サイケデリック・奇譚

永遠の日常は非日常。

タグ:犯罪

【因縁】家系にまつわるオカルト5代目【遺伝】


146 :本当にあった怖い名無し:2008/01/01(火) 20:20:50 ID:fx4Pe8K00
うちの父方の家は長崎のとある島にあって、議員さんも出た名のある家柄でした。
その家は、絶対口外してはいけない過去がある家でした。


今は父方の家系にあたる人間は私しかおらず、
私の父が家出(駆け落ち?)同然で東京へ出てしまい、
家を継がなかった事と、父の死後、その家を取り潰してしまった為、今は断絶したことになります。

父は去年亡くなりました。父方の親戚もいません。
だから、ここで書いても最早問題ないと思います。


それを知ったのは高校一年の頃。
その家へ遊びに行った時に、爺様から教えてもらいました。
この家は海外への人身売買を生業にしてきたと。

正しくは、人身売買で引き取った子を海外に輸出する前に、
ある程度の作法やら言葉を教育するという事を行っていました。


その稼業は室町以前から始まり(ちょっと眉唾ですがw)、昭和初期まで続いていたそうです。
2002年に95歳で亡くなった爺様も、関わらないでもそれを生で見ていた。ということになります。





147 :本当にあった怖い名無し:2008/01/01(火) 20:23:04 ID:fx4Pe8K00
まず、全国の農村を子を買って回る業者(名前は失念)から子供を引き取ります。
爺が言うには、当時で大体男子が50円、女子が20円程度だったと聞きます。
10円が今で言う1万円くらいだったらしいので、人一人の命が2万や5万程度だったことに驚きです。
末端価格でその値段ということは、実際の親にはその半額程度しか支払われていなかったことでしょう。
あまりに哀れですが、それほど困窮していたとも取れます。


連れてこられたその子たちは、うちの家で大切に扱われます。
綺麗な洋服を着て、美味しいものを食べて、遊んで暮らします。
そして、色々教えていきます。
言葉、字、作法、女子には料理、すべては洋式の事ばかりですが・・・
海外へ往っても困らないように養育したそうです。


さて、子供たちはどこに住んでいたのかと言うと、
長崎の家は、一見2階建てと気づかないのですが、2階がありました。
2階には一切窓がありません。
外から見ても、窓が無いので2階があることさえ分かりません。
しかし、当時は煌びやかな壁紙や装飾が施された部屋がいくつもあり、
その部屋に子供たちが引き取られる一時期だけ暮らしていたそうです。

そこへ上がるための階段に、ちょっとした特徴がありました。
2階に上がるのは、階段から簡単に登れるのですが、
降りる為には、1階から移動階段を渡してもらわないと、降りれないようにもなってたそうです。

構造をもうちょっと説明すると、
階段を上り終わった所の板は、下からしか上げられない戸になっており、
降りる側の戸は、登った側の反対側で階段の裏側が見えるという状態です。
逃げ出せないようになっていたのですね。



148 :本当にあった怖い名無し:2008/01/01(火) 20:24:21 ID:fx4Pe8K00
ちなみに、私は爺様にその場所を教えてもらったのですが、
上りの階段も外されていて、上ることが出来ないようになっていました。

あと、家の中央付近には
つるべのような仕掛けがあり、一種のエレベータのようなものが置かれていました。
片方の下は井戸になっており、石を繋いで落とすと、
すべりの悪くしている(?)滑車が、ゆっくりと片方に乗せられた盆を上げていく仕組みです。
あくまで料理や生活や教育に必要な道具を上げるだけで、人は乗れないモノだったそうです。
私が見たときは井戸が埋められていて、
ロープも無く、上の暗い穴のところに、滑車の車を外したモノがあるだけでした。


一番オカルトチックだったのは、
発育の悪い子や貰い手が無いまま15歳を超えた女子を殺して、捨てる井戸があったこと。

本当かどうかは分かりませんが、
逃げ出そうとしたり、知能が遅れすぎて役に立たない子は、
牢屋に入れて毒で殺した挙句、その井戸から落としたそうです。

貰い手が無かった男子は、
そのまま近隣の島の人間の労働力としてもらわれていくことが多かったそうです。

私が行った頃には、すでに井戸は跡形も無くなって、
庭の片隅に、鳥居と鎮魂の為と思われる文字が刻まれた岩があっただけです。


爺様は幽霊なぞは見たことが無いと言っていましたが、
子を落としてからしばらくは、井戸から声が聞こえることがあったらしいです。
「しにぞこない」とか、「仲間入り」なんて呼ばれてたらしいですが…。

でも、この話を聞いてから、二度とその家へ行かないと決めたものです。

実際取り壊しの時も私は立ち会いませんでした。
父は祖父が死んだとき、一切合財の財産は島で家を管理されてた人に任せることにしました。
きっと父も、その呪われた島に行きたくは無かったのではないでしょうか?


島では今もきっと禁忌でしょうから、
島やうちの家系を特定しようとする質問以外は、分かる範囲でお答えします。



149 :本当にあった怖い名無し:2008/01/01(火) 21:23:07 ID:I7Dt5pZD0
どういった国の人に売ってたんですか?



150 :本当にあった怖い名無し:2008/01/01(火) 21:35:26 ID:fx4Pe8K00
はっきりは聞きませんでいた。
けど、洋式で作法を教えていたと言っていましたので、欧米の可能性が高そうです。



53 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:15:47 ID:B3+fEFe10
和尚さんは、続けてこんな話をし始めた。
ここ数年(当時で数年なので今からだと10年ほど前)、
お寺や神社の宝物庫への窃盗事件が増えており、どうも大半が、外国人の窃盗団によるものらしい。
ここで問題となるのが、最初に書いたとおり、
『問題のある品物』を、便宜上宝物庫と呼ばれている場所に保管している
お寺や神社は、ここ以外にも多数あり、そういった品物が、
やはりあちこちで盗まれているとか。

当時から少し2ちゃんをやっていた俺は、コピペなどで情報を得ていたため、
「ああ、かの国の窃盗団だな」とすぐに分かり、
和尚さんに聞いてみたが、曖昧な返事しかしてくれなかった。

その代わり、別の話をしてくれた。

仮にの話として、もし一連の寺社への窃盗事件が、かの国の窃盗団によるものだとすると、
『いわく付き』の品物が次々とかの国へ、
何の保護措置もしないまま送られ続けている事になる。

これは非常に危険な行為で、一つの国に何の措置もしないまま、
無秩序に『いわく付き』の品物が集められたら、一体何が起きるのか想像も出来ない。

「普通、そんな何の利益にもならない、バカな事をする人はいないだろう」
と和尚さんは言っていた。
おかしな話だが、呪いの類にも、人間関係のような相性があって、
人で喩えるなら、意気投合するものもあれば、性質が合わずに反目しあうものもあるらしい。
そういったものが何の規則性も無く、
制限無く集められていっているとしたら、
「恐らくとんでもない事になる。何が起きるのかは分からないが・・・」とも言っていた。





54 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:18:14 ID:B3+fEFe10
そこで俺は、こう和尚さんに言ってみた。
「でも、外国に持ち出されたなら、俺達は安心じゃん。その国にいかなければ害も無いでしょ?」と。

しかし和尚さんは、
「そうではない。仮に行かなくとも、
これだけ大きく無秩序な呪物の集合の場合、『縁』を持っただけでも危ない。
『縁』が軽い場合や一時的なものだったとしても、一体どういう影響があるのか全く予想も出来ない。
もしお前達が『縁』を持ちそうになったら、何があってもそこから逃げろ」
と言われた。


これが当時、俺が聞かされた話の全て。
ぶっちゃけて言うと、俺はこの話を信じていなかった。
だから最近まで、ほぼ完全に忘れていたのだが、そこで最初に話した、あるコピペが関係してくる。
そのコピペを見て、もしかしてこれがその影響か?と直感的に感じたから。



55 :ラスト:2009/05/24(日) 04:19:00 ID:B3+fEFe10
以下がそのコピペ。

新種の精神障害『危険水準(2004年)』
――前頭葉が破壊されてる韓国人激増。火病と同根かも知れないがこれは脳損壊である
・症状は、前頭葉の損壊――最も高度な部位。創造的な文化が皆無なのにも理由があった訳。
・1997年~2004年で子供の発病率が100倍に急増。遺伝子的欠陥なので指数関数的に蔓延する。
・現在2008年には、1997年(基準年?)の数千倍の発病率になっていても不思議じゃ無い。

現在でも国民的な病だが、
『子供の』発病が21世紀に入って急増したという事で、
彼等が成人を迎える10年後辺りからは、民族としての、更なる壊滅的様相が想定される。
――これはもう、セルフ・ホロコーストになるかも…


時期的にも、窃盗団が日本に来始めた頃と合致する。
俺は絶対に、かの国との『縁』を持たないようにしようと思った。
無知というのは、ほんとうに恐ろしい・・・・・


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48 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:11:21 ID:B3+fEFe10
最近2ちゃんで、とあるコピペを見つけた。
それを見て、忘れかけていた、数年前に起きたとある事件を思い出したので、ここに書こうとおもう。


たしか、今から5年前の夏休み。
俺が中学生の頃、実家のすぐ近くにあるお寺で、盗難事件が発生した。
お寺の2つある宝物庫のうちの、1つの中身が盗難にあったらしい。
それだけならただの盗難事件なのだが、何か様子がおかしかった。

うちは代々そこの檀家を勤めているのだが、うちも含め、
檀家や周辺の家の人たちが事件の翌日に集められ、大人達で何事か話し合っているようだった。
当時俺はガキだったので、色々大変なんだな、としか思わず、
その時はあまり気にしていなかった。


数日後、俺や同い年の従弟やその他数人の友達が、
お寺の裏山でエアガンでサバイバルゲーム(というかごっこだなw)をしていると、
和尚さんが俺達のところへやってきて、
「○○(俺)と○○(従弟)、ちょっと来なさい。話があるから」と呼ばれた。

俺たちは、お寺の裏山で大騒ぎしていたのを叱られるのだ、と思い、
ビクビクしながら和尚さんについていくと、
和尚さんはお寺の本堂に俺達を入れて、「ひとまず座りなさい」と俺達に促した。

和尚さんはほんとうに神妙な顔つきで、
俺と従弟は、こりゃまずいな…と縮こまっていると、予想とは裏腹に、
説教ではなく別の話をし始めた。
和尚さんの話は俄かには信じられず、何か荒唐無稽な話に聞こえたが、
とにかく、真剣な顔つきで話していたのを覚えている。





49 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:12:17 ID:B3+fEFe10
その話というのは、和尚さんによると、2つある宝物庫のうち、
1つは確かにお寺に伝わる経典や仏像など、価値のあるものを収めているのだが、
もう一つの宝物庫は、宝物庫とは名前だけで、別の物を保管しているらしい。
その『別の物』とは。
元来お寺や神社には、不吉な物や呪物などを、
『お払いして欲しい』或いは『引き取って欲しい』と頼み込んで来る人が、結構どこでもいるとか。

しかし、普通は気のせいや偶然が重なっただけの物が多く、
基本的にそういう物の受け取りは拒否するか、
気休め程度に祈祷をして、本人に納得してもらう方法を取っているらしい。

しかし、どうしてもと押し付けられてしまう場合や、
稀に本当に危険なものが持ち込まれるため、その場合は仕方なく引き受けるらしい。
その倉庫には、そういった『いわく付き』の品々が収められていたとか。
これら『いわく付き』の品物の数々を、
時間をかけてお払いするために、倉庫は存在していたわけだった。


ただし、そうやってお寺に持ち込まれたものは、金銭的な価値があるようなものではなく、
ただ単に霊的、或いは祟りとして危険なだけなものなため、
普通は盗まれるなんて事は無い。

しかし、今回そういう『いわく付き』のものが盗まれてしまった。
盗まれたのは2つらしいが、
そのうち1つが俺の一族に縁のある品物らしく、その話をしておきたいと呼んだという。



50 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:13:07 ID:B3+fEFe10
今回盗難事件にあったのは、要するに『いわく付き』の品物がある倉庫の方だった。
泥棒は、警備の厳重なほうの宝物庫に、価値があるものがあると考えたのだろう。
『いわく付き』の方の宝物庫は、
外に出してはいけない物がいくつもあったので、
本来の宝物庫よりも、ずっと施錠などが厳重だった。


盗まれた『いわく付き』の品物2つの説明をすると、
一つは一振りの日本刀、もう一つは金でできた仏像らしい。
俺は、なるほど、売れば高そうだな、と思った。

刀のほうは俺の一族とは無縁なため、
説明は大雑把にするだけにするが、これは和尚さんの先代が住職を勤めていた頃、
男の人が、「とにかくこれを引き取ってくれ」と持ち込んだもの。
当時の住職は、「許可が無いと犯罪になってしまうから」と断ったが、
無理に押し付けられるような形で、その男の人は置いていってしまったのだという。

その刀は和尚さん曰く、
「専門家でないから価値はわからないが、相当に古いもので、
なぜか銘の部分が削り取られていた」らしい。
ちなみにこの刀は、「所持していると自分が人を切り殺す夢」を何度も見てしまうというもので、
持ち込んだ男の人は、「そのうち自分が人殺しをしてしまうのではないか」
と不安になり持ち込んだとか。

ちなみに、住職はその話を信じていなかったが、
引き取ったその日から、本当に自分が刀で人を切り殺す夢を何度も見るようになってしまい、
これは大事だと、『いわく付き』のほうへ保管したとか。
銃刀法関連は、当時の住職が警察と話し合って、
詳しくは知らないがどうにかなって、今までお寺に保管されていたらしい。


そしてもう一つの、金でできた仏像。
これが俺の一族に関係する物だった。
ちなみに仏像と呼んでいるが、実際は和尚さんがいうには、
「今までこんな形の仏像は見た事が無く、便宜上形が似ているためそう呼ばれていただけ」
のもので、厳密には仏像ではない。



51 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:14:01 ID:B3+fEFe10
この仏像という像は、今から150年近く前、
俺のご先祖様が地元で起きた大洪水の翌日、土石流の片付け中に、
泥と瓦礫の山の中から見つけた品物。
金で出来ている事や、見た目が仏像に似ていることから、何かありがたいものであろう、
ということで持ち帰り、そのまま家の仏間にかざっていた。
和尚さんが言うには、洪水で山の上のほうから流れてきたのではないか、との事だった。
(ただし、俺の地域は元々山深い場所で、俺の住んでいた地域より上に村などは無い)


その像を持ち帰ってから数日後。
あちこちで異変がおき始めた。
始めは家で飼っている猫や家畜が、謎の病気で死にはじめ、
それはご先祖様の家だけでなく、周辺の家々でも起き始めた。
更に暫らくすると、子沢山だったご先祖様の家の子供が次々と死に始め、
10人いた子供が、たった半年の間に3人にまで減ってしまった。
当初疫病かと思われ、村で様々な対策がされたらしいが、何一つ効果が無かった。


ご先祖様の家以外の子供が死に始めた頃、
その金の像に、ある異変が起きている事に気が付いた。

拾ってきた当初、その像は無表情に近い顔をしていて、
感情を読み取れるようなものは何も無かった。
しかし、ふとご先祖様が像を見てみると、
明らかにニヤニヤという感じの、笑い顔に表情が変わっていたとか。

更に不気味な事に、像の足元辺りから上のほうへ、
まるで血管のような赤い線がいくつも伸び始めてきていた。

当初は「気のせいだ」と見なかった事にしていたご先祖様だが、
その血管のようなものが、人が死ぬたびにどんどん上のほうへ広がっていくのを見て、
これはもう手に負えないと、当時のお寺の住職に持ち込んだらしい。
金で出来ていたので、手放すのが惜しかったというのもあるだろう。



52 :本当にあった怖い名無し:2009/05/24(日) 04:15:04 ID:B3+fEFe10
当時の住職は、像の噂は聞いていたが、一度も見た事は無く、
その日初めて像を見たらしいが、
一目見て「これは危険なものだ」と感づいたらしい。

像が何のために作られ、どうやってこの村へやってきたかは分からない。
しかし、相当に危険な呪物である事は間違いが無く、
このまま放置しておけば、村が全滅しかねないほど危険だったため、
当時の住職は、すぐにお払いの祈祷を始めた。


しかし、祈祷を始めてから数時間後。
その住職は両目両耳から血を流して、恐怖に歪んだ表情のまま死んでいるのが本堂で発見された。
死因は不明。
ただし、像が何らかの形で関係しているのは間違いなかった。

なぜなら、祈祷をする前には、腰の辺りまでしかなかった血管のような模様が、
一気に首の辺りにまで達していたから。

それを見た村人たちは、これはもう手に負えないと、
像をどこかに捨てる計画を立てていたらしい。


次に本山からやって来た住職が、
「一度に御払いをするのは、恐らく危険すぎて無理だろう。
お寺で災いが外に漏れぬよう保管をして、何代もかけてゆっくり穢れを浄化するしかない。
捨てて解決できるようなものではない」
と村人達を説得し、現在まで少しずつ祈祷で呪いを払いながら、お寺で厳重に保管されてきていた。

長くなってしまったが、
ここまでが和尚さんが俺達に話した、盗品に関する『いわく』の話。



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365 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/01(月) 14:06:24 ID:jZMGGFeIO
俺はもう一度立ち止まり、目を凝らして後ろを眺めた。
・・・やっぱり誰もいない。
確かに俺の足音にマジって、後ろから誰かが走ってくる足音が聞こえたのだが?
俺も淳のように、自分でも気付かないうちに、精神的に『中年女』追い詰められているのか?
ビビり過ぎているのか?
しばらく立ち止まり、ずーっと後ろを眺めた。


ドックンドックン鼓動を打っていた心臓が、一瞬止まりかけた。
15M程後方、民家の玄関先に停めてある原付きバイクの陰に、誰かがしゃがんでいる。
いや、隠れている。
月明かりでハッキリ黙視できないが、一つだけハッキリと見えたものがある。
コートを着ている!

しばらく俺は固まった。

隠れている奴は、俺に見つかっていないと思っているようだが、シルエットがハッキリ見える!

俺は一瞬混乱した。
中年女だ!中年女だ!中年女だ!中年女!中年女!
腰が抜けそうになったが、本能だろうか、
次の瞬間、
逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ!逃げなきゃ逃げなきゃ!
と、もう一人の俺が俺に命令する。

俺は思いッキリ走った!運動会の時より必死に走った。
風を切る音以外聞こえない程、無呼吸で走った。





413 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/02(火) 17:47:42 ID:VN7lh4fvO
無我夢中で家に向かって走った。
家まであと10M。よし!逃げ切れる!

『!』

一瞬、頭にあることがよぎった。
このまま家に逃げ込めば、間違いなく家がバレる!

俺はとっさに自宅前を通過し、そのまま住宅街の細い路地を走り続けた。
当てもなく、ただ俺の後方を着いて来ているであろう『中年女』を巻く為に・・・

5分ほど、でたらめな道を走り続けた。

さすがに息がキレて来て歩きだし、後ろを振り向いた。
もう、『中年女』らしき人影も足音も聞こえて来ない。
俺は周囲を警戒しつつ、自宅方面へ歩き始めた。


再び自宅の10M程手前に差し掛かり、俺はもう一度周囲を警戒し、玄関にダッシュした。
両親が共働きで鍵っ子だった俺は、すばやく玄関の鍵を開け 中に入り、すばやく施錠した。
『フぅー・・・』
安堵感で自然とため息が出た。
とりあえず慎に報告しなければと思い、部屋に上がろうと靴を脱ごうとした時、玄関先で物音がした。

『!?』

俺は靴を脱ぐ体制のまま固まり、玄関扉を凝視した。
俺の家の玄関は、曇りガラスにアルミ冊子がしてある引き戸タイプなのだが、
曇りガラスの向こう側に・・・
玄関先に誰かが立っている影が映っていた。



451 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/03(水) 08:46:27 ID:FVrpBt6MO
玄関扉を挟んで1M程の距離に『中年女』がいる!
俺は息を止め、動きを止め、気配を消した。
いや、むしろ身動き出来なかった。
まるで金縛り状態・・・蛇に睨まれた蛙とは、このような状態の事を言うのだろう。
曇り硝子越しに見える『中年女』の影を、ただ見つめるしか出来なかった。


しばらく『中年女』は、じっと玄関越しに立っていた。微動すらせず。
ここに俺がいることがわかっているのだろうか?
その時、硝子越しに、『中年女』の左腕がゆっくりと動き出した。
そして、ゆっくりと扉の取手部分に伸びていき、
キシッ!と扉が軋んだ。
俺の鼓動は、生まれて始めてといっていいほどスピードを上げた。

『中年女』は扉が施錠されている事を確認すると、ゆっくりと左腕を戻し、再びその場に留まっていた。
俺は依然、硬直状態。

すると『中年女』は、玄関扉に更に近づき、その場にしゃがみ込んだ。
そして、硝子に左耳をピッタリと付けた。
室内の様子を伺っている!

目の前の曇り硝子に、『中年女』の耳が鮮明に映った。
もう俺は緊張のあまり吐きそうだった。鼓動はピークに達し、心臓が破裂しそうになった。
『中年女』に鼓動音がバレる!と思う程だった。



457 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/03(水) 09:18:17 ID:FVrpBt6MO
『中年女』は二、三分間、扉に耳を当てがうと再び立ち上がり、こちら側を向いたまま、
ゆっくりと一歩ずつ後ろにさがって行った。
少しづつ硝子に映る『中年女』の影が薄れ、やがて消えた。

『行ったのか・・・?』
俺は全く安堵出来なかった。

何故なら、『中年女』は去ったのか? 俺がここ(玄関)にいることを知っていたのか?
まだ家の周りをうろついているのか?
もし、『中年女』に俺がこの家に入る姿を見られていて、
俺の存在を確信した上で、さっきの行動を取っていたのだとしたら、
間違いなく『中年女』は、家の周囲にいるだろう。

俺はゆっくりと、細心の注意を払いながら靴を脱ぎ、居間に移動した。

一切、部屋の明かりは点けない。
明かりを燈せば、俺の存在を知らせることになりかねない。
俺は居間に入ると真っ直ぐに電話の受話器を持ち、手探りで暗記している慎の家に電話をかけた。

3コールで慎本人が出た。
『慎か?!やばい!来た!中年女が来た!バレた!バレたんだ!』
俺は小声で焦りながら慎に伝えた。
『え?どーした?何があった?』と慎。
『家に中年女が来た!早く何とかして!』
俺は慎にすがった。



546 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:04:28 ID:8b48b6KiO
『落ち着け!家に誰もいないのか?』
『いない!早く助けて』
『とりあえず、戸締まり確認しろ!中年女は今どこにいる?』
『わからない!でも家の前までさっきいたんだ!』
『パニクるな!とりあえず戸締まり確認だ!いいな!』
『わかった!戸締まり見てくるから早く来てくれ!』


俺は電話を切ると、戸締りを確認しにまずは便所に向かった。
もちろん家の電気は一切つけず、五感を研ぎ澄まし、暗い家内を壁づたいに便所に向かった。
まずは便所の窓を、そっと音を立てず閉めた。
次は隣の風呂。
風呂の窓もゆっくり閉め、鍵をかけた。
そして風呂を出て、縁側の窓を確認に向かった。
廊下を壁づたいに歩き、縁側のある和室に入った。


縁側の窓を見て違和感を覚えた。
いや、いつもと変わらず窓は閉まって、レースのカーテンをしてあるのだが、
左端・・・人影が映っている。
誰かが外から窓に顔を付け、双眼鏡を覗くように両手を目の周辺に付け、室内を覗いている。
家の中は電気をつけていない為、外の方が明るく、こちらからはその姿が丸見えだった。
窓に『中年女』が、ヤモリの如く張り付いている。
俺は腰が抜けそうになった。



548 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:31:11 ID:8b48b6KiO
これは動物の本能なのだろうか?
肉食獣を見つけた草食動物のように、俺はとっさにしゃがみ込んだ。
全身が無意識に震えていた。

『中年女』からこちらは見えているのか?
『中年女』はしばらく室内を覗き、そのままの体勢で、ゆっくりと窓の中心まで移動して来た。

そしてキュルキュルキュルと、嫌な音が窓からしてきた。
『中年女』の右手が窓を擦っている。左手は依然、目元にあり、室内を覗きながら。
キュルキュルキュル
嫌な音は続く。
俺の恐怖心はピークに達した。
何かわからないが、『中年女』の奇行に恐怖し、その恐怖のあまり、声を出す事すら出来なかった。


すると『中年女』は後ろを振り返り、凄い勢いで走り去って行った。
俺は何が起きたかわからず、身動きも出来ずに、ただ窓を見ていた。
すると窓の向こうの道路に、赤い光がチカチカしているのが見えた。
「警察が来たんだ!」
俺は状況が飲み込めた。
偶然通りかかったパトカーに気付き、『中年女』は逃げて行ったんだと。

しばらく俺はしゃがみ込んだまま震えていた。
プルルルルル!
その時、電話が突然鳴った。
もう心臓が止まりかけた。
ディスプレイを見ると、慎の自宅からの電話だった。



551 :ハッピー・タッチ 』◆XhRvhH3v3M:2006/05/05(金) 05:47:22 ID:8b48b6KiO
俺は慌てて電話に出た。
『どう?』
『なんか部屋覗いとったけど、どっか行った・・・』
『そっか、親帰って来たんか?』
『いや、たまたまパトカー通って、それにビビって中年女逃げたんや思う』
『そーなんや!良かった。俺、お前んちの近くに不審者がいるって、通報しといてん。
でも、あいつに家バレたんやったら、そろそろ親にも相談しなあかんかもな・・・』
『・・・』
『俺も今日、親に言うから・・・お前も言えよ!もうヤバイよ!』
『・・・うん・・・』
そして電話を切った。


その30分後、母親がパートから帰って来た。
俺は部屋の電気を消したまま玄関に走り、母の顔を見た瞬間、安堵感からか泣き出した。
母親はキョトンとしていたが、俺はしばらく泣き続けた後、
『ごめんなさい』と冒頭に謝罪をし、『あの夜』の出来事から、さっきの出来事まで説明した。
説明の途中に父親も帰宅し、父には母が説明した。


その後、父が無言で和室の窓硝子を見に行った。
窓硝子は、鋭利な何かで凄い傷が付けられていた。
鋭利な何かが五寸釘だと、直感でわかった。
両親は俺を叱らず、母親は俺を抱きしめてくれ、父は警察に電話をかけていた。


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54 :悪霊に憑かれた時の相談窓口 :2014/04/03(木)03:00:03 ID:???
寺・僧侶
お寺の除霊は効果が期待できない。
ていうか寺に相談に行っても気休め程度にしかならない。
ただしお経が書いてあるお札を頂いた場合は多少効果が期待できる。

なお除霊に特化した寺や僧侶はカルトが入ってる場合があるので注意が必要。


神社・神主・巫女
神社はどんなヘボな神主のお祓いでも多少は効果ある。
極端に言えば霊は信じていなくても神は信じている神主でも効果あり。
除霊の内容は厄払いとだいたい同じ。

お祓いの料金はだいたい4000円くらいから。
料金を弾めば他の神社からも応援が来てより高位の神職を呼んで来たり
巫女神楽など組み入れたりしてパワーアップする。


ようは神社の場合は金次第で効果がかなり期待できる。

除霊に特化した神主・巫女の場合はさらに期待できる。

最大パワーはその神社の祭神による。

古式ゆかりの神社の中には代々伝わる特殊な除霊術などもあるが、
消防署に許可を貰ったり村の自治会やら青年団やらに手伝ってもらったりとかして、
とんでもなく大規模な祭りごとになる場合もあるので注意
(ダンジリや神輿を出したりして数百万単位で金が飛ぶ場合もある)


霊感商法(偽)
悪徳霊感商法に手を染める者の中にも少なからず本物の霊能力者がいるが、
彼らは見て見ぬ振りをして金だけさらって退散するので注意。
もちろんほとんどが無霊能力者なので全く役に立たない。
必ずそのうち「念や気を込めた壷や塩」とやらを売り込み始める。
いずれにせよ百害有って一理なし。


霊感商法(プロ)
極まれに本物の除霊師がいて能力は人それぞれ。
料金の相場は無いがやる気がそがれない程度に支払おう。
もちろんボッタクリもいる。


霊能者(素人)
除霊師ではなくいわゆる「見える人」「感じる人」である。
ただ存在を確認できるというだけなので不安を煽るだけで全然役に立たない。
見える幅も人それぞれだ。
中には全然見えてないのに見えてるふりをする構ってちゃんもいる。
可哀想なので相手になってあげよう。



実は一番確実なのが犬を飼うことで、柴犬みたいな和犬を一匹飼ってりゃだいたい大丈夫だ。
本気で吠えりゃほとんどが消滅する。
もちろん個体差があって霊や怪の感知能力や退魔能力に差はある。
ちなみに雌犬は特に家に巣くう悪霊を追い払うのが得意のようだ。



霊の気配を察知する程度の能力。悪霊レーダーがわりに。




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