サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:山

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910 : 本当にあった怖い名無し:2015/05/14(木) 23:59:35.24 ID:Bg80C4tE0.net
林業やってるおっさんから最近聞いた話
おっさん達が山菜採りしてたら、奥の林の景色が妙な事に気づいた。
木々の間の景色が、スクロールしてる様な感じ。
で、よ~く見てみると、林を横切ってる大蛇の胴体だった。
全員一目散に逃げたが、胴の太さは1.5メートルくらいあったらしい。
山奥には、こういうもんが住んでるんだなぁと思った。


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445 : 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2015/03/14(土) 22:02:02.18 ID:+HEk25wv0.net
友人の話。

親戚の持山で作業を手伝っていた折、休憩して煙草でも吸うことにした。
何口か吸ったところで、後ろの藪から唸り声が聞こえてきた。

何かいるのかと振り返ると、いきなり「バシャッ!」と水を掛けられた。
これが結構な水量で、全身がズブ濡れになる。
「誰だっ!?」
あまりのことに怒鳴り声を上げたが、藪中には誰もいない。
おかしい、振り向いてからこっち、藪から目を離してはいないのだが。
動く者があれば、即座に気がつく筈なのに。

結局、悪戯の犯人は見つからなかった。
後で合流した親戚に愚痴ると、こんなことを言う。
「あぁ、あそこでモク(煙草)吸っちゃ駄目だよぅ。御免御免、注意しとくの忘れとった」
詳しく聞いても、
ただ「あそこには煙草ヤニを嫌う何かが居る」とだけしか教えてくれなかった。
というか、その親戚自身もそれについて詳細は知らない様子だ。

「うちの男共は皆、少なくとも一回はあそこで水をぶっ掛けられてるんよ。
相手は目に見えんから、追っ掛けることも出来やぁせん。
あそこ以外なら別に何ということもないから。
変なモンに喧嘩売ることもないでしょ、少し下りてから吸いんさい」

以来彼は、親戚の山仕事を手伝う際には、作業場から離れて一服している。
「納得いかないけどな」
憮然とした顔でそう言っていた。


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33 : 名無しさん@おーぷん:2015/01/28(水)12:21:52 ID:9ig 
山はリアルに怖い思いしたことしかないなぁ・・
山火事に巻き込まれたりとか滑落したりとか


35 : 名無しさん@おーぷん:2015/01/31(土)08:56:19 ID:YjX
ある意味一番怖い、というかその話聞きたいw

 



36 : 名無しさん@おーぷん:2015/02/01(日)00:29:36 ID:9ZZ 
んじゃ怪談にはほど遠い話だけど・・
うちの近所のN山での話。

ここは15年周期くらいで山火事が発生する定番の連山なんだ。
んで俺と友人は趣味の野鳥の写真撮影に山に登ってたんだけどふもとの方で
なんか消防車のサイレンの音がめっちゃ鳴ってた。
俺らは火事かなぁ・・って
どの建物が燃えているのか山の中腹から市街地を見回したけどわからない。

朝10時くらいだったか
風向きが変わったと思ったらどこからともなく猛烈な煙が。
「え?なになに?」
とか慌ててるとパキパキッ・・って何か木が割れるような感じがして
「ちがう、これ山火事や!」
って大慌てで山を下りましたとさw

その時、地元の人(俺も地元なんだけど)に取っ捕まって
「おまえらの仕業か!」とか疑いかけられたりした。
まあ俺らはタバコとか吸わないのは周知のことなのですぐ解放されたけどね。
小さな山だから逃げるのも楽勝だったけど
もっと山奥とかでかい山だったら危なかったかもしれない。

滑落した時はやはりN山でのことで
砂肌むき出しの斜面の上から立ち小便してたとき、見たこともない野鳥が斜面に舞い降りた。
俺はジョバジョバ出てるチンチンそっちのけでカメラを構えようとしたときに
斜面を滑落。
かなりの急斜面でスベリ台のごとく滑り落ちた、
滑りながら必死でカメラとチンチンを庇いながら落ちた。
ただそれだけの話。

一応この山にはオカルトな話もあって、
このN山は古墳の宝庫でなんか日本の古史がひっくり返るような発見がされた・・
と地元の歴史好きのお爺ちゃんが鼻息を荒くして興奮していたのだが、
なぜか世間には発表されず・・?
(発表されたかもしれないが大きく扱われなかった?)

で、現在ひっくり返るような発見があった現場は造成されマンションが建っている。
このマンションを建設するときにやたらけが人が多発したとか。
幸いにして死者は出なかったようだけど・・
工事に携わった現場の人達は「なんかの呪いか?」といや~な気分の中で仕事してたそうな。


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465 : 本当にあった怖い名無し:2015/03/17(火) 18:56:48.03 ID:cDPHf/wc0.net 
小さい頃体験した話を父に話したら面白いことが分かったのでカキコ
最近家族でスキーに行ったんだが
スキー場に向かう途中私が初めてスキーに行った時の話になった

当時私は3歳で初めてということもあり人のいない斜面で父と兄とで練習していた
しばらく練習しているうちに兄がトイレに行きたいと言い出し
父が付き添いトイレを探しに行ったので私は一人で
斜面を登っては滑りと練習していた

トイレ探しに手こずっているのかなかなか二人が帰って来ず
飽きたのと疲れたのとで板を外して脇にスノーモービルが置いてある
物置小屋のようなところの屋根の下にすわり休憩することにした

しばらくボーッと座りながら他のスキー客を眺めていると
キュッキュッと雪を踏みながらゆっくりと歩く音が後ろから聞こえてくる
(ちなみに小屋の後ろはスキー場の出入り口と反対側の森というか山)
足音が二人分に聞こえたので
父と兄が自分を驚かせようと後ろから忍び寄ろうとしてるのかと思い
逆に驚かせてやろうと息を殺して待っていた

 



466 : 本本当にあった怖い名無し:2015/03/17(火) 19:20:19.79 ID:cDPHf/wc0.net 
足音が直ぐ後ろから聞こえてくるまで来たところで
「わっ」と言いながら飛び出してみるとそこに居たのは父と兄ではなく
とてつもなく巨大で濃い(黒に近い)茶色の毛むくじゃらの何かだった

どれぐらい巨大かと言うと横にあったスノーモービルの三倍以上の大きさで
物置小屋の屋根のてっぺんに届くほどの大きさだった
小さかったが故か怖くはなかったけど
何よりこんなに巨大な生き物がいるのか?
いくら離れているとはいえこんなに大きい生き物に何故他の人は気づかないのか?
と不思議に思っていると
その巨大な毛むくじゃらはゆっくりと一歩踏み出して来て
私頭に鼻を近づけフゴフゴと匂いを嗅ぎだした

その時やっとこれはイノシシなのかと気づき
イノシシはこんなに大きくなるのか!と子供ながらに驚いた

しばらく匂いを嗅ぐと満足したのか匂いを嗅ぐをやめ
「ふむ」というと振り向き山の中に帰っていった
さすがに動物が喋るのはあり得ないことぐらいわかるので
驚いて呆然としたまま後ろ姿を見送った

結局父と兄はイノシシの後ろ姿が見えなくなってからすぐに戻ってきて
私は特に何を見たとも言わずそのままスキー旅行は終わり普通に生活して来た

 
468 : 本当にあった怖い名無し:2015/03/17(火) 19:29:04.08 ID:cDPHf/wc0.net 
そしてついこの間のスキー旅行のとき信じないと思いながらも父に話したら
父は「はぁぁ、どうりでなぁ、
お前よく覚えてないだろうけどあの時行ったのは九州のスキー場だぞ」と言われました
何がどうりでなぁなのかはわからないけど
もしかしたら私が見たのは本物の猪神なのかも知れません
関係あるかはわからないけど私は亥年生まれです

おわり


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273 : 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2015/02/07(土) 20:45:13.88 ID:xAU9oVjx0.net 
友人の話。
山道整備のボランティアに参加した際に、不思議なものを見たという。
仕事が終わり、夕暮れの山道を仲間たちと帰る途中、行く手から何かが現れた。
火の玉だ。
薄暗い中で、明るく輝きながら、こちらへ宙を滑るように近よってくる。

驚いて様子を窺っていると、火の玉は彼らのすぐ横を何事もなく通り抜け、
そのまま山頂の方へ流れていったという。

「擦れ違う時にはっきりと見えたんだけどさ。
火の玉の中で、でっかい蜥蜴が動いてた。
苦しんでいる風じゃ全然無くて、平気な顔で足を進めてたなぁ」

仲間の内に地の者がいて、次のことを教えてくれたという。
「山蜥蜴、もしくは蜥蜴火だとか、そう地元で呼ばれている代物だったらしい。
あまり縁起の良いモノではないから、無視しとけって言われたよ」

彼は最後に、こんなことを言いながら笑った。
「火の玉だってのに、狐じゃなくて蜥蜴っていうのが珍しいよな」


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478 : 本当にあった怖い名無し:2015/03/19(木) 23:43:40.28 ID:Fd6t/ywn0.net 
怖くないけど子供の頃のを
今では山荘も(雪崩か何かで?)ぶっ壊れてしまったが
宮城県に『かもしか温泉』って場所がある
気になって検索してみたら今でも温泉はこんこんと沸いてるらしく
野湯好きなんかが行ったりしてるみたいだ

記憶では古い木造校舎程の結構でかい建物だったと思う
今から30年ぐらい前にその山荘が健在だった頃
若い頃はワンゲルやってた叔父に連れてってもらった
相当きつい行程を歩いた記憶があるが当時は山荘も生きていたので道もしっかりしてたし、
荷物は先に荷物搬送用のロープウェイで送れた
俺もちびっ子だったから体力がきつかっただけで叔父にしてみれば
子供連れで行ける無難なハイキングだったんだろう
山荘から蔵王を見上げちょっと上った所に当時は小屋があって
由来は知らないけど『さえもん小屋』と呼ばれてた


479 :  本当にあった怖い名無し:2015/03/19(木) 23:44:16.53 ID:Fd6t/ywn0.net 
夜、叔父が雪割りしたウイスキー飲みながら
あのさえもん小屋にだけは夜は絶対近付くなと言ってきた
なんでもさえもん小屋には正体不明の4人の幽霊?が出るらしく
見ると祟られるのか精神的におかしくなって鬱病みたいになるんだそうな

怖がりだった俺はそんな所行くもんかと思ったし
実際その数日何か見た訳でも体験した訳でもない

なんでこんな事書くのかと言えば、最初に書いたけどその山荘はもう無い
あんなでかい山荘がぶっ壊れた位の雪崩だしその小屋も無いと思う
ただ言い換えれば目印が何も無い訳で、覚えている限りでは
その今でも人がたまに入りに来る野湯と化した露天風呂の近くだったと思う
(その割とマニアには有名らしい野湯は
当時から野湯ではあったので別に山荘の露天風呂設備が残ったと言う訳ではない)

あんな忘れられた山の野湯、物好きでなければ入りに行かないと思うが
もし行くのなら夜には湯の近辺ウロウロしない方がいいぞと
どこかに書いておきたかったのだ
霊に詳しい訳じゃないので、そういう霊が小屋が無くなったら
どこか行くのか今でもそこにいるのかは知らないけどね

ちなみに叔父は坊さんである、その時に叔父はこう言ってた
「あれはちょっとやそっとで祓えるタマじゃない、百年は祟る」
今にして思えば何でそんなのが出るのか聞いておけば良かったよ
怖い話じゃなくてごめんね




480 :  本当にあった怖い名無し:2015/03/20(金) 00:40:48.96 ID:z+acK7ef0.net
元ワンゲルで、山小屋で雪割りウイスキー飲む坊さんとかカッケーな


481 :  本当にあった怖い名無し:2015/03/20(金) 08:17:23.46 ID:GWJYybbh0.net 
羚羊温泉は1980年の泡雪崩で山荘が押し流されて再建断念だったと思う
昭和53年の宮城沖地震で山の形が変わったのが原因の一因と報道されてた
左エ門小屋は、東北大学が設置してる非難小屋
2014年に改修が完了してるよ
小屋の名前は、近くを流れる「左エ門沢」からとってる
幽霊話は聞いたことないけど、山小屋には幽霊も避難してくる。ときいた事あるから
その類なのかもね

元ワンゲルの叔父さん格好良いねぇ
貴重な話をありがとう 


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100 : ことよろ:2015/01/02(金) 18:38:34.02 ID:PYLedoXwO.net 
昔、祖父がこの時期キジ打ち(猟師)してたんだ。 
その時不思議な事があったらしい。

雪の中山をウロウロしてキジの泣き声をきいて
多分この経路を飛ぶだろうと予測して待ってたらどこからか鈴の音が聞こえてきた。
何となく悪い予感がしたので猟は止めて帰ってきたと言ってた。

鈴の音の出所は知らないらしいし
知り合いに聞いても判らないらしかった。


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446 : 雷鳥一号 ◆jgxp0RiZOM :2015/03/14(土) 22:02:33.69 ID:+HEk25wv0.net 
友人の話。

とある山でキャンプしていた時、気が付けば目の前に奇妙な物が鎮座していた。
掌に載るほどの大きさの、小さな達磨。
片目だけに墨が入っていて、それがまるでこちらを見ているかのよう。
しばらく見つめ合ったが、やがて達磨はコロリンコロリンと何処かへ転がっていった。

この話を顔見知りの山屋に喋ったところ、
「あぁ、彼処の淵の周りって、確かに達磨がよく出るよね」
そんなことを言われたのだそうだ。
仲間内では達磨淵などとも呼ばれているとか。

「まぁ見てない人は、まず信じてくれないしね。
特に悪いことが起こる訳でもないし、深く考えなくても良いよ」
そう言って笑われたのだという。


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25 : 次男:2014/06/19(木)13:46:44 ID:KZhZrKqIY 
俺には双子の片割れである弟と、俺達よりひとつ上の年子の兄貴がいる。
これから書くのは、兄弟三人で体験した、幼い頃の話だ。
三人で話を補完したから、結構細かくまとめることができた。
長文注意。

俺と弟は幼い頃、実家前の山で、危うく神隠しに遭いかけたことがある。
深い山だ。それを連れ戻したのは、兄貴だった。

その日、俺ら双子は、親が兄貴の相手をしていた隙に家を抜け出して、前の山で遊んでた。
探検のつもりだった。
でも、いざ帰ろうとすると、"目に見えない何か"が
俺達を取り囲んで歩いていることに気がついた。20人ぐらい。

木々の間から家が見えるのに、歩けども歩けども、なぜか山から出られないんだ。
帰れないかもしれない。俺達は、あまりの恐ろしさに泣きわめいた。
そうしていたら、俺達を誰かが呼ぶんだ。
兄貴だった。俺達は必死で兄貴に呼び掛けた。

兄貴は、当時家で飼ってた黒い雑種犬「クロ」を連れてきていた。
クロは凄い唸ってた。よく覚えてる。




26 : 次男:2014/06/19(木)13:47:19 ID:KZhZrKqIY 
兄貴は山の際まで来ると、俺達をみつけ、
リードを解いて"見えないものたち"にクロをけしかけた。
クロは吠えまくりながら、"見えないものたち"を蹴散らした。
俺と弟は、兄貴のいる山の外へ走った。

あともう少し、というところで俺は髪を捕まれ、引きずり倒された。
振り返ると、極至近距離で、崩れた"何か"が、俺の髪を食ってた。
もぐもぐしてる口元が、だんだん見えてくるんだ。
ぼそぼそに皮が剥けてた。周りにはまだ姿の見えない他の"何か"も集まってきていた。
死ぬ。
幼心に、そう悟った。


27 : 次男:2014/06/19(木)13:48:12 ID:KZhZrKqIY 
すると次の瞬間、そいつに石がぶつかった。石礫は次々と飛んでくる。
兄貴と、先に抜け出した弟と、知らない子供だった。

"何か"たちは怯んで、俺から離れた。
そこへクロが突撃し、俺は慌てて山の外へ飛び出した。
"何か"たちは山の外へ出られないようで、悔しそうに山中へ戻っていった。
しかし、俺の髪を食ったやつは、じっとそこにいた。
目は見えなかったけど、俺を見つめていた。

と、俺とそいつの視線の間に、見知らぬ男の子が立ちふさがった。小学生ぐらい。
教科書で見るような弥生髪で、裸足で、真っ白な着物みたいな格好をしてた。


28 : 次男:2014/06/19(木)13:49:23 ID:KZhZrKqIY 
その子は、俺を見続ける"何か"を睨んで、山へかえれと言いはなった。
よく通る、強い声だった。
唇だけの"何か"は、クチャクチャ口を動かしていたが、
男の子の睨みに負けたのか、山の影へと消えた。

そのあとのことは、俺はあまり覚えていない。
安心しきって、大泣きに泣いてた。兄貴によると、つられて弟も泣いたらしい。
男の子は俺達に、家に戻れ、と言った。
涙をぬぐった瞬間、男の子は姿を消していた。


29 : 次男:2014/06/19(木)13:51:00 ID:KZhZrKqIY 
家に帰ると、大騒ぎになっていた。
俺と弟がいなくなってから、半日も経っていたらしい(後年に両親から聞いた)。
体感時間は1時間ぐらいだったんだけどな。
双子が消えたことに気がついた母は、その後、兄貴も姿を消したことに気がついて、
パニックになっていた。
すわ警察……というところで、兄貴が泥だらけの俺達を連れ帰り、
クロが傷だらけになっていたので、別の意味で大騒ぎになった。


30 : 次男:2014/06/19(木)13:52:12 ID:KZhZrKqIY 
なにがあったのか、兄貴が話す。
大人たちの顔が青ざめていく。
俺が泣きながら髪の毛を食われたことを伝えると、
じいさまは鋏を持ち出して俺の髪を切り、家の前、山と家を分ける川にそれを流した。

それから、集落の氏神様のところへ行って、お神酒を下げてもらい、微量を飲まされた。
三人で「苦い苦い」と騒いで、じいさまにえらく怒られたのを覚えてる。
余ったぶんは頭から振りかけられた。

そして、仏間でご先祖様方に報告すると、三人で正座をさせられ、こってりしぼられた。
俺達は泣いた。兄貴も泣いた。
ここが一番地獄絵図だった。
ちなみにクロは、功労賞(鯖焼き丸ごと一匹)をもらって、ご満悦に尻尾ふってた。


31 : 次男:2014/06/19(木)13:52:57 ID:KZhZrKqIY 
こっから下は補足。

後日、そういうことに詳しいおばあさんに伺いをたてると、
おばあさんは俺達を見て、くすくす笑った。
曰く。

俺と弟には、神様を祭る祠という意味の名前があるから、いろんな神様に守られている。
気に入ってもらえる。
ただし、お前たち双子は、そのおかげで、よくないものたちからすれば
涎がでるぐらいの「おごっつぉ(俺達の地域で、ご馳走の意)」だ。食べれば力がつく。
だから、悪いものが寄り付きやすい連中から、
タチの悪い嫌がらせとか受けるだろうけど、我慢しなさい。
これから先、危険なことをするなよ、と釘を刺されて、家に帰った。

以上が当時体験した、神隠しに遭いかけた話です。

俺と弟は、現在にいたるまで、勝手に恨まれて
凄まじい嫌がらせをうけたことが何回かありますが、
ゆく先々の神様に気に入られるためか、そいつらが羨むような好運に恵まれています。

それから兄貴は、半年後に事故で一度死にましたが、
父方の義曾祖母(故人)につれて帰ってもらったためか、
「おごっつぉ」の仲間入りをしてしまったようです。
例のおばあさんには、おごっつぉ三兄弟だと笑われました。

しかし兄貴は、手足や言語の自由と引き換えに強運を手に入れたようで、一人SEC●Mしています。
今は双子で東京に就職し、訓練校に通う兄貴と三人暮らしをしています。
この話も、三人で家飲みしてて思い出した昔話です。

長くなってしまいましたが、
お読みいただきありがとうございました。


32 : 名無しさん@おーぷん:2014/08/29(金)14:56:07 ID:tPajFgNHF 
神様に好かれる守られる前世の因縁があるんでしょうね。
感謝を忘れると代償があるような気もしますが、
守られてる実感をひしひし感じておられるようですし、心配なさそうですね。
お兄様、少しでも体の調子がよくなりますように。



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37 : コロン:2014/11/09(日)10:00:22 ID:A4aC4Fhvs 
もずって言う鳥知ってる?
捕まえたトカゲとか昆虫とかを木の枝に突き刺して保存食にする鳥なんだけど。
はやにえっていう行動なんだって。
でも所詮は鳥だから刺したこと忘れちゃうんだって。
だから、刺さりっぱなしになっているのも田舎ではちらほら見かけたな。なんか懐かしい。
そういえば子どもの頃、じいちゃん家の山によく遊びに行ったなあ。
トカゲやカエルやバッタなんかが枝に刺さっているのはもずの忘れ物だって、
その時じいちゃんに教えてもらった。

で、ある時、しんごん山だったかじんこん山っていう少し離れた山に
じいちゃんとタケノコ掘りに行ったとき
狐みたいな動物がすごく高い枝に刺さっているのを見つけて、
「すげー!じいちゃん、見て!あれすげーよ!もずのはやにえだよ!」
って指差したら、じいちゃんは険しい顔をして
「あれはヒサルだ。もう帰ろう」って言ったのを覚えてる。

俺はタケノコ掘りすごく楽しみにしてて、いやだって駄々こねたけど、その時猛烈に怒られた。
じいちゃんに怒られたのはあれが最初で最後だった。
ヒサルがいるときは山に入っちゃいけないって。

なんか猿の仕業なのかなーとか思ってたけど、あれは何だったんだろ?
ヒサル?非猿?誰かしらない?


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