サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:物

http://toro.2ch.sc/test/read.cgi/occult/1388648302/


373 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 13:56:20.37 ID:ajn9+Oh30.net
最初に鏡の中に入った記憶は4,5歳のときだった。

家の中のトイレに続くほっそい昼間でも暗い廊下に、
大人が両手を広げたくらいの幅のめちゃくちゃでかい鏡があったんだ。
体が小さかったから、鏡には手を伸ばしてやっと届くくらいの距離。
もちろん見上げても自分の姿は映らない。





374 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:01:44.40 ID:ajn9+Oh30.net
ある日、トイレに行こうと思ってその鏡の前を通り過ぎたとき、
鏡をふと見上げたら映るはずない自分が映ってた。
でも小さかったからかな、別にそれがおかしいことだと思わなかったんだよ。
こんなでかい鏡に自分だけが映ってる!って、なんか変にはしゃいじゃって、鏡に手を伸ばした。

瞬間、鏡に映った自分の手と、伸ばした手がどんどんつながっていって、
びっくりしたときには鏡の内側にいた。
なんで内側だとわかったかっていうのは、さっきまで見てた景色とまるで正反対の景色だったから。



375 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:09:39.72 ID:ajn9+Oh30.net
怖さよりもワクワクが勝ってたな、あの時は。
鏡の中って入れるんだ!って馬鹿なこと考えてたよ。

で、好奇心旺盛な私は鏡の中の正反対な家の中を探索。
いつもは右に曲がるところを左に曲がらなきゃなかったり、
テレビとかストーブのボタンが逆の位置にあるのを見て楽しんだり、 結構エンジョイしてた記憶がw



376 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:17:06.45 ID:ajn9+Oh30.net
で、そろそろ鏡の中から戻ろうって元の暗い廊下の鏡の前まで行って、
鏡に触ったら意識がぐるんって回転したみたいになって、鏡の外に出てた。

そんな体験してから小学校3年生までずっと、
周りに誰もいない時にその廊下の鏡から鏡の中に入って遊んでた。


ある日、友達をはじめて家に連れてきて遊んでるとき、
鏡の中で遊ぼうよって提案したら、すごく変な顔で「鏡の中って入れるの?」って言われたから、
「鏡の中に入ったことないの?」って聞き返したっけな。
馬鹿だったな、ほんと。



377 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:23:08.51 ID:ajn9+Oh30.net
その友達をいつもの鏡の前まで連れて行って、
「ここから入れるよ」って言ったら、半信半疑な顔してた。

そのときは鏡の中には皆入れるもんだと思ってたから、
入ったことないって言うその子がすごく変に感じた。

そのときにはもう鏡に自分の姿がちゃんと映るくらいには成長してたから、
鏡に手をついて、鏡を水に見立てて頭から潜り込む感じで鏡の中に入ってた。
それを友達の前で実践して、鏡の中に入ってみたら、横に友達がいた。

「なんだ、普通に入れるじゃん」って話しかけたら、こっちを振り向いた。
口を動かしてるけど、すごく曇った声が聞こえてきた。



378 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:30:36.60 ID:ajn9+Oh30.net
しばらくその友達を見つめてたけど、その声が鏡の外から聞こえてるのに気がついて、
そっちの友達に向かって「声聞こえないんだけど」って話しかけた。
鏡の中から外に、なにかアクションを起こしたのはそのときが初めてだった。
友達はものすごく怯えた顔で鏡の中の私と外の私を見比べてた。

「どっちが本物の○○(私の名前)ちゃん?」って言われて、なんのこっちゃ分かんなかった。
鏡の外にいるのも中にいるのも自分自身だとちゃんと自覚してたから。
鏡の中に入っても外の自分と連動してたしね。
鏡の中から外、外から中への会話はできるみたいだと気づいたのもそのときがはじめて。



379 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:35:42.51 ID:ajn9+Oh30.net
友達はどうやってもこっち(鏡の中)には入れないんだと分かって、すぐに外に戻った。
「どうやってるの?」って言われたけど、
どうもこうも、水にもぐるみたいな感覚で入ってたから説明のしようがなかった。
鏡から私の声が聞こえたときは驚いて
おしっこ漏らしそうになったって言われたときは、なんか知らんが爆笑したわww

友達が帰ってから、おかんに初めて「鏡の中って入ったことある?」って聞いたけど、
答えはもちろんNO。
小学校3年の夏、初めて自分の非常識を思い知ったね。



380 :本当にあった怖い名無し:2014/08/20(水) 14:42:04.48 ID:ajn9+Oh30.net
そっから余計に鏡の中に入り込むのが楽しくなった。
で、初めて鏡の中で家の外に出てみたとき、高校生くらいの結構イケメン兄さんに会った。
着物着てる若い人なんて初めて見たから、ものめずらしくてじっと見つめてたら私に気づいた。

めちゃくちゃ驚かれて、
「なんでこんなところに○○(なんかよく分からない単語。よく覚えてない)がいるの!?」
って言われた。
家の中に戻ろうとしたけど
兄さん足が速いのかすぐに肩をつかまれて、同じ目線になるようにしゃがまれた。

「どこからこっちにきた?」って言われて、
素直に「家の鏡」って答えたら、すごく難しい顔された。



383 :鏡 ◆n89oYvR8bI :2014/08/20(水) 17:31:54.30 ID:ajn9+Oh30.net
367です
弟にPCとられた(´・ω・`)

続き↓

兄さんは「すぐ家に帰って戻れ。二度とこっちにくるな」って怖い顔で言ってきた。
怖かったから頷いてすぐに鏡の外側に戻った。

それからなんとなく鏡の中に入るのがいけないことなきがして、一年くらい鏡の中には入らなかった。

で、小学校4年になって、家のリフォームすることになって、
あの鏡を取り払わなきゃならなくなったんだよ。
廊下もなくなるって言われて、すごく悲しかったけ…。



384 :鏡 ◆n89oYvR8bI :2014/08/20(水) 17:40:05.35 ID:ajn9+Oh30.net
リフォームした後はあの廊下に続く戸が無くなってて、トイレの場所も変わったから、
しばらく慣れなくて夜、元例の通路があった壁によく激突してたwwww
どうでもいいかw


あの鏡もどこに行ってしまったのか、
リフォーム後は家のどこを探しても見つからなかった。
鏡の中にもう一度入りたい、あの兄さんにもう少し話を聞いてみたいって思って、
あの鏡以外からは試したことなかったけど、姿鏡から入れるかなと試してみた。

そしたら、入れはしなかったけど中を覗くことはできた。
嬉しくてしばらく正反対の部屋を見渡してたら、あの兄さんが部屋に入ってきた。



385 :鏡 ◆n89oYvR8bI :2014/08/20(水) 17:45:36.03 ID:ajn9+Oh30.net
またびっくりされたけど、今度は何も言わないで私の視界を強制的に鏡の外に押し出した(?)。
兄さんに話を聞きたくてもう一度鏡の中を覗こうと試みたけど、
なぜかそれ以来鏡の中との行き来はできなくなってた。

以来19の今まで鏡の中に入ろうとはしてない。



http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/news/1401730969/


827 : レインメーカー(catv?):2014/06/05(木) 16:12:02.24 ID:uYLCcJgp0.net
マリオ系のバイトしてて、あるお宅にお邪魔したときの話。

夏休みのクソ暑い昼間に、車の中で子供達が遊んでたんだ。
「げ~dqnかよ」と思ってたら、施主は見た目フツーのおばちゃんだった。

dqn親が孫を預けに来て手をやいてるパターンかなとか思いつつ、
淡々と打ち合わせを済ませた。
そのお宅から出たらもう子供は居なくなってて、ちょっと安心した。

次行ったら、また子供が車で遊んでて、今度は腕を出したり引っ込めたりして遊んでた。





831 : レインメーカー(catv?):2014/06/05(木) 16:26:36.28 ID:uYLCcJgp0.net
施工は無事に一通り終わったんだけど、おかしいんだよ。車。
ワゴン車って一番後ろの窓って開かないだろ?
だいたいが嵌め込んであるタイプだと思う。 その車も後ろは開かないやつだった。
なのに、子供の腕が出たり入ったりしてたのさ。

アフターサービスの聞き取りで最終訪問したとき、新車に変わってた。

それとなく施主さんに聞いてみたら、事故って買い替えたらしい。
あれは中古で買った車だったそうだ。

心霊現象とは関係なく、事故車ってフレームやらシャフトが微妙にひずんでたりするから、
修理しても事故りやすいらしいから気をつけな。



人形の怖い話ありませんか?(ΦДΦ)


510 :もしもし、わたし名無しよ:2013/01/06(日) 00:35:46.22
ブライスを奥(※オークション)で落札した。
探していた子だったし、定価より安い上に、初回の挨拶入札でいきなり即決してくれた。

振込先のメールに『探していたので本当に嬉しいです』的な一言も添えた。
出品者の対応も早く感じが良い方でした。

自分の休みの日に指定で頼んでいたので、ワクテカしながら受け取る。
状態も良く、チークが画像より濃ゆめ。
自分的に当たりだった。
その上たくさんかわいい服のおまけまで!
ブライス趣味を辞めるのかな?って位何から何まで同封されていた。

手紙が入っていて、読んだらガクブルした。
『先月亡くなった娘の大事にしていたお人形を気に入ってくださりありがとう御座います。
娘が長年作り続けたお洋服を一緒に入れて居ますので、
手放す事なく後生大事にしてくださいませ。』


あまりにも気持ち悪く、
電話してみたけど住所は大阪なのに番号03だし
デタラメで通じないし、親に相談したら送り返せと言われたので
伝票住所に送り返したら、宛先不明で帰ってきた。

仕方ないから、すこしの間寝かせて、服や靴などをコツコツ奥だしした。

年末に本体もやっと買い手つきそうだし書き込み。
手紙は初詣の時に燃やしてきた。どうせ嫌がらせか何かだと思うけど。


あのハーベストが次こそ大事にされますように。



何でもいいから怖い話を集めてみない?


486 :本当にあった怖い名無し:2012/06/06(水) 18:58:45.89 ID:MDvy3SQS0
自分の親父と骨董の話を書きます。

親父は紡績の工場を経営していましたが、何を思ったか50歳のときにすっぱりとやめてしまい、
経営権から何から一切を売り払ってしまいました。

これは当時で十億近い金になり、
親父は「生活には孫の代まで困らんから、これから好きなことをやらせてもらう」と言い出しました。
しかしそれまで仕事一筋だった父ですから、
急に趣味に生きようと思っても、これといってやりたいことも見つからず、途方に暮れた感じでした。
あれこれ手を出しても長続きせず、最後に残ったのが骨董品の蒐集でした。


最初は小さな物から買い始めました。
ありがちなぐい呑みや煙草の根付けなどです。
「初めから高額の物を買ったりして、騙されちゃいかんからな。小遣い程度でやるよ」
と言って、骨董市で赤いサンゴ玉がいくつか付いた根付けを買ってきました。

「何となく見ていてぴーんとひらめいたんだよ。
このサンゴ玉は元々はかんざしに付いていたのかもしれないね」などと言って、
書斎に準備した大きなガラスケースに綿に乗せて置きました。
これが我が家の異変の始まりです。

まず親父になついていたはずの飼い猫が書斎に入らなくなりました。
親父が抱き上げて連れて行ってもすぐに逃げ出してしまうのです。

さらに家の中の物がなんだか腐りやすくなりました。
梅雨時でもないのに食パンなどは買ってすぐに黴に覆われてしまったりして、
台所は常に饐えた臭いがするようになりました。
それから家には小さいながら庭もあったのですが、全体的に植木の元気がなくなり、
中には立ち枯れるものも出始めました。

また屋根の上の一ヶ所につねに黒い煙いのようなものが溜まり、
何人もの通行人に火事ではないかと言われたりもしました。
しかしはしごをかけて屋根に上ってみてもそこには何もないのです。





487 :本当にあった怖い名無し:2012/06/06(水) 18:59:09.09 ID:MDvy3SQS0
その頃、親父は時宝堂という骨董屋の主人と親しくなりました。
その人は小柄な老人で、
親父が金があると目をつけたのか、ちょくちょく家に尋ねてくるようになったのです。


ある日、親父は家族に向かって、
「この間から、家の中がちょっと変だったろう。どうもあのサンゴの根付けが原因らしい。
時宝堂さんから聞いたんだが、ああいうものはお女郎さんの恨みがこもってるかもしれないってね。
だが、そういうのを打ち消す方法もあるって話だ。 それでこれを買うことにしたよ」
と言って、一幅の掛け軸を見せました。

それはよくある寒山拾得(中国唐代の2人の禅僧)を描いた中国製で、
それほど高い物には思えませんでした。
そしてそれは和室の床の間に飾られることになりました。

掛け軸が来てから家の中の異変はいったん収まったようでした。
相変わらず猫は書斎へは入らないものの、
植木は元気を取り戻し、物が腐りやすいということもなくなったのです。

親父は、
「古い物はほとんどが人間の一生以上の歴史を持っていて、
中には悪い気を溜め込んでしまっている物もある。
そういうのの調和を取るのが骨董の醍醐味だと、時宝堂さんから聞いたよ」
と悦に入っていました。


ある日のことです。
当時自分は中学生でしたので和室に入る用などめったになかったのですが、
たまたま家族が留守の時、
学校で応援に使ううちわが和室の欄間に挿されていたのを思い出して、取りに行ったのです。

すると家の中には誰もいないはずなのに、なぜか人の話し声が聞こえてきます。
ごく小さな声ですが和室の中からです。
ふすまの前で聞いているとこんな感じです。

「・・・・これで収まったと思うなら浅はかな・・・」
「ただ臭いものに蓋をしたにすぎないだろ・・・今にもっとヒドイことが・・・」

どうも二人の人物が会話をしているようです。
コミカルな声調だったのであまり怖いとも思わず、一気にふすまを開けて見ました。
しかし当然ながらそこには誰もいませんでした。
ただ床の間の絵を見たときに、
なんだか2人の僧の立っている位置が前とは違っている気がしました。

そしてそれから2,3日後、
夜中に家に小型トラックが突っ込んでくるという事故が起きたのです。
塀と玄関の一部を壊しましたが、幸い家族にケガ人はありませんでした。



488 :本当にあった怖い名無し:2012/06/06(水) 18:59:41.27 ID:MDvy3SQS0
親父はこの事故のことでずいぶんと考え込んでいましたが、
それからはますます骨董買いに拍車がかかりました。
古めかしい香炉、室町時代といわれる脇差、大正時代のガラス器などなど。

そしてそのたびに家に変事が起こり、また収まり、
そしてもっとヒドイことが発生するといったくり返しになりました。
骨董に遣ったお金もそうとうな額にのぼったと思います。

「あっちを収めればこっちの障りが出てくる、考えなきゃいけないことが十も二十もある。こらたまらんな」
親父はノイローゼのようになっていました。


そして今にして思えば骨董蒐集の最後になったのが、江戸時代の幽霊画でした。
これはずいぶん高価なものだったはずです。
それは白装束の足のない女の幽霊が柳の木の下に浮かんでいる絵柄で、
高名な画家の弟子が描いたものだろうということでした。

親父は、
「この絵はお前たちは不気味に思うかもしれんが、実に力を持った絵だよ。
この家の運気を高めてくれる」
と言っていました。
そしてその絵が家に来た晩から、小学校低学年の妹がうなされるようになったのです。

妹は両親と一緒に寝室で寝ていたのですが、
決まって夜中の2時過ぎになるとひーっと叫んで飛び起きます。
そして聞いたこともない異国の言葉のようなものを発し、両親に揺さぶられて我に返るのです。
もちろん病院に連れて行きましたが、何の異常も認められないとのことでした。

家の者はまた骨董のせいではないかと疑っていましたが、
それを親父に言い出すことはできませんでした。

時宝堂が来ていたときに親父がこの話をしたら、
「おお、それはいよいよ生まれるのですな」と意味不明のことを言っていたそうです。

そしてその日の夜のことです。
やはり2時過ぎ、妹はうなされていたのが
白目をむいて立ち上がり、
「がっ、がっ、あらほれそんがや~」というような言葉とともに、
大人の拳ほどの白い透明感のある石を、大量のよだれとともに口から吐き出しました。

次の日、時宝堂が来て、その白い石をかなり高額で買っていったそうです。

親父はこのことを契機に時宝堂とのつき合いを断ち、骨董の蒐集もすっぱりやめてしまいました。

「家族には迷惑をかけられないからな。みんなの健康が何よりだよ。
これからは庭いじりでもやることにする」
そして我が家の異変は完全に収まったのです。


【寺】寺社のオカルト話【神社】


12 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/27 19:10
今から20年ほど前、
兵庫県東部を流れる武庫川が集中豪雨の影響で大増水した。
この豪雨はあちこちで路面冠水や民家の浸水を引き起こし、かなりの被害を出した。
中でも最悪の悲劇は、西宮市塩瀬町生瀬で発生した
土石流による被害であった。


国道176号線を宝塚駅から3キロほど北上すると、
太多田橋という交差点がある。
そこを左折すると、
名勝"蓬莱峡”を経て有馬温泉へ抜ける峠道となる。
その途中にいくつかの採石場があり、
そこの作業員数名が件の集中豪雨による土砂崩れに飲み込まれ、帰らぬ人となったのだ。
土石流に飲み込まれた彼らは、武庫川の支流である太多田川に流され、
そのまま増水した本流に巻き込まれた。

轟々と流れる濁流が、
行方不明者の捜索を大変困難なものにした。
そして、犠牲者の全員が発見されたのは、事故から数日後のことだった。
ある者は延々と武庫川の河口まで流され、
最後に発見された遺体は神戸港湾内まで押し流されていた。


事故からどれくらい後のことだったか定かではないが、
私はとあるテレビ番組を観ていた。
いわゆる昼間のワイドショーだが、内容は心霊モノの特集のようだ。
生放送でスタジオと中継地を結び、レポーターがなにやら神妙な顔をしてしゃべっている。
中継地は西宮・仁川の熊野神社である。
自分の地元がとりあげられていると知って、私はがぜん興味をそそられた。
しかし私にとって、
それは非常に後味の悪い経験となってしまった。





13 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/27 19:11
神妙な面持ちのレポーターが企画の趣旨を説明している。
「・・・さて、こちらの熊野神社には不思議なものが祭られています。
『鳴り釜』というこの神器は、この世に未練を残して亡くなった、
浮かばれない霊魂を鎮める力があると言うのです」
レポーターの後方へカメラがズームする。
神官が大きな釜の前で祝詞をあげている。

すると、不思議なことにその釜が、かすかに音を発している。

おお――ん・・・おおーーんん・・・

中継はクライマックスを迎えつつあった。
祝詞もその調子をいっそう高めてゆく。



14 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:03/05/27 19:12
レポーターが続ける。
「・・・今回は特に、先頃土砂崩れに巻き込まれて亡くなった方々の霊を慰めるために、
鳴り釜の神事を行って頂いております。
犠牲者の方々の無念な思いは・・・・」
しかしこの後、思いもよらない結末に、
この放送に携わった者、いや、神官までもが驚愕することとなったのだ。


うおおおおーーーーーんん!! 
ぐおおおおおーーーーーーんん!!!
ぐうぅおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉーーーーーーーんんん!!!!


戸惑うレポーター。
スタジオも騒然としている。
神官の顔に、明らかに焦りの色が浮かんでいる。

鎮魂がなされると鳴り止むはずの釜。その後も一向に鳴り止む気配がない。
それどころか、ますます轟音で響き続ける。
予期せぬ事態に中継はカットされ、気まずい空気のスタジオがその場を取り繕っていた。


人の思いとは、そんなに簡単なものではないのだ。


971 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:42:58.36 ID:BndriAnC0
実際はもっと田舎のヤンキー口調で方言も入ってたけど、大体こんなことを叫んだ。
と言うか、この叫んだ内容は私は全然知らなかった。
Bさんが私の友達を苛めてなくした事も、いつもくれるお菓子が盗品だった事も。
パニック状態だったのに更にパニックに陥って、そこから何も覚えてない。
たぶん気を失ったんだと思う。

目が覚めたらもう朝で、泣きはらした母親とげっそりした父親がいた。

そして、「病院から連絡があった。
お姉ちゃんは足を折っただけだよ。お昼になったらお見舞いに行こう」って言ってくれた。
そして、そのときは理解できなかったけど、
「A君にお礼を言いなさい。その指輪は一生大事にしなさい」って言われた。





973 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:47:00.45 ID:BndriAnC0
ここまで書いたらもう察しがついてる人もいるけど、姉たちが起こした事故でBさんは亡くなってました。
それも両親が病院から連絡を貰うより前…多分即死に近かったんだと思います。
それなのに両親が病院に行こうとしたら、玄関の向こう側にBさんが見えたらしい。
(玄関の一部がすりガラスになって外が見えるタイプだった)
姉と一緒に出かけたはずの彼女が無事でいるはずない!っと思った両親は
家から出るに出られず、
時々「Cちゃんを迎えに来ました。あけてください」と言う声が怖くて、リビングにいたそうな。

そしてAさんも、事故当時は意識がなくて危うい状況でしたが意識を取り戻し、
面会できるまで回復を待ってお見舞いにいった時、
Aさんはろれつの回らない状態ですが、泣きながらぽつぽつと話してくれた。



974 :本当にあった怖い名無し:2011/05/31(火) 23:49:44.28 ID:BndriAnC0
Bさんがなぜか私に執着して、
「Cちゃんは妹のようだ」「妹にしたい」
「C(私)は私の妹!他のこと仲良くさせたくない、一緒にいる!」となってた事や、
万引きしたお菓子などを与えてた事など。
そして、Bさんになついてた私を遠ざける方法が解らなくて、むやみに怒鳴ったりして申し訳なかった。
流行のアクセサリーを持ってれば、女の子だから友達ができるんじゃないかと思って
指輪をあげた…と話してくれました。


あれからもう15年以上経つけど、私は毎年夏はお盆が終るまで帰省できないでいる。
Bさんが私を諦めて無いからだって姉や両親は言うけど、
確かに夏場になると例の指輪が、
(熱くなりようがない状況でも)焼けたように熱くなって変な事が起きる時があるんですが、
それはまた別の話。
長文失礼しました。



986 :本当にあった怖い名無し:2011/06/01(水) 00:12:18.05 ID:S3yXHJYM0
>Bが毎年家にやってくるのを実家の家族は見ているのか

Bさんの姿を両親が見たのはこれっきりですが、姉(婿とって実家に住んでる)は毎年見ているそうです。
年を重ねるごとに輪郭が変わってきて、
ここ数年ほぼ別人(数年前には大きな犬っぽかったらしい)のようになってるらしいですが、
お盆の送り盆(お盆最後の晩)に来るそうです。
お祓いは何度か頼んでますが、やはりお盆の時だけはきてしまうそうで…

私はBさん関係以外の霊感は全くないので分かりませんが、
姉は『なんとなくわかる』という人なので、そういうものかもしれないと納得?しています。
実家も引越しを考えましたそうなんですが、よくわかりませんがなぜか引越しをしていません。
私だけ、中学進学と同時に父方の叔母の家に預けられていました。



989 :本当にあった怖い名無し:2011/06/01(水) 00:14:40.25 ID:crfTp+i40
犬っぽいってどういうことだろうね
成仏できなくてさ迷ってるうちに妖怪化してきたんだろうか?



996 :本当にあった怖い名無し:2011/06/01(水) 00:41:03.40 ID:S3yXHJYM0
この辺りは私も本当にわからない。
見て無いから…っていうのもあるんだけど、姉が妙に落ち着いてる事もわからないし、
私の部屋が小学卒業当時のまま保存されてる(掃除はされてる)のも
疑問と言えば疑問。

あと、帰省のときは、この歳になっても必ず姉が迎えに来てくれるんだけど、
それも回り道したりして、地元についてからもわざわざ一回休憩はさんで家に帰ってる。
でもぶっちゃけ聞くのが怖いから、
夫や子供には『我が家のしきたり』って事で済ませてる。


――――――――――――――――

235 :本当にあった怖い名無し:2011/06/02(木) 17:06:10.16 ID:agV42d8J0
前スレでドルフィンリングの話を書いた者ですが、
今日用事があって姉と電話したので、
AさんとBさんについて、聞きづらかったけど聞いてみました。


姉はその話が嫌らしく渋ってましたが、聞き出せのは、
なぜ親が、例の私がひとりでにBさんの所業を暴露した後、「Aさんに感謝しろ」と言ったのか、
という質問の回答だけでした。
姉曰く、「A君は地元の方言とそっくりな方言だけど、
地味に違った言い回しがあって特徴的だったから、それで親もわかったんじゃないか」とのことです。
なんだが拍子抜けしてしまいましたが、
確かに私もあの日の夜は、寝るまでにその指輪を貰った事を親に話してたので、
なんとなく察してくれたんじゃないでしょうか。


そして、これはBさんのことと関係があるのかはわかりませんが、
知らなかったけど、うちの家族(両親と姉と弟妹)たちは、
私以外『わかる人・見える人・呼ぶ&呼ばれる人』らしいです。

そのことを聞いて、私は『あぁ、だから私は実家に住めなくなっちゃったのかな?』っと納得して、
「私はなんで違うのかな?」っと聞いたところ、姉は、
「Cも昔はそれなりに『わかる人』だったのに、私(姉)がぐれ始めたころから鈍化していった。
私が拾ってきたり持って帰ってたモノを、感じちゃったのかは知らないけど、
あんたはどんどんそういうのを閉じていって、しまいにはわからくなったんじゃない?」
と言ってました。

そういう感覚って、簡単に蓋みたいに閉じれるのかは疑問ですけど、実際
私はちょいちょい死体を見つけたりはしますけど、
特に何も変なことは起きてないので、そんなものなんだと思います。
指輪が熱くなるのは、たいていお盆の時期(Bさんの時期)ですし。


以上、なんでもない話で恐縮ですが、
前スレで疑問があったようなので書き込んでおきます。


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死ほど洒落にならない怖い話を集めてみない?


106 :: 2006/05/12(金) 15:13:55 ID:J5L31GUs0
今年の3月の終わりごろだったかな。
俺はいつもの様に、更新を楽しみにしながら洒落怖まとめサイトを見ていた。
その時、俺の叔父さん(オカルト好き)が家に遊びに来てて、
一緒になって「へぇ~こんな面白い話がたくさんあるんだ」と楽しく見ていた。

丁度、投票ランキングを見ていた時。
「ちょっと、とめて」
画面を下にスクロールさせる俺に、叔父さんが言った。
「この、リョウメンスクナっての開いてくれる?」
俺は言われるがまま、カーソルを持って行き、クリックした。
「あぁ、これね、去年ちょっとは話題に上った話で、最後なんかちょっとスレがパロディ化して…」
「ちょっと黙ってて」
いつもは優しい叔父さんが、珍しく険しい表情で言った。
黙って真剣な表情で リョウメンスクナの話を読んでいる。

10~15分は経っただろうか。叔父さんがようやく口を開いた。
「似てる…」
「えっ、何と??」
「今日は孝明(←俺の親父で叔父さんの弟、一部偽名)と良子さん(←母、偽名っす)は
旅行で帰ってこないんだろ?」
「うん、まぁ」
「じゃあ、酒でも飲んで何かつまみながら話すか。
あの2人がいたら、また変な話(オカルト系)ばっかりして、ってうるさいからな」

 



107 :: 2006/05/12(金) 15:17:16 ID:J5L31GUs0
そう言うと叔父さんは、
瓶ビールとチーズを勝手に冷蔵庫を開けて持ってきて、話し始めた。


「俺の実家が神社なのは知ってるだろう?(出雲大社系、西日本で場所は勘弁して)
それでな、地鎮祭とか時々頼まれるわけじゃない?
その時の俺ん家の(神社の)決まり事としてな、
その土地に骨や死体があった場合、の地鎮祭のやり方があるわけね。
他の神社もやってるかどうかは知らないよ?
まぁ詳細は省くけど、とにかく慎重に対処せにゃいかんわけよ。
割と近代の骨や死体なら、まだ良いんだよ。いや、良くはないんだがw、
問題なのは古すぎる骨とか、即身仏の類ね。
遺跡などの多い地域は、古代の骨は結構出るし、即身仏もごくごく、たま~に出たりする。
完全な保存状態のはまずないけどね。
 
そこで、俺の親父の話なんだけど、終戦からちょっと経ったくらいの頃ね。
とある豪商から、「土地を整地してたら変なもんが出てきて、気持ち悪いから来てくれ」って言われたのね。
それで行ってみると、その豪商の家の大きな蔵に通された。
丁度、棺桶サイズの木箱が置いてあって、蓋が開いてたんだって。
「こんなもんが出てきてなぁ。気色悪いったらありゃせん」
豪商の言葉を耳にしながら、親父は木箱の中を覗いたんだ。
「アシュラさんやないか!!」
親父は叫んだらしい。
中に横たわっていたものは、まさしく阿修羅像の様な、干からびたミイラだったらしい。
 
まず、通常の人間のミイラを思い浮かべて欲しい。
その顔の左右両脇に、別の人間の切断した首2つを縫い付ける。
そして左右の脇腹に、これまた切断された別の人間の右腕2本、左腕2本を縫い付けてある。
そんなおぞましい(造られた)ミイラだったらしいんだ」

 

108 :: 2006/05/12(金) 15:19:15 ID:J5L31GUs0
「まだあったんか…こんな腐れ外法が…」
「親父は真っ青になりながらも、急いで木箱の蓋を閉めたんだ。
そして、「見世物にしたらどうか?」と言う豪商の提案を激怒しながら一喝し、
強欲な豪商がどうしても譲らないと言い張るので、
「俺が金払ってでも引き取る」と言い、結局大枚はたいて買い上げたんだ。
そして「あの腐れ朝鮮人がっ!!」と叫んだらしい」

「??…どう言う事??」

あまりに恐ろしく現実離れした話に聞き入っていた俺は、ようやく質問する事ができた。
もう瓶のビールはあと4分の1ほどしか残っておらず、
俺は代わりを冷蔵庫から持ってきた。


「ん、ありがとう…そうそう、それでな、
さっきのリョウメンスクナって話に物部天獄って出てきたろ?
時代的にも違う人物とは思うが、
親父の生きてた時代に、金成羅って在日朝鮮人がいたらしいんだ。
天魁教ってカルト教団作って、細々と活動してたらしい。
こいつがとんでもないヤツで、「教団の教え」とか偽って信者たちと乱交したり、
大金巻き上げたりするわで、まぁ小物っちゃ小物だったらしけどね。
それでも、こいつの先代か先々代の教祖が本物だったらしく、
色んな呪法のかけ方とか書いて残してた、経典があったらしい。
その中に、「人工的に即身仏を作り出し、呪いの道具とする」方法みたいのがあって、
それがさっきのアシュラさんってわけなんだ。
 
親父が何でそんなに詳しいかと言うと、
親父の妹がこのカルト教に感化されてしまって、連れ戻すのに苦労した時期があったらしいんだ。
それで金成羅ともゴタゴタがあったわけね」

 

109 :: 2006/05/12(金) 15:21:43 ID:J5L31GUs0
「う~ん、でもそんな教団も教祖も聞いた事ないよなぁ」
「そうだろう。でも本当に小さなチンケな教団だったらしいよ。
信者もほとんどが在日朝鮮人とか中国人だったらしい。
そのくせ、やってる呪法とかが危険な物ばかりだったと。
大体ね、どの宗教や邪教の秘術とか呪いを見てもね、リョウメンスクナや
アシュラさんみたいな(生命を冒涜するような呪法・呪物)ってのはないんだよね。
悪魔教でさ、赤子とかを捧げるのはあるらしいけど、それは一応
太古や中世からの伝統であって、
このスクナとかアシュラの類は、完全に「個人で勝手に考えた思いつき」の様な気がするんだよね。
狂ってると言うか。
逆にそういう素人考えが、凄まじい怨念を発する、危険なものを造り上げたんだろうね」

「うーん…それで、そのアシュラさんはどうなったの?」
「親父もホント頑固で昔気質な所があってさ、
アシュラさん引き取った後、「朝鮮近海の海に捨ててやる!!」とか言い出したらしくてさ。
その頃金成羅は消息不明だったらしく、ほとんど腹いせだよね。
朝鮮半島に持ち込むにしても検問や入管でそんなミイラ通るわけないし、
それで少しでも近くの海に…って。
今思えば親父もちょっと狂ってたのかもなぁ。
それで知り合いの漁師に頼んで船出してもらったらしいんだけど、
そのアシュラさん積んだ船が、今のK州の西方沖で沈んだらしいんだ。
あぁ、もちろん親父は船には乗ってなかったよ。それが今から約50年ほど前かなぁ」

「で、分からずじまいと…他にもどこかにそんなミイラがある可能性ってあるの?」
「分からんねぇ…
親父もアシュラさんの件以来、そういう情報には神経を尖らせていたらしかったけど、
とうとう新たなそういう造られたミイラの情報は入ってこなかったらしいよ」

 

110 :終了: 2006/05/12(金) 15:23:04 ID:J5L31GUs0
「で、これは完全に俺の推測と言うか妄想に近いかもしれないけど、
去年の春ごろ、K州の西方沖で大地震があって、F県を始めK州各地にも違いが出ただろう?」
「あぁあれは怖かったなぁ…CDラックとか滅茶苦茶になって」
「あと最近、K州発の韓国行きの高速船や、
K州西方沖を走る高速船に、クジラのような生物がぶつかる、ってニュースが多いだろう?
怪我人も多数出て」
「あったねぇ。あまりにもぶつかる数が多すぎるよね」
「アシュラさんが沈んでる、K州西方沖と何か関係があるのかな…なんてな」
「まさか。ハハハ」
「まさか、ね。あと日本神話にもさ、天津神、国津神ってのが出てきてさ、
天津神が朝鮮半島か中国大陸からやってきた騎馬民族で、
国津神が日本列島の先住民。
戦に天津神が勝利して、朝廷が出来た…(あくまでも一説)と言う神話もあるし、
7世紀に起きた白村江の戦いや、秀吉の朝鮮出兵、さらに近年に起きた戦争、
と、日本と朝鮮の怨恨みたいなものは、深くて根強くあるのかもしれないね」


これで大体話の内容は終わりです。


関連記事
両面宿儺 1
両面宿儺 2
アシュラさん
リョウメンスクナの寺

短くて怖い話


531 :本当にあった怖い名無し:2014/07/20(日) 14:33:19.57 ID:TlyOyCZ40.net
以前住んでいたアパートでのこと。
 
夜中の1時になると決まってベランダから、
小さい子どもがスリッパでペタペタ歩くような音がする。
俺がベランダの窓を開けると音はしなくなる。
また窓を閉めると音がする、といったことが続いていた。
ある日俺が「誰か居るのか?」と言うと、
「誰もいないよ!・・・あっ」 と、小さな男の子の声が返ってきた。

次の日、買ってきたグリコとヤクルトを置いてやった。
いつの間にか、足音は聞こえなくなった。 
 


535 :本当にあった怖い名無し@:2014/07/20(日) 16:42:14.88 ID:VtC3KQuW0.net
 ( ;∀;) イイハナシダナー





http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1395834994/l50

120 :ちーばくん :2014/04/29(火)22:48:35 ID:???
ご存じの方も多いでしょう、有名な心霊スポット『八柱霊園』。
様々な体験談が語られる事の多い場所ですが、
実はオカルト的な意味では八柱霊園は安全な墓地の部類に入ります。
そもそも危険な墓場というのは、
例えば無縁仏の墓であったり、管理人不在の整備されていない墓が殆どなのです。
八柱霊園はそのアクセスのしやすさ、歩きやすさ、
程よい郊外の静寂感と相まって、有名になったのでしょう。
しかして、本当に怖い心霊スポットというのはあまり有名にならない場所にこそあるものなのです。


その一つ、某所にある『首塚』。
その存在自体は割と有名で、建立したのは後の江戸城主・太田道灌。
文明十年、1478年に起きた千葉孝胤との酒井根合戦の跡で、
道灌は敵味方関係なく死体を丁重に葬ったと言われている。


さて……これから語るのは私の実体験ですが、
私自身霊との遭遇は度々あるので恐怖感は薄いかもしれません。
予めご了承くださいませ。





121 :ちーばくん :2014/04/29(火)22:55:53 ID:???
私は知り合いの家を訪ねており、その首塚の近くを通った。
太田道灌の手厚い葬儀のおかげで、首塚の辺りにうろつく霊は気性も穏やかだ。
しかし、ふとある道路に入った途端、寒気がした……
どうやらはぐれ者の霊がいるらしい。

私はその日、その道の近くにある知り合いの家に泊まる予定だったので、しばらく道を観察する事にした。

夜になると、たしかに数体ほど、
新しめの魂魄(何故そう断言できるのかといわれると曖昧だが…)が漂っている。

しかし暫く観察していると、首塚の方面から鈴の音が聞こえてくる。
音に導かれるように、霊たちは首塚の方へと向かったのだが…


突然、金属音のような鋭く不快な音が響いたかと思うと、霊たちが身を翻し逃げてゆく。
私はその様子が気になり、翌朝、知り合いと共に詳しく調べてみる事にした。



122 :ちーばくん :2014/04/29(火)23:04:38 ID:???
その知り合いもまた霊感のある人物で、
時折見かける『霊が逃げる』光景には彼女も疑問を持っていたという。
そこで、彼女と共に私は
首塚のある敷地の管理人(警備員経由なので時間は要したが)に事情を話した。

管理人の方が言うには、鈴の音というのは度々聞かれるが、
金属音と霊が逃げるという光景には出くわした事がないという。

管理人の方は偶然にも居合を心得た方であった。
件の金属音はどうやら刀を擦り合わせる、即ち『鎬を削る』音が近いらしい。

……ここからは私の推測に過ぎないが、彼女と共にある仮説を打ちたてた。

太田道灌は埋葬の際、敵味方なく一緒に葬ったという。もしかしたら、
武者の霊たちは未だ争っているのではないか。

気性が穏やかであるのは対外的なモノで、実際には『浮遊霊も逃げ出す程』
禍々しい怨念が未だ残っているのではないか。

これを解明すべく、私は彼女の家にもう一泊し、そして今度は道のすぐ脇で観察した。



123 :ちーばくん :2014/04/29(火)23:12:40 ID:???
鈴の音は聞こえてきた。そして、金属音。
私たちは首塚のある方を双眼鏡で見遣り、観察する。

霊は見えた。
しかしそれは異様な光景であった。

錆びついたような色合いの日本刀が数本、刃を下に向け、円を描いて宙を舞っている。
漫画『BLEACH』の殲景・千本桜景巌の光景を思い浮かべてもらえればわかりやすいかもしれない。
その中央にあるのは、小さなお堂であった。

首塚ではない事に驚きつつも、私と彼女はもう暫く観察を続けた。

その時、昨日のものとは違う浮遊霊が一体、その近くを通りかかった。
すると、刀はその例の方に鋩を向ける。
霊は慌てて逃げ出す。
夜毎現れるその刀の群れは、
その小さなお堂を敵対者から守っているように、少なくとも私と彼女の目には映ったのである。



124 :ちーばくん :2014/04/29(火)23:20:30 ID:???
翌朝、管理人の方にお堂の件を話すと、その方は神妙な表情で語ってくれた。

そのお堂は首塚と対を為す『刀塚』の跡で、合戦で殉じた者の武具を纏めて祀ってあるという。


実は管理人の方もその正体に気付いていたらしい。
あの刀の群れは、
『付喪神に憑かれた刀が持ち主を喪った為に、拾ってもらうのを待ち続けている』ものなのだそうだ。
刀たちを意識的に見た者は付喪神に試されるらしいとのこと。
だから、金輪際あの浮遊する刀を見かけても
絶対に気にかけてはいけないとも念を押された我々であった。


八百万の神とはいうが、成程悲惨な運命を辿るのは人魂だけではないようだ。
しかし、もし仮に私たちがあの様子を観察している事が刀の付喪神たちに悟られてしまっていたら。
もしかしたら、私たちも危なかったのかもしれない。


人間の霊より動物霊の方が恐ろしいのは言葉が通じないからだという。
そういう意味では、物体の霊、付喪神の残留思念などは最たる危険なモノなのだろう。
皆さまも、そういったモノにはお近づきにならないよう……。




http://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1395834994/l50

272 :名無しさん@おーぷん :2015/07/04(土)20:27:16 ID:???

大学の頃の話。
当時、同じサークルで1学年上の先輩にBというのがいて、
適当な性格のためどこへ行っても
人との付き合いが自然と浅く広くという感じになる俺にしては珍しく、割と親しくしていた。
趣味が同じだったんだ。
もうとっくにやめたが、その趣味というのが特殊で、
それについて人に語ったり話を共有できる機会が本当に無く、
当時はそれがつまらなくストレスで、周りに同じ事をしている人間が全くいないと思い込んでいたから、
Bが自分と同じ趣味をやっていると知った時は本当に嬉しかった

趣味について話し相手が欲しかったのはBも同じだったんだろう、
俺以上に嬉しそうで、Bも俺も楽しくなってしまってついつい遅くまで話し込んだ。
そんなことから始まって、Bと俺は先輩後輩というより、
完全に同級生の友人同士のように付き合うようになった。

それから半年ほど経った頃だったか、
Bが疲れたような顔をしていることが多くなった。
気になってどうしたのか何回か訊いても、話したくないのか答えてくれない。
その時俺は、あまりしつこく訊いてもよくないと思い、
必要なら言える時にまた話してくれるだろうと、それを待つことにした。
大学やバイトでそこそこ忙しく、自分のことに集中したい思いもあった。

そんな中、しばらくして、Bについて妙な噂を耳にするようになる。

ぽつぽつと囁かれるあやふやで噂ともつかないような短い話の要点を言えば、
Bが一人暮らしをしている大学近くのアパートで、
近所の放置子らしき子供に纏わり付かれて参っているということのようだった。


その時には、気付けばBの姿を全く見なくなっていた。
最近大学に来ていないと聞いた。
その日の内にどうしているのかBのアパートに様子を見に行きたかったが、
言い訳をすれば忙しく、少し疲れてもいて、
結局Bに会いに行ったのはその数日後の夕方だった。


一緒に食べようと思い側にある中華料理屋で炒飯と餃子を一つずつ買って、
Bのアパートのインターホンを押したが、誰も出て来ず、物音もしない。
出掛けているのかもしれなかったが、
何だかそこで無性に不安が込み上げてきて落ち着かず、
何度もインターホンを押して、外から声を掛けて名前を呼んでみたりもした。
寝ていて出ない可能性も考えたが、
この際多少の迷惑を掛けても、Bが大丈夫か、顔を見て確認しておきたかった。


少しの間そうしていても相変わらず部屋の中からは物音一つせず、
Bが出て来る様子もないので、
やっぱり留守か、とBのことが気になりながらも仕方がないので
帰ろうと、身体の向きを変えたその時だった。

ドン!と大きな音と、足もとに少し響くくらいの振動を受け、衝撃に面食らって
思わずその場に硬直して立ち尽くした。


少ししてショックを受けていたのが僅かにマシになり、混乱した頭で、
俺がインターホンを何回も鳴らしたり部屋の中に向かって声を掛けたのを、
近くの住人がうるさがって床か壁でも力任せに殴ったのだろうという考えに辿り着いた。
音や衝撃を感じた距離からおそらく、Bの部屋のすぐ左隣に住む住人だろう。


俺はそろりそろりと、息を潜めて音を立てないように気を付けながら、
しかし一刻も早くその場から逃れようと、できるだけ足早に階段の方へ向かった。
おっかない人がいるなと、
何度かアパートの方を振り返りながら、小走りに俺はその場を立ち去った。





273 :名無しさん@おーぷん :2015/07/04(土)21:45:42 ID:???

それから、Bを大学で見かけた。
よかったと内心ほっとしながらも、何だかやつれたBの姿に素直に喜べず、
Bが今まで見たことのないような硬い表情でいるので声を掛けそびれてしまって後悔した。


Bを知る共通の知り合いに、
噂の件でストレスを抱えているにしてはBの姿は痩せ過ぎな気がする、
事態をよく知らないが、そんなに酷いのか、
それとは別に、身体にどこか悪いところがあるんじゃないのか、といった考えを話した。


その時、その知り合いから聞いた話では、
俺がBのアパートに行ってから後日、噂の放置子のような子供の纏わり付きをやめさせようと、
Bとよくつるんでいる知り合い数人でBのアパートに行ったそうだ。

まず、そいつがどこの家の子供かつきとめようということになった。
周りを探し回ったり人に尋ねたり、交代で一日中Bの部屋やその周り、アパートを見張ったりした。
Bがそうしてくれと頼んだわけじゃなく、だから
何だかばつが悪いのと、逆に迷惑にならないように、できるだけこっそり静かにやったらしい。

当たり前だが、Bと親しくしていたのは俺だけではなく、
Bの知り合い達もBのことを心配していたんだ。


それで、結果だが、そんな子供はBの住むアパートにいなかった。
周囲の家々にも、それらしき子供は見当たらなかったと。

そう言えば、そもそもBの住むアパートは単身者用のつくりだ。
確認したところ、家族連れは住んでいなかったらしい。

その子供がアパート外から来ていて見つけられなかったのかもしれないが、
よく考えると一人暮らしの大学生が放置子に纏わり付かれるなんていうのも不思議な話だと。

Bのことを疑うわけではないが、確かに、と頷けた。


つまり、放置子は存在しておらず、最初からBが精神か身体かに何らかの不調を抱えていて、
そういう話になったのかもしれない、ということだった。

愕然とした。


Bはまれに大学に来てはいたが様子は元には戻らず、変に歳をとったような容姿になっていて、
最初は心配していた人達も噂のこともあり不気味に思うようになったのか、みんなBから離れていった。
酷なことを言うようだが、俺にも自分の生活がある。
俺もBを避けるようになった。


ある日自分の部屋の掃除をしていて、Bの本を借りっぱなしだったことに気が付いた。
それは最初の方に書いた特殊な趣味に関する本で、そう簡単に手に入るものでもない。
やってしまったと思いながら、
本を返すために俺は本当に最後だと思いBのアパートを訪れた。

インターホンを押す。
Bの声で返事があり、空いているから勝手に入ってくれと言われ躊躇したが
大切な本を借りっぱなしにしたことへの罪悪感が勝り、
その場に置いてとっとと退散、というのはやめておいた。


ドアを開ける。
中は想像と違って綺麗に片付けられていたが、あまりにも物が少ないように感じた。
生活感がほとんどない。

部屋の真ん中にある低い机の向こう側に、こちらの方を向いて、
脚を崩した格好でBは座っていた。

本当に老けて、やつれていて、
本当に病気ではないかと思ったが、Bが嬉しそうに笑うのが
今やひきつれたように不気味な嫌な感じの表情になっていて、悪いが怖くて早く帰りたかった。

机の上にBの本を荒っぽく置いて、
じゃあ、と一言だけ言おうとした時、
ゴトン!と大きな音がして、ガラッとBの部屋の押し入れが空き、
押し入れの上の段からボサボサの黒髪の後頭部がこちらの方に倒れ込むのが見えた。

顔は見えず、白い身体の2、3歳くらいの子供のマネキンのようだった。
薄汚れて汚く見えた。


Bはひきつれたようににやにや笑っていて驚いた様子の一つもなく、
俺は次の瞬間全力でドアの方へ外目掛けて走った。

外に出た瞬間、ドン!と、聞いたことのある音と振動が来て、心臓が止まるかと思ったが
転がるように走り抜け階段を下り、アパートを離れた。

それからBの姿を見ていない。

あれ以来、押入れと、狭い和室のアパートがトラウマになった。
あれは一体何だったんだろう?


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