サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:正体のわからないもの

34: 本当にあった怖い名無し:2013/03/20(水) 20:06:04.19 
心霊写真はよく聞くけど風景画に霊が入り込む?事ってあるのかと
ふと思い出したのでカキコ

定年退職後の祖父の趣味が油絵だった
描いているものは人物画だったり、風景画だったり祭事を描いたりと拘りは無いみたいで
様々な絵が離れの作業場に飾られてい( 自分と兄貴の幼い頃の絵もあったり)

祖父の家に行くとよく新しい絵を見せてもらっていたのだが
その中にある一枚の風景画が子供のときから見るのが怖かった
なんて事のない、山の中を流れる小さな川が描かれた風景画
木々の間を足首あたりまでのすんだ水がちょろちょろ流れている一見癒される絵だ

ひとつだけ怖いと感じた部分なのだが、祖父にしては奇妙な絵で
風景画なら風景のみで人を描き込んでいるものは見当たらないのだけれど、
その風景画には手前に流れてくる川の奥に一人の女性がうっすらと描かれていた

わざわざ描いたのだから祖父の知り合いなのかと思ったがなんとなく聞けず
なんかこの女の人怖いなと思いながらその絵は出来るだけ見ない様にしていた

小学校高学年になってまた祖父の家に泊まりに行った時、
ふと一緒に居た兄貴に
あの川の絵の女の人怖くない?と何となく聞いてみたら
兄貴は記憶に無い様で
その絵を見に行こうという流れになった

離れに行って実際にこの絵と兄貴に教えても、人なんか描かれてねえぞと言われた
詳しくあまりしたくはなかったけど、
ここだよこの女の人と指を指してみたが
お前俺を怖がらせようとからかってるだろと冗談にとられてしまった

当時は自分も兄貴は見えているのに
逆に驚かそうと見えない振りをしてるのかと疑いもしたんだけど
高校生になった時に
またその絵を見に行ったら女の人が絵から消えていた

女の人を最後に見たのは中学三年の夏だったと思う
その時はまだ絵の中に居た
何度か見ていたので子供の頃の見間違いとは思えないのだけど
なんというか今でもその描かれていた女の人を思い出すとほんのり怖い



361 :本当にあった怖い名無し:2018/12/08(土) 12:56:03.53
石じじいの話です。

じじいの住んでいる山間の集落では、
夏霧が深く立ち込める日が、年に一、二度ありました。
ほとんどは一度きりだったのですが。
これはものすごい霧で、ほんの数メートルのところが見えない。
また、日光を遮って夏なのにシャツだけでは寒くて耐えられないほどでした。
霧は朝の8時ごろには消えてしまいます。

その濃霧の中から「言葉をかけてくる人」がいたそうです。
濃霧の中を歩いていると、「もし」、「あの」、とか声をかけてくる。
あたりを見回すと、霧の中にぼんやりとした人影がある。
「おはようございます」などと応答したら、
その人影は、「なにか重要なこと」をその人に話し伝えるのだそうです。
そのことを聞いた人は、すぐさま病みつくとか。
高熱をだしてのたうち回るが、一晩で回復する。
回復したときには、何を言われたか忘れているのだそうです。
なにか言われたことは覚えているのですが。

あまりの高熱で難聴になった人もいて、その「霧の人」は地元の人々から恐れられていました。
限られた集落周辺の道路際にしか出没しなかったそうです。

以前紹介した、「ドウロクジン」や「ミサキ」のような存在だったのでしょうか?



359: 本当にあった怖い名無し:2011/05/27(金) 17:40:22.12 I
大学2年の冬、住んでたアパートの契約が切れるところだったので
心機一転、引越しをしようと部屋探しをしていた。
不動産屋に行って希望を伝えると
駅から近くてわりと綺麗なマンションを紹介された。
家賃も住んでいたアパートより安かったのですぐに部屋を見せてもらうことにした。

8階建てのパッと見綺麗なマンションで、エレベーターもついている。
そこの5階の角部屋、506号室だった。
玄関を開けてもらい不動産屋のあとについて室内に入ると、異常に暗い。とにかく暗い。
日当たりが良くないとはいえ、真昼間なのに日没間際のような暗さだった。

とくに玄関からリビングまでの間のユニットバスや台所があるスペースが真っ暗。
リビングに入ると天井が薄暗く、なぜか神棚を置くような小さなスペースがあったのだが、
そこが異様なまでにドス暗くて気持ち悪かった。

だが住居としては申し分ない設備と環境。
霊感なんてないので少々気味悪くてもいいかと契約してしまった。

無事引越しが終わって新居での初日。
相変わらず暗いが電気をつければさほど気にならない。
引越しを手伝ってくれた友達と鍋をつついていたら
「なんかこの部屋おかしくねーか?」と言い出した。
わけを聞くと

・電車が近くを通っているのに異常なまでに静か
・隣人などの生活音が全く聞こえない
・部屋が暗い。特に天井の四隅が暗い
・タバコを吸った後のようにどんよりした空気(誰も吸わないのに)

確かにその通りだったが静かなことはいいことだし、暗いのも気にしすぎだと思っていた。
空気も窓を開ければいいし。


360: 本当にあった怖い名無し:2011/05/27(金) 17:45:16.69 
何事もなく数日後、バイト帰りに寄り道をして帰宅したのが深夜になった。
エレベーターで5階まで行こうとしたら「修理中」の張り紙。
しかたなく階段を上がることに。
5階に着いて自分の部屋に向かい玄関のドアを開ける。

なにかの違和感を感じ
すぐさま玄関の電気をつけようとスイッチを押すが、つかない。
何度カチカチ押しても真っ暗なまま。
ここで嫌な感じが増していて怖くなっていたが、
どうしようもないので靴を脱いでリビングまで行くことにした。

真っ暗なので壁に手をついてそろそろ歩く。
台所のシンクに手をついた瞬間、全身が凍りついた。
部屋の真ん中に誰かいる。
体は細く背が高い。
窓から射す僅かな光でぼんやりとしたシルエットになっていて
顔や服装などの細かいパーツが見えない。
部屋の中に誰かがいるという異常事態にパニックになるも体は全く動かない。

すると部屋の中の人はゆっくりとこちらへと向かってきた。
ゆっくりと足を引きずるような感じで向かってくる恐怖で、
気づいた時にはドアを開けて廊下を走って逃げていた。
エレベーターのボタンを押しても反応がなく、修理中だったことも忘れていた。

階段を駆け下りて一階まで降りると、丁度、エレベーターが一回に降りてきた。
エレベーターの扉が開く。
見てはいけない!と思い、
無我夢中でマンションの入り口まで走り、そのまま近くのコンビニまでノンストップだった。

それから数日は友達の部屋を転々とし、
一ヵ月後には部屋を引き払い別のボロアパートへ引っ越した。

よく聞くような話で申しわけないんだけど、実際に体験したことでした。
それから何度か部屋を借りてきましたが、暗い部屋だけは住まないと決めています。



186: 本当にあった怖い名無し:2011/08/03(水) 12:49:00.83
死ぬほど洒落にならないわけじゃないと思うが個人的にめちゃくちゃ怖かったから投降。
不登校ニートで毎日PCと飯を繰り返す毎日で
どうして家族に殺されないんだろうと思ってた。

私の部屋はちょっと前に姉と交換させられた。
姉は自分の部屋に机が無いから受験勉強が出来ないと言った
自分的にはすごく気に入ってた部屋だったから渋ったが
姉が強い姉妹だったので部屋を交換した。正直、すごい嫌だった。
元姉の部屋は妙に空気がどんよりしている気がしたから。

そして交換した日からか、人生が狂った。
中学早々グレる、警察沙汰になる事件を起こし、無気力になり不登校。
友達と連絡を自ら絶つ、太る、対人恐怖症、通信制高校辞めようとする。
姉と一切会話が無くなる。
これらは部屋を交換してからだ!
部屋のせいにはしたくない、でもそうなんだ。
ここ最近では耳鳴りかと勘違いしていた鼻歌が聞こえる。
小さいけど聞こえる。

そして昨日、怖いからテレビを付けて寝た。
深夜3時56分にパッチリ起きた
テレビを見たら放送が終わってた。
しかし耳に聞こえてくるのは何者かが唸ってる声。
『あーーうーーウェー』。
気持ち悪い!早くチャンネルを変えなければ!!
そう直感的に思った。
頭より先に体が動いてたと思う。
チャンネルを変えると放送終了画面に映画のサウンドトラックが流れてた。
プリキュアがよかった・・・

隣の部屋に母が寝ているので無理やり起こした。
そしたらまた鼻歌が聞こえてきた。
もう無理だった、母と寝る!!
母と一緒に寝ながら朝までgkbrでした。。

そしてさっきPCしてたら横のコップが2回動いたので
『動かすな!殺すぞコラァ!ふざけんじゃねえ』って怒ったらもう動かなくなったw
もうあの部屋には行かないし寝ない。どこで寝ようか考え中。。

長文失礼しますた。




289 : 安納芋 ◆hJ/HYR69s6:2015/08/30(日) 04:33:37.15
数年前郊外に引っ越してから、様々な鳥のさえずりを耳にする様になった。
山鳩やカッコウもいいけれど、特に気に入ったのが
初夏の日没後から夜明けまで、水笛に似た声で鳴く鳥だ。
裏の土手にある緑地や川向こうの山から聞こえて来る。

ピョキョキョ、ピキョキョキョキョ……
調べたところホトトギスの声が一番近い。良い声で鳴くものだ。
鳴き声が聞こえる晩はたびたび窓を開けホトトギスのさえずりを楽しんでいた。

今年の6月の事。
夜1時過ぎに帰宅し車から降りるとホトトギスの鳴き声がする。かなり近くからだ。
何処にいるんだろう?
見える訳もないのに音のする方向…真っ暗な土手に目を凝らした。
すると、小さな明かりが土手の上を移動している。
高さや大きさ、スピードからして自転車のライトらしい。

夜中にサイクリングをする人もいるだろうが…
おかしな事に、どうもライトが近づくにつれホトトギスの声が大きくなっている様なのだ。
耳を澄まし土手を見上げる私の前を、鳴き声と共にライトが通り過ぎる。
自転車から鳴き声が聞こえているのに違いなかった。

深夜、真っ暗な土手を自転車で走りながら、水笛を吹いてる人がいる…

正直ゾッとした。
今まで聞いてきたホトトギスの声の内幾つかはコレだったのではないか?
そう考えると恐ろしくなり、慌てて家に入ろうとした。
そんな私の目に再び明かりが飛び込んで来る。

あの自転車がUターンして戻って来た。
いや、自転車にしてはありえない動きの明かりがこちらに向かって来たのだ。
それはまるで蛇の様に上下にくねり、大きさも先程の三倍はある。
鳴き声はキャキャキャア!ギャギャギャア!と原型を留めていなかった。
今度こそ家に駆け込んだ。
それでも鳴き声が聞こえそうで、布団を頭から被り耳を塞いで朝を待った。

幸い、この夜以降コレには遭遇していない。
が、今ではホトトギスの声が聞こえると、窓を閉め鍵をかけている。



707:本当にあった怖い名無し:2011/07/28(木) 00:16:18.33 
五年前、学生時代の体験
深夜暗い田舎道を車で走っていると、急にエンジンが停まってしまった
俺はあまり車に詳しくないので、JAF を呼び車内で待っていた

しばらくすると、正面の道から強烈な光が近寄ってきた
もう来てくれたのか、早いなあと思ったがよく見ると様子がおかしい
光は俺の車前方50メートルほどで止まりそのまま動かない
ヘッドライトのように2つに別れておらず
光源はどうやら1つのよう
その光量は半端じゃなく、光源と俺の車の一直線上だけがまるで昼間のようだった
少し不安に思ったが、とりあえず近づいてみると
向こうからも人が近づいて来るのが見えた

三人

後光が強すぎて何者かわからなかったが、近づくにつれ見えてきた
三人とも背が高く、2メートルはあったかと思う
線が細く、馬面というか、顔が長い
顔立ちや髪形は子細は異なるものの、よく似ていた
服装はシャツやポロシャツ、ジーンズにチノパン、まあ普通だがどこか古臭い雰囲気がある

1人が話しかけてきた
どことなくイントネーションが標準語とは異なり、聞き取りづらかったが、
どこから来た?困っているんだな、直してやる
みたいなことを言う

直感的に怪しく感じ、いや、JAF 呼んだから大丈夫ですと答えたが、
いや、俺たちが直してやる、としつこい
次第にこっちの車に乗れ、とか
お前のはもうだめだ、話がずれてきた

このあたりで何故か俺の思考が曖昧になってきて、
ああ、助けてくれるならついていくのもいいかな
と思い始めてきた

聞かれるがままに俺の自己紹介などしながら三人と光に向かって歩いていくと、
突然携帯が鳴った
JAF からだった


708:本当にあった怖い名無し:2011/07/28(木) 00:18:42.22 
近くまできたと思うのだが、詳しい場所を教えてくれという内容だった
その電話で我に帰り、三人の申し出を断ると
三人は怒りだし早口でよく聞き取れないことをわめき始めた

俺の好意を無駄にするのか、とか
早く来ないと間に合わないとか言っていた気がする
俺は三人を振りほどき、車内に戻った

三人は車外でしばらく何か訴えていたが、諦めて光に戻っていった
このとき印象的だったのが、1人が手のひらを横にして
おでこにピタッと当てると、他の二人も同じジェスチャーをした
それが合図であるかのように、バタリと黙り
背を向けると歩いていってしまった
三人が光の奥に消えると、光は猛スピードで後進しそのまま消え去った

ほどなくしてJAFが正面の道から現れた
車は職員が操作するといとも簡単にエンジンがかかった
さっきまでまったく動かなかったのに

JAFの車は真っ直ぐ道を走ってきたが、そのような光には出会わなかったという
俺は無事帰宅できたが、次の朝全身に発疹ができていた
皮膚科で診てもらったが、原因は不明とのことだった

関係あるのかわからないが、発疹は軟膏をつけていたら10日程で消えた
この話を二年後に合コンでしたら1人の女が食いついてきた
女は彼氏とドライブ中、二回その付近で空を飛ぶ発光体を目撃したことがあるという
君が見たのはUFOや宇宙人だったのではないかという

そんな説はにわかには信じがたいが、あの時
あのまま三人についていったら、と思うと何か得たいの知れない恐怖を感じゾッとする
そして何故怪しい連中についていこうという気になってしまったのか全然わからない
こんな話です




359 :本当にあった怖い名無し:2018/12/08(土) 12:46:40.52
石じじいの話です。

(1)
ある日、山歩きから戻ってきたら
途中まで乗ってきて停めておいた自分の車の運転席のシートの上に
お弁当が置いてあったことがあったそうです。
おにぎり3つに、おこうこうが経木の折りに入って。

お腹が空いていたので食べようかと思ったのですが
そのときはドアに鍵をかけていたので思いとどまったそうです。
当時は、車に鍵を挿したままドアも閉めずに停めておいて山に行くことも多かったと。

(2)
幅の狭い林道の道端に止まって地図を確認していたときに
後ろから黒いセダンがやってきて、じじいの車の横を勢いよく走り去ったそうです。
片側は谷川だったので危ないなと思いましたが
高級そうな車だったので、営林署の偉い人の視察だろうか?と思って納得したそうです。
昔は役人は威張っていました。

しかし、普通は、そんなところに偉い人はやってこないし
営林署の車はジープ(本物のジープ)だった。

狭い曲がりくねった林道を苦労して行くと道はなくなって河原に出たそうです。
そこが車が通れる林道の部分の終点でした。
先にいった件の車はいなかったそうです。
脇に分かれる道はなかったのに。

「その車はどこにいったん?」私
「わからん。谷に落ちたんやないか思うて
注意して帰ってきたけんど落ちとらんかったもんな。」

いわゆる「消える自動車」です。



https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

468:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 16:58:39.60 
会社からの帰路の途中、ある大学の前を通る。
そこは見晴らしの良いただの直線だが何故か事故が多いことで有名だった。
その道をあまり使わない人には分からないだろうが
毎日車で出勤するオレや同僚には事故の理由は明白だった。
あるおっさんが原因なのだ。


469:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:10:38.29
そのおっさんは大学手前の横断歩道の脇に立っている。それも毎日。
雨の日も昼も夜もただ無表情で突っ立っている。
そして何故かカラダごと真っ直ぐこちらに顔を向けているのだ。
おっさんに気付いてからしばらくは「気味が悪い人がいるなぁ」程度の認識しかなかった。
しかし更なるおっさんの異常性に気付くのにそう時間はかからなかった。


470:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:23:06.76 
おっさんはカラダごとこちらを向いている。いつ、どんな時でも。
例えば横断歩道の手前30mからおっさんを認識したとする。
「ああ、今日もいるな。そしてこっち見てる…」
そのまま横断歩道を通過して、素早くバックミラーでおっさんを確認すると、
やはりこちらにカラダごと顔を向けているのだ。
この異常さが理解出来るだろうか?


471:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:26:36.62 
おっさんはどんな時でも必ず真正面からこちらを見ているのだ。
向きを変える気配すら見せず瞬時にこちらを追跡してくる。
それに気付いた時オレは確信した。
あのおっさんは人間ではないのだと。


472:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:35:22.86 
うすら寒さを感じたオレがそのことを同僚に話してみると
そいつもおっさんのことを知っていた。
何でも地元では「背無し」という名称で有名らしい。

確かにおっさんは正面しか見せない。後頭部や背中は見たことがなかった。
変な霊もいるんだな、とその日は同僚と笑い合って終わった。


473:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:42:19.52
オレがビビりながらも、ある思いを持ったのはその時だった。
何とかしておっさんの背中が見たい。
そう思うようになったのだ。

毎日通勤しながらおっさんを観察する。
普通に通るだけではダメだ。おっさんには全く隙が無い。
通過後、バックミラーに目を移す瞬間におっさんはカラダの向きを変えてしまう。
オレはチャンスを待つことにした。


474:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 17:51:45.90 
数日後、残業で遅くなったオレは深夜の帰路を急いでいた。
そしてあの道に差し掛かる。
目をやると、やはりいた。おっさんがこちらを向いている。
「背無し」の由来を思い出したオレは素早く周りを確認した。
深夜の直線道路。
幸い前後に他の車は無く、歩行者もいない。信号は青。
チャンスだった。


475:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:01:25.46 
横断歩道の手前でぐっと車速を落としてハンドルを固定する。
とにかくゆっくり、真っ直ぐに。
そして心を落ち着け視線を向けた。
おっさんはいつものように無表情でこちらを見ている。
目は何の感情も示しておらず、本当にただ立っているだけだ。
しかし改めてじっくり見るおっさんはいつもより不気味だった。
何を考えているか分からないというか、得体が知れないのだ。


477:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:07:43.12
やがて車はゆっくりと横断歩道を横切っていく。
目線はおっさんから外さない。怖くても意地で見続けた。
するとオレが目線を切らないからカラダの向きを変える暇が無いのか
いつも正面からしか見れなかったおっさんの顔の角度がゆっくりと変わっていく。
車の動きに合わせてゆっくり、ゆっくりと。
おっさんは始めの向きのまま微動だにしない。


478:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:13:21.95 
ついにおっさんの完全な横顔が見えた時、「これはいける!」と確信した。
おっさんから目線を切らないためにオレも顔の角度を変えなければいけないため、
今や車の後部ガラスからおっさんを見るような体勢だ。
当然前なんか見えちゃいないが、気にもしなかった。
もうすぐで「背無し」の由来に打ち勝つことが出来るのだ。


480:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:25:02.75
そうしてゆっくりと永い時間が流れ…ついにその瞬間が訪れた。
「背無し」の今まで誰も見たことの無い背中が後頭部が、今はっきりと見えているのだ。
それはあっけない程に凡庸な背中だった。何一つ不思議なところは無い。
しかしオレの胸にはささやかな達成感があった。
じっくりと背中を観察し満足感を味わったあと、オレはようやく目線を切って前を向いた。
いや、向こうとした。


482:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:35:43.72 
目線を切って前を向こうとしたオレはしかし、あるものを見て固まった。
助手席におっさんがいた。もの凄い怒りの形相て。
心臓が止まったかと思った。
「うわぁあ!」
オレは悲鳴を上げブレーキを踏んだ。
徐行していたはずの車は何故か強烈な衝撃とともに電柱に激突し、オレは失神した。


484:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:42:44.62 
翌朝、病院で目が覚めたオレはすぐに警察の聴取を受けた。
幸いにオレを除いて怪我人は無し。
オレの車が全損した以外に大した器物損壊も無かった。
警察は事故の原因をスピードの出し過ぎによる暴走運転と断定したが
オレは抗議する気力も無かった。
あんなこと、話す気すら起きなかった。


486:本当にあった怖い名無し:2012/10/10(水) 18:50:27.97 
あれから5年。オレは通勤のために今もあの道を走っている。
おっさんは変わらずいるし、相変わらず事故も多い。
ただ一つだけ変わったことは、オレがおっさんの方を見なくなったことだろう。

あの時、聴取の警察官がボソッと言った
「今回は連れて行かれなかったか」という言葉が今も耳から離れない。



504:本当にあった怖い名無し:2006/04/17(月) 02:23:30 
俺が保育園の頃の話
秋口で日が落ちるのも早いってのに
迎えが遅い園児たち(俺含む)でカクレンボすることになったんだよ

俺が隠れたのは玄関の有るとこと保育部屋があるとこの繋ぎになってるちょっと奥まった所
竹ヒゴで作った日除けとか色んなモンが置いてあったんだが、
奥に入って蹲ると外から見えないだろうと思ってソコに隠れたのね

隠れて、もうちょっと奥に行こうと思い移動して
ソコにしゃがんだ瞬間、膝がちょっと「ちくっ」とした

なんか引っかかったのかなーとか思ってたら
後ろら辺から「いたい?」って聞かれたのよ
(あれ?他にもココに来た奴居たんだ)って思いながら
「ん~ん、ちょっとチクってしたけど、いたくないよ?」って答えた
続けざまに後ろの“誰か”が俺に話しかけてくる
「いたい?いたい?」
「いたいよ、いたいよ、もっといたいよ」
気の所為かまたちょっとチクっとした
「いたい?いたい?」
「いたいよね?いたいよね?もっといたいよ」
ジワジワと膝の辺りが痛い、しかもなんか湿っぽい


505:本当にあった怖い名無し:2006/04/17(月) 02:35:26
「いたい?いたい?」
「いたいよね?いたいよね?ひろがるよ」
その瞬間、膝に激痛が走って「いたーい!!!!!」って叫んでた
ソレを聞いた“誰か”は
「きゃはははははは!!またね!!」って笑いながら奥に行った・・・・
奥は行き止まりなのにね

俺はというとワンワン泣きながら外に出て行った
泣きながら出てくる俺を見て園長先生と他の大人は青ざめた顔してた
何故って?
俺の膝には幅1cmくらいの竹ヒゴが思いっきり刺さっててプラプラしてたからさ

園長先生が駆け寄ってきて竹ヒゴを抜こうとするんだけど中々抜けない
丁度迎えに来ていた俺の母親も抜こうとするけどコレも無理
「いたい!いたい!」って俺が泣くもんだから
当時看護婦だった母が自分の病院に連れて行って外科処置で抜くことにしたんだ

両端を切り広げるとアッサリ出てきたんだが医者が首を傾げた
刺さってた竹ヒゴが扇状に広がっていたんだよ
「これ・・・刺さんねぇよな・・・」って母と話してたりするけど俺には分ってた
あの後ろに居た“誰か”の所為だって

それからというもの、俺はカクレンボの時にソコを使うのは止めたよ
近づくとまたあの笑い声が聞こえてきそうだったから
「またね」って事は次に行った時はコレくらいじゃ済まないんじゃとも思ってたから

終わり
PS:今でも膝にその時の傷痕が残ってたりするw



350 :本当にあった怖い名無し:2018/12/07(金) 12:17:36.19
無駄に長いけど怖くない

子供の頃毎年夏休みに母方の祖父母のところに遊びに行っていた
遊ぶといえば川だけの集落で、ものすごいド田舎なので
夜は少ない外灯だけが頼りの暗闇になるけど
寝る前なんかにカエルの声をききながら婆ちゃんとよく散歩した

で、その夜も婆ちゃんと手をつないで散歩してたら
突然「あそこ見ぃ」と山の方を指さしたので目線を向けると
遠くの暗闇の中でぽつぽつと三つほど小さな火のようなものが見える

火みたいといっても別に赤くはなく
イメージとしては松明を持った人が山にいるのかなって
「何?」と訊ねたら「狐火で、あれ」
狐火についての簡単な説明をされ「へー」って
そういうものがあるんだなぁって思ったぐらいで
その後怖い事も特に起きず家に帰った

あと、そこはお盆に川に入ると足を引っ張られるから絶対入るなと言われてるんだけど
我慢できず一度だけ盆に泳いだことがある
本当に溺れて水中で緑っぽい茶色の細い何かが足元にいたのを見た
必死に上にあがろうとしてる最中だったから
じっくりは見られず何かはわからないけどその先の暗い水底と相まってかなり怖かった
以来ちゃんと言いつけを守った

狐火を見たのも溺れたのもこの一度きり
溺れたのは本当にただ溺れただけかもしれないですが

大人になってからは夜に妹と橋の上から川を見ていたら
(暗くて見えないんだけども)
犬の鳴き声がして遠くの民家で飼ってる犬かな?って思ってたら
次の瞬間すぐそばに鳴き声が来た
そこは道もなく家も川原もない辺りなので
川の中にいるのでもない限り不可能な場所だし
移動が早すぎる
え?おかしくない?って
妹と顔見合わせたら急にゾッとして二人で本気で走って帰った

ちなみにそこは狸に化かされた類の話やお化けを見たなんてのが結構ある地方
父も同じ県出身なんだけど怖い話は父方の地域の方に多かった



https://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1535920044/-100

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