http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1440842362/
239 : わらび餅 ◆jlKPI7rooQ :2015/08/30(日) 03:23:38.55 ID:AgCPeYID0.net
Big ◆iq3nGde8rU 様
宿舎のほうと野外炊飯場は電撃柵に囲まれてるんです。
これは熊用のもので、まだ大きな事故は起きていませんが
その施設から続く山には熊は普通にいるんです。
私らが山に入って作業するときには、熊よけの鈴をつけますし、
宿舎の建物のすぐ近くで、熊が木につけた縄張りのしるしを見たこともあるんです。
それで、宿舎と炊飯場は食べ物をあつかうでしょう。
ですからね、臭いにつられてこないよう柵で囲ったわけです。
電撃は三千ボルトで、これで熊が死ぬということはありません。
やつらも学習しますしね。だんだん自分から近づかないようになりますから、
今ではね、バチッとなるのは年に数回のもんです。
で、その夜はわたしが宿直だったんです。
これは熊用のもので、まだ大きな事故は起きていませんが
その施設から続く山には熊は普通にいるんです。
私らが山に入って作業するときには、熊よけの鈴をつけますし、
宿舎の建物のすぐ近くで、熊が木につけた縄張りのしるしを見たこともあるんです。
それで、宿舎と炊飯場は食べ物をあつかうでしょう。
ですからね、臭いにつられてこないよう柵で囲ったわけです。
電撃は三千ボルトで、これで熊が死ぬということはありません。
やつらも学習しますしね。だんだん自分から近づかないようになりますから、
今ではね、バチッとなるのは年に数回のもんです。
で、その夜はわたしが宿直だったんです。
郊外にあるので、警備保障が来るまで時間がかかる。
それで宿直制度が残ってるんですが、翌日は休みです。
その日はどこの学校も来てなくて、飲酒等はもちろんできませんが、気楽なもんでした。
でね、夜10時の見回りのときでした。
懐中電灯をつけて宿舎の外を歩いていると、バチバチ音がしたんです。
そっちに回っていくと緑色の光が明滅してるのが見えたんで、
何か動物が柵にひかっかって動けなくなり、電撃を浴び続けてるんだろうと思ったんです。
建物の東側でしたね。
光ってる柵の正面にいくと、外側で何が起きてるのかはっきり見えました。
熊・・・でしたけど、
立ち上がって両腕で何かを抱えてたんです。
240 : わらび餅 ◆jlKPI7rooQ :2015/08/30(日) 03:24:13.81 ID:AgCPeYID0.net
で、それを電撃柵に押しつけている。
熊自身も感電してるんだろうけど
その抱えてるものを通してだから、たいしたことはないんです。
最初、抱えているものは狸だと思いました。それくらいの大きさでしたから。
ところが、バチッと光るたびに、柵に押しつけられたそいつの顔が見えて・・・
体つきは猿に見えましたが、顔に木の面を被っていたんですよ。
つるつるした材質の無表情なお面です。
面の目の穴から、本来の猿の目がのぞいてて、それは白目になってました。
もう電撃で気絶してたんでしょう。
熊のほうはわたしが来たのに気がついたようで、その生き物を抱えたまま
後じさりするようにし、生き物を口に咥え直して
四つんばいに戻って駆け去っていきました。
ねえ、変な話でしょう。
あの生き物が猿だとして、誰が何のために面をかぶせたんでしょうか?
それで宿直制度が残ってるんですが、翌日は休みです。
その日はどこの学校も来てなくて、飲酒等はもちろんできませんが、気楽なもんでした。
でね、夜10時の見回りのときでした。
懐中電灯をつけて宿舎の外を歩いていると、バチバチ音がしたんです。
そっちに回っていくと緑色の光が明滅してるのが見えたんで、
何か動物が柵にひかっかって動けなくなり、電撃を浴び続けてるんだろうと思ったんです。
建物の東側でしたね。
光ってる柵の正面にいくと、外側で何が起きてるのかはっきり見えました。
熊・・・でしたけど、
立ち上がって両腕で何かを抱えてたんです。
240 : わらび餅 ◆jlKPI7rooQ :2015/08/30(日) 03:24:13.81 ID:AgCPeYID0.net
で、それを電撃柵に押しつけている。
熊自身も感電してるんだろうけど
その抱えてるものを通してだから、たいしたことはないんです。
最初、抱えているものは狸だと思いました。それくらいの大きさでしたから。
ところが、バチッと光るたびに、柵に押しつけられたそいつの顔が見えて・・・
体つきは猿に見えましたが、顔に木の面を被っていたんですよ。
つるつるした材質の無表情なお面です。
面の目の穴から、本来の猿の目がのぞいてて、それは白目になってました。
もう電撃で気絶してたんでしょう。
熊のほうはわたしが来たのに気がついたようで、その生き物を抱えたまま
後じさりするようにし、生き物を口に咥え直して
四つんばいに戻って駆け去っていきました。
ねえ、変な話でしょう。
あの生き物が猿だとして、誰が何のために面をかぶせたんでしょうか?