サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:正体の

745:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:33:32 
Y君は関西の某大手製薬企業に勤めている。
しかし仕事柄、中々女性と出会えず彼女がいないのが悩みであった。
そんな彼に、友人が彼の悩みを聞いて
やはり同じような悩みを持つ看護婦さん達との合コンの段取りを付けてくれることになった。
もちろんY君に異論があるはずがない。
休日を選び、待ちあわせ場所はとりあえず某海浜公園に決められた。
参加者は男性がY君を入れて3人、看護婦さんも3人、
そして仲介役の友人を入れて7人のはずであった。
Y君は当時を振り返って言った。
「なんか、最初からハプニング続きで、変な予感みたいなものがあったんですけどね・・・」

女性側はともかく、男性側はそれぞれ面識がなかった。
友人が数合わせに知り合いからY君のような男性を適当に選ぶという話だったのである。
Y君はそのうちの一人とはすぐに落ち合う事ができた。
彼も年齢はY君と同じくらいで、おとなしそうな青年だった。
やがて看護婦さんら女性側3人も時間通りにやってきてなんとなくその場の雰囲気がほぐれてきた。
しかし、男性側の最後の一人と仲介役の友人がいつまで待っても来ない。
焦れてきたY君は友人の家に携帯で連絡を入れてみた。

「急病って事らしいんです。
いや、腹痛かなんかで、病気自体はなんてことないんだけれど、とにかく今日は来れない、と。」

いきなり水をさされる形となってしまった合コンだが
まあ、主役はY君らなので、自分たちがいれば問題はないはずだった。
しかし男側の最後の一人もなかなか来ない。
その顔を知ってるのは友人だけであったため、皆で相談して
あと10分くらい待って来なかったら、
人数はそろわないが合コンをはじめてしまおうという事にした。すると、

「すぐ側のベンチに、いつの間にか若い男がいたんです。うつむいて座っていて・・・」

ひょっとしたら・・・と思い、Y君は声をかけてみた。もちろん、友人の名前を持ち出して。
共通項といったらそれくらいしかなかったのである。
と、男はスッと立ち上がり、言った。
「じゃあ、行きましょうか・・・」と。

「なんか今思い返すとえらく不自然だったんですけど、その時は皆焦れてたし、
ああ、こいつが3人目なんだなって、妙に簡単に納得しちゃったんですよ・・・」




746:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:34:32
再び簡単にそれぞれが自己紹介した後で、近くの喫茶店、それから海浜公園巡り。
そして飲み会へとオーソドックスに合コンは進行したそうだ。
公園内の無料利用券などもY君は友人から預かっていあたらしく活用したらしい。
看護婦さんたちも皆20代くらい。
Y君ともう一人の青年もはしゃいで場を盛り上げた。
が、3人目の男、こいつがどうもよく分からない。
決して陰気ではないが反応もなんとなく変で、扱いにくい感じで
結局盛り上がった座もしらけてしまい
誰が言い出したわけでもないが、今回はお開きにしようという流れになってしまった。
そして、いざ皆帰る時になり、問題の男が
「僕はXX方面に帰るんですが、同じ方向の人はいませんか?
よかったら僕が送っていってあげますが。」などと言い出した。

Y君らは皆電車で海浜公園に来ていたが、
その男は自家用車で来ていて近くに止めているらしい。
そしてY君はたまたま、そのXX市に住んでいた。
言葉に甘えれば電車代がタダになるし
なんとなくその男が気に食わないという理由で断るのもなんだか気が引けた。
結局、Y君と看護婦さんの一人がその男の車に便乗させてもらう事となった。
こうして、初対面の3人の夜のドライブがはじまった。

男の車は中古の軽自動車で、Y君と看護婦さんは後部座席に腰を下ろして座った。
車は走り出したが、男の運転は、なかなかの安全運転であった。

「海浜公園からXX市まで、普通に車を飛ばせば、だいたい1時間かからないんです。
それに、いったん郊外の道路に入れば、途中はほぼ一本道のはずなんですけど」

車はやがて、Y君の記憶どおりに郊外に入った。窓の外を夜の風景が流れていく。
片側2車線の道だ。その道の両側は黒い木々で覆われていて
ときおりぼおっとした光が近づいてくると思ったら
それは小さなガソリンスタンドや自動販売機であった。
まだそれほど深夜ではないはずなのに
走っている車は自分たちの軽以外ほとんどなかった。
ふわふわした信号の光が現れては消えていった。

30分ほど走ったろうか。
車内でY君と看護婦さんは、たわいない雑談をしていた。
3人目の男―運転手の彼はまったく口を開かなかった。
ときどきY君が話を振っても短く受け答えをするだけだった。
「とっつきにくい奴だな・・・」


747:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:35:31 
何気なく、Y君は窓の外を見た。
そこは林が切り崩された斜面になっていて、どういうわけかたくさんの石の地蔵が並んでいた。
小さいけれども数は100や200ではない、
車のライトの光に浮かび上がったそれは、とにかくえんえんと続いているのである。
しかも、光のかげんだろうか、その地蔵たちはひどく異様な格好をしていた。

「それが・・・一つもまともな物がないんです。どういうことかと言うと・・・」

頭部が半分欠けているもの― 
口のあたりに大きな亀裂があり、ゲラゲラと笑っているように見えるもの―
斧を打ち込まれたみたいに、顔が真っ二つに割れているもの―
目のところだけえぐられているもの―

ほんの一瞬だけ照らされるだけなのに、不思議にY君の目には
地蔵たちが一つ残らず無残な姿をしているのが見て取れるのだった。
隣を向くと看護婦さんも、どうやら外の光景に気が付いていたらしい。
気分が悪そうな表情をしている。
Y君も嫌な気分がした。
「なんであんないやらしい地蔵を置いておくんだろうか・・・それもあんなに」
窓の外はいつのまにか暗い林に戻っていた。人家もないようだ。明かりが見あたらない。
近くに大きな新興住宅地があるはずなのだが― そのときだった。
「このあたりはね、出るそうですよ。」
めずらしく、運転手の男が自分から口を聞き、ポツリと言った。
「・・・?出るって・・・何が?」
「出るんだそうです。」
「だから・・・何が?」
「・・・・・・・」

Y君が尋ねても、運転手は何も言わない。黙って前を向いて運転しているだけだ。
なんだかそのシルエットになった後姿も、さっきの地蔵そっくりに見えて気味が悪かった。


748:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:36:33 
(くそ・・・なんなんだこいつ・・・) 
Y君がそう思っていた時、隣の看護婦さんが言った。
「あのお・・・あのガソリンスタンド、さっきも通りませんでしたか?」
「えっ?」
彼女はいったい何を尋ねているのだろう?
「ほら、今度は自動販売機。これって、さっきも通り過ぎましたよね?」

たしかに、車の後ろに自動販売機らしい明かりが飛んでいく。
つまり看護婦さんは、この車がさっきからずっと同じ所を走っているのではないか・・・
と言いたいらしいのだ。
「そんなことはないですよ。」
答えたのはY君ではなく、運転手の男だった。
「気のせいですよ。この道路は一本道ですからね。
曲がってもいないのに同じところは走れませんよ。
郊外の道なんてみんな似ていますからね。単調ですし。気のせいですよ。」
運転手は初めてと言っていいくらいペラペラと話した。そして、ヒヒヒ、と低く笑った。
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
その笑い声を聞くと、Y君も看護婦さんも何も言えなくなってしまった。
「何か、かけましょうか。」
運転手の男は手を伸ばしてなにやらゴソゴソやると、テープを取り出した。
そして、それをカーステレオに押し込んだ。
・・・ところが、音楽は流れてこないのである。2、3分たっても何も。
圧迫感のようなものに耐えかねて、Y君はカサカサに乾きはじめた唇をまた開いた。
「何も、聞こえないんだけど。」


749:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:37:36
「・・・・・・・」
「ちゃんと、入ってるの、それ?」
「・・・・・・・・・・」
「ねえ」
「聞こえないでしょ?なんにも」
「ああ」
「深夜にね、家の中でテープをまわしておいたんですよ。」
「は?」
「自分は外出してね。家の中の音を拾うように、テープをまわしておいたんです。」
「・・・なんで、そんなことしたわけ?」
「だって、留守の間に、何かが会話しているのが、録音できるかもしれないでしょう?」
「・・・・・・何かって・・・・・なんなんだよ?」
「・・・・・・・・・・」
Y君は、相手が答えなくてよかった、とはじめて思った。
と、いうよりも、それ以上その男と会話をしてはいけないと思った。
背中に、気味の悪い汗がにじんでいた。
ぞっとするものがせまい車内にみなぎってきた。

とたん、隣の看護婦さんが悲鳴をあげた。「ッ!!!」
窓の外にはまた、地蔵たちが並んでいたのだ。
頭が割れ、目がえぐれ、ギザギザの口でゲラゲラと笑い続けている
あの異様な石の地蔵たちが・・・

「止めろ!」 
運転手は何も言わない。
「車を止めろ!!」
Y君はもし運転手が言う事を聞かなかったら、力ずくでも車を止めるつもりだった。


750:本当にあった怖い名無し:2006/04/21(金) 00:38:36
だが、意外にも車はあっさりと静かに止まった。
運転手は何も言わないままだ。
Y君と看護婦さんは転がるようにして軽自動車から降りた。
車はすぐに再発進して赤いテールランプが二人の前から遠ざかって行った。
Y君はぼんやりと辺りを見回した。看護婦さんもそうだった。
二人は顔を見合わせた。
街灯の光しかなかったが、お互いが蒼白になっているのが分かった。足がガクガクした。

そこには石の地蔵などはなかった。
それどころか、近くには海の音が聞こえていた。
そこは、あの海浜公園のすぐ側だった。。

「・・・どうやってぐるりと戻ってきたのか全然分からないんです。
だって、今しがたまで郊外の道路を走っていたはずなんですから・・・」

それだけではなかった。
問題の3人目の男について、

「翌日、友人に連絡を取ったら、予定していた3人目は
1時間、時間を間違えて待ち合わせ場所に来てしまっていたらしくて
そのまま待ちぼうけてその日は帰ってしまったって聞かされたんです。」

それでは、一緒に合コンに参加し、Y君たちを乗せたあの男はいったい誰なのか?
後日、Y君は自家用車であの時とほとんど同じコースをたどる機会があったのだが、
道路のどこにも、あのえんえんと続くいやらしい石の地蔵などはなかったらしい。

あのドライブは現実のものだったのだろうか。
現実だとしたら、自分たちはいったいどこを走り
そしてどこに連れていかれるところだったのだろうか・・・



759:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 21:11:16.28 
これはOLとして働きながら、ひとり暮らしをしていた数年前の夏の夜の話です。
私が当時住んでいた1DKはトイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。

ある夜、沸いた頃を見計らって
お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと人の頭のような影が見えました。
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き鼻の付け根から下は沈んでいました。
それは女の人でした。

見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、
長い髪が海藻のように揺れて広がり浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が
黒髪の間に見え隠れしてました。
どんな姿勢をとっても狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。
人間でないことはあきらかでした。

突然の出来事に、私はフタを手にしたまま裸で立ちつくしてしまいました。
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。

目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元はお湯の中
黒く長い髪の合間で真っ赤に開きました。
(あっ、だめだっ!)
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。
フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。
と同時に閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。

私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを
わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ慌てて浴室を飛び出ました。
浴室の扉の向こうではフタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。

私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ
部屋を飛び出るとタクシーを拾い一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。

数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。
友人は、回のような話を笑い飛ばすタイプで、
好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。




760:愛のVIP戦士:2007/03/11(日) 21:12:12.02 ID:Q10x+dfW0
浴室はとても静かでした。
フタの上に載せたいろんなものは全部、床に落ちていました。
お湯の中からの笑い声もフタを叩く音もしていません。
友人が浴槽のフタを開きました。
しかし、湯気が立つだけで女の人どころか髪の毛の一本もありません。
お湯もキレイなものでした。
それでも気味が悪いので、友人に頼んでお湯を落としてもらいました。

その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。
私の身体は固まりました。
洋式便器の閉じたフタと便座の間から長い髪がゾロリとはみ出ているのです。
友人も、それに気付きました。
剛胆な友人は、私が止めるのも聞かず便器のフタを開きました。

その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。
まるでお面のようなその女の人は、
目だけを動かすと、竦んでいる友人を見、次に私を見ました。
わたしと視線が合った途端、
女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。

はははははは…ははははははは…。

笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、
はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。
顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。
そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。
耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。

その後は無我夢中だったせいかよく覚えていません。
気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って私と友人は友人の部屋の前にいました。
部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、
「絶対に閉じないでね」と言いました。

翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい自分の部屋へ戻りました。
しかしそこにはもう何もありませんでした。
それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。
通勤時間は長くなるなどと言っていられません。
今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。
トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。



492 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:12:52 
学生の頃、実家を離れて大学の寮に住んでいた。
田舎の学校でその敷地から歩いて20分程度の場所にある寮でした。
周りは住宅地で、古くからのお宅とベッドタウン化による新興宅地が混ざった感じ。
寮は4階建てで屋上に物干があり、夜間は屋上への出入り禁止だったけど、
みんな時々屋上へ出て煙草を吸ったり小声でおしゃべりしたり。

たしか私が2年生の終わり頃、なんとなく眠れない日が続いてた。
良く夜中に屋上へ出て1時間くらいボーっとしたりはしていたので
その日も防寒対策して行ってみた。
フェンスのそばのベンチで夜空を見上げたり、夜の住宅街を上から眺めたりしていたら、
寮の門の前にある左右に伸びる比較的広めの道路に、何か動くものを見つけた。

自分から見て左手側、門から100m以上離れたあたりに人影があった。
周りとの比較から、子供と思えるくらいの背格好。
脇道からその道路へひょいっと出たり入ったり、ちょこちょこっと走り出したと思ったら、
また向きを変えて脇道へ入ったり。
何だろう?こんな夜中にと思いながら、(確か午前1時は過ぎていた)
なぜか目が離せなくなってじっと観察してしまった。
なかなか近づいてこないのでイライラした気持ちでいたんだけど、
田舎道のまばらな街灯の光で、徐々にそいつの姿が判別できるようになってきた。

びっくりした。
道端の自販機と較べた感じでは、背丈はたしかに10歳くらいの子供サイズ。
でも体はガリガリに痩せていて、頭が異常に大きく見える。
頭を支えるのが大変なのか、歩くたびに首が不自然にゆらゆら動いている。
大きな顔の中で目も異常に大きく感じられ、しかも極端な黒目っぽいのがさらに無気味だった。




493 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:14:47
体がガリガリだったと書いたけど、そいつがどんな服装だったのかはどうしても思い出せない。
自分の中では裸だったという記憶もあるけど、だからといってそれに確信は持てない。
表情はニヤニヤ笑いだった。
子供がそのまま老人になったような薄い感じの顔。
夜中に4階の屋上から見ていた自分が、それらをはっきり目にしたという自信は
今となっては持てないけど、フラフラ歩いて近づいてくる無気味さは消えようがない。

門から50m程になった時、そいつがいきなりこっちへ視線を向けた。
私は黒いダウンコートを着て、声も出さずにしゃがみ込んで4階の屋上にいたのに、
そいつは迷わず私の方に視線を向けてきた。
お互いに相手を見ていることが
私にもはっきり判って、鳥肌が立つのと手の平に汗が出るのを同時に感じた。
そいつは立ち止まってこっちをじっと見ながら、
ニヤニヤ笑いを続けていた。

私が固まったようになっていると、突然そいつはこっちに向かって走り出した。
あのヒョコヒョコとした不安定な動きで。
訳のわからない恐怖感に私は多分パニックになりかけで、
声を必死で押さえたままで屋上から中へ飛び込んだ。

寮の建物自体はオートロックで施錠されている。自室のドアも鍵がかかる。
3階にある自分の部屋に駆け込んで鍵をかけ異常なくらいの心臓のバクバクを感じていた。
何をどうしたらいいかわからない。
何あれ!何あれ!なんでこっち来るの?
部屋の電気をつけたらあいつにわかってしまうという恐怖で暗闇の中で震えた。
友達の部屋に行こうか?
でも廊下であいつに会ってしまったら?
寮の中にいるわけない!
きっとただの酔っ払いかなにかだ!
頭がグルグル回るような感じがして、気がついたら涙まで出ていた。


494 :本当にあった怖い名無し:2010/10/15(金) 11:19:23 
すぐに窓の外から砂利を踏む音が聞こえた。
寮の周りを歩いてる!
ジャッザザッザ…ジャッザザッザ…みたいにひきずるような感じ。
私はもうたまらずに、寮長さんの携帯に電話した。

眠そうな寮長さんの声が聞こえたとたん、
変なプライドや気取りが蘇った私(笑)は、できるだけダルそうな声を作り
「誰かが寮の周り歩いてるみたいで迷惑なんスよね~」と言ってみた。
『わかりました。念のために見回ってきますから』と言ってくれて一安心。
しばらくして、明らかにさっきとは違う普通の足音がして、去って行った。

今度は寮長さんから電話をくれて、
『不審なものはなかったですよ。施錠も大丈夫でした』
という言葉で自分を安心させ、何とか眠ることができた。

次の日、1限からの授業だったので、普通に起きて寮の玄関を出た。
玄関の左側へ10mくらい行ったあたりが私の部屋の窓の真下になる。
昨日は怖かったなぁ、と思いながらそのあたりに目を向けると何かいつもと違う印象を受けた。
恐る恐るそっちへ近づくと、昨日感じた鳥肌と汗が一気に蘇ってきた。

私の部屋の窓の真下、その地面に
子供がよくやるように片足で砂利の地面をこすって線が引かれていた。
図形はきれいな二重丸だった。
直径1mもないくらいの二重丸がまるで手で整えられたようにきれいに書かれていた。
侵入者の証拠を残すとかいう考えもなく、
頭が真っ白になった私は、夢中で自分の足で砂利を蹴って二重丸を消した。

あれから砂利を踏む足音が聞こえると、このことを思い出してしまう。



ほんのりと怖い話スレ その68

【閲覧注意・自己責任系】
不可解な体験、謎な話~enigma~ Part49

665 :本当にあった怖い名無し:2009/01/16(金) 11:27:43 ID:yfM2PHSW0
一週間ほど前になるが、庭先で猿を見つけた。
でも本物の猿じゃなくて、猿と人間の中間くらいの生き物か。
早朝だったので、最初は夢かと思ったんだが、
軽く顔洗って見直してもやっぱりいた。

あまりの衝撃に腰が抜けそうになった時、猿と目が合ってしまった。
猿は少し笑って、俺の近くに何か置きながら喋った。
ガラス越しの上、猿の口はモゴモゴしてるだけだったんだが、
テレパシーっぽい感覚で、何を喋っているのかは理解出来た。

『サンヌキカノ(?)というのが来るから、来たらこれを見せろ。
自分で取ったと言えば向こうもくれるから、後は庭に埋めてしまえ』
すると猿は、そのまま素早く庭の塀を越えて行った。

外へ出て確認すると、猿が何か置いた場所に歯が落ちていた。
人間の歯だと思う(多分奥歯)。

一応、今も保管してるが・・・・・・何が来るか恐ろしくて眠れん。


728 :本当にあった怖い名無し:2009/01/18(日) 22:45:29 ID:Pq+fbwIq0
またもらった。
埋めた。


730 :本当にあった怖い名無し:2009/01/18(日) 23:00:17 ID:0V33WiS80
>>728
サンヌキカノってどんなんだったの?


731 :本当にあった怖い名無し:2009/01/18(日) 23:10:43 ID:Pq+fbwIq0
>>730
人だった、多分。
窓越しに話しただけだが、まだ怖い。
サンヌキが苗字で、カノが名前じゃないかな。
普通の婆さんだったよ。


732 :本当にあった怖い名無し:2009/01/18(日) 23:30:17 ID:3toxufUg0
>>731
会った状況を詳しく


736 :本当にあった怖い名無し:2009/01/18(日) 23:54:30 ID:Pq+fbwIq0
>>732
昼寝してたら、婆さんが外に立ってた。
猿の時と同じ庭先。
周りが田舎だから、近所同士だと庭の方から来る事もあったんだが、
その人は明らかに知らない人で、格好も上品な着物だった。
寝起きでボンヤリしてたら、婆さんがガラスをコンコン叩いた。

開けてくれみたいな感じだったんだが、そこで俺も目が覚めた。
「誰ですか?」って聞いたら、「サンヌキカノと申します」だと。
婆さんはニコニコ笑ってたが、それが逆に怖かった。
でも、引き出しに入れといた歯を出して見せると、空気が変わった。

「どうしたんですか?」
「取って来たんです」
「本当に?」
「はい」

それから少し無言だったが、婆さんの顔から笑顔が消えた。
そして、袖の中から何か出して足元に置いた。
置く時に中腰くらいに屈んだんだが、そのままの姿勢で、俺の目の前から猛スピードで立ち去って行った。
外に誰もいなかったので、多分目撃者とかはいないと思う。
庭に出ると、やっぱり歯が一本あったので、洗ってから撮影した。
暗くなると怖いので、夕方前には庭の空いた所に二本とも埋めた。


741 :本当にあった怖い名無し:2009/01/19(月) 01:38:37 ID:6YfyAzv50
>>736
人じゃねえwwww
しかし気になる話だな~
よければ地方だけでも教えてほしい。


749 :本当にあった怖い名無し:2009/01/19(月) 12:35:48 ID:ICQzyguK0
>>736
謎だらけで、どう理解したらいいのか困るねw
たしかにサンヌキ→佐貫でも読めるのかな?
猿と婆さんの正体なんだろうね。
誰か詳しい人いないかな。
中腰のまま高速移動は、予想のはるか上を行っていて吹いたw


751 :本当にあった怖い名無し:2009/01/19(月) 13:28:13 ID:kHTBXE/M0
サンヌキ、じゃなくサンノキなことはない?
母方の田舎で子供が駄々こねると、
年よりが「サンヌキが来るよ、連れていくよ」と脅してたの思い出したんで。


753 :本当にあった怖い名無し:2009/01/19(月) 14:42:31 ID:+TFf8NzV0
>>741>>749>>751
地元は東北。
もう全部終わったと思うけど、気にならないと言えば嘘になる。
地元の資料館みたいな所があればいいんだが、どうもなさそうだ。
聞き込みとかして、変なタブーだったりしても嫌だし・・・・・
あまり詮索せず、何もない事を祈りたい。

でも今朝早く、親が歯を埋めた辺りに雀の死骸を見つけたらしい。
もう捨てたみたいだから、撮影出来なかったが。
まぁ撮ろうとしたら、確実に止められるだろうけど。


766 :本当にあった怖い名無し:2009/01/19(月) 22:27:58 ID:kHTBXE/M0
>751を書いたものだけど。

子供の時に年寄りから聞いた話しだから、うろ覚えなんだけど、
サンノキって妖怪?鬼みたいなのがいて、大声で泣いてる子がいると声を頼りにやってくる。
やって来る前に泣きやめばよし、
泣きやまないと印を付けられる。
印をたどって夜にサンノキが家に来て、子供を攫おうとする。
戸締まりがしっかりしていればいいけど、窓や戸が開いてると攫われるから注意、だったと。
攫われなくても、印がついたら病気になるとか、そんなのも言われた気がするな。


788 :本当にあった怖い名無し:2009/01/20(火) 14:17:43 ID:i6ujkohN0
町内会の掃除があったので、歯の事を聞いてみた。
婆さんの名前は、忌み名らしい。
だから、「人に話したりすると不幸が広がるので話すな」と言われた。
猿や婆さんが何者なのかは、詳しく分からなかった。

でも、昔は死人の歯を一本抜いて、お守りにする習慣があったらしい。
どこでもそうだった訳じゃないし、今はもう続いていないが。

多分、猿は御先祖様か何かの使いで、婆さんから守ってくれたのかと。

「もう名前を広めた」と言ったら、
「護符をやるから、名前を逆に唱えて祈れば厄も落ちる」と教えてもらった。



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