http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1443591702/
1 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:41:42.96 ID:24ki+wLG0.net[
俺が二十歳なりかけのヒキニートだった時に体験した話なんだけど
あんまり怖くないしオチが無いからつまらないと思うが、
誰かに聞いてほしいので書きます。
2 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:42:20.06 ID:24ki+wLG0.net
実家は東北の内陸で見渡す限りの田園と山に囲まれたところにある。
俺は高校卒業後就職しないで、毎日実家に来る甥っ子2人と遊んで過ごしてたんだ。
甥っ子は当時小学校中学年と低学年くらいで外で遊ぶのが好きだったから、
学校から帰ってきたら一緒に近くの原っぱに行って
バドミントンしたりキャッチボールしたりしてた。
原っぱは山の入り口にあって、その山は山って言うほど高くもなく
丘ってわりには広い、なんか中途半端な山だった。
少し高いところにある森って感じかな。
それでその山は実家の裏に続いてて、
実家はちょうどその山を切り崩したような崖の下に建ってた。
崖って言っても2階建の実家より少し高いくらいなんだけど。
わかりづらかったらごめん。
3 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:43:37.66 ID:24ki+wLG0.net
俺が子供の頃はしょっちゅうその山に入って遊んでたんだけど、
他の山の麓に熊が出るようになってからは親に禁止されてた。
その日は今くらいの秋口で、夕方よりずっと早い時間だったと思う。
最初はいつものように原っぱで甥っ子と3人でバドミントンしたりして遊んでたんだ。
だけどそのうち兄貴のヒデ(仮)が山に入ってみたいと言い出した。
日が落ちるのはまだまだだし
いつも同じことばっかで俺も飽きてきてたから、じゃ探検に行くか!って
さほど考えず、一応護身用のラケットを持って何年かぶりに入ってみることにした。
4 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:46:43.66 ID:24ki+wLG0.net
弟のヨシ(仮)もあんまり怖がってなくて、
俺は俺で懐かしいなあなんて思いながらズンズン進んでいった。
ちゃんとした舗装はされていないけど人が並んで通れるような道があって、
進行方向の左側の林の先が家の裏の崖方面。
ちょうど家の裏のあたりを過ぎたくらいで、目線の先の開けた場所に一本大きな木があった。
その木の真ん中あたりが両側を綺麗な正方形型にえぐられて
自分たち側から見るとアルファベットの大文字のIみたいになってて、
なぜかこれは熊が爪を研いだ跡だって直感で思った。
5 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:48:53.99 ID:24ki+wLG0.net
やっぱ熊いるのかよ…ってビビった俺は、
怖がらせないように甥っ子には秘密にしてすぐに引き返そうと思って振り返った。
だけど俺が振り返った瞬間、ヒデが俺の背後を指さして「鬼がいる!」って叫んだ。
ヤバイぞついに熊が出た!って一瞬思ったんだけど、
すぐに(鬼?)とハテナになって、それでおもわずその指さす先を見ちゃったんだ。
6 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:55:30.43 ID:IxqRTaI00.net
ほう
8 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:00:34.25 ID:24ki+wLG0.net
そしたら、その木の後ろから、鬼のお面がこっちを覗いてた。
おでこに大きい角が2本あって真っ赤な般若みたいな顔。
ひょっこり身を乗り出す感じでジッとこっちを見てて、
上半身しか見えなかったけど着物?袴?みたいな服を着てた。多分。
なんかわからんけどその時は頭が真っ白になっちゃって、
気づいたらヒデが俺をおもいっきりどつきながら逃げよう逃げようって泣き叫んでた。
いつの間にか周りの木がものすごい音で揺れてて、地響きじゃないけど
ブォ~というかゴォ~というか
とにかく聞いたことないような音も響いてて、
恐怖と焦りと使命感が一気にきて本当頭の中が一瞬でカオスになった。
きっと甥っ子たちがいなかったらちびって動けなかったと思う。
9 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:02:34.60 ID:24ki+wLG0.net
それでまた木のとこ見たらずっと同じ体勢でこっち見てて、
もうそれが余計に怖くてヨシを脇に抱えて無我夢中で家まで走った。
ヒデは俺の手引っ張って前を走ってくれた。
そのころから良い奴だったな。
いつ音が止んだかとかよく覚えてないんだけど、原っぱまで抜けたときには
もう聞こえてなかった。
家について玄関と窓鍵全部かけて
3人で布団に潜りながら親が帰ってくるの待ったけど
追いかけてくることもなく、
それからなにかに呪われたりとり憑かれたり怪奇現象あったりとかもなかった。
だけどそのうち兄貴のヒデ(仮)が山に入ってみたいと言い出した。
日が落ちるのはまだまだだし
いつも同じことばっかで俺も飽きてきてたから、じゃ探検に行くか!って
さほど考えず、一応護身用のラケットを持って何年かぶりに入ってみることにした。
4 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:46:43.66 ID:24ki+wLG0.net
弟のヨシ(仮)もあんまり怖がってなくて、
俺は俺で懐かしいなあなんて思いながらズンズン進んでいった。
ちゃんとした舗装はされていないけど人が並んで通れるような道があって、
進行方向の左側の林の先が家の裏の崖方面。
ちょうど家の裏のあたりを過ぎたくらいで、目線の先の開けた場所に一本大きな木があった。
その木の真ん中あたりが両側を綺麗な正方形型にえぐられて
自分たち側から見るとアルファベットの大文字のIみたいになってて、
なぜかこれは熊が爪を研いだ跡だって直感で思った。
5 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:48:53.99 ID:24ki+wLG0.net
やっぱ熊いるのかよ…ってビビった俺は、
怖がらせないように甥っ子には秘密にしてすぐに引き返そうと思って振り返った。
だけど俺が振り返った瞬間、ヒデが俺の背後を指さして「鬼がいる!」って叫んだ。
ヤバイぞついに熊が出た!って一瞬思ったんだけど、
すぐに(鬼?)とハテナになって、それでおもわずその指さす先を見ちゃったんだ。
6 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 14:55:30.43 ID:IxqRTaI00.net
ほう
8 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:00:34.25 ID:24ki+wLG0.net
そしたら、その木の後ろから、鬼のお面がこっちを覗いてた。
おでこに大きい角が2本あって真っ赤な般若みたいな顔。
ひょっこり身を乗り出す感じでジッとこっちを見てて、
上半身しか見えなかったけど着物?袴?みたいな服を着てた。多分。
なんかわからんけどその時は頭が真っ白になっちゃって、
気づいたらヒデが俺をおもいっきりどつきながら逃げよう逃げようって泣き叫んでた。
いつの間にか周りの木がものすごい音で揺れてて、地響きじゃないけど
ブォ~というかゴォ~というか
とにかく聞いたことないような音も響いてて、
恐怖と焦りと使命感が一気にきて本当頭の中が一瞬でカオスになった。
きっと甥っ子たちがいなかったらちびって動けなかったと思う。
9 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:02:34.60 ID:24ki+wLG0.net
それでまた木のとこ見たらずっと同じ体勢でこっち見てて、
もうそれが余計に怖くてヨシを脇に抱えて無我夢中で家まで走った。
ヒデは俺の手引っ張って前を走ってくれた。
そのころから良い奴だったな。
いつ音が止んだかとかよく覚えてないんだけど、原っぱまで抜けたときには
もう聞こえてなかった。
家について玄関と窓鍵全部かけて
3人で布団に潜りながら親が帰ってくるの待ったけど
追いかけてくることもなく、
それからなにかに呪われたりとり憑かれたり怪奇現象あったりとかもなかった。
親に話したら甥っ子を山に連れてったことをめちゃくちゃ怒られて、
俺らが見たのは熊だとしか思ってもらえなかった。
甥っ子たちも同じで俺が姉ちゃんにしばかれた。
10 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:03:09.81 ID:24ki+wLG0.net
以上で終わりです。
今では田舎を離れて無事就職してるんだが
久しぶりに実家に帰ったら裏の山がソーラー発電施設建てるために禿げあがってたので、
きっかけに誰かに話したくなって立てました。
当時の話を甥っ子たちにしたら、
ヒデは「ずっと夢かと思ってたけど本当だったんだね」と少し驚いてました。
ヨシは山に入ったことすら覚えてなかったです。
読んでくれてありがとうございました。
質問あったら答えます。
ちなみに結構フェイクあり。
13 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:21:42.88 ID:MjhtwjSx0.net
鬼の和服って何色だった?
着物というより浴衣に近い感じじゃなかった?
16 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:43:47.92 ID:24ki+wLG0.net
あんまり覚えてないけど、浴衣ではなかったと思います
自分の中では結構衝撃的な思い出だったんで勢いで立ててしまいました。申し訳ない
19 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:57:43.16 ID:24ki+wLG0.net
幻覚かはわからないけどその件がきっかけで田舎から離れたいと思ったのは確かですね
20 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:02:59.99 ID:MjhtwjSx0.net
そうか
浴衣っぽい般若なら見たことがあるんだ
お面を見た、と感じたのが同じだったから聞いてみた
でも鬼じゃないし般若は女性だったから違うか
22 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:10:44.19 ID:uO701OWp0.net
鬼の仮面をかぶったただの人では
24 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:19:16.25 ID:pTwYx4Dd0.net
鬼を見るってのは、自分の中の邪な精神を投影してる場合が多いんだよ。
なぜ鬼を見たのか自分自身が一番分かってるんじゃないかな?
あと幼い子供は、大人のそういう精神状態には敏感に反応するからね…
19 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 15:57:43.16 ID:24ki+wLG0.net
幻覚かはわからないけどその件がきっかけで田舎から離れたいと思ったのは確かですね
20 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:02:59.99 ID:MjhtwjSx0.net
そうか
浴衣っぽい般若なら見たことがあるんだ
お面を見た、と感じたのが同じだったから聞いてみた
でも鬼じゃないし般若は女性だったから違うか
22 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:10:44.19 ID:uO701OWp0.net
鬼の仮面をかぶったただの人では
24 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:19:16.25 ID:pTwYx4Dd0.net
鬼を見るってのは、自分の中の邪な精神を投影してる場合が多いんだよ。
なぜ鬼を見たのか自分自身が一番分かってるんじゃないかな?
あと幼い子供は、大人のそういう精神状態には敏感に反応するからね…
あとは分かるよね?
27 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:37:41.97 ID:24ki+wLG0.net
遠目だったから着物っぽいの着てることくらいしかわからなかったです。
身長も異常なほど高いというわけでもなく多分大柄な成人男性くらいだったと思います。
27 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 16:37:41.97 ID:24ki+wLG0.net
遠目だったから着物っぽいの着てることくらいしかわからなかったです。
身長も異常なほど高いというわけでもなく多分大柄な成人男性くらいだったと思います。
>>22
そんな気もするんですけど、なんだかすごく奇妙だったんです。
そんな気もするんですけど、なんだかすごく奇妙だったんです。
30 :本当にあった怖い名無し:2015/09/30(水) 17:16:45.42 ID:MjhtwjSx0.net
かなり山に近い、川のそばだった
都会住みなんだがその時は田舎のお祭りにいた
あれはお面だと自分に言い聞かせたが
見た瞬間の違和感というか、そこだけが浮き出るような恐ろしさが忘れられない
顔が少し傾いていて顔の側面まで見えたから残念ながらお面ではないんだよな
38 :本当にあった怖い名無し:2015/10/01(木) 23:17:54.50 ID:ogItD1/l0.net
以前に平泉に行った時に坂上田村麻呂が鬼を封じたという伝説のあるお堂があったな。
以前に平泉に行った時に坂上田村麻呂が鬼を封じたという伝説のあるお堂があったな。