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1001 : 本当にあった怖い名無し:2015/10/27(火) 00:06:11.55 ID:iuBPPVQ90.net
「夙」(しゅく)、宿という字もあてたりはしますが、「夙」と呼ばれる人たちがいました。
この夙という人たちはどういう人たちかというと、
記録の上では10世紀ぐらいに夙非人という形で文書に出てきます。
この人たちっていうのは14世紀ぐらいになりますと、神社の隷属民になるのですね。
神社の支配下に入っていきます。
この神社の隷属民といっても別に神社の境内に住んでいたわけではありません。
当時の神社というのはお寺もそうですが、非常に広大な荘園、農地を持っていました。
その神社が支配している荘園内にいる夙の村があって、
その夙の人たちを神社が支配下に置いたということなのです。
この夙の人たちなのですが、何かをしたのかというと清めなのです。
この清めというのは、お祭りがあったりしたときに神輿が出たり、あるいは山車が出る。
そういう際に夙の人たちが先頭を歩くのですね。
先頭を歩くことによって道についたさまざまな穢れというのを取り去ってしまう、
吸収してしまう、 取り払ってしまう、
そういう特殊な能力を持っているのだと当時の人たちは考えました。
この夙の人たちは穢れを扱う特殊な能力を持っている。
それがゆえに汚れた存在だと、みなされたのです。
ですから、周りの人たちは夙とは結婚はしない、普段のつき合いも制限する、
そういう態度を取り続けました。