
目、鼻、口、全てが生きている人間とは違った。
口は所々裂け化膿しているみたいにグチュグチュになっていた、
鼻は右の鼻孔から半分以上ちぎれかけている、
決定的なのは目だった、
黒目の部分と思う部分には無数の光るガラスみたいな物が突き刺さり、
涙のように黒い液体が目から滴り落ちていた。
気がつけば俺は何も考えず一心不乱に走り出していた、
糞尿を裾から垂らしながら、
涙はこぼれ、鼻水を垂らしながら本当に人間として最低辺だと思う姿だったと思う、
でも俺が考えれる事は死にたくない、助けて、
ごめんなさいを繰り返すしかなかった。


563 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 09:47:58.24 ID:6pi+H7+KO
走っている間またあの息を吹きかけられているような音が耳元から聞こえた、
それがまた恐怖心を増長させ、何度も転びながらも駐車場に辿り着く事が出来た。

ツレ達は車で待っていた、
エンジンをつけライトをつけていた為か俺は助かったと思いながらも全力で車まで走った。
俺が車に近づくにつれ、気配は遠くなっていった、
後ろに乗ってたTがドアを開けて待っていたので飛び込むように車に乗り込んだ。
そのままタイヤを唸らせながら、全速力で山道を下っていた、
俺は震えと恐怖が止まず
窓からキョロキョロ女がいないか確認している時に横にいるTが話しかけてきた。


564 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 10:11:28.28 ID:6pi+H7+KO
T「お前大丈夫だったか?本当に悪かったな、本気であれはヤバ過ぎだったから」
M「本当にスマンな…」
S「マジ申し訳ない、我慢したかったけどあれは無理だった」
どうも最初は俺が逆にドッキリを仕掛けていたと思ってたらしい、
あんなの無理だと普通にわかると思うが…
俺「マジ人生終わったと思ったぞ、お前達マジ薄情だと思ったし…
まっ俺が逆でも本当に怖いだろうし気持ちはわかるしいいよ」
山を下っているからか安心感が出て、
落ち着いてきた俺はツレ達を許し、
何気無しに窓から外を見た時に気付いてしまった、

丁度花が供えてあるカーブに差し掛かる時に木の上いる何かに…


566 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 10:25:23.50 ID:6pi+H7+KO
またパニックになりかけた俺は「早く、早く、飛ばせ」と声を荒げながら何度も叫び、
何故か隠れるように座席の足元に座りこんだ。
S「何だよ、本当やめろよ、マジ勘弁してくれよ」
M「何があったんだよ、またいたのか?」
車内はパニックになりかけた時にTが聞きとり辛い程の小さな声で言った。
T「俺も何か見たぞ…木の上に何かいた」
その言葉で車内は完全にパニック状態になり、
捕まってもいいと100キロ以上を出し逃げるように帰った。
皆、家で一人になるのを嫌がり、俺も嫌だったので4人でTの家で泊まるようにした、
Tの家をいつも溜まり場にしてたし、いつもの流れでもあるが。

でもその行為は意味が無く、それはその夜に起こった。


567 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 10:28:12.08 ID:6pi+H7+KO
長文ですみません、
短くしようと思うのですが、思い出したらキリが無く一生忘れられない体験だったので…
見ている人いますか?


570 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 10:42:27.91 ID:H1JlEi1B0
読んでるよー
続き気になるよー


573 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 11:03:30.37 ID:6pi+H7+KO
一人でも見て下さる人がいるなら書かせてもらいます。

無事にTの家に着いたものの皆寝れずにいて、恐怖心を少しでも払おうと酒盛りを始めました、
俺はパンツが汚れていた為
風呂を借りてから酒盛りに参加しました。

風呂から上がった時点で皆結構酔いが回っていて、
ツレ達はすでに寝入りそうな感じになってました、
酒の力は偉大で飲んでいく内に恐怖心は薄れ段々と眠気も来て皆でザゴ寝となりました。

そして夜中にトイレで目が覚め上半身を起こした時背後から気配を感じました、
それは正しくトンネルで感じた気配だった。
一気に恐怖心が蘇り、金縛りとは違う、恐怖心から動けないでいましたが、
まだ酒が残っているせいか気が大きくなり、
見た目が怖い位でビビるか!と、わけのわからない根性が沸々と湧いてきて、
こうなったら一発殴ってやると、後ろを振り返りました。


576 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 11:21:04.84 ID:6pi+H7+KO
やっぱり後悔しました、
やはり女はあの時のように後ろにいて、そしてあの時とは違う行動に出ました。

急に両手で俺を頬を掴み
口を大きく開けて何か言おうとしていましたが、
口の中には真っ黒な液体が溜まり喋る度にうがいをしているようにゴロゴロ言って
何を伝えたかったのかもわからずに恐怖に動けずにいました。
そんな恐怖が10秒続いた時に気付きました、

この女知ってる…

そう考えた時にMが寝返りをうち
それに気を取られた次の瞬間にはもう女はいませんでした。
それからは朝まで眠れずツレが起きるのを待ち、起きたツレに夜中の事を話しました。

M「幽霊て動けるんだな、初めて知った、てかいる事自体昨日知ったけど」
T「お前本当にヤバイぞ、憑かれてるんじゃないの?」
俺「多分憑かれてるのかな?てか幽霊知ってる女だった」
T「はぁ?誰なんだよ?」
俺「多分…元カノのU…」
それだけで皆何となくだが理解し察してくれました。


577 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 11:34:46.19 ID:6pi+H7+KO
元カノのUはツレと飲みに行った時に知り合った女の子で
ちょくちょく二人で飲んだりしてる内に仲良くなって付き合い始めた人でした。
しかしUは男女関係が結構激しく
浮気でも当たり前にすると噂を聞いたり、実際に男と遊び回ったりしてて、結局は破局となっていました、
それからも向こうからは連絡はあっても無視して疎遠になってました。
懐かしいと感じたトンネルも実は酔った勢いで二人で凸した時に二人で行ったからでした、
そしてカーブの花はUがそこで亡くなった時の物でした。
疎遠になってからも噂で亡くなったと言う話は聞いていましたが
当時は俺にはもう関係無いと言って、何もしてやれてなかったんです。


579 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 11:48:38.32 ID:6pi+H7+KO
T「間違いなくお前怨まれてるな、いくら関係無いって葬式にも出なかったしな」
M「しかし、どうする?やっぱお祓いとかしてもらったが方がいいんじゃないか?」
俺「でも、そんなの全く知らないし、金も無いし…」
S「俺一人知ってるぞ、寺とか神社ではないけど、
知り合いが動物に憑かれたとかで、それのお祓いを頼んだ人なら」
俺「マジか?なら頼むから聞いてもらえないか?」
S「わかった、ちょっと待ってろ」
Sは携帯で誰かと話し始め、何やら揉めていたようだが、どうやらOKをもらったようだった。
S「絶対今日がいいって無理言ったが大丈夫だってよ」
俺「本当助かるわ、今から行けるん?」
S「昼過ぎに来てくれって、準備があるらしいから」
そんな準備しっかりする所ならイケるんじゃね、と期待しながら、
早めの昼飯を食い、それからその人の家へ向かった


580 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 12:04:42.27 ID:6pi+H7+KO
着いてみると普通の一軒家だった。
チャイムを鳴らし待ってると普通にエプロンつけたおばさんが出てきた、
まさかこのおばさんじゃねーよな…
とか考えてると正しくそのおばさんがお祓いの人だった。
俺はもう無理だな、と思いながらも
通された居間で事の次第を詳細にと言われ話した。

おばさんは真面目な顔でウンウンと頷きながら聞いてくれた、
一通り話を聞いてくれたおばさんが発した一言目はこうだった、
仮名にHさんとします。

Hさん「あたしで祓えるかはわからないけど、出来る限りはさしてもらいます、
料金は普段の料金いいですか?」
俺「料金取るんですか!?ちなみにいくらに…」
Hさん「経費など含め5万頂きます」
俺「マジですか!?すいません、ローンとか出来ますか?」
Hさん「事が事だし、構いませんよ、急いだ方がいいですし」
どうやら事態は一刻を争う位に緊縛してたみたいでした。


581 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 12:17:28.18 ID:6pi+H7+KO
Hさんの見解はこんな感じだった。
元カノUは恐らく、俺を怨んでいる、
しかし、それだけではないような気がするから普通にお祓いするんじゃ駄目かもしれない、
今回はお祓いではなく、
Uの標的である俺から完全に意識を逸らし縁を断ち切る為の物らしい。

もっと詳しく話してたが
よく意味はわからなかったので要約するとそんな感じらしい。
俺「何か俺がしなくちゃいけない事はあるんですか?」
Hさん「あなたは特にしなくちゃいけない事はありません、しかし周りの友達の力を借りなくちゃいけません」
Hさんは詳しく今回の内容を説明してくれました。


586 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 12:49:11.06 ID:6pi+H7+KO
Hさんが言うには力を借りるは大袈裟に言ったらしく借りると言うより協力だった。
まず4人でお清めし四方にお札を貼ったHさん宅2階の一室に入り
一晩そこで過ごすらしいのだが、
俺は一言も発してはいけなく、
逆に絶えずツレ達は話し続けなくてはいけないらしい、寝てもいけないらしい。

言葉には言霊があり、
その部屋ではUは俺の姿を認識出来ないらしく言葉を発する者しか認識出来ないらしい。
そうする事で意識的に俺を探し続けるUの意識から一晩時間をかけて俺を消し、
俺はもういないと誤認させUの中の俺を消し、
縁を無くしてしまおうという事でした。


589 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 13:05:22.35 ID:6pi+H7+KO
T「つまり俺達が絶えずに喋り続ければいいだけ?」
M「なら楽勝じゃね?」
Hさん「確かに喋り続けるだけですが、恐らくUさんから妨害はあると思います、
どんな物かはわかりませんし、気を引き締めて下さい」

妨害って…緊張しながらHさん宅で早めに夕食を頂き、
皆お風呂に入り体を清め一晩を過ごす部屋に入りました。
何て事はない普通の部屋でした、
四方、天井、畳みの下のお札さえ無ければ…
皆一言も喋らずに夜を待ち指定された時間を待ちました。


591 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 13:17:42.04 ID:6pi+H7+KO
Hさんが指定した時間は7時、それまではUを家には入れないようにするし、
Hさんもいるようですが7時が来たらHさんは家を出て、Uを家に招きいれなけばならない。
極力部外者がいる事を避け意識を完全にそらさなければならないみたいだった。

そして指定された7時が来ました、
元々馬鹿の代表みたいな3人でしたし、Hさんから出された普段飲めない日本酒に皆大はしゃぎ、
しかし俺は万が一を考え酒はおろか何一つ口にしてはいけないという辛い一晩でした。
ですが、相槌を打つだけでも以外と時間が経つのは早く
あっという間に11時に差し掛かろうとしていました、
妨害も無くこのまま何事無く一晩過ぎて欲しかったのですがそうは行きませんでした…。


592 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 13:41:03.02 ID:6pi+H7+KO
そして時刻が11時を回った辺りでついにUの妨害が始まりました。

最初に聞こえたのは廊下を歩く足音、等間隔でペタッ…ペタッという足音でした。
皆すぐに気付き一瞬静まりかえりましたが
絶えずという言葉を思い出し、また大声で騒ぎ始めました。
その後はラップ音?みたいにバキッカチッと部屋中から音が鳴り始めました。
ですが、そこは馬鹿3人です、
恐怖より負けられるかと馬鹿な考えが勝ったのか
今まで以上に騒ぎ始めました、
特にTの騒ぎっぷりは半端じゃなく恐怖より頼もしさを覚えました。


593 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 13:53:08.40 ID:6pi+H7+KO
そして、妨害にも負けず必死に騒ぎ続け
2時に差し掛かった時に最後の妨害が始まりました。

部屋中からさっきの音とは比べられない位
まるで思い切り壁を殴り付けるようにガンガン音が鳴り出し、
あの嗽のようなゴロゴロの声で「アァ…アァ…ガガ」と叫んでいるのです。
流石に馬鹿3人もこれにはビビり、騒ぎ方も小さくなりこれはヤバイと感じ始めました。

音と声は激しさを増すばかりで一向に止まず、全員蒼白になりついに騒ぎが完全に沈黙しました。
俺はああ終わったなと思いましたが時計を見るとすでに5時を回っていました、
堪えていた時間が思った以上に長かったらしく
日の出が上がり始め一晩は過ぎていました。


594 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 14:00:36.28 ID:6pi+H7+KO
そしてHさんが戻り全て終わった事を知り、男ですが大声で泣き叫びました。
やっと終わったと皆で安堵の瞬間を迎える事が出来ました。
そして最後にHさんは二度とその山には近づくなと、
次は助けられないかもしれないと言い、私はそれを了解しHさん宅を後にしました。

安易な気持ちで肝試しには行ってはいけないと肝に命じる事になる事件でした。
二度と肝試しはいきません。
後日談がありますが、
それはバイト終わりにでも良かったら書かせて頂きます。
非常に長文、駄文、遅く、
いらつかせた皆様すいませんでした。


609 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 17:27:27.34 ID:6pi+H7+KO
やっと仕事終わりました。
では>>594で言ってた後日談です。
自分的には知らない所の話だし正直関わりたくないし、
聞いただけなので詳しくはわからない話でしたが、こっちが本題?元凶?みたいです。

あの一晩から丁度一ヶ月が過ぎようとしていました。
お祓いのお金の為バイトを始め中々忙しくしていた時に
Hさんから急に呼び出しがありHさん宅に行った時にこの話をされました。

俺「こんにちわ、すいませんお金はまだ出来てないです」
Hさん「今回は料金の事で呼んだんじゃ無いから安心していいですよ」
てっきり料金の催促かな?と思っていたが違うみたいで安心したが、
あの時の話ならもう関わりたくなかったので嫌な気分になった。
俺「で、話とは何ですか?」
嫌々だが俺に関わりある話だし注意事項なら聞いておかなければならない
Hさん「実はあの時のUさんが少し普通の霊とは違う理由を調べたりして
わかった事が色々あるから一応伝えておこうと思ってね」
幽霊云々自体が元々普通じゃないと思うが…
そう思ったが黙って話しを聞いた。


610 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 17:37:45.57 ID:6pi+H7+KO
Hさん「あの時はあんな言い方をしたけど、実際Uさんはあなたを怨んだりしてない、
むしろ好意がずっとあったと思う」
俺「はい?そんなはずないでしょ、
あんな風に憑き纏って妨害して多分殺そうとしてたのに好意とかあるはずないじゃないすか」
実際好意を持った相手にあんな事するとは思えなかったし、
幽霊ってだけで恐怖心しかなく、あれが好意からの事だとしても無理だ。
Hさん「そう思っても仕方ないよね、
あれはUさんの意思じゃなく、その裏にいる者の意思だから、
元が人間かどうかすらわからない物だけどね」

幽霊だけでも、
あんな事無かったら信じてすらないのに
漫画みたいな話をされても今いち「?」としかならなかった。


611 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 17:52:34.27 ID:6pi+H7+KO
Hさん「実は家に来た時点でUさんの意思ではないと気付いてたの
…でもね、それをあなたに伝えたらあなたは少なからず可哀相とか同情の気持ちを持つでしょ?
それはあの一晩を過ごすなら絶対に持ってはいけない気持ちだったの」
俺「何故駄目なんです?関係あるんですか?」
Hさん「同情心を出せばあなたは助からなかった、Uさんに見つかってたから…
あなたの意識を恐怖だけに満たしてUさんから意識を逸らさなければならなかったの」
自分の為だと理解し何となくだが納得したが
肝心な事を聞けてない。
俺「Uはあの後どうなったんですか?Uの意思じゃないならなんだったんです?」


614 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 18:07:15.99 ID:6pi+H7+KO
Hさん「あなた達が一晩過ごしてる間、私は私の先生の所に行ったの、
見てわかる通り私は世間じゃ心霊研究家で通ってるの、
私の先生も似たような感じだけど私以上に詳しいし長年この世界にいるから失敗したらの話を聞きにね」
失敗したかもしれないのかよ…
そう思ったが自分達じゃどうしようも無かったから仕方ないと思う事にした。

Hさん「あなた達が行った山だけど、色々な怪談があると思うけど、知ってる?」
俺「はい、カップルの幽霊だったり、婆さんの幽霊だったり色々噂は一通り聞いてます。」
結構有名な所だから噂が絶えないような場所だった、
だからか色々話しは聞いていました。
Hさん「実はそういった噂じゃない
本当にヤバイものがあの山にはいるって先生から聞いてね、
多分それのせいだと聞いたの、詳しくはわからないけど、「禍垂」(カスイ)と言うらしいの」


616 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 18:26:00.18 ID:6pi+H7+KO
俺「禍垂?」
正直ついていけなかった、
そんな漫画みたいな話されても理解出来ないし、幽霊だけで精一杯だったから。

Hさん「詳しくは本当にわからないの、
多分元は人間だけど、いつからいるのか、何の因果で山にいるかも何もわからないの、
禍垂も見た目から先生がつけた名前だし、本当の名前もわからない」
俺「でも、俺と何の関係があるんですか、禍垂なんて聞いた事すらないし」
幽霊とは無縁の零感男だったし、そんなの噂すら知らなかった。

Hさん「推測だけどUさんは禍垂に引き込まれたんだと思うの、
だからUさんと縁があった、あなたを標的に選んだんじゃないかしら、
あなた木の上の人を見たと言ったでしょ、それが恐らく禍垂と思う」
Hさん「あなたは木の上に立ってたと言ったけど、
正しくは違うの、両手だけで木に垂れ下がり下半身がない風貌の者なの、
だから禍垂…先生は本当に危険だって今回は本当に運が良かったって」
あまり見えなくて本当に良かったと思いました、
あの状況ではっきり見えてたら発狂間違いないですから。


617 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 18:42:56.13 ID:6pi+H7+KO
これでラストです。

俺は頭の整理が全くつかなかったが聞かなければならない事を聞きました。
俺「Uはどうなるんですか?俺は本当に大丈夫なんですか?」
Hさんは少し暗い表情で答えました。

Hさん「正直Uさんはずっとあの山に禍垂に捕われたままになると思う、
禍垂を祓えれば違うかもしれないけど、
禍垂はまず見つからないし、祓う方が危ないから…」
Hさん「あなたは恐らく大丈夫、
でも決してあの山に絶対に近付いたら駄目、
禍垂との縁が復縁したら間違いなくあなたは助からないから」

俺は少しの安堵と
これから先報われる事のないUを気の毒に感じながらHさん宅を後にしました。
その後は料金の支払いが終わり
それからはHさんには会わず、例の山にも決して近付いていません。
人間は好奇心が強く興味を持ったら止まらない生き物だと思います、
ですが決して不用意に噂が立つ場所には近付いてはいけないと思います、
思いもよらない結果があるかもしれませんから。

終わり


619 :本当にあった怖い名無し:2012/04/25(水) 18:56:06.55 ID:6pi+H7+KO
非常に長文で読み辛く駄文でしたが、
辛抱強く付き合って頂いた皆様ありがとうございました。



山にまつわる怖い・不思議な話Part23

543 :コピペだけど1/4:2005/11/18(金) 12:30:59 ID:NdrjjlRk0
539:名無し職人:2005/11/18(金) 10:47:51
うちの爺さんは若い頃、当時では珍しいバイク乗りで、
金持ちだった爺さん両親からの、何不自由ない援助のおかげで、
燃費の悪い輸入物のバイクを、暇さえあれば乗り回していたそうな。

ある時、爺さんはいつものように愛車を駆って、山へキャンプへ出かけたのだそうな。
ようやく電気の灯りが普及し始めた当時、夜の山ともなれば、それこそ漆黒の闇に包まれる。
そんな中で爺さんはテントを張り、火をおこしキャンプを始めた。
持ってきた酒を飲み、ほどよく酔いが回ってきた頃に、何者かが近づいてくる気配を感じた爺さん。
ツーリングキャンプなんて言葉もなかった時代。
夜遅くの山で出くわす者と言えば、獣か猟師か物の怪か。
爺さんは腰に差した鉈を抜いて、やってくる者に備えたそうだ。




540:名無し職人:2005/11/18(金) 10:48:33
やがて藪を掻き分ける音と共に、『なにか』が目の前に現れたのだそうな。
この『なにか』というのが、他のなににも例えることが出来ないものだったので、
『なにか』と言うしかない、とは爺さんの談である。

それはとても奇妙な外見をしていたそうだ。
縦は周囲の木よりも高く、逆に横幅はさほどでもなく、爺さんの体の半分ほどしかない。
なんだか解らないが、「ユラユラと揺れる太く長い棒」みたいのが現れたそうだ。
爺さんはその異様に圧倒され、声もなくそいつを凝視しつづけた。

そいつはしばらく目の前でユラユラ揺れていたと思うと、唐突に口をきいたのだそうな。
「すりゃあぬしんんまけ?」
一瞬なにを言われたのかわからなかったそうな。
酷い訛りと発音のお陰で、辛うじて語尾から疑問系だと知れた程度だったという。
爺さんが何も答えないでいると、
そいつは長い体をぐ~っと曲げて、頭と思われる部分を爺さんのバイクに近づけると、再び尋ねてきた。
「くりゃあぬしんんまけ?」
そこでようやく爺さんは、「これはオマエの馬か?」と聞かれてると理解できた。
黙っているとなにをされるか、そう思った爺さんは勇気を出して、
「そうだ」とおびえを押し殺して答えたそうだ。


541:名無し職人:2005/11/18(金) 10:49:25
そいつはしばらくバイクを眺めて(顔が無いのでよくわからないが)いたが、
しばらくするとまた口を聞いた。
「ぺかぺかしちゅうのぉ。ほすぅのう」(ピカピカしてる。欲しいなぁ)
その時、爺さんはようやく、ソイツが口をきく度に猛烈な血の臭いがすることに気が付いた。
人か獣か知らんが、とにかくコイツは肉を喰う。
下手に答えると命が無いと直感した爺さんは、バイクと引き替えに助かるならと、
「欲しければ持って行け」と答えた。
それを聞いソイツは、しばし考え込んでる風だったという。(顔がないのでよくわからないが)
ソイツがまた口をきいた。
「こいはなんくうが?」(これはなにを喰うんだ?)
「ガソリンをたらふく喰らう」
爺さんは正直に答えた。
「かいばでゃあいかんが?」(飼い葉ではだめか?)
「飼い葉は食わん。その馬には口がない」
バイクを指し示す爺さん。
「あ~くちんねぇ くちんねぇ たしかにたしかに」
納得するソイツ。
そこまで会話を続けた時点で、爺さんはいつの間にか、
ソイツに対する恐怖が無くなっていることに気が付いたという。


542:名無し職人:2005/11/18(金) 10:52:41
ソイツはしばらく、バイクの上でユラユラと体を揺らしていたが、
その内に溜息のような呻き声を漏らすと、
「ほすぅがのう ものかねんでゃなぁ」(欲しいけど、ものを食べないのでは・・・)
そう呟くように語ると、不機嫌そうに体を揺らしたという。
怒らせては不味いと思った爺さんは、
「代わりにコレを持って行け」と、持ってきた菓子類を袋に詰めて投げてやったという。
袋はソイツの体に吸い込まれるように見えなくなった。
するとソイツは一言「ありがでぇ」と呟いて、山の闇へ消えていったという。
その姿が完全に見えなくなるまで、残念そうな「む~ む~」という呻きが響いていたという。
爺さんは、気が付くといつの間にか失禁していたという。
その夜はテントの中で震えながら過ごし、朝日が昇ると一目散に山を下りたそうだ。

家に帰ってこの話をしても、当然誰も信じてはくれなかったが、
ただ一人、爺さんの爺さん(曾々爺さん)が、
「山の物の怪っちゅうのは珍しいもんが好きでな、
おまえのバイクは、山に入った時から目を付けられていたんだろう。
諦めさせたのは良かったな。意固地になって断っておったら、おまえは喰われていただろう」
と語ってくれたのだそうな。

以来、爺さんは二度とバイクで山に行くことはなかったそうだ。
ちなみに、件のバイクは今なお実家の倉に眠っている。



http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1425032451/

265 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/26(木) 15:07:04.22 ID:4CpLkSrC0.net
色々な体験話を聞いたんだけど、その中で私も巻き込まれた話。
夜に彼と合流して、行きたいとこもないので適当にドライブでもしようかってなった。
彼が運転で私が助手席で、お互いオタクだから漫画の話とか仕事の愚痴とか、
それなりに楽しく雑談しながら道を走らせてた。

特に目的地も決めず、ナビも使わずに片側二車線の道を走ってて、
あんまり運転しない私には分からない道だったけど彼に任せてた。
そこまでは良かった。




けど、漫画の話で盛り上がってる中で、不意に彼が信号を左に曲がったんだよね。
本当に自然に、スッと曲がったの。
でもそこは交差点とかでもなくて小さな脇道。
目を凝らしてないと分からないくらいの、ギリギリすれ違いが出来るくらい細い脇道。
でもあまりに自然に曲がったものだから、
私は彼の知ってる道なんだなーって思って特に気にしなかった。
だけど凄くおかしいっていうか、違和感っていうか。

最初はギリギリすれ違い出来そうだった道が、どんどん細くなってくの。
住宅街だったんだけどみるみるうちに物悲しげな道になって、街灯も減って、家なんて一つもなくなっていって。
道もあんまり舗装されてなくてガタガタのアスファルト。
ずっと坂で、カーブだらけで、明らかに峠道っぽい。
でも隣の彼は普通に運転しながら楽しそうに漫画の話してる。
それも凄く不気味だった。


266 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/26(木) 15:07:49.23 ID:4CpLkSrC0.net
私はもう乾いた口で適当に笑顔浮かべて相槌打つだけで、
何?ここどこ?ってドキドキしてた。
そしたらそのうち、両脇にお地蔵さんが並んでるような道になって、
そのお地蔵が結構な数で、もう限界で、思いきって聞いてみたんだよね。
「この道、どこに行く道なの?」って。
そしたら彼氏無言。

5秒くらいピタッと黙って、それから「ここどこ?」って呟くの。それ私のセリフや。
何言ってんのって思ったら本当に怖くなってきて、
「○○号線走ってたの急に曲がったでしょ?知ってる道だと思ったんだけど違うの?」って言ったら、
曲がってないって言う彼。
絶対曲がってない、こんな道知らないって言って焦ってて。

彼は本当に焦ったり緊張すると手が物凄く冷たくなるから、ちょっと触ってみたら超冷たい。
街灯も無くて、家もなくて、舗装もほとんどない山道で、
私もブワッと怖くなって、 あとなんだか分かんないけど物凄くヤバい感じがした。
霊感なんかゼロだけど、
頭の中が『ヤバいヤバいヤバい』でいっぱいで、
「Uターンしよ!早く!」って言いながら、
GPS検索中で使い物にならないナビをいじる彼に変わって車回せそうな場所探した。
そしたらうまい具合に工事現場?みたいな土地があった。

なんて言えばいいんだろう。
ただの土地に、山になった土とかショベルカーとか置いてあるような場所。
ロープもかかって無かったし、彼も尋常じゃないくらい手をカタカタさせながら車をバックさせ始めた。


267 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/26(木) 15:12:56.40 ID:4CpLkSrC0.net
ロープは無かったけどショベルカーとかフォークリフトとかがあったから、
私が窓から顔だして「オーライオーライ」って指示出してたんだけど、
オーライって言ってるのに彼が思いっきりブレーキ踏んだんだよね。
えっ?って思ってるうちにハンドル切ってアクセル全開に踏んで、
道の端に立ってた木の幹にぶつかりそうなくらい無理やりUターンして元の道を下ってくの。

荒っぽすぎる運転に心配になったけど、
彼はハンドルに身を乗り出してすごい形相で運転してるから声かけられなくて、
結局そのまま元の道に戻ってコンビニの駐車場に停めて落ち着いた。

少しでも明るいとこに行きたいって言うからコンビニの中に入って、
ジュース選びながら「Uターンの時どうしたの?」って聞いたんだけど、
もう今思い出しても訳が分からない。

Uターンの時、私のオーライの指示は勿論聞いてたけど、
彼自身もバックミラーで後方を確認しながらハンドル切ってバックしてたらしい。
そうすると、なんて言えばいいのかな。
彼が見てるミラーには、右から左に流れるような感じで後ろの景色が映されるよね?
そこに、ふと真っ白の棒が現れたんだって。
それがメチャクチャな動きでぐにゃぐにゃしてて、
波打つように揺れたり振子みたいに左右に揺れたり、かと思ったら前後にぐにゃぐにゃしたり。
それがあの一瞬で見えたんだから、一連の動きは物凄い速さだったみたい。
それが気持ち悪くて怖くて、慌ててブレーキ踏んでアクセル全開にしたって。

でも私はそんなの見てない。
ガッツリ顔だして後方確認してたけど、あの場所には山盛りの土と機械しかなかった。
風も全然無かった。
白くてメチャクチャに動きまわる棒とか知らない。

もうなんか泣きそうなくらい怖くて、結局そのまま帰った。
帰り道は、彼が「ほんとゴメン。ほんと忘れたい。気持ち悪い」って言うから、
またひたすら漫画の話して帰って、
それから今日まで、彼とは一度もこの日の出来事のことを振り返って話したことが無い。


268 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/26(木) 15:15:50.47 ID:4CpLkSrC0.net
けど彼に内緒でクグッたら、似たような話があるんだよね。
山に纏わる怖い話の纏めで、ぐにゃぐにゃに動きながら追いかけてくる白い棒の話。
とはまた違うやつで、山とかにだけ現れるやつ。
知ってる人いるかな?
山に呼ばれたっていう彼のエピソードは沢山あるし、
今回も知らない道曲がって結果的に山道向かってたし、
もし助手席に私がいなかったら彼はどうしたんだろうって思う。
とりあえずそれ以来ドライブはしてないし、夜の運転は極力私がするようにしてる。

思ったより長くなっちゃってすみません。
私も巻き込まれた霊体験みたいのはまだあるんだけど、
どれも私自身は全く見たことなくて、
完全にトバッチリくらってる感じで大変…。


289 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/27(金) 11:10:09.71 ID:Pr45BFaF0.net
山怖の似た話のリンクかタイトルわかります?そっちも合わせて見たいな


291 :本当にあった怖い名無し@:2015/03/27(金) 12:02:52.44 ID:30+ik9mz0.net
>>289
この話を投稿する際に一緒にリンクしようと思って探しまくってるんですが、見つからないんですよね…。
なんとなくそれっぽいのも見つけましたが()、ちょっと違うんです。

もっとこう…子供?の時に親に連れられて山に言ったら、
ぐにゃぐにゃ揺れる真っ白の棒が川の向こうに立っていて、
食い入るように見つめていたらその棒が次第に増えていき、 ぼーっとしてたら
一緒に来ていた親に「見ちゃダメだ!」みたいなことを言われ、
腕を引かれて慌てて山を降りたみたいな話だったんです。

『今思えば魅入ってしまっていたような気がするから、
あのまま山を降りなければ帰ってこれなかったんじゃないか』
みたいな締めくくりだったと思うんですが…。
見つけられないです。すみません。


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