サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:念

92 :本当にあった怖い名無し :2008/02/06(水) 22:33:15 ID:RciQMr0CO
えーと、3回目に会ったのもやっぱり電車の中で。
1月下旬くらいかなー。朝の電車で。

後で分かったけど、電兄とは
ほぼ毎日同じ電車の違う車両に乗ってたらしい。
この日は電車に遅れそうになって、急いでいつもと違う車両に乗ったらばったり…て感じで。
「あ、幽霊!おはようございます」
「おはよー。この電車なのかー」
いきなり居たから驚いて、幽霊って呼んでしまったw
(全く気にしてない感じの電兄もどうかと思うけど)

この前よりは普通に話して、幽霊の話も全然無かった気がする。
(幽霊見えるの?とか聞いた気がするw まぁ、これは別の話)
それで、話してたら電兄が
「今度さー、うちの学校でイベントあるから見においでー」って言ってきた。
電兄は、地元じゃ結構有名な美容系の専門学校生。
日時を聞いたら行けそうだったから、行くって言った。


93 :本当にあった怖い名無し :2008/02/06(水) 22:34:52 ID:RciQMr0CO
教えられた日のイベントには、大学の友達と一緒に行った。
学校公開みたいなのも兼ねてるから、高校生の数が半端じゃなかった。
今更だけど、この時まだ電兄の名前も連絡先も知らなかったから、
(今思えばアホだなw)巡り合えるまでかなり時間がかかった。

電兄に会った時、奴はカットモデルのねーちゃん達と一緒に居た。
「来てくれたんだー。ありがとー」
俺がカットしたんだよーとか
プチ自慢されたりして、まぁいろいろ駄弁った。

そしたら、友達が
「皆で写真撮りたい」て言い出したので、携帯で写真撮ることに。
私は別に写りたくなかったので、撮影係になった。
どこで撮影しようかってことになって、
私は適当に「そこが良いんじゃない?」って言って、明るそうな廊下の一角を指差した。
どうしてそこにしたかは、本当になんとなくとしか言い様が無い。

私がそこを指差した瞬間、
電兄は突然「こっちが良いよー」って、明らかに逆光になる場所を指差した。
他の皆は「何言ってんだよ」って感じで笑ってたけど、
私には、電兄があえて
私と違う場所にしたくて、慌てて変な場所を指しちゃったようにしか見えなかった。
(この予想は外れてなかった)


94 :本当にあった怖い名無し :2008/02/06(水) 22:38:40 ID:RciQMr0CO
その後は結局外で写真撮ることになって、やっと(?)電兄の名前と連絡先聞いて帰った。
夜に電兄にお礼のメールして、写真の時どうしたのか尋ねた。
『だって、居たんだもん』
メールでそれだけ返された。
主語が無ぇよ!!!…とか思ったけど、こいつが言うならまぁ、幽霊の話しか無い。

『また?』
『また。やっぱり君、見えてるんでしょ。わざと?』
『冗談キツいよ』
こんな感じで、また電車の時みたいなやり取りになった。

電兄が言うには、私が写真を撮ろうと指差した先に何かが居たらしい。
全く何も見えてなかったことを言ったら、「無意識の意識だね」って言われた。
私は霊とか見えないタイプの人間だけど、アンテナで無意識に幽霊を拾ってるのかもしれないらしい。
(そういう方向に無意識に“引っ張られやすい”みたいな表現も使ってたような気がする)

私みたいな人はよく居るみたいで、
例えば適当に風景の写真を撮る時に、『居る』方向にレンズを向けちゃったりするとか。
これ読んでるあなたも、無意識だと思って見てる方向(物や場所含む)が、
実は幽霊に、気付かないうちに“引っ張られて”見てしまってるものかもしれない。

ぼんやりできない上に、下手に写メとか撮れなくなった。
見えてないだけで、実は何が写ってるか分からないもん。
つーか、せっかく見えてないんだから、わざわざ怖がらせるな!!!
電兄死ね…と思ったw



350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:18:52.06 ID:+m3ZGl9J0
>>1は
43 独身 事務系の会社員 埼玉


359 :219.127.112.168 :2007/06/08(金) 22:23:56.39 ID:Dx8OkhiL0
fusianaってのは、↑こーやって名前欄に書いたら
適当な数字入れても出るんじゃないの?


362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:25:02.22 ID:8MmFeyXE0
>>359
名前欄のフォントが太くなるからそれはない


392 :1 :2007/06/08(金) 22:34:44.43 ID:NMQZ542Z0
>>341
事故がニュースになっていると、
フルネームで出ていると思われるので、出来れば控えさせてもらいたい、すまん
>>350
独身ではあったが、しがないフリーター22男
岡山県から出た事はない
というのが俺の記憶なんだが


398 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:36:10.53 ID:2eYWl8MU0
失敗例4:対象ホストが停止

C:\>ping host1.example.net

Pinging host1.example.net [211.XXX.XXX.190] with 32 bytes of data:

Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
:

ルーティングなどは正しいが、対象ホストから返答されない場合である。
単純にホスト自身が停止している場合のほか、
途中のルータがICMPパケットなどをフィルタしてしまっている可能性もある。


390 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:34:03.36 ID:6kpL1dyt0
絶対的な確証がほしい。これから起こることを言ってみてくれ
(ねじ込んでくれ)ささいなことでいい。


399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:37:04.38 ID:ofeVTn12O
幽霊も泣くのか?


434 :1 :2007/06/08(金) 22:45:46.81 ID:NMQZ542Z0
>>390
すまんが、これといって出来る事が無いんだ
幽霊だと、いろいろ判るものなんだろうか


457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:51:17.20 ID:gJzKdi/30
幽霊たんの周りには今幽霊いる?


459 :1 :2007/06/08(金) 22:51:55.91 ID:NMQZ542Z0
>>399
感情が希薄になるのか、
俺自身が冷たいのかは判らんが、
泣いている家族を見ても涙が流れるという事はなかった
つらい思いをさせてしまってすまんという気持ちはあるんだが


464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:53:05.33 ID:/qKviaPP0
1はもう一度会いたい人とかいないの?
既出だったらサーセン


465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:53:19.06 ID:2eYWl8MU0
>>1
動物の幽霊と会話はできますか?
我が家の猫ちゃんが幸せかどうか聞いてもらいたい


475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:57:35.35 ID:zobkzSIP0
とりあえず、念ずることで書き込んでるみたいだけどさ

電話回線とかに向かって念じてんの?
それとも電脳空間に直に入り込めんの?


488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:02:10.55 ID:hAZGhxxn0
なんか切なくなるスレだな・・・誰にも気づいてもらえないんだろ?
>>1は今傍観者みたいな立場で俺らを見てるような気がする
それが不思議


492 :1 :2007/06/08(金) 23:03:58.17 ID:NMQZ542Z0
>>457
そうなのかなぁ、と思われる人は結構目に入る


511 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:12:19.48 ID:z6Kj9tYm0
行動範囲は限られてるんだっけ
移動してたら壁みたいなのにぶち当たるの?


518 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:15:00.51 ID:tY5VKic70
>>1
寝たのか・・・・?
寝たって表現じゃないか・・・・


520 :1 :2007/06/08(金) 23:15:50.38 ID:NMQZ542Z0
>>464
逢うというか、
見る事なら俺の方からならできるんだが
突然の事だったから、話せるなら家族には謝りたいな
>>465
今のところ、人・動物問わず交流を持てていない
亡くなってからも気にかけてくれるぐらい優しいご主人だったんだ、猫も生前幸せだったろうし、
その思いを抱いていったなら幸せなんじゃないだろうか


526 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:17:30.80 ID:5UtssiDPO
>>1は時々意識が切れるとか言ってたな


535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:21:16.84 ID:gJzKdi/30
もし、生きることへの残留思念が原因でこの世に留まっているのだとしたら、
その生きることへの欲望を何かで代替する
(例として今VIPで俺らと楽しく会話してることとか)とかすると成仏するんだろうか?


539 :1 :2007/06/08(金) 23:22:35.20 ID:NMQZ542Z0
>>475
何処を目指して念じるというのではなく、「書き込む事」を考えてる
>>489
正直、退屈さと淋しさがあった
違う世界というか位置になったのに交流出来るのは不思議なものだと思っている


549 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:26:18.78 ID:5UtssiDPO
良かった。>>1はまだいたのか。
1000までいったら誰か次スレよろしく


565 :1 :2007/06/08(金) 23:33:33.51 ID:NMQZ542Z0
>>510
いや、自由に動けるんだろうが、
瞬間移動?のような事は出来そうにないので、
自分が行った事があるところしか判らなくて行けないだけだ


574 :1 :2007/06/08(金) 23:37:40.14 ID:NMQZ542Z0
>>518
すまん、消耗?してきてるのか、集中するのに時間がかかるようになった
>>526
電池切れ近い懐中電灯のように、ついたり消えたりみたいな感じだ


576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 23:40:33.40 ID:yYh6Wt2T0
ちょっと気になったんだが>>1はネット上の文章を情報として認識できてるわけだよな
ということは画像とか動画もいけるのだろうか
ちょっとこれに意識を集中?してみてくれ
http://www.uploda.org/uporg845684.jpg
ただの画像だがどう?やっぱりアドレスまでしか認識できないのかな?


582 :1 :2007/06/08(金) 23:42:50.78 ID:NMQZ542Z0
>>535
何が俺を残しているんだか判らんのだが
みんなのおかげで成仏できるのなら、それも悪くない気もするな


591 :1 :2007/06/08(金) 23:50:03.29 ID:NMQZ542Z0
>>549
次スレを頂いても、集中力がもつかどうか疑問なんだが


605 :1 :2007/06/08(金) 23:56:16.21 ID:NMQZ542Z0
>>576
何だろう、そのURLの文字列をどうすればいいのかつかめない


611 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:00:58.04 ID:XU3Evqd9O
幽霊のIDは変わるのかな


613 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:03:53.55 ID:yHcfg3P60
>>605
ありがとう
さすがにそこまで都合よくいかないよなぁ
もしかしたら普通のウェブサイトみたいに
リンクをクリックしなくても画像が見られる状態ならいいのかもしれんね


615 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:04:38.36 ID:A8RkgquX0
アドレスバーみたいのをイメージすればいけるんじゃね?
なんども見てるからいけるだろ


616 :1 :2007/06/09(土) 00:06:14.04 ID:prBX+0K40
>>611
変わるようだな


620 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:08:56.90 ID:UcAqgSPhO
幽霊は死んでしまった時の姿で現れるという話を聞く。
>>1は体に傷とか残ってる?スプラッタしてない?


623 :1 :2007/06/09(土) 00:10:45.74 ID:prBX+0K40
>>615
色々意識してみたが、何も見えなかった


627 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:12:16.73 ID:krqNONW00
物を持てないって事は服も着られないの?
死んだら全裸は恥ずかしいな・・・


637 :1 :2007/06/09(土) 00:16:03.73 ID:prBX+0K40
>>620
手足を見る限り、傷は無いようなんだが
顔辺りは自分で見れんので判らん
傷が残ったままなら、見た人を驚かせてしまいそうだ


644 :1 :2007/06/09(土) 00:23:21.37 ID:prBX+0K40
>>627
服は、葬儀の時に着せてくれたスーツだ
脱ごうとしてみた事がないんだが、どうも、これも含めて今の俺らしい
フィギュアのような感じ?判りづらくてすまん


658 :627 :2007/06/09(土) 00:31:20.41 ID:krqNONW00
そっか、その時のスーツか。
服であり自身でありなんだね。
私もお棺の中ではお気に入りの服を着せてもらえるように残しておこう。


667 :1 :2007/06/09(土) 00:39:48.45 ID:prBX+0K40
>>658
葬儀の時のだからというより、俺が一番好きな服だったからという気もする
>>658もきっと、一番好きな格好でいられると思う


668 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:40:06.51 ID:yHcfg3P60
>>1が見ている映像が専ブラっぽいのかIEっぽいのか気になる
インターフェースは省かれて最低限のものしか見えていないのか?

あとネット上の行動限界も興味ある
生前思い入れがあったサイトには感覚的に移動できるみたいだけど
リンクをクリックして移動みたいのは無理っぽいね

一応移動自体は出来るようだからコツをつかめばそれもできそうだ
攻殻機動隊とか知ってたら
そういうのをイメージしてみたらどうだろう

スレは立てられるみたいだから少なくともスレ一覧は見られるよね
一覧からスレに侵入する時ってのはどういう風にしてる?
板の移動とかも出来るのかな?


692 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:52:08.31 ID:8cCRQ1se0
死によって世界が終わるのではなくて、世界が変わるのだとしたら、それはわれわれにとって死だろうか。

私の意識が永遠に続いたとして、生の謎が何か解決するのだろうか。
君は本当に死んでいるのかい?
私は君が死んでいると言いたくない。
そうではなくて、何かが変わっただけだと言いたい。


700 :1 :2007/06/09(土) 00:56:07.91 ID:prBX+0K40
>>668
生前、専ブラで見ていたせいか、それに近いように思われる
ただ、見える視界が狭い
見ようと思うレスが中心に周囲はぼやけてる感じ

巧くいえないが、やはり記憶と繋がりが大きい気がする
全く見知らぬものに繋がれないというか
専ブラや、知っていたサイトなどは記憶をベースに見れているんではないだろうか
だから、専ブラでのスレ移動・板移動のイメージで、それは出来る


702 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/09(土) 00:57:09.72 ID:lQI/29lo0
>>1は決して悪いやつでは無いんだろうけど、
幽霊というよりは、IPやら何やらしか証拠が無いわけじゃん
俺はよくわからんけど、それって幽霊とかそういうのでしかありえない事なの?

取りあえず、真相が知りたい
>>1への質問はそれからしたい
嘘でも本当でも


723 :1 :2007/06/09(土) 01:09:57.60 ID:prBX+0K40
>>692
本当に欠片も無くなってしまうのが死かも知れないな
だとしたら、きっと俺は今半熟だ
変わる途上なのかも知れない
そんな時だが、ここで皆に逢えて良かったと思うよ


733 :1 :2007/06/09(土) 01:16:04.82 ID:prBX+0K40
>>702
幽霊である証拠も、幽霊でない証拠も、出せなくてすまん
何というか、もやもやさせたままになるかも知れんが
月並みだが、幽霊だろうと生者だろうと、
とりあえずここに自称幽霊の妙なヤツが居たのは事実だ


764 :1 :2007/06/09(土) 01:33:48.03 ID:prBX+0K40
すまん、もうそれ程長く見ていられないかも
レスを蹴る事になるかも知れないので予め謝っておく
何者か判らない俺を相手にしてくれたみんな、ありがとう

釣りでもガチでも、感じたままと思ってくれたらと思う
少しでも交流出来て嬉しかった

ここが、ずっとこんな場所であってくれたらと思う
本当に楽しかった


関連記事




幽霊だけど何か質問ある?

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:03:16.27 ID:NMQZ542Z0
別にうらめしくはない


7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:09:54.70 ID:+S+vaz9VO
普段、なにしてんの?


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:10:03.11 ID:4qWzxhwP0
もしかして怖がり幽霊さんの友達?


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:10:11.48 ID:YiIOWNe+0
どーやって死んだの?


10 :1 :2007/06/08(金) 19:12:10.43 ID:NMQZ542Z0
>>7
浮いてる
>>8
まだ、なりたてで友人はいないんだが、そんな人がいるのか
>>9
自爆ではないと言っておこう


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:13:19.37 ID:jCOVuBax0
黄泉の国はあるの?


12 :1 :2007/06/08(金) 19:14:27.06 ID:NMQZ542Z0
>>11
今のところ、自分の見知った世界
旅路にもついてない予感


15 :1 :2007/06/08(金) 19:19:13.45 ID:NMQZ542Z0
とりあえず浮いてばかりも暇なんでスレ立てした訳だが
VIPでも浮いてるこの事実
オカ板でボコボコにされた方が良かったかと今更ながらに思う


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:20:41.10 ID:1BBRL54z0
VIPは幽霊差別激しいんだよね


17 :1 :2007/06/08(金) 19:22:54.64 ID:NMQZ542Z0
>>16
死んでからも差別されるのか……

ついでに、オカ板でも規制ではじかれてきt


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:24:53.77 ID:kDVeG5hO0
これは釣りだろ


19 :1 :2007/06/08(金) 19:25:59.59 ID:NMQZ542Z0
>>18
せつない程にガチだ
自分の葬式ってのはなかなか胸に迫るものがあるぞ


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:27:00.82 ID:KNSJvnomO
>>17
死に装束うp


22 :1 :2007/06/08(金) 19:28:56.88 ID:NMQZ542Z0
>>20
ケータイは一緒に燃やされたが、どうも持ってこれなかったらしい
修復が難しかったのか、無理矢理感ありありで手持ちの中で一番高かったスーツを着せられたぞ


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:32:18.68 ID:kzOTTg2l0
なんでPC持ってんの?


33 :1 :2007/06/08(金) 19:34:42.85 ID:NMQZ542Z0
>>29
こう、何ていうか、文字を打ってるんじゃないんだ
直接文章をねじ込んでる感じ


38 :ズラ子 :2007/06/08(金) 19:38:15.47 ID:Asnb1YPbO
やっぱり足は無いのか?


43 :1 :2007/06/08(金) 19:41:15.00 ID:NMQZ542Z0
>>38
あれは嘘だ
何故か無傷のまま五体満足だぞ


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:43:36.65 ID:Cmv5yPWP0
幽霊になってから何日経過した?


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:45:26.25 ID:FJeMW8Ea0
死ぬ瞬間ってどんな感じ?


52 :1 :2007/06/08(金) 19:47:03.44 ID:NMQZ542Z0
>>49
意識が戻ってから(妙な言い方だが)まだ1週間も経ってない


61 :1 :2007/06/08(金) 19:51:26.40 ID:NMQZ542Z0
>>51
幸い、痛かった覚えはない
ぼんやりと途切れ途切れで死→後処理を見た感じ
気がついたらぽっかり浮かんでた


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 19:53:02.06 ID:RhdStf39O
精子は出るの?


65 :1 :2007/06/08(金) 19:55:52.80 ID:NMQZ542Z0
>>62
そもそも勃たない
試そうとも思いつかなかったんだが……生前のあの嵐のような性欲が何処に消えたのか不思議だ


74 :守護霊男 :2007/06/08(金) 20:10:03.41 ID:4qWzxhwP0
節穴やってみて


77 :219.127.112.168 :2007/06/08(金) 20:13:19.66 ID:NMQZ542Z0
>>74
何が出るんだろう


84 :守護霊男 :2007/06/08(金) 20:20:07.33 ID:4qWzxhwP0
>>77
ホストじゃなくてIP?


86 :1 :2007/06/08(金) 20:22:55.80 ID:NMQZ542Z0
>>84
実のところ、その辺は弱いので違いがさっぱり判らんのだが


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:24:42.02 ID:E5zT/OIi0
なぜだ・・・なぜホストが出ない!


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:25:24.92 ID:gJzKdi/30
>>88
マジで思念でカキコしてるんじゃね?


97 :1 :2007/06/08(金) 20:30:17.78 ID:NMQZ542Z0
>>88
普通はキッチリ出るものなのか


108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:36:48.78 ID:tY5VKic70
さっき出た>>1のIPにpingしても要求がタイムアウトする・・・・・・・
(′;ω;`)


114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:39:32.50 ID:tY5VKic70
コマンドプロンプトでpingしてみるんだ・・・・
(′;ω;`)


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:42:25.67 ID:gJzKdi/30
Pinging 219.127.112.168 with 32 bytes of data:

Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.

Ping statistics for 219.127.112.168:
Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),

>>114
((((;゜Д゜)))ガクガクブルブル


121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:42:59.90 ID:OgzX47sqO
物とか触れる?


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:43:59.71 ID:/Xk0E6VP0
>>120
それが何で怖いのか産業で


123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:44:56.15 ID:tY5VKic70
>>122
PCが
存在 しない。


124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:45:10.43 ID:gJzKdi/30
>>122
幽霊のID変わってないのに
カキコ継続


125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:45:47.75 ID:c1FySExc0
浮かんでる気分ってどんな感じ?
ふわふわ?
それとも立っているのと同じ感じ?


126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:46:12.83 ID:gJzKdi/30
やっぱ幽霊って電気帯びてるところあるらしいから、思念を研ぎ澄ませばカキコできるんじゃね?
どっかのサーバーからダイレクトアクセスしてるんじゃね?マシン語で


128 :1 :2007/06/08(金) 20:46:24.36 ID:NMQZ542Z0
>>121
物がある気配?に触れるが、持ち上げるとか動かすとかそういう事は出来ないようだ


130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:46:43.50 ID:AtAeHzJ70
このスレをどうやってみてるの?
頭の中に想像してるのか?


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:49:12.55 ID:c1FySExc0
>>128
持ち上げるとか動かすとかできないってあるけど

扉とかも無理なの?


135 :守護霊男 :2007/06/08(金) 20:49:34.76 ID:4qWzxhwP0
http://www.iphiroba.jp/ip.phpこれで検索してみた
Pアドレス 219.127.112.168
ホスト名 対応するホスト名がありません。
IPアドレス割当国 日本 ( jp )
市外局番 該当なし
接続回線 該当なし
都道府県 該当なし
Network Information: [ネットワーク情報]
a. [IPネットワークアドレス] 219.127.112.168/29
b. [ネットワーク名] NMCE01-002
f. [組織名] インターピア株式会社
g. [Organization] Interpia Co., Ltd.
m. [管理者連絡窓口] IC078JP
n. [技術連絡担当者] IC078JP
p. [ネームサーバ]
[割当年月日] 2006/12/01
[返却年月日]
[最終更新] 2006/12/01 09:23:29(JST)
上位情報
----------
株式会社アイ・ピー・レボルーション (IP Revolution Inc.)
[割り振り] 219.127.64.0/18
株式会社アイ・ピー・レボルーション (IP Revolution Inc.)
SUBA-440-277 [SUBA] 219.127.112.0/24
下位情報
----------
該当するデータがありません。

やっぱりプロバイダ契約しないでそのまんま使ってね?


136 :1 :2007/06/08(金) 20:50:27.69 ID:NMQZ542Z0
>>125
意識すると、地面に触れて歩いてるという感じがする
そうじゃなければ、ふわふわというか、何処にも触れずに浮かんでる
巧く説明できなくて申し訳ない
>>126
元が理系だと解説できるのかも知れんが、判らなくてすまない
とりあえず、マシン語とは何なのだろうなぁ、と思うばかりだ


145 :1 :2007/06/08(金) 20:56:03.26 ID:NMQZ542Z0
>>130
このスレだけじゃなく、「見よう」と思った時は集中してる
集中するとハッキリ見える
景色なんかはわりと普通に視界に入ってるっぽいんだが
>>134
開け閉めは出来ないように思う
息を抜くというか、脱力?しながら向こうに行こうとすると通り抜けるぞ


146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 20:56:33.08 ID:c1FySExc0
一つ思ったんだが>>1のレスって比較的遅いよね・・・
ってことは今までの検証から・・・


157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:02:34.78 ID:/3lXI4WH0
幽霊になって 最初にした事は何?


162 :守護霊男 :2007/06/08(金) 21:04:36.68 ID:4qWzxhwP0
なんで死んだ?


163 :1 :2007/06/08(金) 21:05:03.88 ID:NMQZ542Z0
>>146
遅いのは、俺の集中力が途切れがちなせいかも知れん


168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:08:42.23 ID:JcceB9R10
今北産業どーまんせーまん!


171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:10:09.31 ID:c1FySExc0
>>1の一番の楽しみ(趣味)は何?
後レスしてて疲れない?


172 :守護霊男 :2007/06/08(金) 21:10:28.60 ID:4qWzxhwP0
>>168
>>1がいい人
ping、ip検索に引っかかりなし
ガチ幽霊


175 :1 :2007/06/08(金) 21:11:39.15 ID:NMQZ542Z0
>>157
行動という訳じゃないんだが、葬儀やら何やら、
意識がハッキリするまでの間を点を繋ぐように思い出すのに一生懸命だった
>>162
俺が自分で認識している限り、事故死だ


177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:12:10.76 ID:JcceB9R10
>>172
把握
ping、ip検索に引っかかりなしってどういうこと!?www


185 :守護霊男 :2007/06/08(金) 21:16:10.13 ID:4qWzxhwP0
>>177
pingはパソコンが存在しないという結果に、
IP検索は、対応するホスト名なし、市外局番接続回線都道府県該当なし、下位情報なし
つまり契約しないでインターピア株式会社の回線を使ってる


190 :1 :2007/06/08(金) 21:17:27.39 ID:NMQZ542Z0
>>171
本を読んだり、ネットをするのが趣味だったな
今は人を観察するのが面白いが
疲れるというか、集中力が途切れると、
ぼやけてくる?ので、また見れるまでぼんやりしている


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:18:23.71 ID:JcceB9R10
生前のことはおぼえてるのか?
子供の頃とか、好きだったものとかさ


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:20:06.27 ID:tY5VKic70
ネットって見れるの?
Yahooとか


201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:22:21.54 ID:+m3ZGl9J0
今の自分を表すとしたらどうなる?
具体的にでも抽象的にでもなんでもいいから四行以上で頼む


210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:26:25.71 ID:FwlK7JI00
匂いを感じたりすることはできるの?


212 :1 :2007/06/08(金) 21:26:34.72 ID:NMQZ542Z0
>>192
思い出そうとすると、普通に思い出せる
どちらかというと、昔の記憶の方がハッキリしているな
死ぬ前後は思い出すのに時間がかかった
>>193
生前よく見ていたサイトは意識する?と見える
が、検索とかごちゃごちゃしてくると分散されるようだ


226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:31:34.70 ID:5UtssiDPO
見ようとしてないときは人はどんな風に見える?


236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:35:32.36 ID:g8B0KydU0
前世とか来世とかってあんの?


238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:37:29.46 ID:d+9q9zzA0
五感の状態を詳しく教えてくれ


240 :1 :2007/06/08(金) 21:38:14.01 ID:NMQZ542Z0
>>201
思ったより違和感はない、死ぬってこんなものなのか、と
ただ、そこら辺に歩いてる人などに認識されていないらしいので、
居るのか居ないのか正直判らなくなる時はある
物質的に言うなら、
ガスとかそういう気体に近いんじゃないかと思う、
自分の重さも感じないし
すまん、質問にちゃんと答えれてるのかよく判らんが、こんな感じだ
>>210
言われるまで気づかなかったが、そういえば匂いを感じた覚えがないな


268 :s170.GtokyoFL16.vectant.ne.jpn :2007/06/08(金) 21:48:32.76 ID:E5zT/OIi0
・どうやってディスプレイだと思われる物を見ているのか
・他にも幽霊が存在してそれもインターネットを楽しんでいるのか
・釣りかガチか
・生前の名前うp!
・うんこするのか
・一般人が見えないという噂は本当か
・名前欄とメール欄は見えるのか
・全裸なのか
・物を食うのか


274 :1 :2007/06/08(金) 21:52:32.23 ID:NMQZ542Z0
>>226
ものすごくぼんやりしている時は、影のような塊に見える
景色というか、建物なんかは割と常にハッキリしてるんだが
>>236
俺は、前世の記憶というものはない
そして、多分、現世?に留まっていると思われるので、次の事もよく判らんのだ
>>237
暑さ・寒さなどは感じていない
ただ、空気の質感の違いや光の強さなどは感じる
音は、雷に驚いているのでお察しだ
物を食ったりしない(そもそも持てない)ので味を感じるかどうかは判らん
匂いは感じていないと思われる


287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 21:58:14.83 ID:z6Kj9tYm0
>>1よ、もっかい節穴してみてくれんかね
変わってたりするかもしれない


330 :1 :2007/06/08(金) 22:11:20.57 ID:NMQZ542Z0
>>268
集中すると見えてくる、という表現が一番近いと思う
他者が普段何をしているのかは交流が無いから判らん
俺自身はガチのつもりだが、他の人がどうとるかは自由だと思う

フルネームだと生きている家族に迷惑がかかりかねないと思うんだが、
名前だけなら問題ないだろうか、「タクジ」だ
食事・排泄はしない、
やれば出来るのかも知れんが必要ないらしい

一応、見ようと思えば、目の前を通る人などは見えるぞ
意識すれば、名前・メール欄、部分部分もちゃんと追える
一番気に入ってたからかも知れんが葬儀で着せてくれたスーツを着ている


341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:16:24.35 ID:2eYWl8MU0
>>1さん
死んだ日とか場所とかわかるー?
って言えないよねー
新聞とかで調べたら出てきそう・・・


344 :219.127.112.168 :2007/06/08(金) 22:17:17.50 ID:NMQZ542Z0
>>287
これでいいかな?


345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2007/06/08(金) 22:18:14.24 ID:gJzKdi/30
>>1が今書き込んでいるこの瞬間にpingしても

Pinging 219.127.112.168 with 32 bytes of data:

Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.
Request timed out.

Ping statistics for 219.127.112.168:
Packets: Sent = 4, Received = 0, Lost = 4 (100% loss),

ダメだ・・存在してない


関連記事




不可解な体験、謎な話~enigma~ Part38

304 :本当にあった怖い名無し:2007/04/19(木) 12:23:59 ID:mArsrUAv0
家は昔質屋だったと言っても、
じいちゃんが17歳の頃までだから、私は話でしか知らないのだけど、
結構面白い話を聞けた。

『骨董男』

その日の喜一は店番をしていた。
喜一がレジ台に顎を乗せて、晴天の空を恨めしそうに見上げていたとき、
「もし、坊やここの主はどこかね?」
喜一はビクっと体を大きくはねらせた。

全く人の気配が無かったのに、急に太った男が店の前に現れたのだ。
「えっと、親父は骨董市に出かけてて、夜まで戻らないよ」

喜一の言葉に、男は急に挙動不振になった、
「どうしよう…どうしようか?…いやしかし…」
男は何やらぶつくさ言い出した。
男はもう水無月になると言うのに、大きな虫食いだらけのコートを羽織り、帽子を深くかぶっていた。
男の成りを見て喜一は、
こいつは金に困ってガラクタを押し売りに来たタイプだな、
動きがせわしないのは、きっと取立にでも追われているのだろう、と喜一は考えた。

男の独り言は、まるで相談の様。
「どうする?しかし時間が無いぞ、
この子に任せてはどうだろう?でもこんなガキに全てを任せるのは…」
喜一は男の態度にイライラし、
「おじさん、
冷やかしなら帰ってくれよ。今は買い取り出来ないからさ」
喜一がきつく言うと、
男はガラクタがあふれ出るパンパンのカバンを悲しげに見つめて、無言で出て行った。

その日の夕方、「おいキー坊」。店に駐在さんがやってきた。
「なななな何俺何にもしてないよ」
身に覚えは無いが、喜一は体を強張らせた。

「はは、お前に用はねぇよ。親父さんいるかい?」
今日の親父は人気物だ。

「夜まで戻らないけど、親父がどーしたの?」
喜一の声に、
「そうか、困ったな。
たぶんお前さんちの落とし物だと思って持ってきたんだけどよ、
確認の使用がねぇな」

髭をさすりながら駐在さんが荷車で運ばせた物は、昼にきた客の持ち物だった。
持ち物だけじゃない。
服、靴、帽子全てだった。
「こんな骨董品扱ってるのなんて、お前さん家ぐらいだろう?
でも、落とし物としては不自然でな。
カバンの中だけじゃなく、服の中にまでパンパンに骨董品が詰まっててよ。帽子の中にまでだぜ?」

喜一はごくりとつばを飲んだ。
何かが起こった。
もしくは、起こっていると感じたからだ。
駐在さんには
見覚えがあると言い、荷物を店で預かり、一つ一つを広げてみた。


305 :本当にあった怖い名無し:2007/04/19(木) 12:24:39 ID:mArsrUAv0
乱雑にガラクタが詰まっていた鞄の中から、一つだけ立派な桐の箱が出て来た。
「へその緒か?」
喜一は箱の中が気になったが、
恐ろしさもあったため箱は開けず、親父の帰りを待つ事にした。

夜になり親父が帰って来た。
喜一は店から居間に入り、玄関の親父の元へと走った。
「親父!ちょっと来て!」
喜一の声に、ほろ酔いだった親父の目つきが変わる。

店に入りガラクタの山を見るなり、
「そうか、そうだったか…喜一、俺宛の郵便持って来い」
喜一が何を言うわけでもなく、親父には何か解ったのか、喜一に命令した。

親父はここ3日、
他県の骨董市(一種の寄合)に顔を出していたため、2日分の郵便物が貯まっていた。
親父は一つのハガキを見つけるとため息をつき、

「すまなかったなぁ…」と、ガラクタに向かってぽつりと言った。

親父は数ヶ月程前、旧友の家に招かれた。
古い納屋を近々取り壊すため、中の骨董品を鑑定して欲しいと言われたのだ。
高値で売れれば、
骨董品を頭金に納屋を新調しようとしていたのだが、
どれも商品になる様な物は無く、旧友は納屋の新調を先延ばしにする事にした。
ガラクタばかりだったが、
親父は何かを感じたのか、納屋を取り壊すさい、
「骨董品を引き取らせて欲しい」と言い、旧友も快く承諾した。

ハガキは、『言い忘れていたが、取り壊しを2日後行う』と言う内容の物。
あのガラクタ達は、納屋ごと捨てられるのを恐れ、親父の約束を信じ、ここまでやってきたのだ。

小さな小さな力を集め、ぎゅうぎゅうになってここまで来たが親父は留守。
そして道ばたで力つきたのだった。

「これは?」
親父が桐の箱に気付いた。
「こんな物、あいつの家で見なかったが…」
親父が桐の箱を開けた。
「こいつは…凄いな…」
中には綺麗な石が入っていた。
何かの宝石の様だ。

自分達がお金にならない事を分っていたのか、喜一にはそれが引き取り金に見えた。

「はは…律儀なもんだな」
そう言うと親父は、一つ一つを磨きだした。

ガラクタの中には、何に使うのか分らないような古い道具まであった。
修理された跡があり、大切に使われていた事がわかる。
喜一は後悔した。
昼間の事を。

ガラクタを丁寧に磨く親父の背中を見て
喜一は、物も人にも大切に接すれば、
いつか自分にも、こんな素敵な奇跡が起るだろうか?

そんな事を思いながら、
親父と一緒に遅くまでガラクタ達を磨いたのだった。


関連記事
喜一じいちゃんの話 1
喜一じいちゃんの話 2 ~夕暮れの壷~ 
喜一じいちゃんの話 3 ~赤子火鉢~
喜一じいちゃんの話 4 ~見せ物小屋~
喜一じいちゃんの話 5 ~なきにんぎょう~
喜一じいちゃんの話 6 ~銀時計~
喜一じいちゃんの話 7 ~電話機~
喜一じいちゃんの話 8 ~人魚職人~
喜一じいちゃんの話 9 ~骨董男~
喜一じいちゃんの話 10 ~修理中のラジオ~

人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)<二十一巻目

13 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/24(火) 21:19:43.17
友達が、本当に保育園くらいの頃からお話が好きで、 当然のように小学生の1,2年からそれこそお話を書いてた。
で、その頃からずっと一緒のオリキャラが居るんだ。
もう20年以上一緒の。

そんな友達が、ある日うちにあるSDを見て、
フルチョイスすることに決めて、したんだ。フルチョ。
もちろんそのオリキャラを。
もうドン引きするくらいに熱愛して、本当にアツアツの夫婦みたいだった。(同姓だったが)

でもある日、「これは○○じゃない……」とか言い出した。
言い出して、どうするかと思ったら、
そのSDを違う名前にして、1からドールを作ると言い出して。
材料を買ってきて、本当に作り始めたんだ。
それも、「成長させる」とか言って、そのオリキャラの赤ちゃんドールを。

それこそすごい念を篭めて、毎日一緒にご飯を食べて、抱きしめて、一緒に眠って、その赤ちゃんドールは本当にそのオリキャラみたいだった。
なんていうか、友達のお話を読んで、オリキャラのことはそれなりに分かってるんだ。
まるで一緒だと本当に感じるくらい、生気のあるドールだった。

友人は赤ちゃんドールを完成させたころ、また新しい素体を作り始めた。
少しだけ成長した、その子のドール。

それが繰り返されて、今ではその子は5歳くらいのボディを手に入れてる。
今までのボディは全部押し入れにあるらしい。
最初のSDも、普通に別の名前のキャラとしてかわいがられてる。

で、ここまでは別に怖くないんだ。
おかしいかもしれないが、怖くはないんだ。


14 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/24(火) 21:28:23.36
ここからが少しホラーっぽいところ。

友人の家はそれなりに近いし、まだ普通に仲もいいから、よく遊びに行くんだけど。
そのドール、下手な人間より存在感があって、別に目の前で動かれても何の違和感も無いだろうってくらい。
「ああ生きてるんだな」って、本当にすんなり信じて思えるくらいの子でさ。

最初の頃はそうでもなかったんだ、
でも2~3歳くらいのボディを手に入れた頃からかな、たびたび話し掛けてくるようになった。
台所用洗剤の、お皿を擦るキュッキュって音あるだろ、ああいう声で。
最初は意味なんてなくて、あーとかそんな感じだったのが、成長していくに従って、普通に言葉を話すようになっていった。
耳で聞こえるんじゃなくて、頭の中に聞こえる感じ。
テレパシーみたいな風に、喋る

友達は普通に「今日オリキャラがケーキ食べたいって言うからケーキを買った」とか言うし、友達の両親も「あーあの子。喋るね、話し掛けられたことあるわ」っていうから、妄想ではない。
でも、全然ビックリしないんだ。
喋ったり動いたりするのが当然と思える。
でもドール。
粘土なんだよ、どこまでいっても。
でも、生きてても全然違和感がない。

今はもう、全然普通に流暢に話し掛けてくる。
何か食べてると「あーそれほしい」とか言い出すし、あげると嬉しそうに笑う(ように見える)。
目を離したスキにポーズが違うなんていつものことで、なんとも思わない。
段々声もきれいになってきて、今じゃ普通に女の子みたいな声で喋るようになった。

本当に愛されるとモノも動くんだなっていうか、すまん。
文章もそんな上手くないし、分かりにくいし、たいして怖くない。


18 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/25(水) 01:02:52.07
ダメだ、どう考えてもほのぼの話。


20 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/25(水) 04:44:37.86
うちの娘も動いたり喋ったりしてくれないかな
粘土人形なのにポーズ変わるの?


21 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/25(水) 05:22:03.91
粘土で関節のある構造なのかな
どんな子なのか、見たいよねー


22 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/25(水) 13:21:52.24
その友人、オリキャラが大人の女性になるまで素体交換作り続けるのかな。
何年先かわからないけど最後どうなるんだろう。


25 :もしもし、わたし名無しよ:2012/07/25(水) 18:54:30.29
>>18
自分も怖いと思ったことがないんだぜこれが……
>>20>>21
ごめん、正しくいうと石膏粘土。
所謂創作ドールみたいな感じ。間接あるし、それなりのポーズなら取れるよ
>>22
そのつもりみたい。ボディ完成して少ししたらまた作り出すから、ほぼ常にボディ作ってる状態
最後は友達が死ぬまでないと思う。
お話の中で成長していくからさ



SRさんシリーズ:2012/01/01 17:43

最初に一言、私は霊の存在は信じていませんし、霊感が強いとか考えた事もありません。
そんな私が実際に体験した事を語らせて頂きます。
以降、私なりにその場で起こった事や雰囲気を出来るだけ伝えたいので、ありのままの表現、言葉で書かせて頂きます。
乱暴に感じたらご容赦ください。


俺は元来、よく金縛りにあう方だ。
最初に体験したのは中学生位だったと思う。
突如体がズシッと重くなり、全身に寒気がする。
金縛りの始まりだ。
目の前には黒いは物体。
聞こえる子供の声や母親らしき声。
初めて体験した時は、恐怖のあまり中学生にもかかわらず両親の寝室に逃げ込んだ。
それがあまりに続く為、俺は病院で診察を受けた。
医者曰く、「体は寝ているのに脳は眠っていない。
目の前に見えるのも声が聞こえるのも、夢と現実が混る同してるから」との事。
少し安心したが、それで金縛りが治るわけじゃない。

そもそも金縛りのある日は、目覚めると凄まじい疲労感なんだよね。結局あまり寝れてないんだろうね。
しかしながら人間は何にでも順応するもので、次第に金縛りにも慣れてきた。
その内、金縛り中は暇なので、どこなら動くのか実験する余裕まで出てくる。
どうやら眼と舌は動かせるようだ。
解ける時はじんわり体が暖かくなってくる。
『おっ、ぼちぼち戻るな』と思い、やれやれといった感じでほっとする。
ついには予防策まで発見する。
体がズシッと重くなりかけた時に、体を動かすと防げる事が判明。
尚且つ、うつ伏せならなり難い事も判ってきた。

そんな俺が二十歳位に実際体験し、未だに忘れられない出来事だ。
結構今まで友人(一人を除く)に嘘扱いされたんだが事実です。

大阪の南の方に○○寺という寺があって、とある者の魂を祀ってる寺があったんだ。
(場所を特定する事で気を悪くする人がいるかもしれないので大まかに書きます。あまり公にする様な者を祀ってる訳でもないですしね)
そこは山の高台にあって、夜になると夜景が凄く綺麗な所だった。
当時バイクに乗ってた俺は、彼女と一緒によくそこへ出かけた。
行く所がない時は、夜景とか観ながら時間を潰してたんだ。

その夜景が見えるスポットから少し離れたお堂には、たくさんの報われない魂を象徴するものが飾ってる。
別に気持ち悪いとかそんな感じじゃないんだけど、何となくそこへ行くのは抵抗があった。
そこは街頭が当たらない位置で暗かったし、何か圧迫感とか威圧感っていうのかな?そんな感じがあった。
今まで近付けずにいた場所だったんだが、
その時は別に何も気にせず、普段行った事ないから彼女と一緒にフラフラ行った。

そこから俺の記憶が曖昧になった。
覚えてるのは、彼女がゴリラになった事、凄まじい殺気を放ってた事、吐きそうになった事。

簡単に説明させてもらうと、彼女の顔が明らかに別人なんだ。
着てる服や体型、髪型もそのままで、顔だけがゴリラなんだ。
早い話が、猿の惑星住民みたいな感じ。

そして、俺を殺そうとしてる様に思えた。
頭が痛くて吐き気が酷くて訳が分からない。
取り敢えず目の前にいる化け物を何とかしなくちゃいけない。
ただ怖かった。
そこからはあまり覚えていない。

気がついたら彼女の家の近くの公園。
隣には泣いてる彼女。俺もいきなり別の場所に居て、彼女は泣いてる。
訳が分からずパニックになって 取りあえず「どうしたの?」と訊いたんだ。
すると彼女が言うには、
俺が『怖い 怖い 皆が怖い 周りの人皆が怖い』と言って、何度も泣きながら彼女を殴ったんだと。

本当に俺も訳が分からなくて、どうやってここまで帰ったか、何故俺はそんな事になったのかを訊いたんだが、
俺が『怖いから帰る。怖いから帰る』と強引に彼女をバイクに乗せて帰ってきたんだと。
もう完全に意味不明だ。
しかし、彼女が嘘をついてるとは思えない。
口元にうっすら血の痕もあったし。

これは当たり前だが、俺は今まで女性に手を上げた事等一度もない。
その俺が殴った????
自分自身かなり怖かったが、この状況じゃ何も話にならない。

取りあえず彼女を落ち着けて、家まで送って、俺は帰りに友人の家に行った。
すると友人が、「おい、お前何やその顔?鏡見てみろ、目の周り真っ黒やぞ!」と言われた。
実際俺の眼の周りは真っ黒に染まってた。
寝不足で出来るクマなんかとは別物で、化粧をした様に真っ黒。
俺は改めて背筋が寒くなった。
その晩は結局、友人の家に泊まらせてもらう事になった。
怖くて中々寝付けなかったが知らない内に寝ていた。
朝になるとすっかり顔も元通りになり、本当に良かったと胸を撫で下ろした。

その後はそりゃもう色々彼女の友達の間で言われましたよ、
「普段から腹が立ってて、殴る理由を探してた」だとか、「別れるきっかけを作ろうとしてただ」とかね。
そして、その問題は全然関係なく、その時の彼女とは何かしらの原因で別れてしまいましたとさ。
本当ならこれでお終い。
しかし、話はこれで終わりじゃなかった。

俺はそんな事はさっぱり忘れて日常生活を送っていた。
その彼女と別れて二年後位だったかな?携帯に全然知らない番号から電話。
とってみるとその彼女だった。

俺「おお久しぶり」
彼女『うん、久しぶり・・・今の彼氏に代わっていい?』
俺「は?何で俺がお前の男と喋らなあかんねん?」
彼女『ほんまにごめん、ちょっと話聞いたげて』
当時彼女はヤンキー気質があったので、新たに付き合ってるのが族のなんちゃらとは聞いていた。
何か面倒な事になんのかな・・・とか考えていたんだ。

しかし実際は、腰の低い会話から始まった。
彼氏『ッ、ッ、もしもし・・・ごめんいきなり・・・』明らかに泣いている。

俺「いや・・別に構へんけど・・・」
彼氏『俺・・・女と○○寺行ったんやけど・・・』
俺「は!!!!????」
過去の記憶が一気に甦ってきた。
彼氏『周りの人の眼が怖いねん・・・皆めちゃ怖いねん・・・・』
俺は本気でドン引きした・・・
彼氏『なぁ!K君(俺)もなったんやろ!?どうすんのこれ?どうしたらいいの!!?』
もう号泣しながら叫ぶ彼氏。
俺「大丈夫、しばらくすれば収まるから。取りあえず明るい所で落ち着き、明日になれば何もなくなってるから!」
平静を装ったが、俺の体は鳥肌だらけでした。

今思い出しても、あれは何だったのか分からない。
ただ、悲しい念がいっぱい詰まったお寺だ。
遊び半分で行った俺は、そういう人達を冒涜してしまったのかな・・と思った。

余談だが、その事を一度調べてもらった事がある。
調べたと言ってもお遊びの占いの館で、
違う彼女との運勢みたいなのを占ってもらったついでに聞いたんだけどね。

占い師曰く「そこはそういう場所なの。
人の念や願いのいっぱい詰まった場所。貴方は、そこがどんな場所で、何が祭られてて、訪れる人がどんな気持ちか、知ってたはずよ。
そこに遊びで侵入した罪悪感や、先入観。その思い込みが、自分も知らない内にどんどん肥大して、貴方を支配したの。その違う男性も一緒。
そこがどんな場所か知ってて、そして貴方の話を知っていた。その人も、自分の思い込みや罪悪感に支配されたのね。
人間の脳は、自分の中で怪物を作り、時には目に見えたり触れたりもするものよ」と言われた。
なるほど・・・と思う反面、
そうかあ?と思う気持ちもあり、結局何も分からず仕舞い。

これだけの経験をもってしても、俺は未だに霊の存在を信じる事が出来ない。
いや、信じたくないと自分に言い聞かせてるのかもしれない。
でも、人間の念ってのはやはり凄いものなんじゃないかな、と今になって思う。
『自殺の名所』なんてものをよく聞くが、そこは凄まじい残留思念があるんじゃないかな。
心霊スポットもそうだと思う。
不幸な死を遂げた人の念が残っていて、それを読み取ることで自分自身が支配されるんじゃないかと思う。
無論、霊を見た、体験したという人も数多く居るので、否定は出来ないし実際にいるのかもしれない。
一つ言えるのは、人間は得体の知れないものの前では無力だという事。
あの時の俺は全くの無力で、取り乱すだけで、何も出来なかった。

そしてもう二度と経験したくない。


乱文で文才のない私の体験談でしたが、最後まで読んで頂き有難うございます。
最後にちょっと前の出来事。

2歳半になる息子を連れてあるお寺に。
羅漢仁王像にお願いする俺と息子。
俺「おっちゃん(仁王像)強そうやろ~?何かあったら守ってくれる様にお願いしような」
息子「おっちゃん怖い、怖い~」
俺「大丈夫、おっちゃんにお金あげて、守ってねって言おうね」
そう言って、願掛けを済ませて帰る息子と俺。
すると息子が・・・
息子「パパ~おっちゃん笑ってるよ~笑ってるよ~」
俺「もう怖くないの~?」
息子「さっきまで怖かったけど、今は笑ってるよ~」

う~~~~ん・・・・・・子供って不思議・・・・・・
皆もこんな経験ありませんかね?


田中 河内介氏(1815~1862年)は、幕末の青侍(家政を司る侍)で、尊王攘夷派志士。
儒学者および漢学者であった。
名は綏猷(やすみち)、字は士徳。恭堂や臥竜と号する。幼名は賢次郎。

後の明治天皇の4歳までの教育係を務めたが、寺田屋騒動後の幕末騒乱の早い段階で非業の死を遂げる。

「田中 河内介」の画像検索結果

但馬国出石郡香住村(現兵庫県豊岡市)の医者小森正造の次男として出生。
幼少から秀才として知られ、出石藩侍講の儒学者井上静軒に師事。
武芸も嗜み、特に弓道を得意とした。

歴史的にも重要なポイントに関わった人物である。

・天保6年(1835年)、儒学者になるために上京、私塾を開く。

・天保11年(1840年)、公家中山忠能に召され仕え諸大夫田中近江介綏長の養子となる。
 (後に養父より諸大夫を引き継ぎ、弘化2年(1845年)に従六位、河内介に叙された)

河内介は、中山家では庶務を仕切り、忠能子息の中山忠愛と忠光の教育係でもあった。

・嘉永5年(1852年)、忠能の娘で典侍の中山慶子が孝明天皇の御子(後の明治天皇)を身ごもった降誕の際には大任である(実家中山邸内)御産殿の建設を指揮、後には教育係となり自ら背負って孝経を口授した。


(⁂孝経:孔子の言葉を記した十三経のひとつ。
孝の大体を述べつつ、天子・諸侯・郷大夫・士・庶人の孝を細説し、孝道の用を説く。
もとは中国から伝ったものではあるが、口授系古文は日本にのみ残る。中国では文系古文のみ)



・祐宮が儲君(実質上の皇太子)となって皇居に入り親王宣下を受けた後、河内介は職を辞し中山邸を出る。
川端丸太町の私邸を「臥竜窟」と名付けて隠棲するが、これは幕政に批判的であった河内介公武合体派の中山忠能と意見を異にし、特に和宮親子内親王の降嫁に強く反対していたためと思われる。


やがて、京都で勤王の志士と交流し中村貞太郎(北有馬太郎)と義兄弟の契りを結ぶなど、真木和泉や浪人清河八郎などの尊皇攘夷派と親しくなった。
当然のように、幕府の目は厳しくなり出奔、大坂に居を移す。


【寺田屋騒動】
薩摩藩邸に出入りするようになった河内介は、他の尊王攘夷派志士とともに島津久光の上洛と合わせた義挙を準備する。
これが所謂寺田屋騒動であり、和宮降嫁を仕切った京都所司代・酒井忠義関白・九条尚忠を暗殺する計画であった。この騒動は未遂に終わることとなる。


【事件騒動後始末】

騒動の計画は未遂に終わり、河内介らは投降する。
だが薩摩藩は保護の名目のもと、鹿児島に護送すると言いくるめ日向細島へ向かう航海の途中、播磨灘にて河内介と息子田中瑳磨介、甥千葉郁太郎、その他同志と共に全て斬り捨てたという。
その遺体は海に投げ捨てられ、無残な亡骸は小豆島の福田村に漂着し村民によって葬られた。
このため同村には田中河内介の墓碑がある。


「ながらへてかわらぬ月を見るよりも  死してはらわん世々のうき雲」  

 田中河内介の辞世の句である。



【明治維新後のエピソード】
明治天皇陛下は幼少の頃、教育係であった河内介を非常に慕っていらしたそうである。
天皇に即位なされたのち、「田中河内介はいかがいたしたか」と臣下に尋ねたことがあった。
誰も答えられない中、小河一敏(弥右衛門)が進み出て「ここにおられる某君等が指図して、薩摩へ護送の際に同志に刺殺され、船中において非業の死を遂げました」と答え、その場にいた大久保利通らを暗に批判したという。
後に、寺田屋騒動で亡くなった志士は全員賞され、河内介は贈正四位となった。


関連記事



http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/9405/1401772436/

135 :なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」1:2014/06/14(土) 20:38:57 ID:Hpd3syqU0

あの夏から約十年が過ぎた。
大学二年の冬休みのある日。
ひょんなことで故郷の街に戻ってきた僕は、友人のSとKと三人であのデパートを訪れていた。

そのひょんなことと言うのは、
冬休みに入る前、大学の学食で三人で昼食を食べていた時のこと。
Kの提案で、その場でそれぞれ子供時代の不思議な思い出を語ることになり、
僕はあの夏デパート屋上での話をした。
それに思わぬ食いつき方をしたのが、オカルティストのKだった。

「うおおUFOとかマジかよ!なあ、今度さ、そのデパート行ってみようぜ」
僕が散々十年以上前の話だし今行っても仕方がないと説明しても、
Kは聞く耳も持たなかった。
「居ないなら居ないで、ショッピング楽しめばいいじゃん。別に誰が損するわけじゃねえし。いいだろ?」
「うはは」と笑うKの横で、Sがぼそりと「……ガソリン代はどっちか出せよ」と呟いた。
こうなればもう止まらない。
かくして数日後、冬休みに入った僕らは、Sの運転する車に乗って僕の故郷へと出発したのだった。

僕は県内の大学に進学したのだけれど、実家のある街までは国道なら車で大体三時間はかかる。
朝の九時頃から車を走らせ、デパートの外観が見えてきたのは陽も昇った正午過ぎだった。
ちなみに、面倒くさいので実家に寄らなかった。
日帰りだし、どうせ年末戻って来るのだし。

Sが立体駐車場の一階に車を止めた。
周りは昼時だと言うのに、繁盛しているとは言えない駐車状況だった。
おそらく、街の郊外に大手の大規模なショッピングモールが出来たせいだろう。
昔、このデパートが街の商店街から客を奪ったのと同じことだ。

駐車場から店内に入る。
確かに昔ほどの人込みはないけれど、胸にこみあげてくるものがあった。
実は約十年前、屋上でわんわん泣いたあの日から、僕はこのデパートには近づかない様になっていた。
母の買い物に付いて行くのも止め、中学生の頃も、高校に上がってからも避け続けた。
そうして、消えたUFOのことも、そこで出会った女の子のことも、
これまで周りの誰にも、親にさえ話したことはなかった。
何故かと訊かれると、僕にも分からないと言うしかない。
だから、どうしてその隠してきた話をKとSの二人だけには打ち明けて、
今自身も十年とちょっとぶりにこのデパートにやって来ているのかも、当然分かっていない。
強いて言うなら、魔が差したんだろう。

僕らは一階からエスカレーターを使って四回まで上がった。
屋上へは四階から階段を使わないといけない。
階段へ向かう途中、百円ショップの隣、昔いつも買い物をしていた駄菓子屋の横を通る。
ふと横目で見ると、レジの方に見覚えのある店員さんの姿を見つけた。
十年前と変わらぬ陳列棚にも、昔と同じ駄菓子が並べられていた。
あのラムネ菓子もあった。
屋上へと続く階段は手すりの白い塗装が記憶よりも随分剥げていて、錆びた鉄の部分が露出していた。
屋上への入り口が見えた。
前を行く二人の友人の後ろで僕は一度立ち止まる。

夏。
階段を一段上るにつれて差し込んでくる光の量は増していき、
青い空と沢山の遊具が徐々に徐々に見えてくる。
それが何だか無性にワクワクして、途中から僕はいつも走って駆けのぼるのだった。

その記憶の中の光景に比べると、冬の光は弱く、空は少しくすんでいる様に見えた。
いつの間にか階段を上がりきり、僕は屋上の入り口に立っていた。
こんなに狭かったかなと思う以外は、屋上は最後に見た記憶のままだった。
やはりUFOのあった場所は、ただの空きスペースのままだった。
僕ら以外に人影も見当たらない。
音を立てて吹く冬の風のせいか、遊具で遊ぶ子供の姿も無かった。

「さみいなあ。なあなあ、ところでUFOどこよ?」
ポケットに手をつっこんだKがそう訊いて来る。
僕は黙って昔それがあったはずの場所を指差した。
「何もねえじゃん」
「僕はゆった。今行ってもなんも無いよって」
「ふーん。UFOだけに、宇宙まで飛んでっちまったのかねえ……」
つまらなそうにそう言うと、Kはクモの巣状に張られたネットの真ん中にトランポリンがある遊具に向かい、
一人でポンポンと跳ね始めた。
ふと見やると、Sが昔UFOがあった場所で俯いて地面を見つめている。
そばに近づいてみると、彼はUFOの支柱をとめていたボルトの跡を見ているらしかった。

「確かに、ここに何かはあったんだな」とSが言った。
「え、何。僕の話、信じてなかったん?」
「記憶ってのは簡単に曲げられるし、一部消えたり、書きかえられることだってあるからな。
特に子供の頃の思い出はな。




136 :なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」2:2014/06/14(土) 20:39:31 ID:Hpd3syqU0

信じてなかったわけじゃない。鵜呑みにしなかっただけだ」
「あそう」
「ただ、まだ呑み込めない部分もあるけどな」
「え……、何それ、どこ?」
Sは僕の問いには答えず、トランポリンの次はジャングルジムに上りだしたKの方をちらりと見やってから、
一人階段へと向かって歩き始めた。
「腹減った。とりあえず下に降りて、飯食おうぜ」
けれども、僕は先程の言葉が気になって仕方が無い。
「ねえ、僕の話の、どこが引っかかってるんよ」
するとSは振り向いて、
「お前の記憶の中にある、店員の対応。それと……」
何故かSはその後の言葉を口にするのを、一瞬だけ躊躇った様に見えた。
「……それと、お前が、確かに教えてもらったっていう、女の子の名前を覚えていないこと」
そう言って、Sはまた階段へと向かう。
隣ではKがいそいそとジャングルジムから降りてきていた。
そんな二人の様子を見ながら、僕はその場に立ったままSの言葉の意味を考えていた。

店員の対応と言うのは、『UFOなんて知りません』 と言ったあの言葉のことだろう。
でも、実際に屋上からUFOは忽然と姿を消したのだ。
まるでそんなもの最初から無かったかのように。
もう一つは彼女の名前。
あの時の光景は今でもはっきりと覚えている。
蒸し暑いUFOの中で、天井の丸い窓からスポットライトみたいに円柱状の光の筋が注いでいて、
目の前の女の子は、笑顔の内に少しだけはにかんだ表情をしている。
その口が動く。
けれどもここだけが、耳を閉じたわけでもないのに、何を言っているか聞こえない。
外ではしゃぐ他の子供たちの声も、辺りに広がる街の喧騒も消える。
無音。
一時期は、本当にアブダクションされて宇宙人に記憶を消されたのではないか、と思ったことさえある。
今思えば微笑ましい妄想だけれど。

でも確かに、Sの言う通り何かが引っかかっている気がした。
形のはっきりとしない何かが、伸ばしても手の届かないギリギリの辺りを漂っている様な。
僕は目を瞑り、集中して、その何かを掴もうとした。
「おーい。そんなとこで突っ立ってんなよ。早くこいよ」
けれども失敗に終わった。その声で僕は我に返ってしまった。
見ると、Kが階段の入り口に立っている。
Sはもう階段を下りてしまった様だ。
僕は頭を振って、歩きだそうとした。

その時、ふと視界の隅に何かが映った。
昔UFOがあったスペースの隅に、ぽつんとジュースの空き缶が置かれてある。
空き缶には一輪の花が差されてあった。
紫色の花。頭のどこかがうずいた様な気がした。
僕はその花の方へと少し近づいた。
花は折り紙だった。上手く作ってあって、遠目からは本物の花に見える。
茎も葉もある。
空き缶は上部が缶切りか何かで切り取られていた。まるで献花のようだ。
あの日と同じく冷たい風が吹いた。
その瞬間、今度こそ僕は、僕の中で漂っていたそれを掴み取っていた。

ああ、そうか。
だからか。
だからあの日、UFOは忽然と姿を消して。
だから店員は僕に、『UFOなんて知らない』と言って。
だから僕は、彼女の名前を忘れることにした。
僕は全てを思い出していた。

でもそれは鈍い痛みを伴っていた。
あのまま忘れていた方が良かったのかもしれない。
僕は空を見上げ、誰に向かってでも無く、声にも出さず問いかける。
もう一度、忘れることは出来るだろうか。
答えは自分の中から返って来た。それは出来ない。
「……おいおいおい、何やってんだよ。さっきから一体全体よ」
僕のすぐ後ろでKが怪訝そうな顔をしていた。
それと、あんまり遅いから戻ってきたのだろう、階段の入口の方にSの姿も見えた。
僕は何を言うことも出来なかった。
そのまま歩きだし、黙って二人の横を通り過ぎた。
背中にどっちかの声が当たったけれど、あまり気にならなかった。


137 :なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」3:2014/06/14(土) 20:40:53 ID:Hpd3syqU0

階段を下りて、僕の足は四階の駄菓子屋の前で止まった。
中に入ると、十年ぶりの店員さんが笑顔で迎えてくれた。
当然だけれど、僕のことなんか覚えていないだろう。
たとえ覚えていたとしても、僕自身十年前とは顔も体つきも変わっている。
友人二人は駄菓子屋の外で呆れたように僕の様子を眺めていた。
僕は駄菓子をきっかり百円分買った。
あの頃と同じ、三十円のラムネや、当たり付きのフーセンガムや、スーパーボールみたいな飴玉を。

「あの……、覚えてますか?」
カウンターで百円玉と十円を一枚ずつ出しながら、僕はレジを打つ店員にそっと尋ねてみた。
その痩せた五十代前半くらいの男性はふと僕の方を見やると、
「何のことですか?」と問い返してきた。
やっぱりというか、僕のことは覚えていないようだ。
「あの僕、久しぶりにこっちに帰ってきたんですけど。……昔、屋上に、UFOの遊具があったでしょう」
すると、店員は「ああ」と肯定の声を出した。
「ありました、ありました。うん、確かに。UFOでしょう。グラグラ揺れる」
僕は頷く。UFOはあったのだ。
最初から無かったのではなく、僕の記憶違いでもなく。
確かに屋上に存在した。
呼吸を一つ。
「……でも、事故が原因で無くなったんでしたよね?たしか、女の子が、巻き込まれた」
僕が熱を出して寝込んだ日。
TVである事故のニュースが流れた。
デパートの屋上で女の子が遊具から転落して、意識不明の重体。
原因は、他の子供達が外から遊具を揺らし、バランスを崩したからだと。
けれども、店員は少しばかり眉をひそめ、僕の方を見やった。
「あなたは、ライターですか?」
警戒しているのだろうか。
「いえ。大学生です。昔よくここに、駄菓子を買いに来てました。いつも百円分。
たまに消費税の五円は、まけてくれたりしてましたよね」
店員の表情が崩れたのが分かった。
話してもいい相手だと思ったのか、もしかしたら僕のことを思い出したのかもしれない。

実は話し好きだったらしい痩せた店員は、それから色々と教えてくれた。
「そうですね。もう大分昔のことですし。
……ええ、確かに。夏ですね。夏の終わりごろ。屋上で女の子が遊具から転落する事故がありました。
意識不明の重体で、打ちどころが悪かったんでしょう。数日後に、亡くなったそうです」
彼女の意識が無かった数日間、僕は熱を出して寝込んでいた。
「その時、子供が数人、周りに居たんですよね」
「はい。数人がかりで、中に上るための紐を持って遊具を揺らしてたそうです。
見かけたここのスタッフが止めに入ったそうなんですが、間にあわずに……」
そうして彼女は、落ちて、死んだ。
「だから、遊具を撤去した?」
「そうです。普通の怪我ならともかく、死者が出たんですから。
それにあの頃は、他の公園なんかの遊具も、アレは危ないから外せだの、
色々と言われていた時期でしたから」
「……僕、あのUFOが好きだったんですよ。
でも、ある日屋上に行ったら、いきなり、無くなってたんです。ショックでしたよ。
店員さんに訊いても、UFOなんて無い、知らないって言われましたし。何が何だか、分からなくって……」
「ああ……、それはすみません」

そう言うと、店員は僅かに頭を下げ、先程よりも小さな声で、
「確かな話じゃありませんが。あの亡くなった女の子は、学校で苛められてたんじゃないかって。
止めに入ったスタッフが、色々酷い言葉を聞いたそうです。
だからというか、あの時は、取材と称した方がたくさん来られましたよ。
店員は下で働いているんだから分かるはずもないのに、事件の様子とか、細かくね。
中には、子どもを使って訊き出そうとする輩までいたそうですよ」
だからあの時、店員は僕に対して『UFOのことなんて知らない』 と言ったのだ。
おそらくは、店の方から事件については何も喋らない様にと言われていたのだろう。
「可哀そうにねぇ……」
遠い目をしながら痩せた店員は呟いた。


138 :なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」4:2014/06/14(土) 20:41:23 ID:Hpd3syqU0

「あの子の父親は、このデパートで働いていたんですよ」
「え?」
「あ、いえ。と言っても私はあまり関わりも無かったんですが。
傍から見ても、仲の良い親子だったんですよ。
お父さんの方は朝から夕方までここで働いて、夜はまた別の仕事があったそうですが、
あの子は、いつもお父さんのことを待っていてね。
二人、下で夕飯の材料を買って帰るんです、いつも。
料理はあの子がしてたそうですよ。何でも、母親が病気だったそうで」
「病気……」
「ええ。病名は忘れましたが、大分特殊な病気だったそうで」

『私のお母さんが宇宙人で。だから、私も宇宙人なの』

ふと、彼女が言った言葉を思い出した。
けれども、それについては何も分からない。
彼女は自分のことに関しては、ほとんど何も話さなかった。
「もしかして、今、その父親の方は……ここに?」
「いえいえ。あの事件があった後、すぐに辞めましたよ。彼の気持ちを考えたら、とても居られないでしょう」
「そうですね。……あの、有難うございます。何だか色々と教えてもらって」
「いえいえ」
店員にお礼をして、五十円分ずつ別の袋に分けてもらった菓子を持って、僕は駄菓子屋を出ようとした。
けれど、ふと思い出して振り返る。
「あの、最後に。屋上に折り紙の花が置いてあったんですが。あれって……」
「ああ、それは多分。清掃の人が置いたものでしょう。中沢さんじゃないかな。
ああ、大層恰幅の良いおばちゃんなんですけどね。はは。あの人も私と同じくらい長いですから」
「あの花って、確か」
「ええ。スミレですね」
礼を言って、僕は店を出た。

友人は二人とも百円ショップの前で退屈そうに商品を見ていた。
Kは僕の姿を見つけた途端、「おっせーよ」と言った。
「用は済んだのか?」とS。
僕は、まだ、と首を横に振る。
「先に食べといて。一階にフードコーナーがあるはずだから」
「なになに、なんなのさっきからお前。変だぞ。なんかあったんか?
それとも何か隠しててていてて痛いSイタイ」
たぶん一番状況を理解していないKが、Sに首根っこを掴まれて引きずられて行く。
僕は片手を上げ、無言でゴメンと二人に謝ってから、また四階からさらに上へのぼる階段へと向かった。

歩きながら思う。
僕は本当は全部分かっていたんだ。
自宅であのニュースを見た時に。もう女の子には会えないということを。
けれども僕の頭は、それをどうしても否定したかったようだ。
高熱は出たけれど、もしかしたらそのおかげかもしれない。
僕は事故の存在と彼女の名前を忘れることに成功した。
あの子はまだ生きていると、自分に思いこませるために。彼女に会いたいがために。

僕は目を細めた。
屋上へと続く階段に、さっきまでとは違う大量の光が降り注いでいた。
透明な冬の光ではなく、色のついた夏の光だ。
所々塗装がはげていた階段も、いつの間にか白く綺麗になっていた。
十年前に見た光景だった。
何も変わらない。
そうして今、僕はあの時と同じように百円分のお菓子を持っている。
戸惑いながらも一歩ずつ階段を上る。
上りながらSが言った言葉を思い出す。

記憶は簡単に曲げられる。

だったら、一秒前の記憶はどうなのだろう?
ゼロコンマ一秒前の記憶は?ゼロコンマゼロ一秒前なら?
意識と言うモノが記憶の集合体ならば、僕が今見ている景色はそういうモノではないだろうか。
そう強引に納得して歩を進めた。

光が段々強くなってくる。
どこからか夏の匂いがした。
子供たちの声が聞こえた。
たまらなくなって、気がつくと僕は走り出していた。
階段を駆け上がる。


139:なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」5:2014/06/14(土) 20:42:06 ID:Hpd3syqU0

屋上。
そこにはあの銀色をしたアダムスキー型のUFOがあるはずだった。
そして夏の光の中、確かにそれはあった。
僕は急いでその傍へと駆け寄った。
早くしないと僕に掛かっている魔法が切れてしまいそうで怖かった。
けれど目の前まで来ても、確かにUFOはそこにあった。
小さい頃は届かなかったそのボディを、僕はそっと手で触れてみる。
ザラザラとしたプラスチックの手触り。
僕は縄ばしごに手をかける。
入口の穴は頭のすぐ上にあった。
この中に居るのだろうか。
けれども、そこでふと立ち止まる。
このままUFOの中に入ってしまって良いのだろうかという疑問が降って沸いてきた。
いまだ魔法は解けず、僕はしっかりとあの日の夏の屋上に居る。

けれどもだ。
僕は本当にこのUFOの中に入ることが出来るのだろうか。
出来る。と答える自分が居た。
でも、もし本当にそれが出来てしまったら。
縄ばしごに足をかけて、僕の身体が地面を離れた瞬間……。
この幻覚は、幻覚で無くなってしまうのではないか。

『……どうしたの?』
すぐ頭の上から声がした。聞き覚えのある懐かしい声。
縄ばしごを持ったまま、あまりの唐突さに僕は息をするのも忘れていた。
『入って来ないの?』
彼女の声。
この声すらも僕の脳が創りだした幻なのだろうか。それとも。
『お話ししようよ。私が引っ張って上げようか?』
入口の穴から小さな手がこちらに向かって伸びてきた。掌を上に。顔は見えない。手だけだった。
もしその手を握ればもう戻れない。
そんな予感があった。
たっぷりの戸惑い。
数秒の迷い。
そして一瞬の躊躇。
そうして僕は、自分の右手をそっと彼女の手に重ねた。
重ねて、離した。

彼女の小さな手には、ラムネ菓子や、飴玉が入った袋が乗っていた。五十円分。
それをきゅっと握って、手がUFOの中へと戻っていく。
「ごめん。僕は乗れない。友達を待たせてあるから」
少し僕の言葉を吟味するような間があった。
『……ともだち?』
「うん」
『ともだちが、できたの?』
「うん」
『それは、良いともだち?』
「うん」
懐かしい。昔もこうだった。彼女が質問して、僕が答える。
『私も、良いともだちだった?』
「うん。……もちろん」
何か冷たいものが頬に触れた。
雪だった。
夏のデパートの屋上に、粒の細かい雪が風に乗ってちらほらと舞い降りていた。
そろそろ魔法が解けるのかもしれない。
いつの間にか手にしていたはずの縄ばしごの感覚が消えていた。
周りの子供たちの声もしなくなった。
もう残っているのは、目の前の銀色のUFOだけだ。
僕はそれが消えてしまわない様、目を逸らさずにじっと見つめていた。
不意にUFOの入り口の穴から、こちらを覗きこむように女の子が顔を出した。
そして、にこりと笑った。
僕の記憶にあるそれと寸分違わない笑顔だった。
『おかし、……ありがとう』
返事をしようとした僕の目に雪が入って、一瞬、瞬きをした。
閉じて、開いて。
それだけでもう僕の目の前にUFOは存在していなかった。

雪の降る屋上には人影も無く。
足元にUFOを支えていたボルトの跡があるだけだった。
僕はしばらくの間、何もしないで、ただ空を見上げていた。
僕は一体、何を見たのだろう。
Sに言わせると、幻覚幻聴、または妄想ということになのだろう。
そして僕は、ふと自分の手の中にあるものを見やった。


140:なつのさんシリーズ「UFOと女の子 冬」6:2014/06/14(土) 20:42:58 ID:Hpd3syqU0

「うおお。雪だ。雪降ってんじゃん!」
声のした方を向くと、一階のフードコートに居るはずのKとSが屋上に上がって来ていた。
見ると、Sは方手にビニール袋を持っている。
「二人共……どうしたの?」
尋ねると、Sがその手に持ったビニール袋をひょいと持ち上げる。
「屋上で食った方が美味いんじゃないかってな。下で買って来たんだよ。ほら、お前の分のサンドイッチだ」
そう言って、Sは紙袋に包まれた湯気の立つ大きなサンドイッチを僕によこしてきた。
僕はしばらくサンドイッチを眺めていた。
せっかくさっき泣かなかったのに、また涙が出てきそうで。
必死に我慢しながら、無言で一口齧る。
Kの笑い声。何だろうと思った。Sも小さく笑っていた。
いきなりむせた。

辛かった。
からしだった。
大量のからしが、サンドイッチのパンとパンとの間に塗りたくられていたのだ。
咳き込んで涙が出た。前言は撤回だ。こんなヤツら、全然良いともだちじゃない。
「俺じゃないぞ。主犯はKだ」
止めない時点で同罪だろう。
二人に対してあまりに腹が立ったので、
僕は残りのからしサンドイッチを全部一気に平らげてやったら、もっと笑われた。
大量のからしを食べすぎるとそうなるのか、口だけじゃなくて目まで痛くなった。
三人で屋上のベンチに座って、僕は口直しに渡されたお茶を飲む。
それすらも罠じゃないかと怪しんだけれど、幸い普通のお茶だった。
「で、用事ってのはもう済んだのかよ」とKが訊いて来る。
僕は頷いた。
Kは何があったのかを聞きたそうだったけれど、今のところ僕に話すつもりはない。
代わりに、手にしていた五十円分の菓子が入った袋を開け、中身をそれぞれ半分ずつKとSに手渡した。
「何だコレ?」
僕の行動を測りかねた二人が同時に尋ねて来る。
さっきのお返しだとばかりに、僕はたっぷりと意味ありげに笑って答えた。
「言わば、それはKの大好物で、なおかつ、Sが到底呑みこむことの出来ないもので……」
僕の言葉に二人は、お互い訳が分からんといった風に顔を見合わせた。
「さらに言えば、僕がさっき宇宙人にあげたもの、かな」
Sは手にしたガムを怪訝そうに見やり、Kは包を開いた飴玉を恐る恐る舐める。
僕はそれを見て、また少し笑うのだった。



死ぬ程洒落にならない話を集めてみない?3

173 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:58  
もうかなり前になるので時効だと思うが、同ネタガイシュツならスマソ。

  
私がビル警備員のバイトをしていた時の話です。
場所は都内のSデパートですが、当時でも既に一般的な設備は乏しく
防火シャッターの開閉は勿論、エスカレーターやエレベーターの設定変更等も、
中央管制で管理室から・・・という訳にはいかない処でした。
  
閉館になり、お客さんを導線に誘導し、
Sデパート社員を無事に建物から追い出したら、店舗内の異常がないか確認をしながら巡回します。
  
そのデパートは、建物の構造上細長く、警備の巡回ルートもかなりの距離になります。
  
そのせいで、私がI号ES(エスカレーター)の前を巡回したのは、
待機所に近いにも関わらず深夜1時頃でした。





174 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:58  
モーターの動く音がするので、
防火扉を開けて、中を覗いて見るとI号ESが起動している音でした。
  
私は管理室に無線で確認を取ると、
メンテは入っていない、多分ES停止の担当者が停止し忘れたのだろう、とのことです。
  
ESの制動鍵は巡回者全員が所持しているのので、当然、ついでに止めておいて欲しいと連絡を受け、
恐らく仮眠室で眠りについている担当者に悪態をつきながら、
私はいつものように、鍵を差し込み、停止ボタンを押して、ESを停止・・・
停止・・・しませんでした。

  
古い建物です、
設備もがたがきていても不思議はありません。
そういえば、頻繁にI号ESはメンテをしています。
  
私は再び管理室に無線を入れました。
  
担当者は、したくても停止できなかったのではないのか、だとすると管理室に報告が入っているはずです。
 しかし、帰ってきた答えは、それならば、最初の連絡時に伝える、との事。
そりゃそうです。
止まらないのなら、それは仕方のない事です、
私は対応を尋ねました。
  
と、無線のノイズとは別に、なにやら異音が聞こえます。



175 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:59
からかっかっ・・・とクラッチを入れ損ねたような乾いた音。
次いで、
ごおん、ぐぎょぎょ・・・じゃり、じゃり・・・と濡れた砂利道を踏むような音がします。
  
私は、余りに場所にそぐわない突然のその音に、身動きが取れません。
後で考えると音の中に、
「・・・て・・・て・・・な・・・」と声が聞こえたような気がします。
  
呆然と立ち尽くしていると、突然I号ESは停止しました。

  
しばらくして、正気に返った私は事の次第を、
I号ESが怪音を発しながら停止した事を管理室に告げました。
  
すると、整備業者に連絡をとったので、
いったん待機室に戻り着き次第作業の立会いをするように言われました。
最悪です。



176 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:59  
1時間と待たずに業者は到着しました。
整備業者は、何も言わずI号ESに向かって行きます。
私は管理室から連絡を受けたのだろうと思い、慌てて後を付いて行く格好になりました。
  
I号ESに着くと、おもむろに業者は整備ハッチを開け、ESの下に潜っていきます。
私は、黙ってES室から離れた場所に立ち会っていると、
ほんの10分もしない内に
ごうん、ヴィーンと音を立ててESは私に向かって登るように動き出しました。
  
しかしその後待てど暮らせど、業者が出てきません。
  
更に10分ぐらいすると、下の方から人影がESに乗って登って来るのが見えました。 
 
私は、業者が下のハッチから出たのかと思い、「ご苦労様です、早かったですね。」と声をかけました。
しかし、確かに人影に見えたのに誰もいません。
  
只、空気が揺らいでESに人が乗っているかのように見えるだけです。
  
私は、突然全身を恐怖に襲われて、動く事が出来ません。
口をパクパク上下させるだけで、声も出ません。

  
10分ぐらい固まっていたでしょうか、
突然無線から応答があり
それを合図に全身の緊張が解け、カラダが動くようになりました。
  
管理室からでした。 
整備業者が到着したので、早く待機所に戻って来いと怒鳴っています。
え?・・・。

 

177 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:2001/02/16(金) 06:59  
後で聞いた話によると、I号ESは、以前整備中にESが動いて、
ベルト(足を乗せるところ)巻き込まれて死んだ人がいるそうです。
  
その後も、1人同じように亡くなり、
事故が絶えないESだそうで、整備業者の人も、作業を嫌がっていました。

  
時給は良かったのですが、これ以外のことも起き、私はこの仕事を早々に辞めました。

  
拙い文章ですまない。



http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/9405/1401772436/

126:なつのさんシリーズ「言伝」1:2014/06/14(土) 20:32:48 ID:Hpd3syqU0

大学時代の冬のある日のことだった。
その日一日の講義が終わってから、僕は友人のSとKと三人で心霊スポット巡りに繰り出していた。
言いだしっぺはK、車を出すのはS、僕はおまけ。
いつものメンバー、いつものシチュエーションだった。
目的地は、僕らの住む町から幾分遠い場所にある、今は入居者のいない古い集合住宅。
噂だと、そこには複数の首のない幽霊が出るらしいのだけれど。

結論から言うと、今回はハズレだった。
あたりが暗くなってからようやく目的の廃マンションにたどり着いた僕らを迎えてくれたのは、
色とりどりの落書きと、階段の踊り場で季節外れの花火をするマナーの悪い先客だった。
久々の大ハズレだ。

「ああいう奴らってのは決まって、怖い思いしたり祟りに遭ってから、
『後悔してる。あんなとこ行くんじゃなかった』 とか言うんだ。
くっそ、馬鹿じゃねーのか。呪われねーかな、あいつら。それか花火で火傷しろ、ヤケド」
帰りの車の中、いつもなら車酔いでダウンしているはずのKが、後部座席でぶつぶつ愚痴をこぼしている。
花火をしていた若者たちとは接触自体はなかったのだけれど、
Kは彼らの行為に相当おかんむりのようだ。
「覚悟がねー奴は後で後悔すんだよ。『やっぱり止めとけば良かった』 とか俺だったら死んでも言わねーし。
逆に、『やっぱそうだよな』 って言うな、うん」
「知らねーよ……」
運転しているSが若干うんざりした様に呟いた。
Kは廃マンションを離れてからずっとこんな感じだ。

車は郊外、左右を田畑に挟まれた道を走っていた。
暖房が暑くてウインドウを少しだけ下げる。
僅かに開いた隙間から入り込んでくる冷たい空気が気持ちいい。
けれど、やりすぎると車内が冷える。僕はすぐにウインドウを閉めた。

確かにKの言うことも分からなくもない。
僕だって心霊スポットと呼ばれる場所に行くときには
『何が起こっても不思議じゃない』 という意識でもって行く。
実際、過去にたくさん怖い目にも遭ったし、死ぬかもしれないと思ったことだって一度や二度ある。
それでも、今日だってKが「首なしマンション行こうぜ」と言うと、
ほいほい誘いに乗るのだから、『何されたって文句は言わない』 くらいの覚悟は、
僕自身持っているつもりなのだろう。

「なーなー、俺腹減ったんだけどよ。なんか帰りにラーメンでも食べて帰ろうぜー。俺今日は金ねえけど」
Sが「餓死しろ」と冷たく言い放つ。
僕もKに何か言おうと後ろを振り向いたその時だった。
僕らを乗せた車が急ブレーキをかけて止まった。
道がちょうど見晴らしが悪く細い山道へと入るところだったので、死角からトラックでも出て来たのかと思った。
けれども、そういうわけでは無い様だ。
「……事故だ」

僕とKに向かってSが短く言った。事故だと。
それから車を道の脇のスペースになっている部分に寄せる。
車のライトの先、白いガードレールのそばに、確かに倒れたバイクと共に人影らしきものが倒れていた。
ライトはつけたまま、シートベルトを外してSが車を降りる。
僕とKは一度車内で顔を見合わせた後、無言でSに続いて外に出た。
「おい、大丈夫か?」
Sはもうすでに倒れている人のそばにしゃがんで声をかけていた。
仰向けに空を見上げるその人は、フルフェイスのヘルメットをしていた。ガタイが良く男性のようだった。
声をかけても反応がないと知ると、Sは顎とヘルメットの隙間に掌を差し込んだ。

「おい。お前らぼーっとすんな。K、救急車と警察呼べ」
「お、おう」
「○○(←僕の名前)はバイク道のわきに寄せて、車が来ないか見張ってろ」
「分かった」
僕は周りを見回す。
耳も済ませてみたけれど、近くに車の気配はない。
停めた車の近くでKが電柱を睨みながら救急車を呼んでいる。
黒いバイクを苦労して起こし、邪魔にならないように路肩に寄せる。
バイクは前輪がゆがみ、フロントライトが粉々になっていた。
それが他の部品と共に辺りに砕けて散らばっている。
傍らでSが「ちっ」と舌打ちしたのが聞こえた。
見ると、Sが男の被っているヘルメットをゆっくりと脱がそうとしている。
「なあ、大丈夫なん?こういうときって、動かすのって駄目なんじゃ……」
「呼吸も脈もない。このままだとどっちにしろ助からない」
こっちを振り向かないままSはそう言った。

助からない、という言葉にどきりとする。
それは死ぬということだろうか。
目の前で。
人が。
Sが脱がしたヘルメットを横に置いた。
露わになったその鼻と口から、赤黒い血が流れていた。
目は閉じている。短髪の男だ。
生気のない死人の顔だった。




127 :なつのさんシリーズ「言伝」2:2014/06/14(土) 20:33:19 ID:Hpd3syqU0

僕は目をそむける。
腹の下から何か熱をもったものがせり上がってきていた。
冷静にならなければ、と自分に言い聞かせる。
そこで初めて、僕は男が倒れていた位置から少し離れた場所、道路についたタイヤの跡に気がついた。

等間隔で二本の黒い線が、不自然に弧を描いている。
二輪ではなく、四輪車が慌てて急ブレーキを踏みハンドルを切った様な跡。
僕はもう一度周りを見回した。車の気配は無い。
ひき逃げ。
そんな言葉が頭をよぎった。

びい、と何か布の裂ける様な音。
振り向くと、Sが男の胸の上に両手を置き、心臓マッサージを始めていた。
男の口には中ほどまで裂かれたハンカチが乗ってある。
救命措置。Sは呼吸も脈も無いと言っていた。
事故に遭ってから僕らが来るまでに、どれくらいの時間があったのだろう。
何度か心臓マッサージをした後、Sが男の鼻をつまみ、顎を持ち上げ人工呼吸をする。
そうして、また心臓マッサージ。
それを繰り返す。
「救急車も警察も、あと十分くらいでこっち来るってよ」
電話を終えたらしいKが戻って来る。
Sは振り向かず「そうか」と一言。救命処置を続ける。
僕はKに向かって、「……ひき逃げかな」と道路に着いたタイヤ痕を指差す。
Kは目を凝らしてそれを見てから、「マジかよ」と小さく呟いた。

「おい、どっちでもいい、救命講習受けたことあるか」
しばらくしてSがマッサージを続けながら尋ねる。
確か車の免許を取る時に受けたはずだ。
三十回心臓マッサージをした後に人工呼吸だったか。いや、それよりまず気道確保だ。
「できるぞ」
僕がもたもたと一連の内容を思い出していると、Kが一歩進みでてそう言った。
「じゃあK、代わってくれ。俺も休みたい」
「お、おう。分かった」
Sが立ち上がり、Kと交代する。
「ふう」と溜息に似た息を吐くSの額には僅かに汗が浮かんでいた。
風のせいで辺りは震えるほど寒いにも関わらず。

「助からないかもしれないな」
僕の視線に気付いた様で、Sは腕で額をぬぐいながら言った。
「まあ、医者が死亡と下すまでは生きてるわけだが。
それでも、ああも冷たいとな……、人形を必死に生き返らせようとしている気分になる」
それからSは道路のタイヤ痕に目をやり、「ふん」と小さく鼻を鳴らした。
「……ひき逃げかな」
僕は先程Kにしたのと同じ質問をする。
「さあな。それは警察に任せとけ」というのがSの答えだった。

それからSは地面に腰を下ろすと、ガードレールにもたれかかって目を瞑った。
その手に赤いものが付いているのが見える。血だ。
僕は倒れている男に視線を移した。
あの男はまだ死んでいない。医者で無い僕らにその判断は出来ないのだ。
救急車で運ばれて、医者に確認されて、初めて死んだことにされる。
それでもSは冷たいと言った。
実際に触れていない僕には分からないが、その言葉は確かな実感を伴っていた。
死んではいないが、生きてもいない状態。だとしたら、男の魂は今何処をさまよっているのだろう。

目の前ではKが屈みこみ人工呼吸をしている。
僕はその様子をただぼんやりと眺めていた。
身体を起こしたKが、びくり、と震える。
何だろうと思った。
そのままKは動かない。
心臓マッサージを続けないといけないのに。
Kはただ自分の両手を眺めていた。


128 :なつのさんシリーズ「言伝」3:2014/06/14(土) 20:33:51 ID:Hpd3syqU0

「……K?」
僕が呼んでも反応は無い。
それからKはふらっと立ち上がると、男の身体越しにガードレールを掴み、そこに人指し指を当てた。
何かを書いている様だった。
不安になった僕はKに近寄り、その肩を掴んだ。
その瞬間、何か電気の様なものがKの身体を通じて、僕の足の先から頭のてっぺんまで走り抜けて行った。
驚いて思わずKの肩から手を放す。
同時にKが僕の方を振り向く。
「……いちよんななきゅう」
「え?」
唐突にKが言った。
「おい……、『いちよんななきゅう』 って何だ?それに、『みさき、ゆか』 って何だ。人か……?」
いきなり矢継ぎ早に質問され僕は狼狽する。
僕にはKが何を言っているのかも分からない。
その思いが顔に出ていたんだろう。
Kもはっとした表情になる。

「何してんだ?」と横からSの声がする。
「……いや、何でもねえ。……わりい。俺もまだ何が何だか分かんねえから……」
そうしてKは僕の方を向いて、
「ちょっと代わってくれ。頭がガンガンする……」
目の辺りを押さえ未だフラフラしながらKはその場を離れた。
残された僕は、Kが先程掴んでいたガードレールを見やる。
そこには赤く掠れた血文字で、辛うじて『1479』 と書かれていた。
それから僕はKと交代して救命処置を行った。
Sの言った通り男は確かに冷たかった。

救急車と警察がやってきたのは、僕がKと代わってから五分程経った後ことだった。
男が担架に乗せられ運ばれて行くのを横目に、僕らは警察の質問に答えた。
答えていたのはもっぱらSだけれど。三人とも訊かれたのは氏名と住所。
もっと面倒なことになるのかなと思っていたのだけれど、しばらくすると
警察に「もう帰ってもいいよ」と言われた。
僕ら三人は顔を見合わせて、黙って車に乗りこんだ。
やるだけやったという思いも無く、僕らはただ疲弊していた。
帰り道、車内にはなんの会話もなかった。

それから二,三日経った日の朝のことだった。突然Kから電話が掛かって来た。
黒いスーツを持ってないかということだった。
どうするのかと訊いたら、『葬式に出る』 と言い、
誰の葬式に出るのかと尋ねたら、あの事故に遭った男性の葬式だとKは答えた。
『言わんといけないことがあるからな』
車はSが出してくれるらしい。
Kがどうするつもりか気になった僕は、スーツを貸す旨と、自分もついて行くとKに伝えた。

葬式の会場は、偶然にも僕らが事件の日に訪れた廃マンションのすぐ近くだった。
すでに多くの人が集まっており、僕とSを車に残してKは一人会場の中へと入って行った。
「どうしたんだろ。K。……Sは何か聞いてる?」
「いや」
行きの車の中、Kは何事か考えている様でずっと無言だった。
ただ単に車に酔っていただけかも知れないけれど。

車の中で待っていると、思ったよりも早くKは戻って来た。
ドアを開け、気だるそうな動作で後部座席に座ると、「……あーあ」と呟き、
「……おう、悪かったな、付き合わせて。ほれ、帰ろうぜ」と言った。
Sは何も言わず車を出した。


129 :なつのさんシリーズ「言伝」4:2014/06/14(土) 20:34:23 ID:Hpd3syqU0

当然だけれど、帰り道の途中に事故のあった現場を通り過ぎる。
思わず注視してしまう。
事故があった痕跡は、もう路面のタイヤ痕だけだった。

「被害者は……、首をやっちまってたらしい」
後部座席からKの声がした。
「頸椎だっけ?が折れるか断裂かしてて、だから痛みも感じず死んだはずだって。言われたわ。奥さんに」
まるで独り言のように、ぽつりぽつりとKは言葉を紡ぐ。
「それに、俺らが見つけたのは、意識も呼吸も脈も無くなってからだった。
だったら最後の言葉なんて残せるはずもないよな。
泣きながら言われたよ。『お心遣いは有難いですが、馬鹿にしないでください……』 だとさ。
 ……まあ、当然だけどな。警察にも言ってないことだし」

最後の言葉。僕は思い出す。
あの時、数字と共にKが呟いた言葉があった。
『みさき、ゆか』
Kはそれを伝えに来たのだ。
けれど、それは生きている人間が発した言葉ではなかった。
普通の人には決して聞くことのできない、死人の言葉。
「理解されないってのは分かってるんだがなあ……。覚悟もしてた。
でも、こうなんだよなあ。壁があってさ。その向こう側に何があるかなんて、見える奴にしか分からねえんだ」
そうしてKは、「やっぱそうだよなー……」と呟いた。
三人とも口をつぐみ、しんとする車内。

急に亡くなったばかりだし、今は時期が悪かったんだ。Kは悪くない。当然のことをしただけだ。
言うべき言葉は山ほどあったのに、その全てが口の中で空回り、外に出ることなく萎んでいった。
けれども何か言わなければと思い、僕は無理やり口を開く。
「……ラーメン」
意識していたわけでは無かった。ただ、出てきた言葉がそれだった。
どうしてラーメン。自分でも分からなかった。見ると二人が何事かという表情をしていた。
「ラーメンだ……。そうだ、ラーメンを食べに行こう!
お腹が減ったしさ、時間も丁度いいしさ、前には行けなかったわけだしさ」
ヤケになって喋る。
けれども、今がお昼時なのも事実だし、お腹が減っているのも本当だ。
そして何よりラーメンはKの好物だ。
Sが小さく吹きだす様に笑った。
「そうだな……。どっか寄ってくか」
賛同してくれたことに僕はホッとする。
その途端、車の中の温度が少し上がった様な気がした。

「あ、でもさ。実は俺、今日は金ねぇんだけど……」とKが言う。
またかと僕がつっこむ前に、Sが前を向いたまま、ひらひらと片手を振った。
「いい。おごってやるよ」
その親切な言葉にKは驚いて固まっていた。
僕も吃驚してSを凝視する。
こいつは本当にSだろうか。そんな疑問まで浮かぶ。
「マジで……?」
「香典で使って金がねえんだろ。だったら、おごってやるよ」
Sの言葉に僕は思い出す。
確かに会場に行く前、Kは封筒を手に持っていた。

「……うおおマジかよ!言ったなS。だったら俺メッチャ食うぞ」
「別にいい。でももし車内で吐いてみろ。窓から放り出して轢き殺すぞ」
「上等だ。化けて出てやるよ」
「あ、S、じゃあ僕もおごって」
「うるさいお前ら」


130 :なつのさんシリーズ「言伝」5:2014/06/14(土) 20:34:57 ID:Hpd3syqU0

そうして僕らはその後、走りながら見つけた中華料理店に立ち寄りラーメンを食べた。
結局Sは全員分奢ってくれたし、結局Kは帰りの道中で車に酔って、
醤油ラーメン大盛り餃子セットをまるごとリバースしたのだけれど。
それからKはずっと後部座席でダウンしていたのだけれど、
「うー気持ちわりい……殺してくれー……」と垂れ流すKはいつものKだった。
そうして隣では、辛うじて車内では吐かれなかったものの、
「せっかく奢ってやったのに」だとかSが小言を言っている。
いつも通りを久しぶりに感じた様な気がした。
やっぱりこういうのがいい。
僕はSの小言を聞きながら、安堵と共に欠伸を一つする。

今回のこと。人の死をリアルに垣間見てしまった後でも、結局懲りずに
僕らはまたオカルトに首を突っ込むのだろう。
どうしてかと問われても、きっと分かりっこない。
説明なんて出来るはずもない。そういうモノこそが、オカルトなのだから。

ちなみに後日、僕らが遭遇したひき逃げ事件のことと、
そのひき逃げ犯が捕まったいう記事が地方紙の片隅に載っていた。
記事によると、被害者の血で書かれたナンバーが現場に残されており、それが決め手となったそうなのだが。
事故後、頸椎を損傷した被害者は文字が書けなかっただろうこと。
そして、そのナンバーが実は被害者の死後に書かれたものだとは、何処にも載ってはいなかった。


↑このページのトップヘ