サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:憎悪

31:パンドラ[禁后]9:2011/12/16(金) 17:17:57.19 ID:s+XHJkPg0
母親は二人または三人の女子を産み、その内の一人を「材料」に選びます。
(男子が生まれる可能性もあるはずですが、その場合どうしていたのかはわかりません)

選んだ娘には二つの名前を付け、一方は母親だけが知る本当の名として生涯隠し通されます。
万が一知られた時の事も考え、
本来その字が持つものとは全く違う読み方が当てられるため、字が分かったとしても
読み方は絶対に母親しか知り得ません。
母親と娘の二人きりだったとしても、決して隠し名で呼ぶ事はありませんでした。 
忌み名に似たものかも知れませんが、
「母の所有物」であることを強調・証明するためにしていたそうです。

また、隠し名を付けた日に必ず鏡台を用意し、
娘の10、13、16歳の誕生日以外には絶対にその鏡台を娘に見せないという決まりもありました。
これも、来たるべき日のための下準備でした。


本当の名を誰にも呼ばれることのないまま、
「材料」としての価値を上げるため、幼少時から母親の「教育」が始まります。
(選ばれなかった方の娘はごく普通に育てられていきます)
例えば…
・猫、もしくは犬の顔をバラバラに切り分けさせる
・しっぽだけ残した胴体を飼う
(娘の周囲の者が全員、
これを生きているものとして扱い、娘にそれが真実であると刷り込ませていったそうです)
・猫の耳と髭を使った呪術を教え、その呪術で鼠を殺す
・蜘蛛を細かく解体させ、元の形に組み直させる
・糞尿を食事に(自分や他人のもの)など。

 
全容はとても書けないのでほんの一部ですが、
どれもこれも聞いただけで吐き気をもよおしてしまうようなものばかりでした。 
中でも動物や虫、特に猫に関するものが全体の3分の1ぐらいだったのですが、これは理由があります。


この家系では男と関わりを持つのは子を産むためだけであり、
目的数の女子を産んだ時点で関係が断たれるのですが、
条件として事前に提示したにも関わらず、家系や呪術の秘密を探ろうとする男も中にはいました。

その対応として、ある代からは男と交わった際に呪術を使って憑きものを移すようになったのです。

それによって自分達が殺した猫などの怨念は全て男の元へ行き、
関わった男達の家で憑きもの筋のように災いが起こるようになっていたそうです。
そうする事で、家系の内情には立ち入らないという条件を守らせていました。





32:パンドラ[禁后]10:2011/12/16(金) 17:19:29.69 ID:s+XHJkPg0
こうした事情もあって、猫などの動物を「教育」によく使用していたのです。
「材料」として適した歪んだ常識、歪んだ価値観、
歪んだ嗜好などを形成させるための異常な「教育」は代々の母娘間で13年間も続けられます。

その間で三つの儀式の内の二つが行われます。
 
一つは10歳の時母親に鏡台の前に連れていかれ、爪を提供するように指示されます。
ここで初めて、娘は鏡台の存在を知ります。
両手両足からどの爪を何枚提供するかはそれぞれの代の母親によって違ったそうです。
提供するとはもちろん剥がすという意味です。


自分で自分の爪を剥がし母親に渡すと、
鏡台の三つある引き出しの内、一番上の引き出しに爪と娘の隠し名を書いた紙を一緒に入れます。
そしてその日は一日中、母親は鏡台の前に座って過ごすのです。
これが一つ目の儀式。


もう一つは13歳の時、同様に鏡台の前で歯を提供するように指示されます。
これも代によって数が違います。
自分で自分の歯を抜き、母親はそれを鏡台の二段目、やはり隠し名を書いた紙と一緒にしまいます。
そしてまた一日中、母親は鏡台の前で座って過ごします。
これが二つ目の儀式です

 
この二つの儀式を終えると、
その翌日から16歳までの三年間は「教育」が全く行われません。
突然、何の説明もなく自由が与えられるのです。
これは13歳までに全ての準備が整ったことを意味していました。

この頃には、すでに母親が望んだとおりの生き人形のようになってしまっているのがほとんどですが、
わずかに残されていた自分本来の感情からか、
ごく普通の女の子として過ごそうとする娘が多かったそうです。


そして三年後、娘が16歳になる日に最後の儀式が行われます。
最後の儀式、それは鏡台の前で母親が娘の髪を食べるというものでした。
食べるというよりも、体内に取り込むという事が重要だったそうです。
丸坊主になってしまうぐらいのほぼ全ての髪を切り、
鏡台を見つめながら無我夢中で口に入れ飲み込んでいきます。
娘はただ茫然と眺めるだけ。

やがて娘の髪を食べ終えると、母親は娘の本当の名を口にします。
娘が自分の本当の名を耳にするのはこの時が最初で最後でした。



33:パンドラ[禁后]11:2011/12/16(金) 17:20:10.06 ID:s+XHJkPg0
これでこの儀式は完成され、目的が達成されます。
この翌日から母親は四六時中自分の髪をしゃぶり続ける廃人のようになり、
亡くなるまで隔離され続けるのです。
 
廃人となったのは文字通り母親の脱け殻で、母親とは全く別のものです。

そこにいる母親はただの人型の風船のようなものであり、
母親の存在は誰も見たことも聞いたこともない誰も知り得ない場所に到達していました。

これまでの事は全て、その場所へ行く資格(神格?)を得るためのものであり、
最後の儀式によってそれが得られるというものでした。

その未知なる場所ではそれまで同様にして資格を得た母親たちが暮らしており、
決して汚れることのない楽園として存在しているそうです。
 
最後の儀式で資格を得た母親はその楽園へ運ばれ、
後には髪をしゃぶり続けるだけの脱け殻が残る…そうして新たな命を手にするのが目的だったのです。

 
残された娘は母親の姉妹によって育てられていきます。
一人でなく二~三人産むのはこのためでした。
母親がいなくなってしまった後、普通に育てられてきた母親の姉妹が娘の面倒を見るようにするためです。
母親から解放された娘は髪の長さが元に戻る頃に男と交わり、子を産みます。
そして、今度は自分が母親として全く同じ事を繰り返し、母親が待つ場所へと向かうわけです。


ここまでがこの家系の説明です。
もっと細かい内容もあったのですが、二度三度の投稿でも収まる量と内容じゃありませんでした。
なるべく分かりやすいように書いたのですが、今回は本当に分かりづらい読みづらい文章だと思います。
申し訳ありません。 
本題はここからですので、ひとまず先へ進みます。

 
実は、この悪習はそれほど長く続きませんでした。
徐々にこの悪習に疑問を抱くようになっていったのです。
それがだんだんと大きくなり、次第に母娘として本来あるべき姿を模索するようになっていきます。  
家系としてその姿勢が定着していくに伴い、悪習はだんだん廃れていき、
やがては禁じられるようになりました。


ただし、忘れてはならない事であるとして、隠し名と鏡台の習慣は残す事になりました。
隠し名は母親の証として、鏡台は祝いの贈り物として受け継いでいくようにしたのです。
少しずつ周囲の住民達とも触れ合うようになり、夫婦となって家庭を築く者も増えていきました。



34:パンドラ[禁后]12:2011/12/16(金) 17:21:36.42 ID:s+XHJkPg0
そうしてしばらく月日が経ったある年、一人の女性が結婚し妻となりました。
八千代という女性です。
 
悪習が廃れた後の生まれである母の元で、ごく普通に育ってきた女性でした。
周囲の人達からも可愛がられ平凡な人生を歩んできていましたが、
良き相手を見つけ、長年の交際の末の結婚となったのです。


彼女は自分の家系については母から多少聞かされていたので知っていましたが、
特に関心を持った事はありませんでした。
妻となって数年後には娘を出産、貴子と名付けます。
 
母から教わった通り隠し名も付け、鏡台も自分と同じものを揃えました。
そうして幸せな日々が続くと思われていましたが、
娘の貴子が10歳を迎える日に異変が起こりました。


その日、八千代は両親の元へ出かけており、家には貴子と夫だけでした。
用事を済ませ、夜になる頃に八千代が家に戻ると、信じられない光景が広がっていました。
何枚かの爪が剥がされ、歯も何本か抜かれた状態で貴子が死んでいたのです。
 
家の中を見渡すと、しまっておいたはずの貴子の隠し名を書いた紙が床に落ちており、
剥がされた爪と抜かれた歯は貴子の鏡台に散らばっていました。
夫の姿はありません。

何が起こったのかまったく分からず、娘の体に泣き縋るしか出来ませんでした。
 
異変に気付いた近所の人達がすぐに駆け付けるも、八千代はただずっと貴子に泣き縋っていたそうです。
状況が飲み込めなかった住民達はひとまず八千代の両親に知らせる事にし、
何人かは八千代の夫を探しに出ていきました。
この時、八千代を一人にしてしまったのです。

その晩のうちに、八千代は貴子の傍で自害しました。
 
住民達が八千代の両親に知らせたところ、現場の状況を聞いた両親は落ち着いた様子でした。
「想像はつく。八千代から聞いていた儀式を試そうとしたんだろ。
八千代には詳しく話したことはないから、断片的な情報しか分からんかったはずだが、
貴子が10歳になるまで待っていやがったな。」
と言って、八千代の家へ向かいました。

 
八千代の家に着くと、さっきまで泣き縋っていた八千代も死んでいる…
住民達はただ愕然とするしかありませんでした。
八千代の両親は終始落ち着いたまま、
「わしらが出てくるまで誰も入ってくるな」と言い、しばらく出てこなかったそうです。



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857 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:07:12 ID:nyVgvoIt0
数日後、KはGとは全く遊ばなくなり、あえて避けてたら、Gが怒り出し学校で喧嘩になった。
その後、殴りあいに発展して、先生に呼ばれて話合いをすることになったとの事。
ただし、Kは避けてはいたが、手を出したわけでもなく、文句を言ったわけでもないので、
Gが悪いということになり、
先生はGに謝れと詰め寄ったらしいが、Gは文句を言いながら謝らずにそのまま家に帰っていった。


その時にKは、裏S区の怖さを再度身にしみる出来事が起こる。
それは上記にも書いてるけど、「子供の喧嘩に一々親が出てくる」。

KとGの喧嘩で話合いだったのにも関わらず、
次の日に一々Gの親と母が来て先生に詰め寄り、Kを呼んで再度Gとの話をさせろ。
それから、そこにその二人も立ち会う、との無茶苦茶な要求。
でも、先生が情けないやつなのか、それともそちら側のニンゲンなのか、それを了承。





858 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:17:06 ID:nyVgvoIt0
以下会話。


先生「いや、昨日はいい加減な話になってしまったから、ちゃんと話合え、な?」
K「え?昨日話たじゃないですか。俺は別に何もしてないのにGが殴ってき・・・」

G母「うるさいねぇ!お前の話聞きたいで来とんやない!」
G「いや、Kが無視して俺を追い詰めたけよ」

K「はい?俺そんなことしてませんし、っていうか、もう良いですよ。ごめんなさい」
先生「ん、喧嘩両成敗って感じでね。Gも。ほら」
G父「Kに最初に会ったときに、言ったと思うけどのぉ。覚えとらんか?お?」(にやにや笑ってたとの事)

ここでKは、G父、G母の、最初の言葉を思い出したらしい

「Gと仲良くしとけ」
「Gと仲良くしいや」
この言葉を聞いた時は、普通の親の挨拶と思ってたけど、色々考えなおしたら明らかにおかしい。
普通は「Gと仲良くしてね」。若しくは「二人とも仲良くしいや」。
でもこの家庭では、「Gと仲良くしとけ」
そんなに違和感が無いことかも知れないけど、よくよく考えれば明らかに自分優位。
それを再度強制なのか強要してるGの父は、話が通じるとは思わない。と思ったらしい。

そしてKが、「もうGは謝らなくてもいい。俺が無視したのかも知れない。
でもGとは仲良くなれない。ごめんけど関わらないでほしい」
との事を言って、最後に再度謝って全てを終えたらしい。


ただ帰る時に、Gの家族がケタケタ笑ってたところを見たときに、
再度恐怖心が自分を襲い、それ以降、裏S区のニンゲンとは話もしなくなったとの事。

以上がKの話。



859 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:17:57 ID:nyVgvoIt0
本当かどうかは一切不明だけど、
Kという友人は信用できるので、俺は本当だと思う。

それと、この年になるまで『裏S区の人間は怖い』と大人に言われているのは、
暴走族や不良がかなり多く、
又、精神病が近くにあるため、良くある噂で、
『患者が外を歩き回ってて殺人事件が多い』とか、精神病院の施設の中に、
多数の患者が無残な死に方を強いられているとかの噂により、怖がられてると思ってたけど、
この年になり色々事情が分かってきて、
何故裏S区と言われているか、そして怖がられているかが、かなり分かってきた。

それ(色々な事情の事)が、差別をされるだけの事情になるのかどうかはわからないけども、
それが原因で恐れが生まれて避けられている、と言うのは
どうしようもないような気もする。
又、この年齢になってからだけど、裏S区についての怖い話、奇妙な話、
奇怪な言い伝えをかなり聞くようになっていた。
(高校時代は全く知らなかったような事です)


今現在は新S区と名前を変えて、新興住宅や大型マーケット等も段々建ってきてるけども、
その地域だけは未だに街灯も無く、
葬式や冠婚も独自のやり方でされており、就職もそこの住民は、そこの地域にある職業についてる。
(酪農、農業、漁業って感じ。もちろん、普通に就職する人もいますので悪しからず)



860 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:19:27 ID:nyVgvoIt0
ただKの話と俺の話では、『××××』と呼ばれる存在が異なっている。
AやBさんの話では悪霊。
Gやその家族からしたら神さま?
この違いが、どういうことを表してるのかは不明。
名前が思い出せればいいのかも知れんけど、
経験上では思い出さないに越したことはないんだと思うので、一切思い出す気はない。
この地域の奴等に聞く度胸もないし、言わないと思う。
一応九州地方にある地域なので、わかる人もいるかも知れませんが、当たってても何も言いません。


ただし、AとBさんの話と、Gさんとの認識の中に重なる点があり、
又、Hのアニキの死が本当の話なら、××××が何から生まれるか。何なのか。
は、風土的なもので、大体の予想もつくかと思います。
(まぁ俺の中での予想なので、本人達はどういう教えを受けてるのかは微妙)



861 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:22:43 ID:nyVgvoIt0
それと追記として、Kの話に出てくる人の一人が、とり憑かれたのかは不明だが、
Kが高校2年になった時に死んだらしい。(これも俺には真実は不明)
誰かはわかると思うが、Gの兄貴。
何故死んだかは本当に不明。

ただKが高校2年以降に、同学年の結構な人数が休んで、葬式に参加する事件があったらしい。
俺は既にこのときには転入していたので、そんな事も知らないし、
Gとも別に仲良くなかった為知らない。


ただ、何故『誰かはわかると思うが』って書いたかというと、Kの話の中に矛盾な点があるので。
(アクマでKの話どおりなら)

1つ目は、Gの兄は見えるべき人ではないのに、見えてたということ。
○○家(Aの苗字)の家系は見える可能性が高い。
それは俺の経験でもわかるけど、家出届けとかにあいつ等と書いたりと普通に出来る家系であり、
BさんやCさんにもわかったみたいだし。
それと、Gの兄とHと友人等とGとKで、Yの家に行く時の会話上からも、何となくそんな感じがする。
つまり、Gの兄は見えてた。見えるべきではないのに、見えてた。



862 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:23:28 ID:nyVgvoIt0
2つ目は、Hの兄の葬儀の際にGの兄が居たとのこと。
これはあり得ない。
Kがバスに乗るまでの間Gの兄は家に居たし、それ以降はGの兄を見かけてない。
もしKが俯いてた時にバイクが通ったなら、聞こえたはずだ。
なぜなら、外でケタケタ笑ってる音や、
「ギギギギギギギギイギギギギ」って言う音に、
「あはははははは」の混じったコエも聞こえるのであれば、バイクの音は聞こえてるはずだから。

なのに、Gの兄は笑ってた。
ケラケラケタケタと、Hの兄の葬儀の場で笑ってた。



863 :763 ◆MOBqqkAfh6 :2007/03/15(木) 06:25:01 ID:nyVgvoIt0
駄文で申し訳ないです。
またかなりの長文になってしまい、わざわざ読んで頂いた方ありです。

ただ何度も言いますが、これは俺の体験談とは全くの別物です。
含まれては居るものの"別物"です。
Kからの話を聞いてのことが軸になってるため、本当かどうかもわからないので、
聞いたままこんな感じで記述してます。


それと、差別意識を増すために書いてるのでは無いので、その辺は憂慮してくださいな。


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裏S区 4



裏S区2 4

死ぬ程洒落にならない怖い話をあつめてみない?

763: 本当にあった怖い名無:2007/03/14(水) 04:54:54 ID:Xss+iCNa0
九州のある地域の話。
仮だがS区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる地域の話。
現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。

まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は、部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は、部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。
(あくまで体験談&自分の主観の為、部落差別、同和への差別の話ではありません)


今から何年か前に、男の子(仮にA)が一人行方不明になった。
(結局自殺してたのが見つかったけど)
俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけど、S区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。あくまで『だった』だ。
1年の頃は仲良かった。
彼が一人の生徒をいじめるまでは。


いじめられたのは俺。周りはだれも止めない。
止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。

俺は急に始まったから、最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、
彼の体格と俺のでは全く強さが違う。

でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。
理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたから、もう兎に角怖かった。
 



764 :本当にあった怖い名無し:2007/03/14(水) 04:57:13 ID:Xss+iCNa0
ある日、いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では、誰も俺に話かける奴はいなかった。
初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。

それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
ここからは会話。


先生「お前Aと仲良かっただろ?」
俺「いえ・・」
先生「う~ん・・・。お前Aをいじめてないか?」
俺「はい??え?俺が??それともAが俺を???」
先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。問題にもせんから」
俺「いや、俺がですか???」


このときは、本当に意味が分からなかった。先生の中では俺がいじめてることになってるし。
で、俺は本当のことを言うことにした。


俺「本当は言いたくなかったけど、俺がいじめられてました・・・。
皆の前で、殴る蹴るの暴力を受けてましたし・・・」
先生「本当か??お前が??他の生徒も見てたか??」
俺 「見てましたよ。っていうか、何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?
誰かが言ったんですか?」
先生 「いや・・・。いや、何でも無い」



765 :763:2007/03/14(水) 05:01:28 ID:Xss+iCNa0
先生の態度が、この時点で明らかにおかしい。何故か動揺してる感じ。
それから数分、二人とも無言。
その数分後に、いきなり先生が言い出した。


先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな。
家に電話しても、親がでて『おらん』って言うてきるんよ」
俺「・・・」
先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。
そしたらAが言ったのが、お前が怖いって言うんよ」
俺「はい??俺が???」
先生「う~ん・・・。そうなんよ。お前が怖いって言って聞かんのよ」
俺「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけど、お前はいじめてないな?」
俺「はい」
って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。



766 :763:2007/03/14(水) 05:02:42 ID:Xss+iCNa0
実際のイジメって、多人数を1人でイジメルものだと思ってた。
中学生の時にイジメを見たことあったから、そのときのイメージをイジメだと思ったし、
よく聞くイジメも、大体が多人数が1人にお金をたかる、トイレで裸にする。
こういうことをすることだと思ってた。

まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに、先生まで巻き込み、
俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。


生まれて初めて人に殺意を抱いた。
ぶん殴るとかじゃなく、『ぶっ殺したい』って本気で思った。



767 :763:2007/03/14(水) 05:04:32 ID:Xss+iCNa0
その次の日から、俺は学校を休んだ。
行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。


起こったのは、『飛び降り自殺』。

俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。
たまたまエレベーターホールでエレベーター待ちだった俺の耳に、
「ギぃーーーーー」って言う奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーん!」っていう音。

そのどーんっと言う音は、自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、
それを覗き見たときは、本当に吐き気と涙がボロボロ出た。

これはただの恐怖心からなんだが、
でもイジメにあっていた俺には、とてつもなく多きな傷だった。


これは本当にトラウマになっていて、今でもエレベーターに乗れなくなった。
会社とかにある、建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、
マンションにあるような、外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
なぜなら、このときに絶対ありえないものを見たから。



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死ほど洒落にならない怖い話を集めてみない?


106 :: 2006/05/12(金) 15:13:55 ID:J5L31GUs0
今年の3月の終わりごろだったかな。
俺はいつもの様に、更新を楽しみにしながら洒落怖まとめサイトを見ていた。
その時、俺の叔父さん(オカルト好き)が家に遊びに来てて、
一緒になって「へぇ~こんな面白い話がたくさんあるんだ」と楽しく見ていた。

丁度、投票ランキングを見ていた時。
「ちょっと、とめて」
画面を下にスクロールさせる俺に、叔父さんが言った。
「この、リョウメンスクナっての開いてくれる?」
俺は言われるがまま、カーソルを持って行き、クリックした。
「あぁ、これね、去年ちょっとは話題に上った話で、最後なんかちょっとスレがパロディ化して…」
「ちょっと黙ってて」
いつもは優しい叔父さんが、珍しく険しい表情で言った。
黙って真剣な表情で リョウメンスクナの話を読んでいる。

10~15分は経っただろうか。叔父さんがようやく口を開いた。
「似てる…」
「えっ、何と??」
「今日は孝明(←俺の親父で叔父さんの弟、一部偽名)と良子さん(←母、偽名っす)は
旅行で帰ってこないんだろ?」
「うん、まぁ」
「じゃあ、酒でも飲んで何かつまみながら話すか。
あの2人がいたら、また変な話(オカルト系)ばっかりして、ってうるさいからな」

 



107 :: 2006/05/12(金) 15:17:16 ID:J5L31GUs0
そう言うと叔父さんは、
瓶ビールとチーズを勝手に冷蔵庫を開けて持ってきて、話し始めた。


「俺の実家が神社なのは知ってるだろう?(出雲大社系、西日本で場所は勘弁して)
それでな、地鎮祭とか時々頼まれるわけじゃない?
その時の俺ん家の(神社の)決まり事としてな、
その土地に骨や死体があった場合、の地鎮祭のやり方があるわけね。
他の神社もやってるかどうかは知らないよ?
まぁ詳細は省くけど、とにかく慎重に対処せにゃいかんわけよ。
割と近代の骨や死体なら、まだ良いんだよ。いや、良くはないんだがw、
問題なのは古すぎる骨とか、即身仏の類ね。
遺跡などの多い地域は、古代の骨は結構出るし、即身仏もごくごく、たま~に出たりする。
完全な保存状態のはまずないけどね。
 
そこで、俺の親父の話なんだけど、終戦からちょっと経ったくらいの頃ね。
とある豪商から、「土地を整地してたら変なもんが出てきて、気持ち悪いから来てくれ」って言われたのね。
それで行ってみると、その豪商の家の大きな蔵に通された。
丁度、棺桶サイズの木箱が置いてあって、蓋が開いてたんだって。
「こんなもんが出てきてなぁ。気色悪いったらありゃせん」
豪商の言葉を耳にしながら、親父は木箱の中を覗いたんだ。
「アシュラさんやないか!!」
親父は叫んだらしい。
中に横たわっていたものは、まさしく阿修羅像の様な、干からびたミイラだったらしい。
 
まず、通常の人間のミイラを思い浮かべて欲しい。
その顔の左右両脇に、別の人間の切断した首2つを縫い付ける。
そして左右の脇腹に、これまた切断された別の人間の右腕2本、左腕2本を縫い付けてある。
そんなおぞましい(造られた)ミイラだったらしいんだ」

 

108 :: 2006/05/12(金) 15:19:15 ID:J5L31GUs0
「まだあったんか…こんな腐れ外法が…」
「親父は真っ青になりながらも、急いで木箱の蓋を閉めたんだ。
そして、「見世物にしたらどうか?」と言う豪商の提案を激怒しながら一喝し、
強欲な豪商がどうしても譲らないと言い張るので、
「俺が金払ってでも引き取る」と言い、結局大枚はたいて買い上げたんだ。
そして「あの腐れ朝鮮人がっ!!」と叫んだらしい」

「??…どう言う事??」

あまりに恐ろしく現実離れした話に聞き入っていた俺は、ようやく質問する事ができた。
もう瓶のビールはあと4分の1ほどしか残っておらず、
俺は代わりを冷蔵庫から持ってきた。


「ん、ありがとう…そうそう、それでな、
さっきのリョウメンスクナって話に物部天獄って出てきたろ?
時代的にも違う人物とは思うが、
親父の生きてた時代に、金成羅って在日朝鮮人がいたらしいんだ。
天魁教ってカルト教団作って、細々と活動してたらしい。
こいつがとんでもないヤツで、「教団の教え」とか偽って信者たちと乱交したり、
大金巻き上げたりするわで、まぁ小物っちゃ小物だったらしけどね。
それでも、こいつの先代か先々代の教祖が本物だったらしく、
色んな呪法のかけ方とか書いて残してた、経典があったらしい。
その中に、「人工的に即身仏を作り出し、呪いの道具とする」方法みたいのがあって、
それがさっきのアシュラさんってわけなんだ。
 
親父が何でそんなに詳しいかと言うと、
親父の妹がこのカルト教に感化されてしまって、連れ戻すのに苦労した時期があったらしいんだ。
それで金成羅ともゴタゴタがあったわけね」

 

109 :: 2006/05/12(金) 15:21:43 ID:J5L31GUs0
「う~ん、でもそんな教団も教祖も聞いた事ないよなぁ」
「そうだろう。でも本当に小さなチンケな教団だったらしいよ。
信者もほとんどが在日朝鮮人とか中国人だったらしい。
そのくせ、やってる呪法とかが危険な物ばかりだったと。
大体ね、どの宗教や邪教の秘術とか呪いを見てもね、リョウメンスクナや
アシュラさんみたいな(生命を冒涜するような呪法・呪物)ってのはないんだよね。
悪魔教でさ、赤子とかを捧げるのはあるらしいけど、それは一応
太古や中世からの伝統であって、
このスクナとかアシュラの類は、完全に「個人で勝手に考えた思いつき」の様な気がするんだよね。
狂ってると言うか。
逆にそういう素人考えが、凄まじい怨念を発する、危険なものを造り上げたんだろうね」

「うーん…それで、そのアシュラさんはどうなったの?」
「親父もホント頑固で昔気質な所があってさ、
アシュラさん引き取った後、「朝鮮近海の海に捨ててやる!!」とか言い出したらしくてさ。
その頃金成羅は消息不明だったらしく、ほとんど腹いせだよね。
朝鮮半島に持ち込むにしても検問や入管でそんなミイラ通るわけないし、
それで少しでも近くの海に…って。
今思えば親父もちょっと狂ってたのかもなぁ。
それで知り合いの漁師に頼んで船出してもらったらしいんだけど、
そのアシュラさん積んだ船が、今のK州の西方沖で沈んだらしいんだ。
あぁ、もちろん親父は船には乗ってなかったよ。それが今から約50年ほど前かなぁ」

「で、分からずじまいと…他にもどこかにそんなミイラがある可能性ってあるの?」
「分からんねぇ…
親父もアシュラさんの件以来、そういう情報には神経を尖らせていたらしかったけど、
とうとう新たなそういう造られたミイラの情報は入ってこなかったらしいよ」

 

110 :終了: 2006/05/12(金) 15:23:04 ID:J5L31GUs0
「で、これは完全に俺の推測と言うか妄想に近いかもしれないけど、
去年の春ごろ、K州の西方沖で大地震があって、F県を始めK州各地にも違いが出ただろう?」
「あぁあれは怖かったなぁ…CDラックとか滅茶苦茶になって」
「あと最近、K州発の韓国行きの高速船や、
K州西方沖を走る高速船に、クジラのような生物がぶつかる、ってニュースが多いだろう?
怪我人も多数出て」
「あったねぇ。あまりにもぶつかる数が多すぎるよね」
「アシュラさんが沈んでる、K州西方沖と何か関係があるのかな…なんてな」
「まさか。ハハハ」
「まさか、ね。あと日本神話にもさ、天津神、国津神ってのが出てきてさ、
天津神が朝鮮半島か中国大陸からやってきた騎馬民族で、
国津神が日本列島の先住民。
戦に天津神が勝利して、朝廷が出来た…(あくまでも一説)と言う神話もあるし、
7世紀に起きた白村江の戦いや、秀吉の朝鮮出兵、さらに近年に起きた戦争、
と、日本と朝鮮の怨恨みたいなものは、深くて根強くあるのかもしれないね」


これで大体話の内容は終わりです。


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503 :その3:2005/09/21(水) 23:47:39 ID:ERc7KoX60
息子
『んで、どうも最初からそのシャム双生児が生き残る様に、天獄は細工したらしいんだ。
他の奇形に刃物か何かで致命傷を負わせ、行き絶え絶えの状態で放り込んだわけ。
奇形と言っても、アシュラ像みたいな外見だからね。
その神々しさ(禍々しさ?)に天獄は惹かれたんじゃないかな』

「なるほど・・・」
息子
『で、生き残ったのは良いけど、天獄にとっちゃ道具に過ぎないわけだから、
すぐさま別の部屋に1人で閉じ込められて、餓死だよね。
そして、防腐処理を施され、即身仏に。
この前オヤジの言ってた、リョウメンスクナの完成、ってわけ』

「リョウメンスクナって何ですか?」


※>>476氏ほど詳しい説明は無かったが、
「『神話の時代に近いほどの大昔に、リョウメンスクナと言う、2つの顔、4本の手をもつ怪物がいた』
と言う伝説にちなんで、例のシャム双生児をそう呼ぶ事にした」と言っていた。



「そうですか・・・」
息子
『そのリョウメンスクナをね、天獄は教団の本尊にしたわけよ。呪仏(じゅぶつ)としてね。
他人を呪い殺せる、下手したらもっと大勢の人を呪い殺せるかも知れない、
とんでもない呪仏を作ったと、少なくとも天獄は信じてたわけ』

「その呪いの対象は?」
息子
『・・・国家だとオヤジは言ってた』

「日本そのものですか?頭イカレてるじゃないですか、その天獄って」
息子
『イカレたんだろうねぇ。でもね、呪いの効力はそれだけじゃないんだ。
リョウメンスクナの腹の中に、ある物を入れてね・・・』
俺「何です?」
息子
『古代人の骨だよ。大和朝廷とかに滅ぼされた(まつろわぬ民)、
いわゆる朝廷からみた反逆者だね。逆賊。その古代人の骨の粉末を腹に入れて・・・』

「そんなものどこで手に入れて・・・!?」
息子
『君もTVや新聞とかで見たことあるだろう?
古代の遺跡や墓が発掘された時、発掘作業する人たちがいるじゃない。
当時はその辺の警備とか甘かったらしいからね・・・そういう所から主に盗ってきたらしいよ』





511 :その4:2005/09/22(木) 00:13:22 ID:mdYgh3LB0

「にわかには信じがたい話ですよね・・・」
息子
『だろう?私もそう思ったよ。でもね、大正時代に主に起こった災害ね、これだけあるんだよ。
1914(大正3)年:桜島の大噴火(負傷者 9600人)
1914(大正3)年:秋田の大地震(死者 94人)
1914(大正3)年:方城炭鉱の爆発(死者 687人)
1916(大正5)年:函館の大火事
1917(大正6)年:東日本の大水害(死者 1300人)
1917(大正6)年:桐野炭鉱の爆発(死者 361人)
1922(大正11)年:親不知のナダレで列車事故(死者 130人)
そして、1923年(大正12年)9月1日、関東大震災。死者・行方不明14万2千8百名』


「それが何か?」
息子
『全て、リョウメンスクナが移動した地域だそうだ』

「そんな!教団支部ってそんな各地にあったんですか?と言うか、偶然でしょう(流石に笑った)」
息子
『俺も馬鹿な話だと思うよ。で、大正時代の最悪最大の災害、関東大震災の日ね。
この日、地震が起こる直前に天獄が死んでる』

「死んだ?」
息子
『自殺、と聞いたけどね。『純粋な日本人ではなかった』と言う噂もあるらしいが・・・』

「どうやって死んだんですか?」
息子
『日本刀で喉かっ斬ってね。リョウメンスクナの前で。それで血文字で遺書があって・・・』

「なんて書いてあったんですか??」


日 本 滅 ブ ベ シ



515 :その5:2005/09/22(木) 00:27:58 ID:mdYgh3LB0

「・・・それが、関東大震災が起こる直前なんですよね?」
息子
『そうだね』

「・・・偶然ですよね?」
息子
『・・・偶然だろうね』

「その時、リョウメンスクナと天獄はどこに・・・??」
息子
『震源に近い、相模湾沿岸の近辺だったそうだ』

「・・・その後、どういう経由でリョウメンスクナは岩手のあのお寺に?」
息子
『そればっかりは、オヤジは話してくれなかった』

「あの時、住職さんに『なぜ京都のお寺に輸送しなかったんだ!』みたいな事を言われてましたが、
あれは??」
息子
『あっ、聞いてたの・・・
もう30年前くらいだけどね、私もオヤジの後継いで坊主になる予定だったんだよ。
その時に俺の怠慢というか手違いでね・・・
その後、あの寺もずっと放置されてたし・・・話せることはこれくらいだね』

「そうですか・・・今、リョウメンスクナはどこに??」
息子
『それは知らない。と言うか、ここ数日オヤジと連絡がつかないんだ・・・
アレを持って帰って以来、妙な車に後つけられたりしたらしくてね』

「そうですか・・・でも全部は話さないと言われたんですけど、なぜここまで詳しく教えてくれたんですか?」
息子
『オヤジがあの時言ったろう?『可哀想だけど君たち長生きできないよ』ってね』

「・・・」
息子
『じゃあこの辺で。もう電話しないでね』

「・・・ありがとうございました」


以上が電話で話した、かいつまんだ内容です・・・はっきり言って、全ては信じてません。
何か気分悪くなったので、今日は落ちますね。



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452 :その1:2005/09/21(水) 16:10:58 ID:GJUzoiep0
俺、建築関係の仕事やってんだけれども、
先日、岩手県のとある古いお寺を解体することになったんだわ。今は利用者もないお寺ね。
んでお寺ぶっ壊してると、同僚が俺を呼ぶのね。「~、ちょっと来て」と。
俺が行くと、同僚の足元に、黒ずんだ長い木箱が置いてたんだわ。

俺「何これ?」
同僚「いや、何かなと思って・・・本堂の奥の密閉された部屋に置いてあったんだけど、
ちょっと管理してる業者さんに電話してみるわ」

木箱の大きさは2mくらいかなぁ。
相当古い物みたいで、多分木が腐ってたんじゃないかな。
表に白い紙が貼り付けられて、何か書いてあるんだわ。
相当昔の字と言う事は分ったけど、凡字の様な物も見えたけど、もう紙もボロボロで、
何書いてるかほとんどわからない。
かろうじて読み取れたのは、
『大正??年??七月??ノ呪法ヲモッテ、両面スクナヲ???二封ズ』的な事が書いてあったんだ。

木箱には釘が打ち付けられてて開ける訳にもいかず、
業者さんも「明日、昔の住職に聞いてみる」と言ってたんで、
その日は木箱を、近くのプレハブに置いておく事にしたんだわ。





453 :その2:2005/09/21(水) 16:31:26 ID:GJUzoiep0
んで翌日、解体作業現場に着く前に、業者から電話かかってきて、
業者「あの木箱ですけどねぇ、元住職が、絶対に開けるな!!って凄い剣幕なんですよ・・・
なんでも、『自分が引き取る』って言ってるので、よろしくお願いします」


俺は念のため、現場に着く前に現場監督に木箱の事電話しておこうと思い、
俺「あの~、昨日の木箱の事ですけど」
監督「あぁ、あれ!お宅で雇ってる中国人(留学生)のバイト作業員2人いるでしょ?
そいつが勝手に開けよったんですわ!!とにかく早く来てください」
嫌な予感がし、現場へと急いだ。


プレハブの周りに5~6人の人だかり。
例のバイト中国人2人が、放心状態でプレハブの前に座っている。

監督「こいつがね、昨日の夜中、仲間と一緒に面白半分で開けよったらしいんですよ。
で、問題は中身なんですけどね・・・ちょっと見てもらえます?」


単刀直入に言うと、両手をボクサーの様に構えた、人間のミイラらしき物が入っていた。
ただ異様だったのは・・・頭が2つ。
シャム双生児?みたいな奇形児いるじゃない。
多分ああいう奇形の人か、作り物なんじゃないかと思ったんだが・・・


監督「これ見てね、ショック受けたんか何か知りませんけどね、この2人何にも喋らないんですよ」
中国人2人は、俺らがいくら問いかけても、放心状態でボーっとしていた。
(日本語はかなり話せるのに)



459 :その3:2005/09/21(水) 17:07:49 ID:GJUzoiep0
あ、言い忘れたけど、そのミイラは、頭が両側に2つくっついてて、腕が左右2本ずつ、
足は通常通り2本。という、異様な形態だったのね。
俺もネットや2ちゃんとかで色んな奇形の写真見たことあったんで、
そりゃビックリしたけど、あぁ、奇形か作りもんだろうな、と思ったわけね。


んで、例の中国人2人は一応病院に車で送る事になって、
警察への連絡はどうしようかって話をしてた時に、
元住職(80歳超えてる)が、息子さんが運転する車で来た。

開口一番、
住職「空けたんか!!空けたんかこの馬鹿たれが!!しまい、空けたらしまいじゃ・・・」
俺らはあまりの剣幕にポカーンとしてたんだけど、住職が今度は息子に怒鳴り始めた。
岩手訛りがキツかったんで標準語で書くけど、

住職「お前、リョウメンスクナ様をあの時、京都の~寺(聞き取れなかった)に絶対送る言うたじゃろが!!
送らんかったんかこのボンクラが!!馬鹿たれが!!」
ホント80過ぎの爺さんとは思えないくらいの怒声だった。

住職「空けたんは誰?病院?その人らはもうダメ思うけど、一応アンタらは祓ってあげるから」

俺らも正直怖かったんで、されるがままに
何やらお経みたいの聴かされて、経典みたいなので、かなり強く背中とか肩とか叩かれた。
結構長くて、30分くらいやってたかな。


住職は木箱を車に積み込み、別れ際にこう言った。
「可哀想だけど、あんたら長生きでけんよ」


その後、中国人2人の内1人が、医者も首をかしげる心筋梗塞で病室で死亡、
もう1人は精神病院に移送。
解体作業員も3名謎の高熱で寝込み、俺も釘を足で踏み抜いて5針縫った。

まったく詳しい事は分らないが、俺が思うに、
あれはやはり人間の奇形で、差別にあって恨みを残して死んでいった人なんじゃないかと思う。
だって物凄い形相してたからね・・・
その寺の地域に昔部落の集落があった事も何か関係あるのかな。無いかもしれないけど。
長生きはしたいです。



468 :その3:2005/09/21(水) 17:40:58 ID:J0sPTefW0
俺だってオカ板覗くらいだから、こういう事には興味しんしんなので、
真相が知りたく何度も住職に連絡取ったんだけど、完全無視でした。

しかし、一緒に来てた息子さん(50過ぎで不動産経営)の連絡先分ったんで、
この人は割と明るくて派手めの人なんで、
もしかしたら何か聞けるかも?と思い、今日の晩(夜遅くだけど)飲みに行くアポとれました。
何か分ったら明日にでも書きますわ。



476 :本当にあった怖い名無し:2005/09/21(水) 18:24:34 ID:K2+tPFpq0
リョウメンスクナの話。
『宗像教授伝奇考』という漫画に出てきた覚えがある。

スクナ族という、恐らく大昔に日本へ来た外国人ではないかと思われる人が、
太古の日本へ文化を伝えた。
それが出雲圏の文化形成となり、因幡の白ウサギの伝説も、
オオクニヌシノミコトの国造りの話も、これをモチーフとした話だろう、と。

そして、大和朝廷による出雲の侵略が起こり、
追われたスクナ族がたどり着いたのが今の飛騨地方だった。

日本書紀によれば、飛騨にスクナという怪物がおり、
人々を殺したから兵を送って退治した、という話が書かれている、と。

つまり、スクナというのは、大和朝廷以前の時代に日本へ文化を伝えた外来人のことで、
恐らくは古代インドの製鉄を仕事とする(そして日本へ製鉄を伝えたであろう)
人々のことではないか、と書かれていた。

そして、出雲のある場所で見つけた洞窟の奥にあったものが、
『リョウメンスクナ』(両面宿儺)の像だった、とあった。



477 :476:2005/09/21(水) 18:40:24 ID:K2+tPFpq0
スクナ族は、日本へ羅魔船(カガミノフネ)で来た、と書かれ、鏡のように黒光する船であったとのこと。
羅魔は『ラマ』で、黒檀系の木の名である、と書かれていたけど、
黒ずんだ長い木箱とあったので、これももしかするとラマなのかも・・・?


とすると、リョウメンスクナ様も、逃げ延びて岩手地方に来た、スクナ族の末裔なのかもしれないな。
・・・と、オカ板的にはあわない内容かも、と思いつつ書いてみたが。



491 :452:2005/09/21(水) 22:27:34 ID:ERc7KoX60
すんません。
直前になって、何か『やはり直接会って話すのは・・・』とか言われたんで、
元住職の息子さんに、
『じゃあ電話でなら・・・』『話せるとこまでですけど』と言う条件の元、話が聞けました。
時間にして30分くらい、結構話してもらったんですけどね。
なかなか話し好きなオジサンでした。
要点を主にかいつまんで書きます。


息子 
『ごめんねぇ。オヤジに念押されちゃって。本当は電話もヤバイんだけど』
俺 
「いえ、こっちこそ無理言いまして。アレって結局何なんですか??」
息子 
『アレは大正時代に、見世物小屋に出されてた奇形の人間です』
俺 
「じゃあ、当時あの結合した状態で生きていたんですか?シャム双生児みたいな?」
息子 
『そうです。生まれて数年は、岩手のとある部落で暮らしてたみたいだけど、
生活に窮した親が、人買いに売っちゃったらしくて。それで、見世物小屋に流れたみたいですね』
俺 
「そうですか・・・でもなぜ、あんなミイラの様な状態に??」
息子 
『正確に言えば、即身仏ですけどね』
俺 
「即身仏って事は、自ら進んでああなったんですか!?」
息子 
『・・・君、この事誰かに話すでしょ?』
俺 
「正直に言えば・・・話したいです」
息子
『良いよ君。正直で(笑)まぁ私も全て話すつもりはないけどね・・・ アレはね、無理やりああされたんだよ。
当時、今で言うとんでもないカルト教団がいてね。
教団の名前は勘弁してよ。今もひっそり活動してると思うんで・・・』

「聞けば誰でも『ああ、あの教団』って分りますか?」
息子
『知らない知らない(笑)極秘中の極秘、本当の邪教だからね』

「そうですか・・・」



499 :その2:2005/09/21(水) 23:25:00 ID:ERc7KoX60
息子
『この教祖がとんでもない野郎でね。外法(げほう)しか使わないんだよ』

「外法ですか?」
息子
『そう。分りやすく言えば、やってはいけない事だよね。
ちょっと前に真言立川流が、『邪教だ、外法だ』って叩かれたけど、あんな生易しいもんじゃない』

「・・・具体的にどんな?」
息子
『で、当時の資料も何も残ってないし偽名だし、元々表舞台に出てきたヤツでもないし、
今教団が存続してるとしても、今現在の教祖とはまったく繋がりないだろうし、名前言うけどさ・・・
物部天獄(もののべてんごく)。これが教祖の名前ね』

「物部天獄。偽名ですよね?」
息子
『そうそう、偽名。
んで、この天獄が、例の見世物小屋に行った時、奇形数名を大枚はたいて買ったわけよ。
例のシャム双生児?って言うの?それも含めて』

「・・・それで?」
息子
『君、コドクって知ってる?虫に毒って書いて、虫は虫3つ合わせた特殊な漢字だけど』

「壺に毒虫何匹か入れて、最後に生き残った虫を使う呪法のアレですか?(昔マンガに載ってたw)」
息子
『そうそう!何で知ってるの君??凄いね』

「ええ、まぁちょっと・・・それで?」
息子
『あぁ、それでね。天獄はそのコドクを、人間でやったんだよ』

「人間を密室に入れて??ウソでしょう」
息子
『(少し機嫌が悪くなる)私もオヤジから聞いた話で、100%全部信じてるわけじゃないから・・・
もう止める?』

「すみません!・・・続けてください」
息子
『分った。んで、それを例の奇形たち数人でやったわけさ。
教団本部か何処か知らないけど、地下の密室に押し込んで。
それで、例のシャム双生児が生き残ったわけ』

「閉じ込めた期間はどのくらいですか?」
息子
『詳しい事は分らないけど、仲間の肉を食べ、自分の糞尿を食べてさえ生き延びねばならない期間、
と言ったら大体想像つくよね』

「あんまり想像したくないですけどね・・・」



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102 :>>98-101 :2014/04/26(土)14:38:51 ID:???
さて… 東葛地域の霊験話をしたところでもう一つ、
今度は私の体験談


もう十年以上前になるか、死体遺棄事件があった
ばらばらにされた死体がギターケースに詰められ、川縁に捨てられていたのである

実は、その死体を発見したのは私の友人であり、偶々川の近くで遊んでいたら見つけたという
しかしその日以降、霊感ある私はその友人の背後に男性の霊が憑いていることに気付いた
私自身は昔から霊は見えていたので驚きはしなかったが、
この霊はかなり自我が強いと見え、他の同級生にも見えていたらしい





103 :>>98-101 :2014/04/26(土)14:42:10 ID:???
その日から、友人は徐々に素行不良な少年になっていった
元々やんちゃな性分ではあったが、
当時の小学生にしては珍しく金髪に染めたり、性格も苛烈になっていた
他の同級生は気づいていなかったが、その姿は彼の背後霊と実によく似ていた


さすがに私もこれはまずいと思ったが、小学生時分の私には除霊などわかるはずもない
悲運な事に、近隣に除霊ができる大人もいなかった
その間にも友人は表情まで変わり、すっかり不良少年になってしまった


104 :>>98-101 :2014/04/26(土)14:44:59 ID:???
しかし、ある日を境に背後霊はいなくなり、そして友人も元の年頃なやんちゃ坊主に戻った

私は、その背後霊がギターケースの死体の者であると思っていたが、
そうではなかったのだ
それは犯人の生霊だったのである
おそらくはその犯人が逮捕された事で生霊がいなくなったのだろう

これにて一件落着と胸を撫で下ろした私だったが…

実はまだ悲劇は終わってはいなかった



105 :>>98-101 :2014/04/26(土)14:54:26 ID:???
なんとその生霊、およそ五年の歳月を経て、当時中学生であった友人に再び憑き始めたのだ
私は彼とは違う中学校に越境したので、
彼と再び会ったのは当時の担任教師の辞校式の場であったが…
生霊はあの日よりも更に過激な風貌に変わり、
友人のみならず、その周囲にまで多大な霊障を及ぼしていた


結局、その後友人がどうなったのかはわからない
音沙汰ないので死んではいないだろうが、
近所を通ってもなかなか見かけないので、ひきこもりにでもなってしまったのだろうか

聞けば、その辞校式の日、幾度にも渡った犯人の再審請求が遂に棄却され、刑が確定したらしい
死刑囚となった犯人は今も服役中だが、どうやら無期懲役ではないらしい……
彼の者が再び世に解き放たれた時、
生霊を作り出す程の彼の憎悪はどこまで暴走するのだろうか
今でも不安でならない


おしまい



106 :名無しさん :2014/04/26(土)17:00:51 ID:???
代償が凄いね、くわばらくわばら・・



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